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2013-10-31 12:02 | カテゴリ:文芸パンク
陽岱鋼 トカゲ イラスト 画像

「トカゲ」


建築から建築へ、真冬の冷気が走り出す、
時計台を左手に、英雄像を右手に抱え、
ビルからビルへ万国旗が交差する、
通りには燭台並ぶ、それぞれ揺られ燃えている、

雑踏、嬌声、泣き声と、
口笛、教典、ハーモニカ、
トカゲの眼をした青い男は1から順に孤独を数え、
99に届けば1へ、
夜のたびに虚ろ歩いて、手にした裸の花束の、
一本ずつを火にかけてゆく、

退屈そうな街娼たちは、
綻び目立つ薄いドレスにキツネに似せた毛皮を羽織る、
一夜限りの恋を売ろうと、
好奇と値踏みの睨めつく視線、
見ないふりした、ガムで頬をいっぱいにして、

戒厳令下、この世の果てを謳う者、
言葉を知らぬ花屋の少女、彼女に焦がれる鳥撃ち帽の少年や、

トカゲの眼をした青い男は99を1ずつ減らす、
どこか滑稽、悲しむふりすらしなかった、

暗がりから気配を殺し、
今夜どれをエサにしようか考えている、
子連れのコヨーテ、
トカゲの男に手引きされ、
何者だろうが中身にそう変わりはない、

トカゲの眼をした青い男は揺らめく赤の燭台に、
手にした花束、その一本ずつを、
生け贄るよう焼べてゆく、


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2013-10-30 20:13 | カテゴリ:文芸パンク
チバユウスケ ミッシェル・ガン・エレファント イラスト 画像

「サディスティック」


夜をゆく足の音、凍りついたレモンをかじる、
そんな音によく似てた、秒速5センチくらいで夜は、
さらなる深みを増してゆく、

胸に十字を光らせて、漆黒へと紛れゆく、
神の扉をこじ開けに、手にはスパナとリボルバー、
きざなそぶりでビールをあおる、

海岸沿いを波乗りたちが焚火をしてる、
射抜く目つきで餓鬼らを制した、
辺境にてどこ吹く風を演じてみれば、

夜をゆく足の音、凍りついたレモンをかじる、
そんな音によく似てた、秒速5センチくらいで夜は、
さらなる深みを増してゆく、

悪魔を気取るつもりで歩く、
愉快不愉快どちらもない、
握りしめたレモンかじって、
跡のついたそいつを投げる、

夜はさらなる深みを手にし、
世界中から光が消えた、
ちぎれた鉄を混じらせた、
そんなにおいが鼻をつく、

星が瞬く、それがどうした、
無邪気な外様が巣くう夜なら、
やがては遠く辺境へ、誰が為に風は鳴る、
夜の響く踵を鳴らし、深みゆく闇をゆく、


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2013-10-29 21:04 | カテゴリ:文芸パンク
ミッシェル・ガン・エレファント サブリナ・へヴン instagrum 画像

「ストレンジャーズ」


風の向きは変わってきてる、
ニオイも不思議に澄んできた、
空ははるか遠いのか、思うよりも近いのか、
どちらでもいい、
この世界にある絶望を海だとしたら、
誰もが孤独に泳ぎ疲れた、

〝俺は狂ってなんかない〟
そう叫ぶのは厚化粧の老紳士、
欠伸まじりに眺める少年、背中に羽根が生えていた、

氷よりも冷えた鉄螺旋、休むに飽きて飛んでった、
たぶん、月に帰るんだろう、影を薄く残してる、

空は今日も水色で、そこに滲んだ血が混ざる、
棄てた者と棄てられた者、重ね合わせる呼吸と体温、
路上に熱がたまってる、
冷めないまんま上がればいい、獣たちも夜を迎える、

風の向きは変わってきてる、ニオイも不思議に澄んできた、
空ははるか遠いのか、思うよりも近いのか、
どちらでもいい、
この世界にある絶望を海だとしたら、
誰もが孤独に泳ぎ疲れた、

夜にもがいて、朝に不快で、
世界の終わりを待っている、
終わる世界が人々包む、

背中に羽根のある少年、遠く地球を眺め回して、眠い目こすり、
見飽きたふりして飛んでった、

月の向こうに帰るんだろう、
下弦のそいつに跨がりながら、
光る八重歯を磨くんだろう、

愚者は愚者とて今日も変わらず、
まだ見ぬ海に焦がれ彷徨う、
愚者は愚者とて明日も同じで、まだ見ぬ明日に焦がれて吠える、


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【関連(?)記事】

左利きのテディ
クラクション・アディクター
マジェンタ
フリックスター
アグレシオン


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2013-10-29 12:05 | カテゴリ:Twitter ✖ 文芸パンク
台風一過 すすき ノルウェイの森 画像

