-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2013-05-31 23:21 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?
photo:03


「それゆけジョニー!」


photo:01


photo:02


 狂熱のライヴから数日が経ち、夏を目前に控えたジョニー・バンド一行は短いながらも休養期間を取っていた。
 実際のところは休養とは名ばかりでドサ回りのツアーが終わり、イベント出演のあとはスケジュールが空白になっているだけの話なのだが。

 しかし、である。ジョニーとまどかさんはある人物との面会を控え、都内のホテル、その最上階のスウィート・ルームの隣部屋に設けられたゲストルームにて、その時を待っていた。

「あのじいさん……ますます何者……? こんなホテルに住んでるのかな……」
 SPらしき人物の監視下だがまどかさんは臆する様子もない、ガサツさを隠そうともしない。
「さぁー……このホテルで働いているのかもしれないしねー」
「んなわけないじゃん……なんでホテルのスタッフがスウィートに呼び出すのよ」
 Tシャツに麻のストールを羽織り、短くカットオフしたデニムのショートパンツ、スタッズのサンダル。
 同じくTシャツ、そして膝が裂けたタイトなデニムにエンジニア・ブーツ。
 ふたり揃って金髪。
 スウィート・ルームにはまるで相応しくなく、ソファに腰かけたジョニーとまどかさんを頭上からSPが睨んでいる状況。
 その光景はほとんど「補導された学生と警察官」のようである。

「ねぇ、あんた」
 長く白い脚を組み、どこか不遜な態度でまどかさんはSPに声をかけた。
「あのじいさんって一体何者なの……人をこんなとこに呼び出してさぁ……いつまで待たせんのよ」
 黒のスーツ、撫でつけたオールバック。長身のふたりはドアの左右に置かれた門兵の像のように身動きひとつせず、また、一切の言葉も発しない。

「まどかさん……まさか……?」
「なによ」
「あの見張りの人……マネキンなんじゃ……さっきから全然動かないよ……」
 ジョニーはソファから離れSPのひとりの前に立った、指でつつき、脇腹をくすぐってもみる。
 だが、反応はない。
「ね、俺、ジョニーって言うんだけど……あんたは……?」
 やはり反応はない。だが、眼前で動きまわるジョニーが気にはなるのか、SP氏の眼球は左右に動作していた。
「あっ、生きてる! いま動いたよ!」
「当たり前でしょ、やめなさいよバカ!」

photo:04


 騒ぐふたりをじっと眺めている初老の紳士がいた。
「なにをやっとるんじゃ、お前さんたち……」
 声色には呆れがこもっていた。
「あ、じいさん!」
「おじいちゃん、やっと出てきた!」
 礼儀作法も何もないパンクロッカーとそのマネージャーである。初老の紳士は小さく溜息をつき、そして言った。
「……初対面だと言うのに……人をじいさん呼ばわりしおってからに……」
「……だって……おじいちゃんだもん……」
「確かにわしはじいさんに見えるだろう。事実、米寿も近い。悲しいかな老人とカテゴライズされてしまう年齢に達してはおる……だが、お前さんらにはない力がある」
「ち、力……?」
「格闘技なら負けないわよ……かかってきなさい……!」
「お前さんらは中学生か……そーゆー意味ではない。つまり……お主らが中学生だとするなら……わしは名門大学の在学生で、家庭教師をやるくらいの差があると言うことじゃ……この例え、分かる?」
「わかんない……」
 ジョニーとまどかさんの声が揃う。
「言ったわしにもよく分からん……」
 おじいちゃんにも分からなかった。


<謎は謎を呼ばず、デレデレとロックンロールが続く……>

*補足事項……六月は明日からでした。

━━━━━━━━━━━━━━━

photo:05



全開おバカの前回まで。

〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image
あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

ビリーバナー
関連記事
スポンサーサイト
2013-05-30 12:02 | カテゴリ:文芸パンク
photo:01


「初夏の光とジョゼフィーヌ」


飛び始めた青い羽根の水鳥たちが、
羽ばたかせるたび弾ける滴、
見上げる子たちの頬をうつ、
雨の季節がまた来るねって、

ほころびくすんだお下がりの、
大きなシャツが風にふくらむ、
手を繋いだ、長い髪から匂う太陽、
白い花の首飾り、

開けたばかりの不慣れなピアス、
ママのを勝手に借りてきたのって、
どこか得意げ、
ジョゼフィーヌは唄うように喋ってる、

陽を浴びた草原は、
いつか見た絵本のなかの世界がそこに広がって、
憧れの金髪みたいと彼女は言った、
眠る前に読んでもらった、

だからお話なんて忘れたけれど、
イヌとヒツジが散歩をしたり、
赤いドレスのお姫様、
自分をさらった盗賊ジジに恋したり、

世界は愛と自由に満ち溢れて笑顔が絶えない、
たぶんそんなふうだった、
それはまるでおとぎ話で、
彼は目を閉じ想い出ばかりを指折り数え、

窓辺のイスで星のゆく末、憂うふりばかりした、
ジョゼフィーヌは大人になって、
初夏待つ光を待ちきれずに旅だった、

うたた寝してるイヌを起こして、
僕も自由を手にしてみると、

金色溢れる、生まれ変わる世界のなかに、
そっと手を差し伸べた、
美しくもたくましい、
今日も広がる世界のなかに、
そっと身を乗せ深く息して、


━━━━━━━━━━━━━━━

photo:02



耳をすませば
夜の影
ウィード
ナイフの航海
デイリー・ライフ


〝JACKPOT DAYS〟-image
〝JACKPOT DAYS〟-image
あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう…… 流星ツアー(表題作を含む短編小説集)
〝JACKPOT DAYS〟-image
あの人への想いに綴るうた

