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JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--120510_130528.jpg



 男たちは眺めていた、 視線の先には風にさらわれてしまいそうに儚げな一枚のチラシがある、それは無造作にガムテープで貼られ、一度でも雨を受ければ、この世界から一瞬にして消えてしまいそうである。

 ライヴハウス「シアター・ジャックナイフ」。夜な夜な魑魅魍魎たちが乱雑極まる演奏を競い、傍若無人さを演じては「我こそがキングである」と振る舞う異形の地下空間。
 その入口、地下へ繋がる薄暗い階段は日中、扉が閉ざされている。
 男たちはその戸に貼られた告知ポスターに見入っていた。

「俺たちのライヴだ、この三人での最後のライヴになる」
白髪が混じるリーゼント、昼の陽光を受けてはなおさらその年齢が浮き彫りになるヒラサワくんが言う。
「ダーティー・スター・オーケストラがメインアクトのイベント……?」
キャップを後ろ向きに被ってモヒカンを隠し、身分を隠蔽している天野くん。
 彼はそのイベントのメインアクトの名前に畏怖を隠せない様子だった。
「俺ら、おまけみたいに書かれてるよ……」
ごく率直な感想ではある、彼らのバンド「THE CIGARETTES」は一応、名を連ねてはいるものの、当然ながら最下段であり、しかも空きスペースに無理矢理、名前をねじこまれている。

「ここでやるの、俺ら……?」
「やるんだ、俺が頼んだんだよ、ダーティー・スター・オーケストラに。前座の前座、おまけみたいな扱いだけどさ」
「だー……何?」
「ダーティー・スター・オーケストラ。世界中でツアーを組む大物だ、メンバーの国籍もバラバラで、サイコーにファンキーなバンドなんだ」
「ふうん……ヒラサワくん、パーティースター……のメンバーの知り合いなんだ?」
ジョニーは憶えきれなかったので省略した。しかも間違えている。
「知り合いってゆうかさ……俺、このバンドにいたことがある、ちょっとだけだけど」
照れ臭そうに人差し指で鼻の下をこすりながら、けれど自慢げでもある、長くベーシストとして活動してきただけに、彼にはジョニーや天野くんには考えられないキャリアがある。

 相も変わらず昼間からビールをすすっているジョニーが言う。
「パンティー・スターもいいかもしれないけど、俺たちのほうがずっとカッコイイことをやればいいじゃんか、ねぇ、天野くん」
「ジョニー……素人同然のくせに……でも、そうだ、そうなんだよ、俺たちはもっとすごいことをやれる……ジョニーとヒラサワくんと……俺は天野くんじゃなくジャックになって!!」
「パンティーじゃないけどな……そうだな、俺らだってやれる……毎日、これだけ練習してるんだ、やれないことはないだろう、少なくとも同じ日に同じステージで演るんだ」
「パンティーのスターがいるなら、俺たちはブラジャーのスターになろう!!」
 ジョニーは今日も意味の分からないことをのたまった。


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--ジョニーと仲間たち。.jpg



前回まではこちら♪

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