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2013-02-25 18:30 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?
〝JACKPOT DAYS〟-image


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それゆけジョニー!

「うーむ……完全に寝ているな……」
 ヒラサワくんと天野くんの前には美女が眠っていた、目覚めているときの凶暴性は微塵も感じさせない、華奢なラインは小動物さえも思わせる。
「起きたら来いって言っておいて……自分は寝ているんだ……」
 前夜、彼らはライヴ後の打ち上げにて派手に暴飲暴食を果たしたばかりだ、貧困の旅生活による慢性の空腹を満たすがため、肉体の限界に挑むがごとく、安さが魅力の居酒屋メニューを食べ尽くし、飲み尽くしたのである。
 そして久しぶりにベッドで眠った、ビジネスホテルの一室である。
「しかし……しばらく見ててもいいな……」
「うん……起きたら……起きたらアレだし……」
「ああ……眺めているぶんには……まるで天使のようだね、天野くん……」
「ねぇ……なんだかドキドキするよね、ヒラサワくん……」
「寝てるときは暴れないし……」
 珍しい生き物を発見したかのようにふたりは眠るまどかさんを見ていた。布団のなかはどんな格好なんだろう、まさか下着なんじゃ……まさかまさかの裸なのでは……。
 中学生のような妄想にアタマをふくらませて顔を赤らめさえしている25歳と43歳のパンクス。
……しかし、オトコとはいくつになってもこんなものなのである。

「……あ、いた。おはよう、ヒラサワくん! おはよう天野くん!」
 寝癖でくしゃくしゃ、パジャマはボタンを掛け違え、左右それぞれ違う色のスリッパを履いたジョニーがまどかさん部屋にあらわれた。
「ジョニー、静かに! まどかさんが起きちゃう!」
 そう言う天野くんのほうがうるさい。
「まどかさん、まだ寝てるんだ……いまのうちに逃げたほうが……」
……でしょうね。ヒラサワくんと天野くんは顔を見合わせる、さきほどまでのトキメキは一転、狂気に走り暴徒と化すまどかさんの姿がよぎり、脳内で激しくサイレンを鳴らす。
「……出ようか」
「……うん」
 空き巣のように音を立てず、男たちは眠る天使に背を向けた。
 そのときだった。
 背中から心臓へ、凍りついた鋭利な刃物が突き抜けてゆくような、そんなヴィジョンが彼らに見えた、気のせいではない、痛みこそないがそれは幻ではなく現実のようであった。

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「……おい」
「は、はい……」
「おまえらがじっと見てるからベッドから出られなかったんだよ」
 怒気は熱を持たず、むしろ瞬間で氷点下にまで届くほどの冷気を含んでいた。
「外で正座して待ってろ」
「はぃ……」
 男たちは弱々しい声……まるで虎に追いつめられた小鹿のように怯えている。
「さっさと外へ出ろ……」
 自称、美貌の辣腕マネージャーの加虐に特化された辣腕が制裁を告げていた。



<これってバンド小説だったはず……なんで、次回からもう少しロックンロール的に続く……>

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弱々しくも儚く、どうにか生き延びるおバカさんたちの前回まで。



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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた



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