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JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--WANTED!!.jpg

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 そこはすでに光のなかだった、人工の太陽がいくつも並び、熱と光線が四方から男たちを照らし出す、彼らは満員に膨らんだ聴衆の前でパフォーマンスを繰り広げている。
 完全なアウェイだった、集まったほとんど全ての観客はメインアクトでありイベントの主催である『ダーティ・スターズ・オーケストラ』を目当てにしている、あるいはそれなりに名を知られた別のバンドだろう、ともかく、ジョニーら『THE CIGARETTES』はまるで無名なうえ、技術、経験ともに乏しく、ジョニーにいたってはほんの数ヶ月前まではパンクロックやロックンロール・ミュージックすらろくに知らなかったのだ。

 ヒラサワくんはどうにか冷静さを保ち、噛み合わないながらも背骨となってアンサンブルを支えている、だが、焦りがあるのか天野くんのドラムは走りがちだった、なんども視線でサインを送るも修正が効かない。
 三曲の演奏を予定しているが、すでに一曲目は終わり、二曲目に突入していた、どちらもパンク・スタンダードのカバーである、三曲目だけが彼らのオリジナルを演ることになっている。

 ぎこちなさは観客に伝わる。

 ジョニーはすでに暴走気味だった、めちゃくちゃなコードを鳴らし、不協和音のノイズと、華奢な体躯と少年のような雰囲気からは意外なハスキーボイスで理解しているはずもない英歌詞を喚き散らしている。緊張の色は見えないが、とは言え、バンド・アンサンブルを完全に無視している。

……引っ込め、ヘタクソ!!……そんなブーイングが聞こえはじめた、気の短いパンクスの集いである、おとなしく終わりを待ってはくれない。
 二曲目の演奏が終わる直前には会場全体から「帰れ」コールが響いていた、カラになった紙コップやペットボトルがステージに投げ込まれた、途中退場だ、ヒラサワくんがそう思った瞬間だった。

「いてっ」
 ジョニーはその額から血を流していた。投げつけられた何かが直撃したのだろう、赤い滴が左眼を避け、頬から口に垂れている。
 ふいにギターが途切れる、ジョニーは手首で額をこする。

……血……? なんだよ、一生懸命に演っているのに……ちくしょう……ちくしょう…くっそぉ……。

「うおおおおお!!」
 突然、ジョニーは絶叫した、鬼神が憑依したかのようにその表情が変化する、血液が沸騰し、細胞が炎上する、そしてジョニーが暴走する。
「おらぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 マイクにその雄叫びが鳴る、観客たちはその勢い、ダムが決壊したかのような、突然開放された圧倒的なエネルギーに撃ち抜かれてゆく。
「……!! ……!!」
 もはや言葉ではなかった、ジョニーは口から波動を放っていた。
「か、かめはめ……波?」
「ジョニー……スーパーサイヤ人になっちまいやがった……」
 ヒラサワくんと天野くんは呆然とその姿を見ているだけだった、ジョニーの背中には黄金の炎が噴き出し、その足下からは煙があがっている。
「ラ、ライブハウスが……地球が壊れる……」
 天野くんはいつも見ていた、宇宙に君臨する暴君に立ち向かう、シッポの生えた英雄の姿をジョニーに重ねた。


<不敵に不適切に続く>


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前回まではこちら♪

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※この下線の下は読む必要なし(パソコンから閲覧の方のみ)。
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