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2012-11-20 18:11 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-110615_161019.jpg

戦争が始まりそうだと深刻そうなニュースキャスター、
好きな映画のリピート放送中止して、
僕が眠ってるときも、
ずっとずっとやってたみたい、

遠いどこかで関係ないって、
日だまり日曜、ベッドシーツにくるまって、

黒い飛行機、ヘルメットの兵隊乗せて、
煙を吐いて次々東へ飛んでった、
リヒナのパパは兵隊さんで
「もうすぐ行かなきゃならないみたい」って、
小さな膝を抱いていた、

きっと涙しているからさ、
「すぐに終わるよ平気だよ」って、
僕は彼女の頬に触った、
温かいしずく一滴、手のなかに溶けてった、

平和を歌うロック・シンガー死んだ日に、
殺し合いは始まった、
憧れに任せて吸った、タバコはただ苦いだけ、
咳き込んで空仰ぐ、

夕陽になって、それはなんだか悲しい色に滲んでて、
向こう岸から届いた風が、僕と彼女をすり抜けてった、

飛行機雲はネコ爪みたいに赤雲裂いて、
誰ひとり死なない戦争だったらって僕は祈った、

朝になって、
昼は過ぎて、
夜を越えて、
次の朝が訪れて、

森は焼かれて、
街は瓦礫に潰されて、
砂漠がまた増えて、
人がたくさん死んでいた、

敵や味方や、神様の違いとか、
僕にはそんなの分からなくって、
知りたいとも思わなくって、
叫ぶママを背に受けて、リヒナの待つはず、小高い丘に走っていった、

ポケットに入れたままのキャラメルを、
何も言えずに差し出して、
彼女は甘いと言って笑って、それからずっと黙ってた、
樹の下の葉の隙間から漏れた陽に、
僕らは塞ぎ、
雨が降ればいいなって、

穴の開いたお尻のポケット、
争いがそのくらいなら、
握り潰してしまえたかもしれないって、

彼女のパパは誰かを死なせて、
彼女のパパは誰かが死なせた、
誰かが誰かを死なせたり、誰かが誰かを殺したり、
そんなのばっかりリヒナは話して、僕はそっと耳を塞いで、
丸いおでこにキスをして、夜が来るまで抱きしめていた、

またいつか彼女が笑えますようにって、
またいつか彼女が笑えますようにって、
ただそれだけを、薄い月に祈ってた、

〝JACKPOT DAYS〟-120106_150208.jpg


〝JACKPOT DAYS〟-image
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