-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2015-06-22 18:30 | カテゴリ:instagram × 文芸パンク

「グランド・ツーリング」


真夏の光を集め始めた眩い青が黄昏れて、
立ち止まる帆船たちは木の葉のように揺られてた、
船上からは永遠までも視界にしようと終わり近づく旅人たちが手を差し伸べて、

微かな風に揺らされた、そのとき海は育ち始めた若い緑の草原にもなる、
走る風の響く草原、そこから流れて砂浜へ、
やがては揺蕩う凪の海、

目覚めた月は白く白く透きとおる、お星様たち瞬きしてた、
濃い濃い青い藍の彼方に人差し指で船を描いて、
光は繋ぎ合わさるものだと彼女が言った、
そこかしこにあるすべての光を手の平集め、
これはきっと未来を照らす光かもって彼女が言った、

旅の終わりの旅人たちは握り締めてた宝石を、
天気を眺めて見比べていた、
草原には光をまとう雨が溢れて、
彼女が抱いた花束を、歌う小鳥が一輪ずつを誘って空へと連れてゆこうとしてる、
旅を終えた旅人たちが空を見上げて最期の旅へと出かける瞬間、
彼女は抱いてた花束を、空に描いた船に預けた、

私たちは草原から眺める海へと還りゆくだけ、
十字の斜めに十字を紡いだすべての運命、
何を手渡し何を奪い去るとして、
葬送へとゆくふたりの左手、右手には、
広げたか細い頼りもない、それなのに、
空を見ている子供は迷うことなく星を追ってた、

船には旅に立つものたちが穏やかなる静けさで、
手にした荷を手から放った、振り返ることもなく、
解放された一粒ずつが刹那に光を跳ね上げて、
ふわり浮かんだそれらは鳥になって遥か高くへ、

光は繋ぎ合わさるものだと彼女が言った、
そこかしこにあるすべての光を手の平集め、
これはきっと未来を照らす光だよって彼女は言った、










machinegunbilly on instagram
Instagram





 【 厳 選 】 当サイト既出人気記事一覧 ☆【絵本】 きみといっしょに
★【動画】 きみといっしょに

☆【長編】【失笑青春バンド小説】 イケメン・ジョニーはスーパースター
★【短編ノワール】 国境線上の蟻
☆【童話】 砂時計のクロニクル

★【自薦詩集】 「草原の人」を含む21編
☆【自薦詩集】 「草原には君がいた」を含む36編
★【自薦詩集】 「聞こえてくるアコーディオン」を含む26編
☆【自薦詩集】 「救世の子供」を含む31編

★【掌短編集】 ショートショート・フィクション

☆【編集中】 当サイト全著述者紹介




Copyright (C) 2015 copyrights.billy tanaka All Rights Reserved.


応援クリック、ポチッとして、どうぞ。
にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
関連記事
スポンサーサイト
2015-06-10 18:30 | カテゴリ:instagram × 文芸パンク


「スワロウテイル」


乳母車を押すショートパンツのしなやかなる華奢な脚、
カットオフしたインディゴブルーが溶けはしないが広がる青い、
青く青く連なる日々よ、
彼女は連れ子の父ではない、誰かに抱かれにゆくところ、

鳥籠には今日もまた、鳥にはなれぬ私たちが俯きながら指折り数える日々だけが眠ってる、

坂道のカーブに沿って、シャボン玉はふわりと空へ、
わずかに虹を映しては、青に紛れ消えてゆく、
眺める犬は走りたげに白線上を、
リードを持った樽の腹の初老よりもずっと、
犬のほうが美しかった、彼を見下ろすヒトは醜く無価値に映る、

鳥籠には出口を探す、飛び立てないことを知らない鳥がもがいてる、
羽根はとうに飾りになって、彼がかつては鳥だった、
その痕跡としてだけある、

水たまりに陽が咲いていた、その真上を燕が滑る、
数秒さえない飛沫が立って、それを鎮めてやろうと雨雲が、
憂鬱そうに空を眺めて傘の柄に、差し伸べたらクラクション、
薄汚い濃い青の獣に満たない生き物が、下卑た笑いで彼女を迎えた、

そのころ犬は雨を嫌って揺する腹の生き物に、
合わせて踊るふりをする、振り向きざまに手から縄が離れるときを、
今か今かと待ち構えてた、

鳥籠からそんな景色を眺めてた、
俺はとっくに飽き飽きて、欠伸しながら指を鳴らしてハーモニカにかじりつく、
閃くようにゆく燕、雨の季節に踊れるんならそいつが誰より自由だろうと、
たぶん、誰もが知っている、
本当は誰もが気づいてた、





machinegunbilly on instagram
Instagram






 【 厳 選 】 当サイト既出人気記事一覧 ☆【絵本】 きみといっしょに
★【動画】 きみといっしょに

☆【長編】【失笑青春バンド小説】 イケメン・ジョニーはスーパースター
★【短編ノワール】 国境線上の蟻
☆【童話】 砂時計のクロニクル

★【自薦詩集】 「草原の人」を含む21編
☆【自薦詩集】 「草原には君がいた」を含む36編
★【自薦詩集】 「聞こえてくるアコーディオン」を含む26編
☆【自薦詩集】 「救世の子供」を含む31編

★【掌短編集】 ショートショート・フィクション

☆【編集中】 当サイト全著述者紹介




Copyright (C) 2015 copyrights.billy tanaka All Rights Reserved.


応援クリック、ポチッとして、どうぞ。
にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
関連記事

2015-06-08 18:30 | カテゴリ:instagram × 文芸パンク

「泣き虫エヴィ」


凍りついた檸檬を囓る、夜が近づく時の刻、
そんな音色を伴って、浅い眠りを妨げようと、
記憶を起こす足音が扉を開いて一歩一歩視界へと、

泣き虫エヴィは左耳のターコイズ、涙のかたちのピアスに触れる、
あけた日のこと、それからそれから独りになってしまった日のことを、

近づく檸檬の足音に気づかないよう夜に火を点け、
揺れて溶けるキャンドル見てた、ふわり宙舞う春の小さな花のよう、
左の耳たぶ微かに揺らす、ターコイズのあいつみたいな掠れて痩せていつも気怠げ、
冷たい手と手を握り合わせた檸檬畑の夏のこと、

それから私は水面から飛び立ってゆく海鳥たちが描く水飛沫のアーチを撮った、
モノクロ風景写真の雫一粒ずつに原色たちを乗せてゆく、




machinegunbilly on instagram
Instagram












 【 厳 選 】 当サイト既出人気記事一覧 ☆【絵本】 きみといっしょに
★【動画】 きみといっしょに

☆【長編】【失笑青春バンド小説】 イケメン・ジョニーはスーパースター
★【短編ノワール】 国境線上の蟻
☆【童話】 砂時計のクロニクル

★【自薦詩集】 「草原の人」を含む21編
☆【自薦詩集】 「草原には君がいた」を含む36編
★【自薦詩集】 「聞こえてくるアコーディオン」を含む26編
☆【自薦詩集】 「救世の子供」を含む31編

★【掌短編集】 ショートショート・フィクション

☆【編集中】 当サイト全著述者紹介




Copyright (C) 2015 copyrights.billy tanaka All Rights Reserved.


応援クリック、ポチッとして、どうぞ。
にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
関連記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。