ビリーバナー
関連記事
2013-05-29 18:59 | カテゴリ:文芸パンク

「LESS THAN ZERO part 2」


あの娘に貰ったラペルピンつけてゆく、
シグナルカラーのパラシュートが風に舞う演習地、
そんな国境近くまで、ビトレイ走らすクルマに乗って、

〝ここでいい、手間かけさせたな〟
車を降りた、背中から飛ぶ声はビトレイ、
俺の名前を叫んでた、
振り向く瞬間、ヤツは赤い舌で笑ってた、

ガラガラ蛇を彫り込んだ、
俺の右手の温もりを知る、
鉄だってそれくらいは覚えてる、
瞬時にそんな事を考えた、
引き金にかかるヤツの短い人差し指が、

〝これしかないか〟
瞬間を5つに分けたくらいのうちに、
グラウル、利き手は腰にゆく、

〝未来なんてものはさぁ、弾き金の向こうに広がりゃしねぇ〟
目を閉じてはまた、開く、過ぎるイメージそのままに、
吹き出す血と赤い泡にまみれるビトレイ、

あの娘の星はひしゃげて散った、歪んだまんま散ってしまった、
返り血吸ったブラック・スーツ、
今もその色、生きているのか、
あの娘の星はなくなった、

怒るだろうな、
泣くかもしれない、
血の匂いに気づくだろうか、

〝流れ星は飛んじまう運命なんだ〟
そんなふうに言ってみようか、
彼女なら疑いやしないだろう、
〝やられちまった〟
どうしてだか笑顔になるね、
早くあの娘のところに行かなくちゃ、
赤い足跡つけながら、とぼとぼでもいい、
歩いてくんだ、やたら寒いや、
引きずる赤は黒に混じった、

もうすぐそこだ、
覚えているは笑顔だけ、
どうしてだろう、それ以外は思い出せない、


original text……
“neco-chukuma”.

rewrite……
“billy-t”.

thanks for “neco”.
関連記事
2013-05-29 18:53 | カテゴリ:文芸パンク

「LESS THAN ZERO」


〝やれやれだ〟
つぶやくグラウル、クローゼットを蹴飛ば閉める、
なかには似たシェイプのスーツが2着だけ、

嫌う返り血、色を吸い込むブラック・スーツ、1度の仕事にひとつだけ、終わればスーツは捨てると決めてんだ、
冬が終わりは7つもあった、それだけ誰かを殺しちまった、
ひでえ話だ、死人を増やして生きてんだ、

ブラック・スーツは作ればいいが、
同じスーツは作れやしない、まったく同じはありゃしない、
テイラー・マスター、死んじまった、

〝俺のスーツ以外で殺しはやるな、
やられちまう羽目になる〟

そんな事を言っていた、
戯れ事だと笑い飛ばした、
信じるものなんてこの世にはない、

けれど、あのジジイのスーツ以外は調子が狂う、
〝もうそろそろ終わりにしろってことか〟
孤独にこぼしてラストに決める、
ボスに言うんだ、仕事は次で終わりだと、

残る1着、あの娘に逢いに行くために、
冷たい微笑さえ浮かべ、
グラウル、最後の仕事もクールに終えた、

〝俺の後はビトレイってヤツがやるらしい〟
ピストルが欲しいと言っていた、
道具はもう必要ないんだ、くれてやろうか、

解放された、これであの娘に逢いに行ける、
1年ぶりだ、まだ覚えてくれているのか、
血の匂いは漂ってはいないのか、

かまわない、かまってられない、
解放のグラウルは、爛れた夢から離れてく、


original text by……
“neco-chukuma”

rewrite by……
“billy-t”

to be next“zero”.
関連記事
2013-05-28 17:35 | カテゴリ:ショートショート・フィクション
〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

「夜のカラスとハーモニカ」


 夜のハーモニカは研ぎ澄まされた日本刀のように妖しく光る、手のひらにそれをしばらく転がしてから太陽が沈むのを待っていた。
 どちらが好きだと言うわけでもない、嫌いになるほどの理由もない。

 太陽と月。
 どちらも輝度は違えど人を照らすものらしい。激しく騒々しいまでに照りつける太陽と、その反射によって冷気を含んで淡く色づく月。

 彼は思う。
「人は本来、月が支配する黒に近い群青を夢の時間と定めていた、そのように進化を果たしてはずだ。だが、何時の間にか眠るはずの時間にまで進出してゆくようになった、そこまでして何を欲するのか……」。

 街灯が月よりも強い光線でもって足下を照らし、そして影さえもつくりだす。
 橋の上から彼はネオンとそのさらに向こうの工業地の発光を眺めていた。
「夜にまで退屈したいのか……僕には分からない……」
 夜型など本来は存在しない。人はすべからず昼に活き、夜は眠るものなのだ。

「好きにすればいいさ……生存競争、適者生存の原理に従えば、君たち人は最弱かもしれない」
 ハーモニカを吹く、斬れ味のある音色が月に飛んでゆく。
 そして彼はそれをしまい込む。いつの間にかその両腕は黒い羽根に変質していた。
 彼は新たなる種族、進化を果たした霊長類、鳥と人の間に生まれた子供だった。

〝JACKPOT DAYS〟-image



━━━━━━━━━━━━━━━

宝石泥棒の朝
靴磨きのアッシュ
トムとジェリー
絵空事の場所
最期は君と抱き合って



〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

ビリーバナー
関連記事
2013-05-26 21:53 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?

「それゆけジョニーと仲間たち!」


〝JACKPOT DAYS〟-image

 ライヴにて隠された潜在能力を解放したバンドは、NASAの衛星に捕捉され、後に「謎の発光現象」と述懐に至るまでの怪現象を引き起こし、そしてその夜の出番を終えた。

「お疲れー」
 ヘッドライナーを務めたダーティ・スター・オーケストラやその他のバンドも集まり、熱狂のうちに終了したイベントも幕である。
 結果は大成功であった。

〝JACKPOT DAYS〟-image


〝JACKPOT DAYS〟-image


「お疲れっす……それから……。ヒラサワさん、お久しぶりっす」
 そう声をかけたのは、現在のダーティ・スターズでバンドマスターを務めるチャベス・ヤマモト・ペドロという、名前から風貌まで不審極まる青年だった。
「チャベス……久しぶりだね」
 ヒラサワくんはかつてダーティ・スターズに在籍していたことがある。
 キャリアの長い彼だ、もう十年は前だろうか。当時のダーティ・スターズは拠点を持たず、世界各地を転々としながら演奏するバンドだった。
「ミスター・ヒラサワ、もうミュージックはヤメたものだと思ってましたよ……」
「辞めようと思ってたんだ、でも……結局、好きなんだな、バンドが」
 ヒラサワくんは苦笑いを浮かべる。俯きタバコに火を点けて、満足そうに煙を吐き出す。

