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 黄昏れる岬は黄金に輝いていた、時刻は七時を過ぎたばかり。あたりには閑散としていた、突端に導く歩道には記念碑が直立していた、それがなにを記念したものかは確かめなかった、それは一行のうちの二人が知っていて、ひとりはその建立に携わっていた、約一年前になる。

 男たちは夕に暮れてゆく海を見下ろしていた、灼熱の太陽が眠り始め、そして水平線から少し冷たい風がふく、凪いだ海の柔らかな飛沫に光が乱反射する、粉にした宝石がばら撒かれたわように見えた。

「一年前……まさかこんなふうに旅をしているなんて思わなかったよ」
 天野くんは満足そうにタバコをくゆらす。片手にした空き缶に吸い終えたそれを入れる。
「あのころ、何十年に一回だかの流星がくるんだって、やたら騒いでたよな……」
「そうそう……さっき石碑あったろ? あれ、俺が運んできたんだよ。当時、土木の仕事であちらこちら行ってたからね」
 ヒラサワくんは懐かしむ。当時、彼は前バンドを抜けたばかりだった。
 ジョニーは……そう話を向ける。
「去年のいまごろ、何をやってた?」
 ジョニーは少し考える、眉を寄せて首をかしげた。
「んー……なんだっけな……あ、そうだ、アパートの近くの公園でよく遊んでたよ、キャッチボールやったりさ」
「子供かよ……」
「子供にはあんなストレートは投げられないよ?」
 ジョニーは得意げに右腕をしならせる、そのままシャドー・ピッチングを開始した。

 ツアーとは名ばかりのドサ回り、バンドの武者修行の旅は後半に入った。宿すらままならない過酷な旅は彼らを否応なく成長させる。
 一ヶ月半をかけ、全国を縦断しながらの演奏の旅。名声も地位も与えられない、それでも彼らはゆく、そうする以外にはないからではない。
 旅路の果てに見える何かかがある、そんな確信がそれぞれにあった。
 流星の岬にて男たちは夜を迎える、星が瞬き、赤みがかった月が昇る。
 男たちの旅は続いてゆく。


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≪ジョニーの旅もまだつづく≫


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イケメン・ジョニーはスーパースター⁈ ……前回まで

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流星ツアー

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流星ツアー #16 最終話「 星に願いを」

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ペンギン星人

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また再開します


performed by billy.

 
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