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2014-12-25 18:30 | カテゴリ:instagram × 文芸パンク

「一握の砂」


遠く岬を見据えれど、白濁した霧がかる、
視界は既に常態化した不透明やら不鮮明やら、
吹き荒ぶのは凍る水の棘の雨、

風は示唆し導くだろうか、
晴れることと降らせることは天に譲る以外にない、
風が示唆し導くのなら、
何故に返すか波飛沫、
呼吸を続ける私たち、景色は背後へ流れ追いやる、
荒む日のこと、尖る日のこと、

嗚咽に悲鳴、傍にて褪せず、
吐き出す他ない諦観よ、
緩衝地帯の路傍では、倒れた銀の骨組みが、
昨夜の雨に濡らされて、錆びゆく姿を晒してた、

いまや絶滅危惧種の私たち、
やがての御先に立つのは組成の違う亜人たち、
「声なく絶えたもの」として、ホルマリンに浮いている、
ガラスケースの私たちに似た者を、
僅かな感興さえもなく、其処には特たる情もなく、
標本として眺めるだろう、最早、還りようもない、

風が示唆し導く岬、波を待つに飽いた私は、
諦めかけの欠伸殺さず吐き出したる、取るに足らない他愛ない、
ガラスのなかに流れる砂の時計を反転させた、
天が其れを見るはずもなく、
一握の砂はただ、風に流れ虚空へと、
刻々たるが今日も流れる、昨日と指したる差も見せず、







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