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2013-04-13 12:21 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?

「それゆけジョニー!」


〝JACKPOT DAYS〟-image


〝JACKPOT DAYS〟-image


 薄暗いライヴ・ハウスが男たちの戦場である。結成から一年を越え彼らを取り巻く状況は大きく変化を遂げつつある。
 今夜は大きな飛躍のチャンスかもしれない。
 彼らはドサ回りのツアーの最中だが、いつもとは違う、なぜならこの日、彼らバンドはインディーとメジャーの壁を超えることができるかもしれないイベントへの出演が決まっているのだった。
 開演を待つ会場はどこか緊張さえ漂う。メジャー移籍後、破竹の勢いでシーンを席巻するダーティ・スターズ・オーケストラがメイン・アクトなのである。

〝JACKPOT DAYS〟-image


「いい? 持ち時間は20分、ダーティ・スターズの前座みたいなものだけど、それでも普段とは違う連中が観に来てる」
 舞台袖から観客席を顎でしゃくる、通路側の両隅、そして二回席にはパンク・バンドのライヴには不釣り合いなスーツ姿がちらほらと確認できた。

「あのおじさんたちが……」
「レコード会社の……なんとなく偉い人……?」
 偉い人を見慣れないジョニーと天野くんはおもむろに顔を出す。
「俺たちも観に来てるのかな……緊張するなぁ……」
 ふぅ、と深呼吸をしてヒラサワくんは手ぐしでリーゼントを直した。
「ビビってんじゃないわよ、単なるオッサンだと思いなさいよ」
 挑発的で侮辱的な言い回しだ、だが、まどかさん自身もマネージャーとしてバンドを飛躍させるチャンスだと分かっていた、彼女の緊張はバンドに感染する。

「こ、こーゆーときは……ほら、手のひらに乗せた人を食べれば……」
「天野くん、それちょっと違う……。手のひらサイズの人を探すの大変じゃん……」
「あ、じゃあ、かぼちゃだと思えばいいんだ!」
 ヒラサワくんが提案する。しかし、目を擦れどまばたきを繰り返そうも、やはりかぼちゃには見えない。人はやはり人である。
「……きゅうりにする?」
「や、野菜の種類の問題じゃないんだジョニー……。君は緊張なんかしないかもしれないけど……」
「うーん……おしっこが出にくくなったりはしないよね、うん」
「それは頻尿だよ……俺たちは緊張してるの。頻尿はしてない……」
 緊張しているだけではない、間抜けな会話を続けるバンドに鋭い声が飛ぶ、当然、まどかさんだ。
「おバカ! どーでもいいこと話してないで楽屋に集まりなさい! 円陣組むわよ!」

……エンジン……猿人……?
 呟きながら、バンドはライヴへと挑む……。



<ロックンロールが再び始まる……>

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前回までのロックンロール?


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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた

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