「テクニックがダウンしましたよね、ヒラサワさん」
 瓶のままビールをあおる、一口二口飲んでからチャベスはその瓶をヒラサワくんに手渡した。
「遠慮ないなぁ、チャベス……」
「バット……ディス・タイムのヒラサワさん、悪くないすよ。すごくプレイをエンジョイしてる。ハッピーに見えた。それに……」
 チャベスは打ち上げ会場のど真ん中で飲み食いに明け暮れるジョニーと天野くんに目をやった。
「あのブロンドの彼……ミスター・ジョニーか……ヘタだけど……でも、とんでもないポテンシャルがある」
「ああ」
 ヒラサワくんもジョニーを見る。
「いいチーム……ナイスなバンドになるっすよ、メイビー」

 ジョニー。
……そうだ、あいつは俺らとは違う。モノが違う。死ぬほどバカだけど……ヤツは黄金の羽根を持っている。ロックンロールですべてを体現できる。今日だってそうだ、ここにいた誰もが体感している。
 そう、瞬間最大風速を記録したのは俺たちなんだ。

「……What? ヒラサワさん、何か言った?」
「……え」
 ヒラサワくんはまたも思ったことをブツブツと呟いていたらしい。


<そして彼らは二度目の夏へ、ロックンロールは続いてゆく……>

━━━━━━━━━━━━━━━

〝JACKPOT DAYS〟-image


〝JACKPOT DAYS〟-image


「出番なかったじゃん……」

デタラメなくらいでちょうどいい前回まで




〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-25 17:27 | カテゴリ:文芸パンク
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111129_161741.jpg

「カラスとイヌの朝」


空の色の向こう側、暗がる夜が退いたいま、
街は日々を取り戻す、永遠の静寂はなく、
恒久の喧騒なんて幻想だけど、

移り行く熱、まだ微かに燈るのは、カラスが鳴く街灯の、
下に残るは食い荒らされた昨夜の宴、真水を撒いて洗い流せば、

やがて儚く散るんだろう、駆けゆく小さな背に見るは、
風の隙間を縫い走る、かつての僕もそうだった、
感傷なんてガラでもないや、歯切れ悪く風に問う、

空の色が燈る今、ぽつり雨が光を跳ねる、僕は日々を取り戻す、
その手にあるは道端の石、転がり続けてひびだらけ、

いずれ脆く消えるだろう、小さな背はもう遥か、
あてなく生くもいつまでか、過去の君は僕を問う、
何もかもを忘れたはずの、感情なんて捨てきれないと、
掴めそうで届かぬままの、陽の色彩、舌を出す、

撃ち抜かれても尾を振るは、従属した動物たちで、
撃ち抜かれてもなお吠える、隷属しないイヌであればと、

あの西の、空の上に立ち上る、煙はどこに流れるだろう、
前か後か左か右か、好きなところに流れてゆけよ、
言われなくてもそうするだろう、



photograph and text by Billy.
関連記事
2013-05-24 00:08 | カテゴリ:ショートショート・フィクション
〝JACKPOT DAYS〟-image

「走らない馬」


「がんばれ」なんて言われると僕はいつも悲しい気分になる。蹴られても鞭打たれても、励ましの言葉をもらっても、僕は一位を取れたことなんてないんだ。
 そして帰り際には「ヤメロ」とまで言われてしまう。ヤメたいんだ、本当は……でも、それは僕の意思じゃムリなんだ。

 走るために産まれてきた、らしい。
 皆がそんなふうに僕を責める。
 父と母は何度も一番を取って偉かったって……でも、僕はいくら頑張っても……そう、歯を食いしばって体がバラバラになりそうになるまで走っても……隣が僕をするする追い抜いてゆく。
「ダメかな」っていつも思う。でもあきらめると蹴飛ばされてしまうから、なんとか最後まで走り抜けようって……だけど僕は一位になんてなれないまま、左脚が折れて動かなくなってしまったんだ。

 たった一人優しかった、僕をお世話してくれたおじさんにも会えない。僕はいま、走れなくなった馬が集められる場所に連れてゆかれている。
 荷台から見る景色は広くて見たことがない、おとなになって初めて見る外の世界……。
 たくさんの人がいる。
 歩いているおじいさん、おばあさん。走ってく小さな子供とお母さん。時計とにらめっこしながらバスを待つスーツのおじさん。
 外の世界は騒がしいけれど、だけど、ヒトは叫び声もあげないし、僕を見て罵声を浴びせたりもしない。
 ゲートもないしコースもない。なのにヒトはヒトで僕たちと同じように生きてるって分かる。

 僕はもう「がんばれ」って言われない。
「もうこれからは走らなくてもいいんだ」って教えてくれたおじさんの最期の言葉、それがずっと心のなかに繰り返し響いてる。
 行き先は分からない。静かに眠れるところだったらいいなって、そんなことを思いながら、僕は荷台で揺られてた。


━━━━━━━━━━━━━━━

<love or peace?>

〝JACKPOT DAYS〟-image


花を蹴り飛ばした
骨組みの花は青
地上の星と深海の夢
蝶か蛾か
STARS☆☆☆




〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image

関連記事
2013-05-23 13:49 | カテゴリ:ショートショート・フィクション
〝JACKPOT DAYS〟-人魚 姫.jpg

 人魚になる夢を見ていた、それは幼いころから見続けた夢、もちろん、現実にはならない。
 夢のなかの私はサカナになった下半身で、半裸にも関わらず恥ずかしさすら忘れて泳いでゆく、深海から水面へ、遥か遠くに感じながらも速度だけは増してゆく。

 深海に生きるものたちは、地上の景色を知ってるだろうか、貴方たちを置いて大地を踏んだ、最初のイキモノのことを想像したりするんだろうか。
別に知りたいとも思わない、そう言われたらそこまでだけど……深海にはない光が水の上に輝いていて、ヒトは普段、ろくに見てもないその光のなかで生きている。
 なにかがあったときだけ、祈ってみたり、あるいは見上げて溜息をついたり、変わらずにそんなことを続けている。