「風の翌朝」


風の強い夜、ウサギたちは森へ帰った、
鳥はそれを高くから、
明日になれば静かになるって、
羊たちはゆくところもなさそうに、
丸くなって小屋を探した、
見渡す限り広がる青は、
昨日より冬の近い、雪の匂いで満ちていた、

Twitter@machinegunbilly

風の翌朝、倒されていた樹々と、
そこに暮らすリスの家族、
キツネの尻尾を見かけては、
ぼんやりしてる羊に隠れ、頬にためた実は7つ、
冬の匂いを探してる、風はどこか投げやりな、
空には薄い雲なびく、千切れながら遠くへ渡る、
渡る鳥は群れなして、グラデーションの夕に舞う、


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2013-10-28 20:08 | カテゴリ:文芸パンク
スーパーフライ 魔術師 イラスト 画像

スーパーフライ 魔術師 イラスト 画像

「魔術師と欠伸を殺す神」


映りこんだその顔は、不愉快そうに睨んでる、
ひどく痩せて目だけがギョロつく、
どこかで見た記憶の男、

感情なくして醒めたふりする、
虚ろいながら緩めたシルクのネクタイ、
中指にはスカルのタトゥー、
隠すためのジルコニアンリング、

イカサマの手品師は、
光を放つすべてを嫌悪、
熱の源、太陽を消してしまうマジックを考える、

東の方角、神が起きたら そいつを引き抜いて、
もっと濃い夜だけを用意させてやるって決めた、

スパナを手にした手品師は、
自分を睨む男を砕いた、
塵に散らばる破片のひとつずつに分散した小さな顔に蔑まれ、
悲鳴をあげてそこに倒れた、

かけらを拾い集めた手品師は、
二度と自分が映りこんだりしないよう、
知る限りの様々で鏡を塗り潰し、
鉄の枠に封じ込める、

神の姿は変えられなかった、
けれど男のイカサマは、
星にある色すべてを映す、
ステンドグラスに変えていた、

もう自分を見なくていいとなでおろした胸、
最後の無色を突き立てて、
鮮烈なる赤にした、
よろめきながら欠けたピースをはめ込んで、

男は神が目指める前に眠った、
男は神が目指めるより早く消えてった、



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2013-10-28 12:02 | カテゴリ:文芸パンク
撮影 田中ビリー 夜明け 画像

「夜明けの解放者」


朝を濡らす激しい雨は、滴のなかに何を混じらせているだろう、
例えば悲しみ、それから嘆き、
わずか残った優しさでさえ、

想いを流してくれたら、
すべてが花を散らしにかかる、
天にまどろむ姿のない、
指揮者は暴虐、タクトの柄には巻きつく毒蛇、
ひねるように季節を廻す、

美しい世界は終わりだと、
不変の冷酷すら放ち、立ち尽くしては戸惑う無力な眼、
顔色さえなく眺める、

弄ばれた、冷徹な手段は続く、
新たな術を持つまでもなく、
誰ひとりをも洗い落としてしまうんだろう、

夜明けを待つ、
夜明けを待って、
君は僕を解き放つ、
僕は君を解き放つ、

神々の待つ天の向こう、
雨雲を切り裂いてはこじ開ける、
そして運命を切り放つ、
未知を道へと開拓する、

夜明けの解放者として、
夜明けの解放者として、


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2013-10-25 23:45 | カテゴリ:ビリー・ギャラリー(イラスト、写真)
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【画像】最近の写真と絵やでー。


……ということで。
 プロ野球ドラフト会議(新人選手選択会議)から一夜明け、ついに憧れの阪神タイガースに指名を受けた僕です。
……アタマおかしくなってますね。

 前置きはここまでにして。
 最近の写真、絵の指名選手たちです。


絶景 夕陽 岬 画像

ドラフト一位「対岸をゆく」
 「国境線上の蟻」のイメージ写真にも使った岬での一枚。
 上記リンクのイメージではなかったので、「ロージー」で使いました。



地球 星 大気圏外 画像

ドラフト二位「星」
 加工写真です。夕暮れ前、溶けてゆく青が美しかったので、角度を変えて、カーブをつけると宇宙から見た地球のようになったので、またどこかで使います。
 エヴァンゲリオンみたいなSFをやるときに(構想なし)。



南国 ヤシ 夕暮れ 画像

ドラフト三位「黄昏れる南国」
 全然、南国ではないですけど。ご近所のスーパーへ行く最中に。
 ここは畑なので、なかには入れません。老婦人が畑仕事をなさっているのをよく見かけます。
 夏、通りがかりに挨拶をしたら、トマトをくださいました。美味しかったです。
 ばあちゃん、サンキューやで。



