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2013-05-28 17:35 | カテゴリ:ショートショート・フィクション
〝JACKPOT DAYS〟-image

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「夜のカラスとハーモニカ」


 夜のハーモニカは研ぎ澄まされた日本刀のように妖しく光る、手のひらにそれをしばらく転がしてから太陽が沈むのを待っていた。
 どちらが好きだと言うわけでもない、嫌いになるほどの理由もない。

 太陽と月。
 どちらも輝度は違えど人を照らすものらしい。激しく騒々しいまでに照りつける太陽と、その反射によって冷気を含んで淡く色づく月。

 彼は思う。
「人は本来、月が支配する黒に近い群青を夢の時間と定めていた、そのように進化を果たしてはずだ。だが、何時の間にか眠るはずの時間にまで進出してゆくようになった、そこまでして何を欲するのか……」。

 街灯が月よりも強い光線でもって足下を照らし、そして影さえもつくりだす。
 橋の上から彼はネオンとそのさらに向こうの工業地の発光を眺めていた。
「夜にまで退屈したいのか……僕には分からない……」
 夜型など本来は存在しない。人はすべからず昼に活き、夜は眠るものなのだ。

「好きにすればいいさ……生存競争、適者生存の原理に従えば、君たち人は最弱かもしれない」
 ハーモニカを吹く、斬れ味のある音色が月に飛んでゆく。
 そして彼はそれをしまい込む。いつの間にかその両腕は黒い羽根に変質していた。
 彼は新たなる種族、進化を果たした霊長類、鳥と人の間に生まれた子供だった。

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宝石泥棒の朝
靴磨きのアッシュ
トムとジェリー
絵空事の場所
最期は君と抱き合って



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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた

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