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2015-04-13 18:30 | カテゴリ:文芸パンク・旅

「海岸にて舟を編む」


草木で舟を編んでゆく、
子供のころに誰かの髪を結い上げた、
その仕草を見上げる天に浮かべて舟を、
君と僕は草木で舟を編んでゆく、
凝らせば微か曲線の、流木拾って背骨に選び、
既に色褪せ絶えてしまった枝葉と根、
集めていたら其れはいつからだろう、砂辺に立って潮に揺られる塔になってた、

星を模した細い首飾りを下げ、彼女は舟を編み続けてる、
春の陽の瞬きのよう、淡い光は星を順に点滅させる、
風は僕らの輪郭を、景色に溶けて消えさせようと吹いていた、
か細い背と背を鏡のように合わせて僕ら、きれいな水に浮かべる舟を編んでいた、

器用さ、狡猾、逞しい肉体や、
自由、永遠、夢に見たる黄金原野、
どれひとつも仲良くなんてなれなかったよ、子供のままいられたらって思わないんだ、
幼さ、甘え、生意気さ、
ひとつずつを舟に載せ、黄昏れ時に水に揺れる直線へ、
旅立たせて微笑む白い、頰には消えないそばかすいくつか、
睫毛がつくる影が伸びゆく、今日がまた終わると言った、
水平線へと消えた舟の数など覚えてなんていられなかった、

水の底に眠るものもいるのだろうが、ここの水はきれいだからやがて何処かへたどり着くって君が、
お星様に語りかける真夜中のことを僕は知る、
明日には明日で、再び舟を編みながら、ぽつりぽつりと細い絹の雨のなか、
果てえぬ想いを縦と横に重ね合わせる日が待つ、
やがては永久に繋がるだろう、水辺に消ゆる舟を編む、
遥か彼方の星の子たちよ、





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