フラメンコ バレリーナ イラスト 画像

ドラフト四位「踊り子」
 これは鉛筆書きをiPhoneで着色したもの。
 「裸足のチュンガ」で使いました。
 過去のエントリーにイラストや写真をくわえて、リメイクしようかと思ってます。
 セルフカバーってやつ。



バレリーナ 油彩 イラスト 画像

ドラフト五位「踊り子」
 こっちは久しぶりに油彩しました。たぶん、ふた月ぶりくらい。
 引っ越し先が決まらないまま、結局、いままでと同じところに住んでます。

……で。今年もドラフト指名はなかったわけですが。
 来季はどこでプレイしたらええねん?
 まさかいきなりのFAか?


……ほんじゃ、また。

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2013-10-24 12:08 | カテゴリ:少年ゾンビ高橋。
【まだやってたんかい……】
少年 ゾンビ トップ 画像

「少年ゾンビ高橋。#13」


モデル 西島秀俊 イラスト 画像

 交番の裏口に彼はいた、青年巡査、西島さんである。真っ直ぐに伸びる夕暮れのあぜ道、両脇には秋桜が乱れ咲いていた。
 金に染まった花びらたちが一枚ずつ風に乗せられ揺られている。

 駆け抜ける風は冷たく、晩秋から冬へ移り変わるころだ、どうしてだろう、この季節は否が応でも淋しい気持ちになる。

「いいことないな……」
 巡査は誰ともなく呟く。ひと気はない。独り身での僻地勤務、話す相手さえいない。
「ここに……交番なんかいらないんじゃないか……」
 事実、彼がこの杯地(はいち)の村にやって来てからというもの、事件や事故と呼べる出来事はひとつもない。
 平和にて穏やかだ。
 それだけに自己の存在が不要に、希薄に思えてしまう。

少年 ゾンビ イラスト 画像


「まーたサボッてんじゃん」
 嗚呼、やはりコイツか。
「一日中、ぼんやりしててお給料はきちんと出るんだもんね。いいよね、お巡りさんって」
 子供で、しかも屍(ゾンビ)になぜいつも嫌味を言われているんだろう。しかもこのゾンビ少年は西島巡査の自宅アパートに住み着き、食事をし、腐敗防止なのか大量の防腐剤や消臭剤、ファブ◯ーズを浪費しているのだ。

「誰かと思えば高橋くんか……」
 彼は声を落とす。
「誰って、僕くらいしかいないじゃん。他の誰かと話してるの見たことないよ」
 少年のくせに、ゾンビのくせに眉根を寄せて皮肉たっぷりの言葉が戻ってくる。

 だが。
 だが、西島巡査は思う。
……憎たらしいけど……確かにそうなんだよなぁ……。ひょっとしたら、いまの僕にはこの高橋くんしかいないんだよな……。
「そうだね……。高橋くん……せめて君がいてくれて良かったのかもしれないね……」
 孤独の反動か、感極まった西島巡査は思いもしない行動に出た、おもむろに高橋くんを抱き締めたのである。
「高橋くん……!」
「ちょ、お巡りさん……!」
 なぜそんなことをしようと思ったのか自分でも分からなかった、きっと人恋しかったのだ。
……相手はすでに「人」ではなかったが。

 熟しきって枝から落ち、土の上に放置されたまま時間を経た果実のような感触が彼の腕のなかに伝わってくる。温かくはない。
 湿っていた、そして納豆に似た粘糸が指にまとわりつく。
 なにより、臭い。あきらかに腐敗が進行している。

「き、汚いなー。なんで俺はこんなの触っちゃったんだろ……」
 思わず本音がこぼれる。
「いきなり抱き締めておいて汚いだの臭いだの……市民に対して、その態度はいかがなものかと思うよ……」
 高橋くんは不貞腐れる。体も腐る。
「少なくとも君は市民ではないだろ……。それより高橋くん、君、そろそろ体がヤバイんじゃ……?」

「乗り換えどきかもね、そろそろね」

「の、乗り換えどき……?」
 身を案じる彼に返ってきたのは、どうにも不可解にて不吉な答えだった。
「ふふん」
 口角を吊り上げ、高橋くんは不敵な笑顔を浮かべた。


【どないすんねんこの続き……】

━━━━━━━━━━━━━━━

【前回まで】
おまとめゾンビ高橋。

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2013-10-23 12:30 | カテゴリ:未分類

「刻々」


古い映画のポスターを、壁一面に張り巡らせた、
かつてはカラフルだったんだろう、
いまは色褪せ読み取りづらい文字も多々、
白鳥を舞う、プリマの細い背中はセピア、

赤いレンガのアパートメント5階の角は、
窓の外には広がるバナナ畑の緑、
農夫たちが土にまみれた手の甲で、
額の汗をぬぐってる、
昨日も見ていた、ありふれたる日常の景、

