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2014-10-01 12:00 | カテゴリ:文芸パンク・焦熱


「水深の坂道」


青い真夏に見た夢が、いまもこの背を追ってくる、
吸血鬼が吸う血を探す、黒い森の坂道で、

胸にしていた水晶ならもう砕けてしまって体のなかから突き破ろうと暴れてる、

太陽不在の坂の途中に弾けていたのは叫び声をあげる前の孤独たち、
重なり合わずに其々が、四方に銃身、細やかなる塔を屹立する荒野、
遠くに見えたつもりの幻、白い昼に瞬く草原、

ここから離れて過ぎたことを忘れるくらい、
手放すことなら握ることよりいつか楽になれると思う、
迷い子追ううち迷ってしまった狼が、教えてくれた雨の日のこと、

太陽死んだ坂道走る、
つまづいたのは子守唄鳴るオルゴール、
倒れたままのバス停近くにトカゲの眼をしたタバコ売り、
彼は靴のヒモを傷だらけの手首に巻いてた、それから照れもせずに空に泣いていること告げた、

太陽不在の坂道だった、
引きずり続ける遠い草原、確かにあった最期の地表、
十字の縁を駆けたつもりで、いまは既に絵にも描けないその背中、
気づいていたはずだった、
それはこの胸、水深15、
昨日までの僕だった、








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