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2012-08-29 08:03 | カテゴリ:tsu after life
JACKPOT DAYS!! -reading poetrical beat punk--110122_155516.jpg


The sunshine underground -after life-

  かつて僕らは無力な少年だった。
  あらかじめ失われた環境で生まれ、誰の庇護さえ受けもできず、這うように、あるいはただ日々を生き抜く、そのためだけに生きていたんだ。
  そこは楽園なんかじゃなかった。どのような形容を用いたにしても、そこに暮らす人々には慈悲も慈愛も与えられず、同時に手にするほどの余力はなかった。 命がある限りは生き続ける、他に選択肢があるとすれば、きっと、緩慢なる死を待つだけ。

  それが僕らの生まれた故郷、サンシャイン・アンダーグラウンドと云う場所だった。
  僕たちは……そう、僕たちは用意された世界に生きることなんてできなかった。やがては消されゆく運命の場所、陽のあたらない地下とまで称された荒廃の地。廃棄を待つだけの人工島。

  あの日。
  僕らは……そう、同じ境遇に育ち、育て親であった男を殺めてまでも叛逆を示し続けたたった一人の友人、ガゼルはアンダーグラウンドから姿を消した、彼が率いたゲリラたちの多くは上陸した軍によって射殺され、あるいは拘束され、この地から離れることになった。
  戦後のニホンと云う国において最大の虐殺だったはずだが、それは隠蔽され、誰が語るわけでもない隠された歴史になっている。

  いま、再び僕はあの地に向かうことにした。
何年が過ぎただろう、もうサンシャイン・アンダーグラウンドは地図上にもない。
それを知るものもそう多くはないだろう。
  生きているか、ガゼル。
僕は生きている。ディータと云う、君に呼ばれた名を捨ててまで、どうにか生きてきた。
もうあの頃のような無力な子供ではない、でも、変わらないものもある。ヒトってものは過去から解放されはしないんだ。そして、忘れるべきでないものがあの地にある、それが分かる。

  年月を経て、風雨に曝された「KEEP OUT」の看板。月日を感じさせる。かつてのきみのように長く伸びた髪が海から強く吹く風に煽られる。その匂いには……血の匂いが混じってるように感じる。
  さあ、始めようか。
僕らの物語は、まだ終わってなんていないんだ。


……続劇



※今年1月~2月にかけて投稿した「the sunshine underground」の続編になります。

ついでにアメ限にしていた「the sunshine underground」の最終話は限定を解除してあります。
興味のある方はどーぞ。
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