明日も続くだろうそれを、指をくわえて眺める子供、
願い事も忘れちまった、貨物列車が聞こえる夕陽、

アパートメント5階の空き部屋、
空腹たちはその身を寄せて、きれいな花が咲くころを、
宛て先さえない手紙に書いた、
古いプリマの白鳥は、まるで真冬の凍る影のよう、


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2013-10-23 12:09 | カテゴリ:文芸パンク・旅
旅人 夕暮れ 岬 画像

「ロージー」


波飛沫を片耳に、口笛はどこかで聴いた古い歌、
使い古しの言葉ばかりを、ひとつひとつ放りこんでく、
誰かと会って、そこで愛した夜を忘れる、

行く先なんて考えなかった、
遠くへゆこうとしているだけで、
燃え落つ太陽、朝を待つ夜、
夜を待つ昼、ただただ孤独に過ぎる日々、

永遠なんて、そんや理想は掌から零れる砂と変わらない、
砂漠の地帯に降る雪を、瞼に描いて忘れようって、
打ち上げられて渇いたサカナ、剥き出す骨と絡む海藻、
猫は空腹あきらめて、眠ったふりを続けてた、

正面から吹く風が、爪先から掬い去ろうと、
神はやはり僕を嫌う、それも仕方ないって笑う、
いまこの世界は作りこまれた箱の庭、
逸脱しようと足掻く者には真正面から風が撃つ、


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2013-10-22 12:07 | カテゴリ:文芸パンク・旅
ダンス ジプシー イラスト 画像

「裸足のチュンガ ( original ver. ) 」


時間を止めて風をまとってチュンガは踊る、
青い空間まるごと廻して呼吸すらなく踊ってる、

街中、雑踏、ノイズに合わせ、
心臓リズムでどこででも、
体流れる血は鳴動、宙浮く踵が星を蹴る、
チュンガは裸足で舞い踊る、

踊り娘ジプシー、占い師に嫌われて、
彼女は踊る場なくしてた、
世界を変える魔法と呪われ、ひとりきりで果てを旅した、

チュンガは裸足で踊ってた、
チュンガは裸足で踊ってる、

体流れる野生の血、彼女は獣と戯れて、
ひとり踊る術を得た、
ステージ、衣装、何もいらない、
音楽さえも必要ない、

チュンガは世界を旅して踊ってる、
チュンガは星を廻して躍ってる、

回転する星、それを感じて時間空間まるで気にせず、
今日も彼女は踊ってる、

チュンガは世界を変えて踊ってる、
チュンガは星を廻して躍ってる。

漂い、ゆらめき、
好きな色に空気を染める、
すぐそばにある風景を、
身近な景色を塗り替えながら彼女は踊る、


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2013-10-19 10:41 | カテゴリ:文芸パンク
Aロッド アレックス・ロドリゲス イラスト 画像

「狂人アレクセイ」


夜の窓の外は黒煙、僅かに灯る暖色は、
季節を違えた宙をたゆたう羽虫の鱗粉、
階層下に伸びる十字路、使い古しの家具と鉄、

再び刻む時計は夜を、軋んで告げる鐘は沈痛、
毛羽立つ紙のテーブルクロス、焦げちまって気分が悪い、
印刷された一語一句はどこかの古い神の方便、

眠る前を彩った、
アルファベットをaから象るグラスは19、
床の板を転がってたり、逆さに埃をかぶっていたり、
そいつを使った記憶ごと、
ひとつひとつ床に投げつけ、
散らばる様はやり切れなくも、なぜか背筋にひりつく快楽、
本能には抗えない、
最期の地点に及んでさえも、
攻撃、破壊を誘う衝動、

aから始まる出来事すべてを瞼に描く、
19で足りるわけもなく、それでもしないよりはいい、
記憶は抹殺できずに残光、
余熱と響く破壊音、
跳ねる破片が頬を裂く、
カーペットには赤が数滴、
移り住んだ土地の地図に滲んで見えた、

彼にはもう遺したいものもない、
窓に映るその顔は、子供のころに恐れた狂人、
消せずに居座るその者にしか、
狂人にしか映らなかった、
アレクセイは最期になって、夜に恐れた悪魔となった、


Aロッド アレックス・ロドリゲス イラスト 画像




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時計じかけのジュヴナイル

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2013-10-17 12:42 | カテゴリ:ショートショート・フィクション
モデル 吉瀬美智子 イラスト 画像

