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2012-11-12 16:38 | カテゴリ:星屑のロビンソン
〝JACKPOT DAYS〟-111109_090057.jpg

少年はじっと見つめていました、大きな水槽のなかで眠り続ける少女の姿を。
彼女と話したことがあるのかないのか、それももう記憶にはありません。
少女は柔らかく微笑むようにその水のなかで眠ったままです。

〝JACKPOT DAYS〟-111109_085901.jpg

「コールドスリープ……僕もそうだったんだ……」
ジタンは自分が眠っていたときの記憶がありません。
カプセルのなかは羊水と同じ成分の液体で満たされ、彼女は年齢を重ねることもなく、生きたまま冷凍保存されているのです。

この世界でたったふたりだけのヒト。
僕と、このニーナという女の子と。
ノアにはもっとたくさんのヒトが乗っていたはずだった、搭乗者名簿には僕と彼女以外にもたくさんの名前が載っていた、だけど、もういない。
きっと……宇宙船が不時着したときに失われてしまったんだろう……。

〝JACKPOT DAYS〟-111107_105547.jpg

あのロビンソンってアンドロイド……初めて見たときは“あいつ”にしか見えなかった。
だけど、彼が映し出したホログラムに映る“あいつ”はまったく違う顔になってた、ヒトでない彼らが成長なんてするんだろうか……。

テラ・フォーミング……その言葉の意味は分かりませんでしたが、ジタンはロビンソンやポセイドンが、ザジやココとは違う能力を持って産まれたものだということは分かりました。

海……?
いつか聞いたことがある。すべての生命は海から産まれたきたのだと。
この星は僕やニーナが生まれた地球という星。
それなら、海があったはず……。


そこまで考えて、それ以上考えるのはやめようと思いました。
考えても考えても、いつもどこかでその答を探していても、見つかったことはないのです。

「ねえ、ニーナ……」
ジタンはカプセルのなかの少女に尋ねました。
「僕らはなぜ生まれてきたんだろうね……僕はいま、とても淋しいんだ……」


illustration and story by Billy.



<つづく>



前回まではこちら♪
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