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2014-06-12 12:00 | カテゴリ:文芸パンク

「放課後のビーチサンダル」


ひとけのない校庭は、すみに咲く緑がずっと、
どこまでだって続いてゆくよう、
まるで小さな草原みたいで、
南から吹く湿った風は、
ハーブと透き通った水の匂い、
もうすぐそこに夏は待ってる、
雨が降るたび、むせ返る草いきれとアスファルト、

海を探す旅人たちと、
彼らを待つ原色ばかりのビーチパラソル、
名前だけしかまだ知らない、
いつか行こうと約束だけした、
ヤシの樹の島、今日も遠くかすまずに、

放課後、僕らはビーチサンダル、
置き去りにしたローファー、
今年初めて麦わら帽をつかんで走る、
雨の気配に包まれて、風のなかを縫うよう走る、

あの子と初めて重ねた指は、
心臓みたいに高鳴って、熱く熱く溶けてゆきそう、
何もなくて何もかもある、
ここにいるのはふたりだけ、
それがただのまぼろしだとして、長くて黒い髪が風にふくらんで、
目を閉じても光が見える、

色違いのビーチサンダル、足跡は砂のうえ、
黄色い声と変わり始めた僕の声、
あの緑の坂道を、越えた向こうに広がる水平、
毎日生まれ変わるのは、
この世界の誰もが同じ、

単純だからかそんな気になる放課後は、
色づく海と空と樹々、白く華奢に伸びた足、
膝小僧の擦り傷痕と、
何かがまた始まるような陽気な予感、
いまこのときだけ生きている、
光に満ちた放課後ビーチ、



CLICK STAR SWITCH

閃 ロックンロール ワールズエンド
天 草原 蟻
ゾンビ 祈り 砂時計


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