「微粒子になる」


 揺らめきながら、音もなく室内を循環するわずかな風に流されながら、静かに散って消えてゆく微粒子として私はまだこの世界に存在していた。
 蝉の声が夏であることを教えてくれる。でも、すでにあの暑さ、太陽が放つ熱を感じることはない。現存したころの記憶が蘇るだけだ。
 そう。
 私はかつての肉体から離れ、気配として、微粒子として消滅を待つばかりなのだ。

 自分が死に際して初めて知ること……そのあまりのシンプルな原則。
 例えば心霊と呼ばれる現象。子供のころなら恐怖として、夏を彩る不確かな事象として信じることができたこと。大人になったあとはただの冗談だった、本気でそれを語るほど愚かなことはない。当然のことだ、現代の人はまやかしに時間を割くほどの余裕はない、本気でそれを語るとすれば、「面倒が始まった」と適当な相づちで終わりを待つ。
 
 そして。
 生まれ変わり、輪廻転生、前世だとか来世だとか……やはり、それも人が作った幻想でしかない。ルーツそのものが貧民のカタルシスであったと聞いたことがある、結局はそんなもんだ、いま、私はそれを知る。

「そんなどうでもいいこと考えてるくらいなら、昼寝でもしてるほうがマシなんじゃない?」
 そんなふうに言われたことを思い出す。ムキになって反発したけれど、つまりはそれが正しいことだったからなんだろう。

 人は動物と同じだ、そしてやがては朽ちゆく万物と同じだ。
 生まれ変わることもないし霊体として現世に留まることもない。
 例えば、夏の夜、眠りを妨げられたことが発端になり、一瞬でぺしゃんこにされる蚊と同じくらい。
 人の死はあまりに多弁に語られ過ぎるだけだった、単純に終わりがくるだけのことだった。
 もちろん、それが遺すものもない。
 そんなすべてが消えてゆく私の心……と呼ぶべき部分……を解放してゆく。

 いま、私は肉体を離れて微粒子として在る。もちろん恒久ではない。死と同時に真理となり、そして僅かな時間で消えてゆく。

 誰かが窓を開けた。風が私を運んでゆく。何もかもが消えてゆく。
 痛みも苦しみもない。氷が溶けてゆくように私が景色に溶けてゆく。

 外はもう夕暮れだ、黄金が視界を染めてゆく。どうしてだか涙が流れるような気がした、だけど、そんなことはない。
 導かれるよう、連れられてゆくように、私はその黄金へと溶けこんでゆく。
 振り返ると私が生きた場所は小さく狭く、戻りたいとも思わなかった。


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トカゲ

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2013-10-17 12:30 | カテゴリ:未分類

「トカゲ」


建築から建築へ、割れたガラスを混ぜこんだ、
カモメを殺す真冬風、
時計台を左手に、英雄像を右手に抱え、
ビルからビルへ万国旗が交差する、
通りには燭台並ぶ、それぞれ揺られ燃えている、

雑踏、嬌声、泣き声と、
口笛、教典、ハーモニカ、
トカゲの眼をした青い男は1から順に孤独を数え、
99に届けば1へ、
夜のたびに虚ろ歩いて、手にした裸の花束の、
一本ずつを火にかけてゆく、

退屈そうな街娼たちは、
綻び目立つ薄いドレスにキツネに似せた毛皮を羽織る、
一夜限りの恋を売ろうと、
好奇と値踏みの睨めつく視線、
見ないふりした、ガムで頬をいっぱいにして、

戒厳令下、この世の果てを謳う者、
言葉を知らぬ花屋の少女、彼女に焦がれる鳥撃ち帽の少年や、

トカゲの眼をした青い男は99を1ずつ減らす、
どこか滑稽、悲しむふりすらしなかった、

暗がりから気配を殺し、
今夜どれをエサにしようか考えている、
子連れのコヨーテ、トカゲ
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トカゲの眼をした青い男は揺らめく赤の燭台に、
手にした花束、その一本ずつを、
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2013-10-16 12:05 | カテゴリ:文芸パンク・旅
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「独白のシュトライフ」


ひとつひとつ思い出を、
ひとりひとりの優しさを、
一日ずつ忘れてゆこう、それらを過去に置き去ろう、
抱えきれない荷物は捨てて、
身軽に行方を探そうと、紡ぎ出したる最期の答え、
孤独を愛するより他ない、
そしてここに居る理由もない、
足下、影を振り払う、
振り返ろうにも背後には、風が埋めゆく足の跡、

名前も素性も忘れゆくため、最初の理由はそれだった、
落書きだらけの連絡帳の、一枚ずつを千切るのは、
不思議に安堵する行為、紙飛行機が並んでく、
定型文は風には乗らず、弱い雨に打たれて落ちる、
遊び飽きて放置に至る、古いおもちゃの人形のよう、

