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2013-06-18 12:55 | カテゴリ:少年ゾンビ高橋。
photo:01


「少年ゾンビ高橋。#2」


photo:02


 不審者が徘徊している、そんな通報はこの町では珍しい。むしろ着任以来初めてのことだった。
 某ペンギン村よりも平和だとからかわれたことがある。ほとんど左遷に近いとさえ……。
 事件らしい事件とは無縁だった、だからこそ緊張と興奮が入り混じる……。

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「あつ……ゾンビにはキツイ……」
 高橋くんは誰に話すわけでもなく、とぼとぼと歩いていた。
「やばい……体が傷んできてるんじゃ……」
 すでに生命として活動を終えた高橋くんだ、当然として代謝がない。この時期、やはり恐れるべきは腐敗と寄生虫だ。
「あー。ゾンビって何してればいいんだろ……」
 しかし、ゾンビとしての意識が希薄な高橋くんは自らの身体に危機が迫っていることに気づいてはいない。

「なんだよあれ……小汚い子供じゃないか……」
 久方ぶりの事件かと思えば、身なりの悪い子供が歩いているだけである。
 安堵しつつ、同時にがっかりもあった。
 やはり平和だ、退屈なほど問題がない。子供が不審者扱いされるほどだ、適当に職務質問だけしておこう……。
「君、ちょっといいかな……」
 そのときだった。彼は強烈な腐敗臭に襲われたのである。
「くさっ!」
 思わず叫んでしまった、なんだこの少年は、どんな生活をしているんだ……?

「あ、おまわりさん……え、そんなに臭いの……っていやいやいや! そんな言い方しちゃダメじゃん……」
 高橋くんは子供のわりに礼儀を重んじるタイプのようだった。


<これひどいな……と思いながら、ひょっとしたら続くかも……>

━━━━━━━━━━━━━━━

前回の少年ゾンビ高橋。



〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう…… 流星ツアー(表題作を含む短編小説集)

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

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