 そう、誰もがそんなふうで、やはり私もそんなふう。
 自分の都合で深海に潜り眠る日々を選んで、息苦しくなったら今度は光に照らされようという浅ましさ。
 そのわがままさこそが私、開き直りもいいところだけれど、「だってみんなそうでしょ」とも思ってる。
美しくも穢らわしくも、生きていたらいろいろあって、汚れてゆくのを知っても進みたいときがある、自分を浄めると分かっていても進めない道がある。

 あたたかくて浅ましくて、優しくて底意地も悪く、卑怯だけど賢くなりたいとも思う、誰もに優しくあろうとさえ思う、だけど、それをするほど私たちには時間がない。
 そう。
 私たちには時間がない、一生を考えても、限られた時間をどう使うか、きっとそれしかない。

 地上に瞬く星があるなら、我先にと手を伸ばすだろう。
深海で見た想い出には美しいものばかりなんかじゃない。
それでも私は目を醒ます、水と空気の間に目覚め、また汚れと共に生きてゆく。
 約束が。
 約束があるはずなんだ。誰と交わした約束だろう、大切な誰かかもしれないし、過去の自分かもしれない、どちらでもいい、私はまた呼吸をするため、深海から光の地上へ浮上する。


<了>



ジリアン
水のなかの魔女



〝JACKPOT DAYS〟-Tシャツ プリント.jpg
<check!!>
オリジナルTシャツ、ハッキリ言って絶賛販売中ですっ!!

こちらでも御紹介いただきますたー!!
れいれいたん、セクシーな着用画像もお願いねー!!

起業というには心細く規模も小さいのですが、ひとつひとつ階段を。
やれることをひとつずつ。
でも、やれることをやりたい、やりたいことを続けたい。





〝JACKPOT DAYS〟-海賊ビリー ロゴマーク.png
関連記事
2013-05-23 12:17 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image

「嘲笑うのはアーヴィング」


嘲笑うアーヴィング、
今朝も鬱々ながら生きる者をもはや嗤うしかないと、
雑踏に紛れ込む、俯く群れを嘆きもしない、
勤勉なるが美徳など、誰がそんな戯言を、
働きアリは消費されるだけの存在、
死して悲しまれもしないだろう、
けれど希薄さにのみ於いて、抜きん出るのは君たちだろう、
〝いくらも代わりがいるのなら、
君でなくもいいはずだろう?〟

嘲笑うアーヴィング、
朝から転がる空き瓶は、盗品故買で得たカネだった、
制度の外に出てしまえ、ようやく人のなんたるかを知る、
それまでずっと、ヒトは虫と変わらない、
〝どちらさんかが決めた価値、
そいつを奪って嗤ってやるさ〟
橋の上から吸殻捨てる、

嘲笑うアーヴィング、
退屈そうな日々を生きてる、それは俺も同じだと、
欠伸混じりに伸びた髪を掻き上げる、
〝どうにかなるさ、てめえのことさえ考えろ〟
風に吹かれて消えてゆく、
包み紙は期限切れのベーグルサンド、
嗚呼、今日もそこらじゅうに鳴る絶望、
嗚呼、ありもしない希望なら、
いっそ噛み砕いてやればいい、

悲しみ呟くアーヴィング、
〝富がないのはお互いさまさ、
せめて逃げて病んでしまうな、
死ぬまで逃げるも悪くはないさ〟
闇ゆく街を眺める彼は、
病みゆく者を正視もできず、
〝黒々しいのは何処に行っても同じらしい、
昇れない壁ならば、せめてそいつに唾を吐け〟

あれが落ちてしまえばきっと、
俺らは解放されるんだろう、
今日も昇る太陽に、その下をゆく影のセスナに、
アーヴィングは槍の代わりに吸殻投げた、


━━━━━━━━━━━━━━━
<suicide morning?>


シトロエンとオルゴール
雨のカロン
暴君クラウス
ルフトハンザの孤独
大嘘つきのロイ




〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-21 12:03 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image


「リズの口笛」


くちびるを尖らせる、
トランペットやサキソフォン、
自在に形を変えられる、

あらゆるメロディ鳴らしてきたけど、
彼女が鳴らしたいのは高速回転、
観覧車が軋む音、
音を楽しむには何よりリズムが大切だって気がついたから、

リズはあるだけ空気を吸い込んで、
風の口笛、好きに鳴らしてる、
部屋にぼんやりしてられなくて、
また鳴らされない音を探して旅に立つ、

“生きて帰るよ、
そのときまた口笛を聞かせてあげる”

転がる石を鳴らしたり、平和な街には機関銃を鳴らしたり、
戒厳令がしかれる国にはネズミのマーチ、
6連発のリボルバーは難しいねって、

リズは世界の音楽飲み込んで、
あきれるくらい自由を鳴らして、
部屋にぼんやりしてられなくて、
また鳴らされない音を探して旅に立つ、

“生きて帰るよ、
そのときまた口笛を聞かせてあげる”

世界中のベッドルーム、そこから漏れる愛に耳をそばだて、
ひとりの口笛、それだけは真似られないって頬を緩めて、
リズは恋人待つ部屋で、鳴らし合ったメロディ描く、


━━━━━━━━━━━━━━━
〝JACKPOT DAYS〟-image


最前線の愚者たちが
baby,please kill me.
琥珀とスフィア



〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-18 21:22 | カテゴリ:文芸パンク
photo:07


「ナイフ」


気が狂いそう、
それはときに暴れるくらいの美しさを持つ言葉、
その瞬間ばかりを作りたがる調香師、
優しさに抱く夜の匂いばかりを探す、

冷たい水に跳ねる光の角度に気づいたら、
調光師は夜に凍える冬の水色ばかりを求めてた、
体温さえも届かず感情すらない透き通る水の色、

悪魔に抱かれた夜の匂いは光に満ちた、
その日に生まれたヒトでなきをワインに漬けた、

いまこの世界のどこかにロールスロイスは焼かれてて、
サイドミラーに“ざまあみろ”の落書きが、
後部席の紳士らしきは泡を吹き出し裸になって、
醜さ隠す服を脱ぎ捨て醜態さらす、

その煙と焼けるガソリン、
その匂いも悪くはないと思うなら、
光は何処にでもあるって気づく、
気が狂いそう、
そんな制御のない気分、
悲しみだとか優しさだとか、
そんなものは戯れ事だ、

