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2013-02-09 15:10 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?
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go johnny,go!

「みんな、おにぎり食べてるか?」
 おおよそパンク・ロックとは無関係な叫び声から今夜もライヴが始まる、ジョニー率いるバンド、『THE CIGARETTES』は音楽的な方向性を速度に特化した方向で成長を続けつつあった。

 リーダーであり、すでにキャリアを重ねたヒラサワくんはロカビリーのスウィング感、レゲエやスカのリズムを巧みに織り交ぜたベースラインでバンドが体得した速度に深みを加える。
 天野くんのドラムは直線的な音塊を大地に撃ち込むようなスタイルだ、ボクシングに例えるならプルファイター、人間性とは真逆の攻撃な叩き方である。
 バンドの顔でありギター/ボーカルのジョニーはBPMには換算不可能な文字数でメロディに収まりきらない歌詞を叫ぶ。シンプルな3コードを刻むギターワークはまるで機関銃のように鳴る。
 なにより、そのパフォーマンスが圧巻だ、ジョニーはカールコードのプラグを針金を巻きつけて固定し、狭いステージを縦横無尽に駆けて跳ぶ。
 人間の限界を超えた身体能力だ、虚空を蹴ってさらに高く飛躍する、見る者にはまるで二段階、三段階に宙を駆け上るようにさえ見えるだろう。

 先日のライブではアンコールの終了後、客席にダイヴしたつもりのジョニーは勢いあまって客席の最後部、その壁にアタマを突き刺してしまった。まるで人工翼のない、ひとり鳥人間コンテストのようだった。

……とんでもないバンドがいる。ウワサを聞きつけた関係者……大手レコード会社や他レーベル、各メディアがバンドと「ジョニー」というオトコを知り始めたのはこの頃だった。

「あんたらさ、ラジオとか雑誌とか……そーゆーの出られる?」
 腕を組み、座らせた男たちの周囲をかつかつと歩きながら怪訝そうに眉をしかめる。なぜそこまでに態度が大きいのか分からないが、まどかさんは相変わらずだ。
「ラジオ……サッカー経験はないけど……」
「ジョニー、それはラツィオだよ。ボケが分かりにくいよ……」
「まどかさん……雑誌って……俺たちが……」
 ヒラサワくんは感慨に浸る、メディアに登場するまでになったのか俺たちは……音楽を始めて20年を越えて……ようやく陽のあたる場所に……良かった、続けていて良かった……ほんとうにこいつらと……「うるさいキザエモン」
「……あっ?」
「ひとりでブツブツ気持ち悪い」
 ヒラサワくんはまたも思ったことをそのまま口にしていた。
「メディア展開も視野に入れておくべき時期なのよ」
「メシ屋開店……いっぱいゴハン食べられるなぁ……」
「オーガニックの野菜とか……割り箸はやめて……地球に優しく……」
 相変わらず会話になっていなかった。だが、彼らを取り巻く状況は大きく変化してゆく。
 伝説はすでに火蓋を切っているのだった。


<ロックンロールは続いてゆく……>

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前人未到のロックンロールの前回までの軌跡と珍プレイ



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