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2014-11-20 18:00 | カテゴリ:文芸パンク・旅


「鉛の月の下」


月の裏には滅んでしまった巨人の骨で、組み上げられた教会が、
白い屋根には大人と子供の大腿骨を二本合わせた十字架が、
氷で膨らみ続けてる、そんな昔の古い映画に憧れた、

我が子のようにラジカセ抱いて、ピアソラ鳴らす風を聴いてる老夫はもう歩かない、
マイナス50の風すら凍る雪原で、タイヤ外れたピックアップの荷台に直立、
足元から凍り始めて次の春には静寂だけが私を包むと言って笑った、
欺くことなどまるで知らない無垢なる微笑、
蛇腹破れたアコーディオンの笑い声、

想像できない退屈な、子供は姿が幼いだけで、
ほんとはとっくに死んでいるんだ、
悲しくないし本当のところ、そんなことはどうでもいいと呟いた、
いずれは同じ末路をたどる、「ヒト」なんぞと大層に、
持ち上げても落つるを待つ葉と変わらない、

雪の下で静か眠る、落ち葉を数えて朝を迎える、
発光する水平が、鉛の雲を持ち上げようと躍起になっている空に、
眠る月の裏側で鳴る、アコーディオンを思い浮かべた、

毒殺された鹿は啼かない、それなら火薬を集めた君は云う、
いっそ地表を焼き払えって、害虫なのてヒトこそに値するもの、
雪の下の枯れた葉の色、折れた花、
風に捲かれて天への轍をつくるんだろう、

雨傘、風船、シグナルカラーのパラシュート、
軍靴と毛糸の帽子とジェリービーンズ、
鹿の剥製飾った山小屋、凍って落ちて割れないシャボン、
オルゴールから甘える声はイヌのピンクの若い鼻、

マイナス50の轍すらない雪原の、入り口には鉄の扉が時を忘れた、
待てど待てども死にもきれない旅の者々、
月を見上げる、星を数える、
凍りつくのを静かに待つだけ、
聴き覚えのない静寂想って祈るばかりの空には黒い、
羽根が地上を嗤ってただ舞って、嘴には赤が滴る花一輪、








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