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2012-11-12 16:45 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-110905_174658.jpg

ずっと見つめたつもりだった、
その黄金は陽の光に吸いとるように輝いた、
惜し気もなく羽根を舞わせて、
惜し気もなく光を舞いて、

どれくらい歩いたろう、地に果てなんてないと初めて知った、
僕らが生きる星にがけっぷちはないらしい、

また雪が降る季節が来るらしい、
吐く息、尖る氷の時期は、淋しさばかりが際立つ季節、

相も変わらず孤独で自由だ、
望んだような違うような冬を待つ、
凍りついた右手はなくした、
痛みさえありはしない、

夢を見る、そんな季節に生きられない、
ほら、凍えた母イヌが、
濁る目で、最後に生まれた仔犬なんて知らないふりだ、

右も左も知らないままだ、
それでしか生きられない、
迷うままの棄てイヌみたいな気分、
嘘も真もどうでもいいや、
汚れてゆくだけ、さまよう水は濁るだけ、
このわずかな僕らの命、意味を問うヒマなんてないはずだ、

この束の間、与えられしは限界ばかりを着地にすえる、
どれくらい生きたろう、
地に果てなんてないと初めて知った、
僕らは生きる、それに無意味も意味もないらしい、

黄金に羽根は舞う、それがどうした、
黄金に羽根は舞う、一枚残らず舞わせてやりな、




photograph and text by Billy.
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