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JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--アメブロ イケメン 画像.jpg



 暴走したジョニーと彼をどうにか支えるリズム隊、演奏はまだ続いていた、すでにライヴ・パフォーマンスというべき代物ではなかったが、熱狂は観客に伝わる、爆発的なエネルギーをステージから放つギター/ヴォーカルのジョニーの姿に居合わせた誰もが目を離すことができなかった。

 THE CIGARETTESの持ち時間はオーバーしていたが止める者はいなかった、眼前で繰り広げられるのはパンクバンドのライヴというよりは火山の噴火さえ思わせた、血液がマグマと化したジョニーの圧倒的な存在を前に身動きすらできないのである。

 ステージ袖から彼らを茫然自失の状態で見つめる女がいた、細い首からスタッフパスを下げている、長い茶色の髪をした美しい娘だった。
 パスには『ジョーカー・レコード』の表記がある、彼女は立ち上がったばかりの小さなインディー・レーベルで働いていた、自レーベルのバンドが出演するこのイベントを運営する一人だった。

「ね、ねえ、あのバンド……誰か知ってる?」
「いや……クレジットには『THE CIGARETTES』と書いてるけど……」
「……聞いたことない……けど……あのベース……」
「ヒラサワさんだよ、ダーティー・スターにいた」
「だよね……ギター/ヴォーカルの金髪の彼……」
「知らない、見たことないよ、でも……すごいな、あいつ……」
「うん、それに……あいつ……?!」
「知ってる?」
「知ってるってゆうか……」

 演奏は壊れたマシンガンを撃ち放っているようだった、誰もがその痛みのない破壊行為の犠牲になっている、そして、少年のように痩せた体躯からは想像もしえない、獣のような叫び声を轟かせている。

 あいつ……ジョニーじゃんか……あのヤロー、どこに行ったかと心配してたら……いつの間にバンドなんか……。
 彼女はジョニーを知っていた、苛立ちで背筋が張り詰める。長い髪が逆立ちそうなほどの殺気を漂わせはじめた。

「てめぇ、このヤロー!!」
 彼女は突然、ステージのジョニーに直進した、矢の速度だった、そのまま跳躍し、中空にて体勢を回転させた、揃えた両足が鐘を突くようにジョニーの顔面をとらえた。
 ドロップキックである、ジョニーは衝撃のあまり転倒し、ギターは割れた不協和音を、そして顔をおさえたまま驚いた表情で女を見る。

「てめぇ、ジョニー!!」
「う、うわっ……君はひょっとして……」
「ひょっとしてじゃねぇ!! 何やってんだコノヤロウ!!」
「ラ、ライヴを……」
「んなこた見りゃ分かんだよ!! 連絡もできない、アパートにもいない……心配させやがって、このバカ!!」
「か、かどまさん……」
「まどかだバカヤロウ、恋人の名前くらい憶えてやがれ!!」

 まどかさんはジョニーの恋人……らしかった。


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<不敵に不適切に続く>

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前回まではこちら♪

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