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2013-02-28 20:21 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?
〝JACKPOT DAYS〟-image


〝JACKPOT DAYS〟-image


それゆけジョニー!



「はーい、もっと視線鋭くー? サムライになりきっちゃってー?」
 発光するストロボに思わず目をしかめる男たち、三人の前をカメラマンとレフ板を持つ助手が寄っては離れ、離れては近づき、何度も何度もシャッターをきる。
「いいねー、いいねー……おっ、いいですよぉー!」

……な、なにがどう良いのか分からない……されるがままの男たちは例によっておバカなパンクロック・バンド、『THE CIGARETTES』である。
 今日の彼らはどうゆうわけか、サムライのような着流し姿である。
「なんでこのカッコ……?」
「俺に聞くなよ……まどかさんの指令なんだから……」
「お腹すいたなぁ……」
 身動きできないバンドを気遣うわけでもなく、カメラマンはひたすら「サムライ」にされてしまった男たちを撮り続けていた。
「なにがどういいんだ……おかしいだろ、これ。コントみたいだ……」
「金髪にモヒカン……あ、でも名前が喜左エ門なんだからヒラサワくんはピッタリかもしれないね」
「……名前だけな」
 ヒラサワくんと天野くんはブツブツと言い合いながら、しかし、生真面目にポーズを取っていた。
「はいはいはい、金髪の彼っ! せっかくなんだから、もっと……仕事人みたいにセクシーにっ!」
「……し、しごとにん……?」
「そうよぅ! ヒガシみたいに凛々しくキメて~」
「ひ、ひがし……。東に凛々しい人が……」
 ジョニーは東の方角を確認しようと見上げる、しかし、太陽は視界にない。ここは撮影スタジオなのである。

 前日のことだった。
「たたみかける時期なのよ、あんたたちは?」
 まどかさん、突然の発案であった、盛り上がりつつあるツアー、彼らを取り巻く状況をさらに加速させるべく、彼女にはアイディアがあるらしい。
「パンクだからって、革ジャンにタイトなパンツじゃなくていいの。時代はゆるキャラよ、それからWBCもある、サムライなのよ! 日本男児たるものサムライであれ!」
 ゆるキャラのサムライ……とんちんかんなようで、まどかさんにはまどかさんなりの勝算があるようだった。

「……パンクロックに全然カンケーないような……」
「なくないわよ。全国のゆるキャラがなぜ人気なのか分かる? 可愛くても中身はおっさんなのよ? つまりね、あの脱力感なのよ脱力感。癒しよ癒し。癒しはカネになるのよ!!」
 ミもフタもない持論だったが、無名同然のバンドは従う以外にない。逆らうと体罰が待っている。

「あんたたち、ゆるキャラのお侍さんになりなさい!!」
 パンクバンドなのに「ゆるキャラのサムライ」にされ、そのビジュアルの変化のため男たちは新たな宣材写真の撮影をしているところだった。

 バカって大変。



<目指せ三連覇!! ジョニーたちは侍JAPANを応援します……的に続く……>

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前回までの侍JAPAN……ではなく、ジョニーさんたち


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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……。
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた

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