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2013-02-22 23:00 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image


新星ハサウェイ


村とその国、焼き払う声で荒れ地にしたら、
ハサウェイ、天に向けて翼を広げ、
受難の生、それを与えた神の元、
鋭く回転しながら舞って行く、

このとき、彼は神を信じていたが、
その姿は知るはずもなく、
我が存在、その真意だけを知るために、
神の在り処を探って飛んだ、

いくつもの暗がりを、飛び交う星屑蹴り散らし、
彼は無限の宇宙を彷徨った、
翼はすでに折れ曲がり、カラスもハトも赤く染まった、
光を浴びすぎ、その眼に濁って見えるは微かに灯るホワイトライト、

神の居場所を感じるハサウェイ、
余力と翼の余熱を使い、惰性に任せて落ちてゆく、
吸い込む光と吐き出す光の中間地点、
その舞台に落下した、

どこかで聴いた歌が流れる、神を慈しむ歌だった、
ハサウェイ、血の混じった唾を吐く、

悪魔か天使か、体を突き抜く声に撃たれて、
彼は膝から落ちて這いずりまわる、
呻きながらも意識だけは鋭利な刃物、
“どちらでもいい”、
“どちらでもない”、
泡立つ血飛沫、ひしゃげて曲がる翼はちぎれ、
目を開けることもない、

白い光だけを浴び、
その後ろに伸びる影は暗がってゆく、
憐れみながら嘲笑い、神は彼の形を変えた、
ハサウェイ、その姿は砂塵になって、
散らばりながら宇宙になって、そのカケラは光を帯びた、
彼は流れる星に群れて、
夜の地球に黄金の、アーチ描いて彼方に消えた、

人々は神の思し召しだと十字を握り、
想い想いに願いを託した、
ハサウェイ、それを聞くつもりもなく地球を離れて弾けて消えた、

〝JACKPOT DAYS〟-image



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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた



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