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2013-07-03 08:17 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--ジョニー パンク.jpg

「それゆけジョニー!」


 彼はいったい何をしているんだろう……。
 不安ではあるが予想範囲内の疑問が去来する、目の前に繰り広げられる光景はいまだかつて見たことがない、だが、自らが体験済と言えば体験済のことでもある。
俯瞰したことがないのだ、実体験によって眼前で行われている男の行動を追体験している。

「ひとつ聞いていいかな?」
「……ん? なんだい、天野くん?」
 呼びかけには応じたが、彼はその活動に疑問はないらしい。自ら持ち込んだ大量の荷物……衣服や日用品、丁寧に新しいハブラシまで用意しているようである……そんな多種多様な生活物資を広げ、以前からそこにあった棚にひとつずつ収納し、または選別の末、狭いスペースの隅に追いやられてゆく。
 引っ越しに慣れた人間らしく、実に手際よく作業が進んでゆく。

「ジョニー……えと、君はひょっとしてここで生活するつもりだったりするのかい?」
 天野くんは恐る恐る疑念を言葉にしてみた、いま、天野くん自身が生活する納屋の2階は大幅な改修が急ピッチで進められている。
……彼の意思に反し、しかも事前に相談すら受けていない状況である。
「んー、いきなりなんだけどね、俺、また住むところがなくなっちゃって」
「……また?」
「前はアパートにいたんだけど……家賃を払ってなくてさ。最近まではほら、この間のコンビニの休憩室に住んでたんだ。でもほら、バンドやるんならコンビニはいいかなって辞めたんだ、すると住めなくなっちゃって」
「ジョニー、まさか俺んちに住むつもりで……?」
 返ってくる答はほとんど予想できたが、それを聞かないわけにもいかなかった。この目の前で悪意もなく不法占拠を遂行しようという、少々風変わりな男……「こんなの」と同居しなくてはならなくなるのか……。
 不安はほとんど的中していたわけだが。
「とりあえず雨風しのげるし……バンドメンバーなら家賃もかからないかなって。天野くん、空きスペースは使っていいよ」
「あ、空きスペース?」
「うん、そのへん」
 ジョニーは人差し指で円を描き、かつて天野くんが寝起きした布団のあたりを示している。すでに布団は丁寧に折り畳まれていた。
「ああー……空きスペースね……なるほど」
「バンドだからね、やっぱ、仲良くやんなきゃ」
「あ、ありがとう、ジョニー……」
 どうやら自らのスペースも確保されているようだ、もう何も言うまい、言ったところで無駄だろう、彼を止める方法などありはしない。
「気にしなくていいって天野くん。ほら、バンドは運命共同体なんだろ? 御礼なんて汗くさいよ」
「水くさい、だよジョニー」
 完全に勘違いをしている、天野くんの脳内にはアラームが激しくなり続けていた、だからといって打つ手はない。
 運命共同体……ジョニー、寝食を共にするって言いたかったわけじゃないんだよ……説明しても分かってもらえそうもないけれど……。
「住めば都なんて言うからね」
 ジョニーは爽快なまでの笑顔だった。もう何も言うまい、無言で頷く天野くんがそこにいる。

 ともあれ、ジョニーは新たな住居を手に入れた。


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--120212_164335.jpg


※不敵に不定期に続く。

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失笑必至の前回まではこちら♪



JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--海賊ビリー ロゴマーク.png
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