2秒先はまだ見ぬ視界、どうでもいいやと笑い飛ばせる、
それに気づいてしまった夜中、
その瞬間、消してしまうに躊躇わない、
事柄ばかりを集めていたとランプの下で深呼吸、
ここから離れてしまえばきっと、
居たことでさえ忘れるだろう、
薄情者であることは、誰より自分が分かってた、

闇より孤独は饒舌だ、
あぶり出す鏡のなかの輪郭は、色を失くした青い顔、
悲しいってなんだっけ、楽しいって譫言だろう、

眠る以外はざわめき続ける孤は崖に、
広がる視界は相も変わらず凪いだ海と溶ける蒼、

雪の降る、振り返るより早く、
消えてゆく足跡を、
ありとあらゆる、花びらにも積もる白、
凍りついて解けゆかない、
独白だけを欲しがる景色、




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2013-10-15 12:08 | カテゴリ:文芸パンク・旅
瀬戸内海 高砂 夕暮れ 画像

「四季のうた」


昨日よりも冷たい風が、
そして今日は新たな雨が、
色彩を変えてゆく、
夜はまた朝を呼ぶ、

太陽に手を挙げて、
月の慈愛に身を寄せる、
健やかなる光にたゆたい、
乾いた空に火を燈す、

かすかゆらめく炎のなかに浮かぶのは、
いまを生きる己の姿、
留まることなく揺れ動く、

四季は生きる全ての者に、
光と影を投げかける、
祈りさえ捧げながらも、
透徹なる孤独さも滲ませて、

吹けもしない口笛や、
調子外れの鼻唄や、
囁き合う優しさや、
途方に暮れるも日々は待たずに、

愛する歌は鳴りやむことなく、
愛する歌は鳴りやむことなく、
そして季節がまた巡る、
やがて季節が燃え落ちる、


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2013-10-13 18:00 | カテゴリ:ビリー・ギャラリー(イラスト、写真)
国境線上の蟻 トップ画

【画像】果ての荒景


……って、荒景なんて殺伐とした言葉ですけど。
 上の画像をクリックしてもらうか、こちらにリンクを張っています、先週月曜から金曜までの五日間、一日二篇ずつ連載した小説「国境線上の蟻」で掲載していた風景写真です。


網干港 干拓地 なぎさ公園 画像

「国境線」
 もちろん、国境なんて行ったことないので、あくまでイメージですけど。
 このブログによく登場する、近くの海です。



網干港 岬 夕焼け 画像

「落日」
 天気の良い日の夕方にはこんな景色も見ることができます。
 このあたりはコンビナートがあるので、夜は「工場見学ツアー」などで見物にくる方もいらっしゃるそうな。



高砂臨海公園 波打ち際 海 画像

「波の打つ際、跳ねる水」
 同じ瀬戸内海ですけど、ここは上の二枚とは少し離れた場所です。用事があったので、ぶらっと寄りました。



伊保港 防波堤 防潮堤 画像

「波濤」
 さっきの写真は◯◯臨海公園という、散歩するコースがあったり、かなり広いんですけど、ここは無機質さが好きです。
 近くですけど、また別の埠頭。



旅の果て 世界の終わり 終景 画像

「終景」
 や、終景つっても。物語のイメージとして、です。悪天候がラストシーンに合うので、天気の悪い日を狙ってました。
 防波堤の向こう側には釣り人たちが……。フナムシだらけで気持ち悪いことこの上なかった(笑)。



 鳥が飛び立つ瞬間を撮りたいと思いながら……じっと待ってられないし、だいたい近づくと逃げるし。

 少しずつ寒くなる季節。
 長袖のシャツを着て白い息を吐き、冷たい風のなかを歩く。
 夏より冬が好きなので、朝夕の冷たい風がとても嬉しい。

 では、また。
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2013-10-10 08:40 | カテゴリ:ビリー・ギャラリー(イラスト、写真)

「晩夏から初秋の景」


コスモス 秋桜 ピンク 画像

「秋桜」

 群生していたなかの一輪。
 花は好きだけど詳しいわけではなく、秋桜だと教えてもらった。
 instagrumからTwitter(後述リンク)で仲良くなった方が大好きな花だそう。
 ぼんやりしてたら色が変わってしまいそう。


空 初秋 雑草 画像

「水のなかの緑」

 風に吹かれて一枚飛んだ。
 有刺鉄線にしがみつくように伸びていて、それは僕が見上げる高さだった。飛ばされた葉は羽根みたいに身軽に見えた。
 ぼんやり歩いてた、髪をかすめたのがこの葉の一枚。

