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2014-06-03 12:00 | カテゴリ:文芸パンク

「旅路の果てのラスネイル」


夜を飛び交うハチは群れ、
明滅する黄の街灯下に集う人々、
毒針刺しては墜ちてった、
毎夜繰り広げる光景、
痛みにさえ慣れ誰も彼もが夜を逃げてく、

ピザ乗るトマトやハムやアンチョビや、
生地からさらって具だけを食べるラスネール、
焼けるほどのチリソース、
口まわりの鮮やかな赤、
生き血を舐めた跡みたい、

数える数百ガールフレンド、
名前なんて覚えていない、
覚える気もないラスネール、だからハニーとしか呼ばない、
名前のすべてはハニーでいいと笑ってた、
覚えているのは肌触りだけ、
覚えているのはそのときの温度だけ、
それ以外はいらないらしい、
それ以外は忘れてしまいたいらしい、

孤独を感じたい夜、それは一日おきに訪れて、
家を持たないラスネール、荷のないコンテナ忍び込む、
ランプが燈す輪郭のない光、照らされたピリ・レイスの世界地図、
生きたい場所は見つからない

どうやら終わりが来たみたいだって彼は思った、
別にいいって淋しげさえなく、
けれど最期に触れた温もりだけを思い出す、

薄暗い鉄のコンテナ、冷たい檻みたいに見えた、
それから温もり残る手の平見つめたラスネール、
目を閉じ扉を引き開ける、
群れたハチのその塊、彼の体を覆い隠して、
ラスネールは悲鳴さえなく眠りについた、
もう孤独じゃなくなるってラスネール、

愛した名前をひとつひとつ思い出す、
ひとつひとつ思い出す、

 
CLICK STAR SWITCH

閃 ロックンロール ワールズエンド
天 草原 蟻
ゾンビ 祈り 砂時計


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