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2012-10-07 22:25 | カテゴリ:未分類



〝ホーム〟

 久しぶりの故郷だった、だが感傷的にもなれなかった、かつてこの地は治安維持という名の虐殺があった、そしてその痕跡は残されてはいない、再整備されて生まれ変わったかのように見える。
 科学プラント、造船所、ビルの群れ、住居にもなるらしく高層マンションまでの建築にまで着工していた、かつて移民たちが大量に流入してきたサンシャイン・アンダーグラウンドはそこにない。
 現在はその名をトーキョー第16街区(ブロック)、または「ラスト・ブロック」とも言う。

 地殻変動、その後に起きた活火山の連続した噴火、現在のトーキョーは交通網を寸断された水の都だ、ほぼすべてが水没してしまった、だが観光に値するほど美しい街ではない。再建をあきらめた政府は駐留する他国の軍と臨時政府による共同管理のもとに成り立つ。独立国家ではない。
 トーキョーは大部分を水に飲まれ、15からなる小島で形成される都市の総称に過ぎない。交通、経済、産業、政治……なにもかもが寸断されたあとは国家の弱体化、衰退だけが進み、かつての経済的大国の面影は見るべくもない。
 そう、すでにニホンという国は終焉したのだ、通貨はエンではなく暫定的にニホンドルになっている、それも多くの者は手にすることもない。

 巨大国家、アメリカ連邦の州のひとつに加わることはほぼ決定的になり、ホッカイとキュウシュウは中華民国に渡る。本州だけがアメリカに属し、また、それは資源開発とエネルギーの実験に使用される、地図からニホンは消えるのだ。
 もはや為す術もない。

 ガゼルとディータ。そしてジタン。彼らはサンシャイン・アンダーグラウンドにアジトを構えるラドラムの元にいた。
 なにが起きようとしているのか、あるいは何を起こすべきなのか。いまはまだそれすら決定していない。
 まずは生きる、故郷を失くした者として、闘う意思と覚悟もある、その闘いはこの人工島、サンシャイン・アンダーグラウンドから始まる。

 
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