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2012-03-05 19:57 | カテゴリ:3minute rockin novel
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 朝がくると天気に関係なく曇った気分になる。とくに月曜の朝は楽園を追放されたアダムとイヴが裸でいられなくなったときのことを思ったりもしてしまう。
 生憎、私たちは知恵の実なんて食べていないから、また泥沼のような現実に足を踏み入れてゆく以外に生きる方法を知らない。

 まるでもつれた糸屑がふたつ、埃にまみれながら解かれないのを分かりながら、どうにか手を伸ばそうともがいているみたいだ。
 週末だけに限った話じゃないとは思う。たまたま私たちに与えられたのが土曜と日曜というだけの話だというだけ。

 やりたくなんかないんだけど……そんなことを毎週つぶやきながら、あきらめたふりをして出かけてゆく、そして疲れ果てた表情で帰ってくる。その日、ベッドはただ眠るだけの巣のように沈黙してしまう。
 私は働いていない。
 もう働くつもりもない。結果として餓死があるとしても、もうヒトの社会って群れには関わらないって決めている。
 シュウロウノギム。中学生でも知ってる。いや、中学生のほうがよく知ってるかもしれない。内実は経験した私たちのほうがよく分かる。

 彼はもうここには帰ってこないかも、そんなことまで思いながら汗が染み込んだくしゃくしゃのベッドとシーツにもう一度くるまって、ただ時間が過ぎるのだけを待つ。
退屈だよ、もちろん。
 働いてる君と同じようにね。私は緩慢に死を待っている、そんな気分で生きてる。呼吸だけを繰り返して秒針に耳をすませてる。

 彼が置き忘れた、いや、置いて行ったのかもしれない腕時計がサイドテーブルで淋しく刻み続けてる。
 私はそっと時間を巻き戻してみる。
 楽園に生きていたころに、時間を巻き戻しながら、また次の楽園を待つだけの、あたたかい動物になる。


<了>


シベリアを忘れない
オルゴールの街のライラ
ルナ・ロッシ





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