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2015-01-09 18:30 | カテゴリ:文芸パンク・焦熱


「トカゲ」


光届かぬ裏路地の、地上ゼロから吹き出した、
雷魚の鱗を思わす雹を巻き上げる、真冬の冷気が走り出す、
時計台を左手に、英雄像を右手に抱え、
鉄骨から修道院へと万国旗が交差する、
通りには燭台並ぶ、それぞれ揺られ燃えている、

雑踏、嬌声、泣き声と、
口笛、教典、ハーモニカ、
トカゲの眼をした青い男は1から順に孤独を数え、
99に届けば1へ、
夜のたびに虚ろ歩いて、手にした裸の花束の、
一本ずつを火にかける、99に届けば1へ、

退屈そうな街娼たちは、コイン数える男たちには視線さえも送らない、
綻び目立つ薄いドレスにキツネに似せた毛皮を羽織り、
一夜限りの恋を売ろうと、好奇と値踏みの睨めつく視線、
見ないふりした、ガムで頬をいっぱいにして、

戒厳令下、この世の果てを謳う者、
言葉を知らぬ花屋の少女、彼女に焦がれる鳥撃ち帽の少年や、
羊頭煮込むドラム缶には聖人君子の手垢が目立つ教え書き、

トカゲの眼をした青い男は99を1ずつ減らす、
どこか滑稽、悲しむふりすらしなかった、

暗がりから気配を殺し、今夜どれをエサにしようか考えている、
子連れのコヨーテ、トカゲの男に手引きされ、
何者だろうが中身にそう変わりはない、

トカゲの眼をした青い男は揺らめく赤の燭台に、
手にした花束、その一本ずつを、生け贄るよう焼べてゆく、









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