狂うばかりで何を掴める?
狂うばかりで貫いてやれ、
再びナイフみたいに尖る時間だ、
ナイフを手にする刻がくるんだ、


━━━━━━━━━━━━━━━
〝JACKPOT DAYS〟-image


ガールフレンド
ひどく雨の強い日に
桟橋下のシャーリーズ
サマー・トライブ
黄金の羽根が舞う




〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-18 10:52 | カテゴリ:おまとめビリー
〝JACKPOT DAYS〟-image


「WONDER WALL」


「あん……? や、ウマじゃんウマ。見りゃ分かるだろーよ。今日の仕切り役ってヤツをやらせてもらうんでさ、そこんとこシクヨロだよ」

〝JACKPOT DAYS〟-image


「ウマが喋ってる……キモ……とっとと馬刺しにでもすりゃいいのに……」
 彼女の物言いは相変わらず遠慮がない。

〝JACKPOT DAYS〟-image


 そして世界は今日もまた一歩、終焉へと進んでゆく。
 そう、僕たちの意思とはまるで無関係に。昼は太陽が、夜は月が地球を支配する。彼……もしくは彼女……にとって生命の都合、ニンゲンの都合などどうでもいいことなのだ。

過去になる終の光景
野生には赤い花

 まりこさんのOffice Withさまから下記リンクのビリー本のご紹介いただきましたー‼


悪童シュトラール
裸足のダンス
永遠の凪

永遠の凪(別アカウント、テキストのみ)

最期は君と抱き合って

<例のブログムラムラ>
・過去になる終の光景
記事ランキング 人物イラスト6位
・*母の日に。
記事ランキング 人物イラスト8位
・〝by the way〟
記事ランキング 人物イラスト10           位

……だそうな。イラストのほうが人気あるのかなぁ。テキストがメインのブログなんですけどね、一応ね。
 まぁ、どーでもええけど。




〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-16 21:39 | カテゴリ:未分類

「永遠の凪」


ガソリンがゼロになるまで、この鉄の塊が、
走るをやめる地点まで、エンジン啼かなくなるまでは、
あてなくひたすらただ進む、
行きたいところ、生きたい街があるでもない、
終着点を探しているだけ、

ガードレールに擦り取られたサイドミラー、
霧にかすむ2秒先、感情はもう要らない、
アスファルトがひび割れて、やがて失くなるその果ては、
彷徨うだけの日々が終わりを告げるに相応しい、
緑の隙間に赤が流れる、
農夫のトラック追い抜いてゆく、
速度計を振り切りたい、計器をすべてゼロにしたい、
風はナイフで真正面から研ぎ澄まされる、
ブレーキはもう擦り切れた、

旅の果てに見るのはきっと、見ないつもりでいた流線、
呟くことさえ失くなった、
言葉もやがて意味を探して加速からは離脱する、
その先には未知だけが広がって、

消えてゆく、途絶えてしまう、
いつもどこかにそんな景色を探してた、
繰り返してゆく、摩耗してゆく、
やがてかたちを為さなくなって、
虚無になるのを待っている、
其れだけしかリアリティを持たないリアル、

旅路の先に想いを馳せる、
そこにはもう誰もいない、
錆びて放置の観覧車、足下には干からびた花束と、
置き去られたエスパドリーユ、
知らない国ばかりを描いた、
架空の世界の地図はなぜか、羊の革に刻まれている、
ガス燈照らす映画スターの似顔絵と、
枯れてしまった古い噴水、
野犬たちは劇場跡の錆びた屋根の下で寝る、

そんな風景、見たことのない風景、
それでもなぜか懐かしい、探していたはずの、
最終地点にゆくまでずっと、最高速度を緩めない、
留まれないから行く他なかった、
もう誰もいない場所、たどり着くのはそこがいい、
キリング・ミー・ソフトリー、ラジオがそう歌ってた、

関連記事
2013-05-16 20:36 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image

「裸足のダンス」


時間を止めて風を纏う、
そしてチュンガが踊り出す、
青い空間まるごと廻す、
呼吸も忘れて踊ってる、

街中雑踏、ノイズに合わせ、
心臓リズムで何処ででも、
体流れる血は打律、
宙浮く踵が星を蹴る、
チュンガは裸足で舞い踊る、

踊り娘ジプシー、占い師に嫌われて、
彼女は踊る場なくしてた、
世界を変える魔法と呪われ、
ひとりきりで果てを旅した、

チュンガは裸足で踊ってる、
チュンガは裸足で踊ってる、

体流れる野生の血、彼女は獣と戯れて、
ひとり踊る術を得た、
ステージ、衣装、何もいらない、
音楽さえ必要ない、

チュンガは世界を旅して踊ってる、
チュンガは星を廻して躍ってる、

回転する星、それを感じて、
時間空間まるで気にせず、
今日も彼女は踊ってる、

チュンガは世界を変えて踊ってる、
チュンガは星を廻して躍ってる、

漂い、ゆらめきながら、
好きな色に空気を染める、
すぐそばにある風景を、
身近な景色を塗り替えながらチュンガは踊る、


━━━━━━━━━━━━━━━
〝JACKPOT DAYS〟-image



ルート54の悲鳴
月に届く未知をゆく
優しい雨が歌を鳴らして
少年は国境またぐ
海に続く坂道を




〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-16 12:06 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image


「悪童シュトラール」


神の樹にひざまずく、
生憎にも祈る言葉を持たない無学、
憐れもうにも自らは、
無知を承知で許しを乞う、

永遠の孤独にも似た日々を、
過去を影と引きずりながらも、
正対する死を闇とも思えずに、

美しい女がいる、今日はその女の誕生日、
せめての想いでこの悪童、
安い葡萄酒、コルクを飛ばす、
明日があるならいずれ会いもしようかと、

独自性に唾を吐く、
そんなのどこにもありゃしないって、
口笛吹いて闇タバコに火を点ける、

紳士にはなれもせず、
悪党みたいなふりだけで、
どうにか今日をやり過ごす、
美しい水のない街、
どこかで踊り子たちを囃す声が聞こえてる、

夜が来て、このままなら明日がくる、
くだらない日々が俺たちを待つってわけだ、

神の樹に火を点ける、
不快だと舌を出す、手にしたナイフを手首にあてがい、
この命を弄ぶ、

逆賊みたいな気分で明日を睨む、
闇夜に浮かぶ小船を奪う、
太陽を撃ち落とす、
月もやはり撃ち落とす、

望むところと嘘ぶいた、
望むところと挑む視線、


<bustard?>
〝JACKPOT DAYS〟-image


泣きまねジーニー
アンドロイドとコヨーテの夜
地球儀とアウトサイダー




〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-15 23:17 | カテゴリ:ショートショート・フィクション
〝JACKPOT DAYS〟-image


