-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2012-08-03 07:27 | カテゴリ:ペンギン星人物語
“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-ペンギン 夏休み バケーション.jpg



 目覚めればいる、やはり『それ』はそこにいる、見ようによっては出来の悪いぬいぐるみに見えなくもないが、残念なことにこのぬいぐるみのような『物体』は言語力を有し、鈍重ではあれ意思を持って動作する、つまり、生きている。
 達者な言語は現時点において既に宿主にされてしまった少年を超え、態度は横柄でさえある。

「着ぐるみ……いや、ペンギン星人さん……聞きたいことがあるんだけど」
 ペンギン星人は少年の部屋を我が物顔に独占し、ベッドを散らかしながら鰯の干物をくちばしに運び続けている。
「……聞いてる?」
「とくに聞いてはいないが聞こえている。君は私に問いたいことがあると訴えている」
「どうしてそんな喋り方なの? 着ぐるみってもっとカワイイもんじゃないの?」
「何度も言うが着ぐるみではない、私はこれが本来の姿であり、中身は君たち地球人と同様に臓器があり骨があり筋肉がある。私はこの星では進化を果たせていないペンギンが進化した生き物だ、ヒト科とはその成り立ちが違う」
 彼の主張は一貫している、地球人でないこと、ペンギン星から訪れたペンギン星人であるということ、着ぐるみなどではないということ。

「中身はおじさんじゃないんだね……僕、仕事がイヤになったおじさんが着ぐるみに入ってるだとばかり……」
「地球人は生活に疲弊すると他生物の着ぐるみを着る習慣があるのか」
「いや……うん、まあ。なかにはそんな人もいる……かなぁ? で、ペンギン星人さんはせっかく地球に来たのに、ずっと僕んちに隠れてダラダラしてるだけじゃん」
「そうではない」
 不服そうに口を尖らせ、いや、くちばしは常時尖っているが、ペンギン星人は少年の発言に対し、即座に反論を開始した。
「私とて好きでやっているわけではない。現在の地球の気候は我々ペンギン星人が活動できる状況にない、然るべき時期を待って本来の活動を開始するつもりだ」
「しかるべきじき……で、いつ?」
「地球が南極に近くなる時期、つまり冬だ」
 カレンダーを確認する、いまはまだ8月の2日である、彼はこれから数ヶ月に渡り、この状況を維持させようとしていた。
「ちょ、ちょっと!! 長いよ!! 冬って!! 大変に遺憾なくらい困るよ!!」
「……君は私の存在を疎ましいと……?」
「ウトマシイ……? うん、難しい言葉はまだ習ってないから分かんないけど……その活動ってのを終わらせてよ……せめて夏休みの間にさ」

 ペンギン星人はしばし考える、この少年は私の存在を公表するかもしれないと。そうなれば私は保護され、ペンギン星への帰還も不可能になる。

「分かった、君にも事情がある。すべてではないが聞き入れることが可能だ、当初の目的に合わせ、この星を探索しよう」
「出てってくれるの?」
「活動は一日では終わらない、そして単独では移動にも時間が必要だ。君に協力してもらいたい」
「じゃあ、なにをすればいい……?」
「外に連れ出してくれ」

 ほとんど散歩の要求だった。



<先が見えないまま続く……>

━━━━━━━━━━━━━━━━━

ペンギン星人の来襲。
ペンギン星人の周辺調査。
ペンギン星人との接近遭遇。
ペンギン星人の休息。

━━━━━━━━━━━━━━━━━

流星ツアー

“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-夏休み 流星 ふるさと.jpg

流星ツアー #5
流星ツアー #6


“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-海賊ビリー ロゴマーク.png


━━━━━━━━━━━━━━━━━
関連記事
スポンサーサイト

管理者のみに表示する

トラックバックURL
→http://stardustjohnny.blog.fc2.com/tb.php/1909-08c57d83
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。