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 現在の彼は暴走気味のライヴ・パフォーマンスの最中であるが……やはり、この男にも少年期というものがあった。今回は時間を遡り、ジョニーがまだ子供であったころのエピソードである。

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☆「イケメン・ジョニー [番外編] 子供のころのジョニーくん。」

JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--少年ジョニー.jpg


 少年は見上げていた、視線の先には天にまで届かんとする建築が踏ん反り返るかのように、そして少年を見下ろすように立ち止まっていた。
 有刺鉄線がぐるり周囲を取り囲む、その網状の塀さえも彼の遥か高くにまで伸びている。
 立ち塞がるすべてを壁のように思った、彼は街でいちばん高いその頂上から景色を見てみたかった、そのために何をすべきなのか。

 彼の名は『助新(たすけ・あらた)』、通称はジョニーである。9歳、小学三年生だ。

「別にそんなたいした景色じゃないと思うよ? そんなことより帰ってゲームでもやろうよ」
 分別くさい発言はジョニーの友人だった、高みを目指すよりも手にした楽しみを反芻することを選ぶ気楽さをすでに知っていた。
「うーん……あの上からなら、見たこともないものが見える気がするんだ」
「バカと煙は……ってヤツじゃん、それ」
「え……いまなんて?」
「バカと煙のこと?」
「そうか……そのテが」
「……テ?」
 煙になれば風に流され、上昇気流に乗り、やがてはビルの頂に……ジョニーはそう考えていた。
「でも……どうすれば煙になれるんだろ」
「煙に? え、ジョニーくん……火遊びは……危ないし……」
 違う、火のように燃えれば煙になれるんだ、そう言ってジョニーは駆け出した、全力疾走する馬や鹿をも仰天の運動能力、もはや音速さえも思わせる瞬発力と速度はすでにこのころから目覚めていた。
「ジョニーくん、どこへ?!」
 その問いはすでに彼には届かない、ジョニーはビルに隣接する通路を一直線に走っていった。

 燃えれば……燃えるには体温を限界にまで上げれば、そして煙になるほど加速すれば摩擦熱も味方にできる。
 風の隙間を縫うように、向かい風を切り裂いてゆく。そう風に……やがては燃え上がり煙に……。

 5分が経過した、駐車場の空きスペースには消耗し尽くし、アスファルトに横になる少年の姿があった。
「お……お腹減った……ノド渇いた……」

 ジョニーは一瞬、風になれたが煙にはなれなかった、燃え尽きたが見上げる空は高くなっていた。
「もういいや、帰ろ」
 ジョニー少年は同行した友人を忘れ、そのまま家路についてしまった。

「おかーさーんっ!! ゴハンっ!!」



<これはこれで本編とは別に続くかも……>

fc2版

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∞イケメン・ジョニーはスーパースター (本篇)。

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終わりなきビーチ・パーティ
太陽のかけら


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