「過去になる終の光景」


 氷河の季節を越えたあと、訪れたのは水の季節だった。水が地表のほとんどすべてを覆い、生き物はもう残っていない。
 かつての市街地を抜けて太陽が水面に溶けてゆく景色を見にゆく。空は灰の色を纏い、白い太陽はわずかな光沢を持つ。発光しているのだろう、だが、その輝きは褪せ、かつて夜に反射光を放った衛星、月を真昼に見る程度の輝度しかない。

 無。
 無の終景。誰の空想、夢想をも超えることのない、ありふれた光景。終焉に見るのは荒野でなく水だった、融けた氷が海を拡大させ、生命はそこへ還元してゆく。
 沈んだ海底には新たな生命が誕生しているのかもしれない。
 有り合わせで組んだ小船で彼は、言語がまだ生きていたころで言う「南」へ向かう。
 もはや誰に送ることができるでもない、最期の手紙を書くために。

 かつてここにヒトがいた、おそらく彼は最期のヒト科だろう。彼が終焉を選んだのではなく、終焉が彼を導いたのだ。記録者として水の世界を記させるために。
 そして、彼が残す言葉はやがて未知の言語、古代の記録として、新たな生命が知を持ったそのとき、研究と好奇心の対象に変わるのだ。

〝JACKPOT DAYS〟-image



 彼は最期に書き記す。
「君ならこの風景をなんて言葉で説明する?」と。


━━━━━━━━━━━━━━━

砂漠に雪が降る
メメントモリ
小さな背中




〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-15 12:14 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image

「野生には赤い花」


荷をトランクに詰め込んで、
青空の下、錆びたオレンジ、
土にまみれたタイヤはヒビ割れ、
埃が下がるミラーに映る、
いまはもう過去、過ぎた日々に口笛を吹く、
もう誰もいなくなった、
枯れ地に潤いだけを求めた、

雨季は何度も通り過ぎ、
続く灼熱、過酷な熱に背を撃たれ、
痩衰えた芽を抜いた、
かつてこの地に咲き誇りし赤い花、
ここに生きるがいる限り、続く命に限りはないんだ、
話す相手がいなくても、
手に地を握り、寝そべっては行く雲を見た、

“この地に花が咲くことはない、
土はもう死んでいるんだ”

嘆きと怒り、残されたいくつの言葉もいまなら笑える、
俯き加減に唇を噛む、
笑えるような気がしただけだった、
青年はいま、この不毛の地を後にする、
苦渋の決意をかためたばかり、

いつかまた来る、
強くしなやかなる手をもって、
歓喜の種を携えて、
途切れた時間を繋ぎにくるから、
大地を抱きしめるくらいの慈愛、
僕にはそれが足りなかった、

18回目の夏が来て、
坂の向こうには海が、軋みながら走らせる、
ひび割れたサイドミラー、そこにゆらめく白い花、
別れを知って笑ってた、
気づくことなく旅人はゆく、
気づかぬまま青年はゆく、

死にゆく大地はどこにもない、
やがては命が芽吹き出す、
ほら今日もまた、誰かが新たに生まれては、
連綿たる命が続く、

風は悲鳴みたいに聞こえる
蒼白の風のなか
夜と朝の虚空に流るる

━━━━━━━━━━━━━━━


〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)


〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-10 12:53 | カテゴリ:文芸パンク

「それゆけジョニー!(第一話へ)」


THE CIGARETTES are......
ジョニー (guitar/vocal)
〝JACKPOT DAYS〟-image



平澤喜左エ門 (bass)
〝JACKPOT DAYS〟-image



天野ジャック (drums)

〝JACKPOT DAYS〟-image


〝JACKPOT DAYS〟-image


 前座という立場も忘れ、白熱のライヴ・パフォーマンスによってNASAの衛星が観測してしまうほどの光を放ったジョニー率いるパンク・バンド、ザ・シガレッツ(前回参照)である。
 彼らの壮絶なエネルギーは後に「謎の発光現象」として報道されてしまうに至るのだが、しかし、それなはよってキズつく者はいない。凄絶なまでの命の輝きが混沌と閉塞を打ち破る、言葉としては表現されずとも、彼らはそれを演ることができるのだ。

〝JACKPOT DAYS〟-image


「ふーむ、面白いな、あの連中……」
 ライヴハウスの出入り口付近、周囲を数名のSPに囲まれた初老の男が呟いた。
 ハットにスーツ、そしてその年齢、どれもがパンクのライヴ会場には不釣り合いな男である。その佇まいはギャングの大物を思わせる、眼光は鋭く、周囲に埋没しない特別な空気……鋭利な刃物か、あるいは火薬のような危険なニオイ……を漂わせていた。

「面白い……ユニークなバンドだ……久しぶりに観た気がする……」

〝JACKPOT DAYS〟-image


「んー……あのじいさん……どこかで見たことあるような気がするんだよなぁ……」
 ひと暴れして落ち着いたか、まどかさんは背後からの視線を感じていた。
……あのじいさん……いや、おじいさま……ひょっとして……?
 彼女はその紳士が何者であるのか、記憶から手繰り寄せようと目を閉じ、額を拳で擦る。

 一方、ステージでは残り少なくなった持ち時間を気にもせず、全力疾走にて駆け続けるジョニーたちがいた。
「みんなー! おにぎりの具なら何が好きだい? 今日の俺はおかかだーっ!!」
「い、いぇ~……い……」
 腰砕けしそうなコールに戸惑うレスポンスが返る。
「お前は大家族のお母さんか!くっだらないこと言わなくていい!」
 ステージ上のバンドと動向を見つめるマネージャーの間でアホな漫才までもが繰り広げられていた。



<ロックンロールに果てなんてなく続く……>


━━━━━━━━━━━━━━━

前回までの果てしないおバカさんたちの道のり




〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-10 12:42 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image


