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2012-08-02 00:41 | カテゴリ:ペンギン星人物語
“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-夏休み ペンギン 宇宙人 画像.jpg



 少年は自らの置かれた状況を把握できなくなっている、見慣れたはずの自室も異物が鎮座するだけでまるで別の空間に変容する。
 確か……そう、確かにこれは現実なんだ、少年は幻覚を見ているわけでも、悪夢を見ているわけでもないと股間を握り、その感触で確認する。
 それは彼の癖でもある。

「鮮度は低く、量も足りない。だが、要求に応えてくれたことには感謝する。地球人よ、君とは友好的な関係を結べるかもしれない」
 目の前の着ぐるみが話している。そしてその着ぐるみは自らを『ペンギン星人』などと言っている。
 アタマがどうかしちゃったんだろうか……夏休みなのに補習なんかに呼び出されて……勉強しすぎたんじゃ……お母さんに病院に連れてってもらおうかな……。
「君が見ているのは現実だ、私は間違いなく存在している。決して良くはないが君の頭脳は正常に機能している」

 不思議な声だった、アニメや海外の映画などの吹き替えで大人が子供を演じるときの、子供のテンションをやや大袈裟にしたような話し方だ。

「着ぐるみさん……どうして僕の思ったことが分かったの……」
「君、ぶつぶつと話していたよ。無意識かもしれないが、私はちゃんと聞いていた。ちなみに着ぐるみではなくペンギン星からやって来たペンギン星人だが」

 窓の外はオレンジに染まりつつあった、夕陽が部屋に差し込んでくる。時間は間違いなく過ぎていた、昨日とは違う夜が訪れる。
「双方の友好的関係を維持するために、私の存在は公表しないでくれたまえ」
「しゃべるなってこと?」
「君らサルの知能に合わせて言うならそうゆうことだ、地球人は他星人との接触には不慣れだ、私には任務がある、監視下、保護下に置かれるわけにはいかない」
「大丈夫だよ、動物園や水族館なら着ぐるみなんてたくさんいるよ」
 一刻も早く、この気味の悪い着ぐるみを追い出したい。少年の偽ざる心境だった。
「君は……私を追い出そうと……?」
 訝しみ、友好的関係に傷がついたような堅い口調に変わる。
「そんなことをすると……どうなるか分かるかい?」
「ど、どうなるの……?」
「怒る」
「怒る? それだけ?」
「最悪の場合、ふて腐れて寝る」
「……」
 ペンギン星人は平和的関係性を望んでいるようだった。


<つづく……らしい>

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ペンギン星人の来襲。
ペンギン星人の周辺調査。
ペンギン星人との接近遭遇。

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「流星ツアー」

“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-道 画像.jpg

流星ツアー #3
流星ツアー #4

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“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-海賊ビリー ロゴマーク.png
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