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2012-09-13 19:28 | カテゴリ:未分類


〝DIRTY COLORS〟

 美しい国だと言われていた、他国に比べて特別に美しいのかと言えばそうでもなかっただろう、美しい部分があり、それによって醜さを忘れることができた、それだけのことだ、何もかもが美しいなどと言うことはあり得ない。
 誰もが平和で穏やかに暮らすことができ、結果、幻想を共有できたに過ぎないだろう。
 正義があり、それは悪を駆逐するものであり、人々は誰かによって救われるべきである、もちろんそれも幻だ、もはや子供でさえそれが稚拙な論理であると鼻白むだろう。

 他人種を排除することで得られた一体感も過去に過ぎた、敗戦はあれど占領体験がなかったこの国の人々は言語が違えば、ただそれだけで畏怖の対象にした、場合によっては差別の対象でもあった。
 しかし内実はどうだったのか。
 同胞、同族と言う言葉の裏にあるのは相互が相互を監視する社会だった、争いを生む争論は常に結論を見送り、答のない問に意味を見出そうともした。

 いま、この国は過去のありとあらゆる問題が熱病となり、膿を出してゆく過程に耐えることなく崩壊し、衰退を続けている。
 過渡期すらも終わった、再生するよりも早く新たな傷が疼き始める。もはや修復さえ不可能だろう、すべての終焉のあとに、新たな芽吹きを待つしかないのかもしれない。
 僕たちが生きるのはそんな国なんだ。

 領土問題に端を発した紛争はニホンを寸断する結果となった、経済、政治、治安、制度……なにもかもがその価値を失くしたあと、戦後から駐留していた米軍、そして領海問題から侵攻にいたった両国の間に暫定的な和平条約が締結された、共同管理と言う名のもとに独立国でなくなったこの国は大量の移民の流入があり、数多くの騒乱があり、荒廃の末に多数のギャングたちが権利と支配権を賭けて戦った、それはいまも続いている。
 彼らには彼らの意思があり、それは旧日本政府が母体となった臨時政府(新ニホン政府)にとっても、共同管理を遂行する米中にも不愉快な存在だった、彼らの一部には「日本奪還」を謳い掲げる者もいた、それが現実になると「管理者」たちは正義を冠して賊を敵視できなくなるからだ、すでに地下資源と新エネルギーの技術提供の売買は秘密裏に遂行され、国は地図上から消えるシナリオが描かれているからだった、そのシナリオは三国間で交わされた協定でもある。

 ひとりは言う。
「国のことは分からない、だが、ここに生まれ生きるニンゲンのひとりなんだ」と。

 もうひとりが言う。
「特別な地である必要はない、経済的二流であったとしても、人々には必要なはずだ」と。

 そして、かつてひとりの男は言った。
「争うことは愚かしくも、私たちにはまだ誇りがある、それはここに生きるすべての者に引き継がれてゆく……愚者が必要であるなら私たちがいる」と。

 揺らぐ命運は誰のもとにひざまずくのか。そもそも国や土地は誰のものでもないはずだ、誰の支配も受けない、僕たちは戦う。
 なにを得、なにを得られずにしても。生きることは戦うことでもある。
 男たちは戦乱の待つトーキョーへと向かう。



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〝DIRTY COLORS〟

the sunshine underground(総集編)
the sunshine underground/〝after life〟 総集編
this week named......〝DIRTY COLORS part-1〟


performed by Billy.

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