「ランプ師のお話」


裸のランプ、シェードはいらない、
油を底に小指くらい、炎がずっと消えないように、
決して絶えることがないように、
儚く見えるも消えない灯火、
それが風や雨に消されぬように、
湖近くの水辺のロッジ、
今日も確かな光が世界中に灯りますよう、
途切れぬように見守っている、
太陽や、月明かりでは届かない、
命が生み出す輝きを、

ランプ師ラカム、精霊たちと話す猫をスケッチしてた、
誰にも彼の姿は見えない、燈され続ける光だけ、
いつもほのかに漂うような36度の明かりだけ、
孤独を知る者だけに寄り添う、
粗雑なんかにならないように、
いまを悲しむ人の陰を照らせるように、
彼はそのためだけに生きていて、
それ以外に理由を持たない、

争いや貧困や、飢饉や危機を見続けた、
彼の生きる森さえ焼かれ、
それでもラカムは微笑みさえも浮かべてた、

今日もやはり闇がとらえる、
それはどこかに確かにあって、
当たり前のことのよう、
ランプ師ラカムは300歳の少年のまま、
たったひとつのランプを持って、
迫る影に怯える悲しみ探してる、

世界の果ての西の終わりの、
光が波に落ちてゆく、
平らな星の断崖にいて、
体温くらいの温度のランプ、
絶やさぬように守ってる、

撃ち殺された風見鶏
レベリウス
音の記憶者
アン・ジュールとあいのうた
世界地図は蒼と白





〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-10 12:15 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?
“Go,Johnny Go!!”
〝JACKPOT DAYS〟-image


〝JACKPOT DAYS〟-image



 無軌道なのか本能か、天才なのかバカなのか?!
 ひたすら我が道を生きる男、ジョニー(本名・助 新)のおマヌケ青春ストーリー!!
 ひょんなことからパンクロック・バンドに加入することになった彼とバンド・メンバーたちの珍道中!

 ジョニーはどこへ向かうのか。
 そしてその果てに何をつかむのか。

※とりあえず、ここまでのおまとめです。


∞イケメン・ジョニーはスーパースター。
∞イケメン・ジョニーは働かない。
∞ジョニーもようやく何かに気づく。
∞イケメン・ジョニーはやっぱり、頑張るあなたを応援しない。
∞ジョニーは今日も相変わらずで。
∞イケメン・ジョニーは食べることに精一杯で。
∞イケメン・ジョニーに相談事は向いてない。
∞イケメン・ジョニーは秋晴れの天気が良い昼下がりに昼寝くらいしかすることがない。
∞イケメン・ジョニーも働かざるを得ないらしくて。
∞お久しぶりのイケメン・ジョニー。
∞イケメン・ジョニーはパンクロッカー?
∞イケメン・ジョニーがパンクに挑む。
∞イケメン・ジョニーがパンクに吠える!!
∞イケメン・ジョニーよ、どこにいる?!
∞イケメン・ジョニーも変化の季節?
∞イケメン・ジョニーがライヴに挑む?!
∞イケメン・ジョニーがパンクに吠える!!
∞イケメン・ジョニーがギターを鳴らす!!
∞ジョニーと春とイェー・イェー。
∞イケメン・ジョニーのバンドの名前は……THE CIGARETTES!!
∞イケメン・ジョニーも黄金週間むかえるようで。
∞イケメン・ジョニーのライヴが決まる!!
∞ジョニー・バンドは余計なことに全力疾走。
∞ジョニー・バンドがステージへ!!
∞イケメン・ジョニーがロックンロールで世界を変える!!
∞イケメン・ジョニーが攻撃される?!
∞ジョニー・バンドに新風が吹く!!
∞ジョニーと七夕、願い事は何にする?
∞ジョニー・バンドが契約へゆく!!
∞ジョニー・バンドが途方に暮れる。
∞ジョニー・バンドは旅の途中。
ジョニー一座は流星岬で。
∞ジョニーの夏は旅に迷って。
∞ジョニーと晩夏のブギーとウギー。
∞ジョニーは思い出なんていらないらしい。
∞ジョニーは何かを待っている。
∞ジョニーを目覚めさせる方法。
∞ジョニーのジャケ写は証明写真?
∞あしたのジョニー
∞ジョニー・バンドの販促会議。
∞ジョニー・バンド、秋の攻防。
∞ジョニーはMr.ロックンロール?
∞ジョニーが天を衝く
∞ジョニーがあらわる黄金曜日。
∞ジョニーたちは再び旅へ。
∞ジョニーと極めて不審なものたち。
∞ジョニーバンドは珍名だらけ。
∞ジョニーと世界の終わりの朝と。
∞正月ジョニー。
∞ジョニーと美貌の破壊者と。
∞ジョニーと地球に優しいパンク・ロッカー。
∞ジョニーとシンプル幸福論
∞金曜ジョニー・スター
∞ジョニーたちは飢えている。
∞ジョニー・バンドが女帝を覚醒(おこ)す。
∞ジョニーのいきなり生放送。
∞ジョニー・バンドも侍ジャパン。
∞ジョニー・バンドも連覇を目指す!!
∞ジョニー・バンドは人権派。
∞ジョニー・バンドも花咲く季節?
∞小春日和のジョニーさんたち
∞ジョニーの四月いっぱつめ。
∞ジョニー・バンドのボーイズ・ライフ。
∞ジョニーたちが解き放たれる!
∞イケメン・ジョニーの黄金時代?

∞ジョニーを見つめる謎の紳士は……?




