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2014-07-09 12:00 | カテゴリ:文芸パンク・焦熱



「牛追いの走馬灯」


毒の針で罠をつくった、
心の臓の源である、獣の肉を摂るが為、
森林にて鹿を獲る、赤毛で角はまだ生えない、
滑らかなる血が流るる其れを、
朝には嬉々と緑を走る、担いでいる散弾銃さえ羽毛に感ずくらいに走る、

呻いていたのは四肢を持たない、伸ばせば一筋なる軟体、
見開く眼に縦の光線、仰け反りつつ睨みを返す、
殺陣遊びの如く綺麗な、傷で滲む赤に映る弱者である僕は、

神と崇める蛇を殺めた、許しを乞うすら許されぬ、
彼に過るは礼拝堂の壁一面、受難に絶える聖人たちの貌の諦観、

右から左の目蓋へと、受難の図が横切ってゆく、
神を捕らえたその罪は、
意思の有無など問えないことを彼は既に知っている、

やがて僕は蛇の眼を、神を殺した罪を経て、
新たな神を呼ぶための、生贄として捧がれる、
台座の十字、体に杭を打ち抜かれ、
滴り落ちる其の血液、漂い始める獣の匂い、

微かに手繰る最期の想いは牛を追った夏のこと、
丘陵流れる星と陽を、呼吸乱して走る犬、
たったのひとつだけ願う、あの友だけは逃がしてやってくれないか、
歌って駆けたたったひとりの友達の、牛追い犬の背中を描く、

受難の牧聖、彼の軌跡は影絵となって、
数百年経た現在は、
街の中央、礼拝堂の、壁に刻まれ史実となった、
犬と生きた夏のこと、静かに微笑みさえ浮かべ、
永久に走る少年がいた、






STAR ENTRYS

閃 ロックンロール ワールズエンド
天 草原 蟻
ゾンビ 祈り 砂時計


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