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2014-10-22 12:30 | カテゴリ:文芸パンク・旅


「風の葬送」


風の鳴る朝、何度も読んだ最後の手紙、
丘の向こうは放物線を描いた鳥が、
羽ばたきもせず落ちてゆく、
遅れて響くライフル数発、
走者のいない長距離走が始まるようで、
焼くに焼けない、握り潰すこともできない、
手紙を紙飛行機に変えて、
眺めた放物線の痕に向かって飛ばす、
風に乗って好きなどこかへ行けばいい、

落雷を、告げるラジオは耳障り、
蹴り飛ばせばもう啼かない、
黙ってろって呟きながら、
坂の途中で転げて止まる、潰れたラジオを見届けたかった、
蹴り上げた左足、その下には花のない草、
風の強い日はなぜか、
生きているのが好きになれない、

汚れに汚れ、渇きに渇く、
諦め悪く無様に過ぎる、
いっそ雨がすべてを流す、その刻を待つだけなのだとしたら、
飼い慣らされた羊が旅を夢見るように、
強い風なら地の想いを解放してくれないか、
坂向く風が連れてきたのは手紙に見えた、
だけどそれは薄汚れても羽根だった、







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