路傍 花 列車 画像

「花の視点」

 花の視点は砂埃と熱の風。
 太陽を見上げるように、無言にただ咲いているだけ。そばを車が走るたび、向かいを列車が駆けるたび、千切れそうに舞う姿。
 ぼんやりと低い姿勢で撮っていたら、不審な目で見られた。


電車基地 網干 列車 画像

「帰路」

 夕の列車は帰路の途中か出発か。
 電車基地に飲み込まれてゆく車輌たち。
 陸橋からぼんやり眺めてるだけで飽きない。


干拓地 護岸工事 網干港 画像

「ボーダーライン」

 陸と海、そしてその入口を分け隔てる境界は鉄の柵。
 湾内は工事が続いている。談笑しているのは作業服の工事関係者と近くで釣りを愉しむとっつぁん。
 ぼんやり見てたら、「兄ちゃん、危ないから柵越えたらあかんで」と笑われる。

「結論」……俺、ぼんやりしすぎ……。

 秋のぼんやりさんは今日も今日とてあてさてなく彷徨うらしい。
……そーゆーわけにもいかんやろ。

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2013-10-03 20:17 | カテゴリ:文芸パンク
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「嗤う軽薄」


軽みに至る、それを求むは生きゆくための策に過ぎ、
知る知るまいに関わらず、
そうすべき弱きを潜むは我が魂、
その在りかは触れられたくもなくまた欺いて、

僕ら生きるこの地上、
果てなるまでを探しても、
楽園などはあるもなく、
汚れ遊びに興じては夢見がちを潰しつつ、

軽みに至る、そう振る舞えば舞うほどに、
気を赦せば刻む傷、痛みの有無に関わらず、
すべてを抱える我が魂、
その在りかは覗かれたとして何があるわけでなく、

生きてゆくこの地上、
その隅までに指させど、
楽園などはあるもなく、
汚れ体を清めたところで何ひとつが流せるでなく、

冬が匂う街に背を、
琥珀の夜に漕ぎ出して、
今日を博打に捌いては、
魂などありはしないと嘘ぶく日々よ、

緑溶ける路に手を、
鈍く揺らめく空を見た、
明日を泥蛇飲ませては、
魂などありはしないと嘘ぶく日々よ、


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2013-10-03 12:08 | カテゴリ:文芸パンク
エレクトリックサーカス バイク GT400 画像

海 モンサンミッシェル イメージ 画像

「チェルシー」


むやみやたら香水くさい、
気取りきれずに虚勢だけ張る、
痩せっぽちが歩いてた、
寝起きまんまの崩れた髪型、マフラー代わりの褪せたバンダナ、
タバコを切らした、ポケットから小銭を探る、
入っていたのは丸めたガムの包装紙、

掻きむしる髪には灰が、綿ぼこりとグリスの匂い、
ろくでもない日々、
欠伸まじりに聞こえないふりをする、
坂の上の十字から、祝福の鐘が鳴る、
残る胃のなか洗いざらい出し尽くす、

スタンド前のテレフォンブース、滲んだアルファベットをなぞる、
ささくれた指先で、退屈しのぎに火をつけた、
月が泣いてるようにしか、そう見ようとしかしなかった、

自慢の知人の仕事は殺し屋、憂さを晴らしに連絡しようか、
余計に不快になるからやめた、

トレーラーハウスに腰掛けた大きな女は、
そいつの履いたパンプスより小さな男を片手でつまんで歩いて行った、
散骨に行くんだと、
何処かの名無しが死んだんだって、

革命家にでも電話しようか、だけどそんなナンバー知らない、
生憎、電話帳にも載ってなかった、
そんな類の親切さはない世界、
引き上げられた沈没船から水死体、
くずかごに放り込みたいラヴソング、街中に流れてた、

どこかのカジノが放火にあって、客ごと皆焼けたらしい、
それを聞いてくすくす笑う子供達、
街路樹にはシャンデリア、畑にはビルが建ち、
凡庸なる善良たちがありふれたシュプレヒコールを繰り返す、

世界はまるで今日も空白、
まるきり虚無の風が吹く、意味のなさばかりを告げる、
真白な風がなにもかもをさらってく、
ようこそって手を広げ、
吹きさらされてるのは気分がいい、
色とりどりの風船たちも空に消えてく、

オレンジ味やらペパーミントや、
犬と猫も退屈そうにそれを眺めてた、




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【好きなのある?】

砂のよう
地上の星と深海の夢
蝶か蛾か

夜が終わる
原罪の果実
砂の旅路に
流浪のゆくさき
花飾りとまぼろしと
ペシミスティック
サーカス
アンダルシアの甘い朝
モンスター
〝on in a million〟
無と限、孤と独


