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2012-09-10 19:31 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
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〝DIRTY COLORS〟

 
 彼はその名をデラロサという。
 あるファミリーの幹部である。出自は判然としない、南米に生まれたという話があり、ヨーロッパ系の移民だという説があり、そして日本人であるとも言われる。
 つまりはどこにも属せず、属する場所もない人間なわけだが、そんなことは所詮、制度のなかの話である。
 制度はヒトを家畜化するために生まれたものでもある、ヒトに枷をつけるためのものだ、彼はそのなかに生きていない人間だ、生きてはゆけない育ちだった。

 デラロサは「悪魔の子」と言われた、初めてヒトを殺害に及んだのはまだ6歳のころだった、麻薬に溺れ母に暴力を振るい続けた父親を許せなかった、幼いデラロサは父親がピストルを隠し持っていることを知っていた、彼が泥酔するのを待ち、黒く光る鈍色の引鉄を引いた、こめかみを撃ち抜き、その反動でデラロサは後方へ転倒した、生活の場を探し歩き、解かれていないままの荷物のなかで彼は自らの行為を反芻した。
 手には感触が生々しく残っていた、手首が痺れ、あたりは血のニオイが漂っていた。
 後悔はなかった、むしろそれは快感だった、屈服させて虚無の扉を開くということ。デラロサは目覚めてしまったのだ。

 やがて成人したデラロサは世界各地を転々としながら、傭兵となり紛争に出兵しては快感に溺れた。あの復讐の感覚だけが彼を動かし続ける、闇のパイプを手にした彼は極東のある国へ向かうこのなる。
 ハルバラという男がその地において暗躍していると聞いていた、そいつは国外追放ののち、極東の島国にて勢力を増すギャングだと言う、麻薬と拳銃が自分を呼んでいるような気がした、完全な悪魔に生まれ変わる、その機会だと確信したのだ。

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the sunshine underground(総集編)
the sunshine underground/〝after life〟 総集編
this week named......〝DIRTY COLORS part-1〟


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