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2012-04-03 07:41 | カテゴリ:3minute rockin novel
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JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--橋.jpg


 久しぶりに歩いた廃線跡はあまり変化が見えなかった、その変わらなさに安心しながら西へ西へと進んでく。
冷たい風によろめきながら、誰もいない道をゆく。
 小さなころ、この廃線は遊び場だった、そのころ親しかった幼なじみは元気だろうか、抜けた前歯や汗の滲んだ額、彼らの笑顔を思い出す。

 時間が永遠に続くように思った少年のころ、不安も不満も今のように言葉になんかならなくて、一晩眠れば新しい光のなかにいた。
 子供だった。僕も彼らも、そして君も。

「大人になったら何になる?」
無邪気に無条件に未来を信じることができた、いまとはまるで別人みたいだ、だけど僕は大人になった、彼らもやはり大人になった、そして君も大人になった、時間は続いて、僕らは未知へと運ばれ続ける。

「何にもならない、きっとなれない」

 僕はそう答えた。何にもなりたくない、それが正直な気持ちだった、なぜかその気分だけがいまだに続いてる。
 僕は僕だ、それもひとつの意見だけれど、どうしてかウソくさい、答に逃げ道を用意しているからだろう。

 ピースの欠けたパズルが続く。

 初めてタバコを吸ったのもこの景色のなかだった、誰かが持ってきたものだった、精一杯に背伸びをした、大人になりゆくことに嫌悪しながら、同時に憧れもあったんだろう。慣れたふりして吸い込んだ、あの味はもう記憶にない。
 
「いつか私達が大人になったら……」
話は少し遡る。
初めて好きになった女の子はレンゲの花を摘んでいた、そばかすが似合ってた、透き通るくらいに色の白い子だった、彼女は小学校の入学を直前にどこか遠い街に引っ越して行った。

 そうそう、最後に逢ったのは彼女が旅立つ日の朝のこと。
「私達がいつか大人になったらケッコンしよう」って僕に告げ、背を向けてから突然振り返り、それからぶつけるようなキスをした、僕はただ硬直して立ち尽くすだけだった。
 それから彼女にはもう逢っていない。

 どこか遠く、記憶のなかの彼女や彼らも僕と同じように時間を重ねた、またいつか再会するときがあるだろうか。
 この不確かなパズルの世界で。




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