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2015-02-23 18:30 | カテゴリ:文芸パンク・旅

「漂泊の海岸」


酷く深い眠りから醒め、夢現の境は曖昧、
こすり見る空、走りゆく風、さざめく波はハーモニカ、
煤けたコートの袖の先から解けた糸が虫のように宙を這う、
縺れたままで忘れたふりなどできるだろうか、

そばに微笑む、憧れたのは美しさ、消えてしまってくれていい、
愛する人の笑顔だけ、水晶体には飛沫に乱れる陽光が、
かじかむ指を擦り合わせた、吐く息には氷が混じる、
星明かりを見上げた日のこと、流れる星を夜行列車で、

ここで生きると誓った小指、それが幻だったとしても、
明ける朝にも真実なんて欲しくはなかった、
〝明日なんて何処にもない、永遠なんて口が裂けても、
凪の季節は来ないのだ、お伽噺は続いてくれない〟

酷く悲しい夢を見ていた、神は与えてから奪う、
浮かぶ落葉は張る根や土を持ち合わせずに、
漂泊者である私たち、汚れに満ちた原始の獣、
その渇きは夢だけ見せて、茫漠たる砂の地平の用意をしてた、

これからここに生きるにしても、あまりに喪失だけが浮かぶ世界、
砂時計さえ落ちゆかないから拾い上げる言葉が蒼白、
夢に見るから幻なんだと、水が色を取り戻してはくれないように、

鳥たちまた飛んでゆく、飲み込んだ純白は彼らの腹で溶けてゆく、
描いた夢想に生きられるほど強くはないと、
声は海の色にも似て青、叫んでいたのは誰も知らない架空の言葉、

薄汚く着の身着のまま、たゆたうようにぶらつきながら、
すべて終われと嘯いて、流れるまんま睨んでた、
視点の先には食べ残したカラスの意地が、
黒が赤を飲み込む姿、それはまるで悪くなかった、
僕が君が愛を囁く、聞きに飽きたる言葉より、
それはずっと痛くなかった、まるで悪くはなかったんだ、







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