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2012-11-16 23:00 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?
〝JACKPOT DAYS〟-image


「かんぱーい!」
 ジョッキがぶつけ合わされる、琥珀が溢れて泡が弾ける。
 初冬の金曜、その夜。
 男たちはささやかなる宴席をもうけていた、レコ発ライヴ『THE CIGARETTES見参? DUSTSTAR GEAR PUNK NIGHT?』の成功を祝う打ち上げである。

「ぶっはー!!」
 大ジョッキのビールをひと息で飲み干すジョニー、それは「飲む」と云うより「吸い込む」と形容すべきであった。左手のフォークは唐揚げやらソーセージやらを突き刺している。

 最高のライヴ・パフォーマンスだった、ヒラサワくんは思う。粗雑ではある、達者な演奏とはとても言えない。しかし技術を超えたエネルギー、それは他のバンドには持ちうることもない。
 これからまた旅が始まる。俺たちは……俺たちはもっともっと大きくなる。
 ルースターズ、ブランキー・ジェット・シティ、ミッシェル・ガン・エレファント……時代すら超越し続ける日本が生んだホンモノのロックンロール・バンド……彼らを継ぐほどのバンドさえ決して不可能ではないはずだ……。
 酔うと冷静さを失くして思考が飛躍するヒラサワくんだった。
「ジョニー、天野くん……俺、君たちに出会えて良かったよ……」
「ヒラサワくん……良いライヴだったよね」
 天野くんは居酒屋スタッフの女の子を片目にしながら同意する。
……いつか……俺たちがスーパースターになったら……あんな可愛い恋人だってできるかもしれない。
「ライヴのあとのビールってサイコーにうまいよねぇ……」
 いつの間にかピッチャーをオーダーしたらしい、ジョニーはそれをひと息で飲み干す。常人にはない肺活量が垣間見られる。
「ジョニー、お前はほんとにすげぇよ……とんでもないヤツだよ」
「飛んでもない……? うん、まだ空は飛べないや」
 ジョニーは照れて笑う。
「お前って……いつも見事に金髪だけど、いつ染めてんの……?」
「あー、これね、完全に金色になっちゃったみたい……人って、なりたいものになれるんだねぇ」
「……そーゆーもんかなぁ……」
 このバンドの浮沈は彼の細い双肩にかかっている、ヒラサワくんも天野くんもそのことをよく分かっている。

 俺たちがジョニーを見つけたんじゃない。ジョニーが俺たちを引き寄せたんだ。
 ダイヤはダイヤでしか磨くことができない。俺たちは……ダイヤになれるのか、なあ、ジョニー……教えてくれよ……。

 無防備そのもの、生まれたばかりの野生動物のように純粋な青年はそれぞれの思いに気づきもせず、そしてお金の算段もできないまま、異常な種類と量のオーダーを続けている。
「ビールおかわりっ!!」
 三者三様の思いを連れて、宴席は更けてゆく。

<オチらしいオチもないまま、ロックンロールはつづいてゆく……>

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〝JACKPOT DAYS〟-image



前回までのジョニーさんと愉快な仲間たち。

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世界の終わりが笑ってやがる

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