次回は……未定。
そのうちやります♪



[番外編]
∞イケメン・ジョニー [番外編] 子供のころのジョニーくん。



━━━━━━━━━━━━━━━

〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-09 12:14 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image

「風の強い日に」


風の強い日に、何度も読んだ最後の手紙、
丘の向こうは放物線を描いた鳥が、
羽ばたきもせず落ちてゆく、
遅れて響くライフル数発、
走者のいない長距離走が始まるようで、
焼くに焼けない、握り潰すこともできない、
手紙を紙飛行機に変えて、
眺めた放物線の痕に向かって飛ばす、
風に乗って好きなどこかへ行けばいい、

落雷を告げるラジオは耳障り、
蹴り飛ばせばもう啼かない、
黙ってろって呟きながら、
坂の途中で転げて止まる、
潰れたラジオを見届けたかった、
蹴り上げた左足、その下には花のない草、
風の強い日はなぜか、
生きているのが好きになれない、

汚れに汚れ、渇きに渇く、
諦め悪く無様に過ぎる、
いっそ雨がすべてを流す、
その刻を待つだけなのだとしたら、
飼い慣らされた羊が旅を夢見るように、
強い風なら地の想いを解放してくれないか、
坂向く風が連れてきたのは手紙に見えた、
だけどそれは薄汚れても羽根だった、


優しい雨が歌を鳴らして
海に続く坂道で
旅立ちのサイン
左の心臓、熱源に
15の森





〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-08 12:11 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image


「背後には影もなく」


疲れ引きずり無為に思える日々を費やす、
未来の有無に関わらず、
今日を生き抜く術しか知らず、
少ない残りを振り絞る、
愛より生きる知恵を持て、

痛み抱えて無視を決め込み今日を潰した、
連なる時間の意味など問わず、
生きた軌跡を振り返るもなく、
そして抱いた想いを彼方に飛ばす、
知恵を得るより愛を持て、

昨日も今日も生きたろう、
明日があるならそれも同じだ、
ゆく道違えど歩む速度にそう差はない、

また葬列が君を待つ、
また苛烈が僕を待つ、
また犠牲が君を待つ、
また自省が僕を待つ、

諦めちまった孤独はひとり、
甘い夢を見続けた、
静かに眠る永久の沈黙、
誰がそれを責められる?
墓標には自身の名が刻まれる、
この世界から消えてなお、
閉じ込められる不愉快に、
気づいた孤独は森に炎を放って眠る、

サーカス
アンダルシアの甘い朝
シリウス
雪をまつひと





〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-04 18:46 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image

「空がなくなる」


君は空を眺め忘れる、
空も君を見落とし続ける、
それでも不甲斐ない僕は、
気づけば青みを仰いでは、
何処にもゆかない想いを馳せる、
嗚呼、もうやめちまおうか、
どうせ届きゃしないこと、
子供じみた夢想に過ぎない、

君は空を睨んでた、
空はそれを知らないふりで、
不愉快さを隠せない、
だから僕は天に舌を出す、
鉛を溶かした黒い雲、
逆さに向いて槍を放てば、
なにがなくとも救われる、
そんな気分になれるだろうか、

途方に暮れるだけの夕刻、
美しく群れる鳥、廃棄ガスとオルゴール、
燃えて消ゆる森だけが、この世で唯一灯火たるもの、

君は空がないとつぶやく、
僕はそれでいいと答える、
やがて全てが朽ちると告げる、
その瞬間だけは見ていたいって、
君は微かに微笑んだ、





〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-04 12:07 | カテゴリ:日々のこと
〝JACKPOT DAYS〟-image


「birdman boogie」


 はてさて。
 ゴールデンウィークも後半(…………。)に入り、皆さん、ステキなお休みを過ごされているのでしょうかね。
……ホンネは別に興味ないですけども……。
 コメント欄を閉じ、どちら様のところにもお伺いせずゴメンナサイ……(とも思ってません)
 義務にしてしまうとダメだなと思い、ログアウトではなくフレームアウトする時間を多くしている最近のビリー屋です。



〝JACKPOT DAYS〟-image


世界の終わりく吹く風、
にて変わらぬ光を投げかける、
く眺む太陽は、
もつれにもつれたのよう、
々たる日々を生きる僕のことには目もくれず、
はゆるやかカーブを宙に、
みを増すをゆく、


 五月とは思えないくらい肌寒い日々が続いているようで。皆さん、お体ご自愛くださいませ。
 ここはほんとに
 ほいじゃ。





〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
2013-05-01 22:27 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?

「それゆけジョニー!(第一話へ)」


THE CIGARETTES are......
ジョニー (guitar/vocal)
〝JACKPOT DAYS〟-image



平澤喜左エ門 (bass)
〝JACKPOT DAYS〟-image



天野ジャック (drums)

〝JACKPOT DAYS〟-image


 スタートの挨拶こそカマして……いやオカマしてしまったものの(前回参照)、その後は超高速でラウドなバンド・サウンドが展開された、短期間に多くの経験を積んだこともある、そして無限のポテンシャルを有しながら、バンド加入以前はほとんど白紙の状態で生きていたジョニーの急激な成長がバンドのパフォーマンスに灼熱を帯びさせる。
 彼らは前座扱いではあったが、メインアクトを心待ちにしていた観客も、その圧倒的で爆発的なエネルギーに触発され、誘爆し、狂乱と狂熱のライヴが展開されていた。

 入り乱れて暴れるオーディエンス、その多くが理性を失くしていた、老いも若きも……いや、老境に達した者はそこにいないが、男女を問わず解放されて熱狂の渦は巻き上がっては炸裂し再び巻き起こる。すべてが共鳴していた。

〝JACKPOT DAYS〟-image


 ステージから距離を置くよう、冷静にバンドを見つめるまどかさんにもその白熱が伝わる、凄まじい速度で駆け上がるバンドは彼女自身の内なる熱も暴発させる。
 押し寄せてくるオーディエンスのひとりが彼女の肩にぶつかる、瞬間、ドリルのように捻じり込んだ手首が回転しながら放たれ、その男の腹部にめり込む。
 ダイヴした別の男は手から手へと頭上を舞いながら転がって、彼女の近くへと到達する、その肢体になだれ込もうとしたその男の気配に気づく、彼女は男の顔をつかみ、そのまま背負い投げる。
 無敵だった。
 ステージ上のバンドとは別の意味の暴走がバンドのマネージャーによって行われていた。
「いっけぇぇぇぇぇ! この世界を炎上させろーっ!」
 不意にまどかさんは叫んだ、それは理解不能な言葉だったが、停滞を嫌うバンドには強く共鳴した。
「うぉぉぉぉ!」
 メンバーたちの唸り声が天を突く。黄金の炎が背から噴き出し、それは火柱として立ち上る。

……その日、NASAの衛星は日本国上空にまで到達する謎の発光、黄金の柱を観測した。


<ロックンロールとまどかさんの暴走は続く……>


━━━━━━━━━━━━━━━
なんのこっちゃ分からないけど一応はバンド小説の前回まで





〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

〝JACKPOT DAYS〟-image
関連記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。