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2014-10-04 12:30 | カテゴリ:文芸パンク・焦熱
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「狗は旗を見ていなかった」


見上げるだけのスターズ・アンド・ストライプス、そこには自由があるんだと、
無邪気の季節に焦がれていたこと忘れてた、思い馳せれば知らぬことにも気づいてなかった単なる子供、
幻だとわかっていてなお追い続けたら、果てに見るはいったいなにか、
嘘だとしても導き委ねてしまいたい、そんなここにはない何か、
それはここにはない何か、

墜落した残骸を、珍し気でもなく通りすがった、
「ここらじゃよくあることなのよ」って、穴だらけの耳からチェーン生やしたアフロヘア、
ベビーカーには羊のぬいぐるみが二体、口と口を縫い合わされてた、
キスをしているんだと彼女は言った、

炎上している金属片から溶け出す合成皮革のリクライニング、
キャリーバッグに詰められていたスティックシュガーに似た白い、
粒子に群がる子供の頬は煤に汚れて国籍なんてなくなっている、

傍には100年、太り続けて家畜と呼ばれる一昨年までのチェリストが、
木樽みたいな腹を揺すってハーモニカを齧ってる、

星条旗は飛び火され、その下から世界各地が放水管を構えてた、
星は瞬く間もなく発熱させられ飛び散った、キャンプファイアの火の粉みたいに、
自由、幻、道標、
正義、優しさ、昨日の希望、
跡片なく灰と舞う、そんな景色は語られるより、
その場にいるには滑稽だった、

退屈しのぎにならないにせよ、チェスやゴシップ、ボードゲームや、
感傷ばかりの無名の日記、垂れ流される自意識よりは、
手のひらふわりの雪に似た、灰の一輪くらいの軽さ、
それくらいの滑稽さなら持っているって知ったんだ、







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