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2013-10-02 12:08 | カテゴリ:少年ゾンビ高橋。
ロゴ ゾンビ コメディ 画像

「少年ゾンビ高橋。#12」


モデル 西島秀俊 イラスト 画像

「またもや久しぶりだね、高橋くん……」
 夏は終わり、ほんの少しまで青々としていた稲穂は黄金に首を垂れて西陽に揺れていた。
 ひとりと一体のゾンビはアパートの窓から外を眺めている、空は遠く夕暮れは早くなった。
 だが、状況は変わらない。
 役に立たないだけでは飽き足らず、無駄飯食いの屍ニートはホラー映画やゾンビ映画の時期が過ぎても、その居候生活を愉しんでさえいる。

スーパーサイヤ人 ゾンビ イラスト 画像

「そんなセンチメンタルなキャラじゃないでしょ、お巡りさんは」
「……君……。なんか前と違わない?」
「イメチェンってところかな。秋だしね」
 高橋くんはそのヘアスタイルや身なりに変化が見られた。薄気味悪さは変わらないが、それでも以前に比べ、どこか生気を感じさせる。

スーパーサイヤ人 悟空 ディフォルメ 画像

「けど……どこかで見たことがあるような気がするんだよなぁ……」
 眉根をひそめ、首を傾げる。しかし既視感はあれど、それがどんなものであったかが思い出せない。

「ヒーロー願望ってことかもしれないね。曲がりなりにも保護者はお巡りさんだしね」
「な、なにがヒーロー願望だよ……ゾンビのくせに……」
「ほら、ね? 先入観に捉われちゃダメさ。ゾンビだから人を襲う、だなんて印象論に過ぎないじゃん」
 腹立つなぁ、この屍……。毎度のように論破される西島巡査だった。しかし、彼は妙な一点に気がついた。

屍 尿 道着 画像

「き、君! 高橋くん! 胸のマークに……尿って……⁈」
「……お巡りさん……。これは屍だよ……。その程度のおつむでよく公務員になれたよね……」
 西島巡査は屍を尿と読み間違えていた。



【終わらへんのかい……】

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【前回までの少年ゾンビ高橋。】

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2013-10-01 12:10 | カテゴリ:文芸パンク
ジョー ジョー・ストラマー イラスト 画像

「デリンジャー (無名の闘争)」


棄てる台詞は相変わらずの「どうでもいい」で、
自棄っぱちやら諦観やらでやさぐれた、
虚勢か自虐に過ぎぬと嗤う、
阿呆の頬には点火しかけの弾丸を、

生憎、生まれの悪いこちらは、
放蕩者にて足掻く候、
その場限りの想いに沿って、
果たし合いやら潰し合いこそ悦に至りし、

気分屋、悪の種を蒔く、
あらゆる終わりを知ってなお、牙を剥くしか能がなく、
暴虐者に憧れて、物見の数にしかならん、
大多数に唾を吐く、
隠しきれない苛立ちを、誰に向けるべきか分からず、

どうでもいいと思うに至る、
諦めこそすれ、有り触れたる希望を嗤う、

あまりに薄い言葉だろう、稚拙に過ぎず聞くに耐えない、
無名の誰かの引用ならば、いっそ閉じてしまえばいい、

そこらの絶望なんぞは聞き飽きた、
最期に残るは「どうでもいい」と、
居直る背後に孤独だけ、



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2013-10-01 07:50 | カテゴリ:文芸パンク・焦熱
モデル 福田麻由子 イラスト 画像

「対岸にトランペット」


風に乗る、さらに言えば風になる、
音色はギリシャ猫の甘える声で、
なのに鋼鉄の口笛みたいに鋭く射抜く、
向かい合わさるその呼吸、
絡み合うよう溶け消える、ほんのわずかな瞬間だけど、
通じ合うのは希求の願い、

儚くも連なる日々を生きてゆく、やがては死が訪れる、
だからこその拙さが、僕らに光を降り明け渡す、
汚れようともひざまずこうも、
歌うことは明日への何か、

きらびやかなるなどないだろう、
闇があるならそれがどうした、
生きてる限りは光も見える、

君が吹く、その音色を感じとる、
僕が吹く、その熱源は鉄になる、

吹きすさぶを突き抜けて、やがては星を廻りくる、
耳に届くものでなく、心臓をつく命、
ほんのわずかな瞬間だけど、
通じ合うのは希求の願い、

対岸にトランペットがひとつずつ、
向かい風を貫いて、
追い風求めて高みへと、
気流を見つけてそれぞれに、
鳴っては今日も響き合う、


港 海岸線 夕焼け 画像



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