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2013-04-27 11:47 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image


「堕天に舞う」


堕天に舞う、堕天に酔う、
今を生く、今日はまた逝く、
中空漂う輪になる煙、
生きゆく限りはそれを眺むも変わらずに、

所在の地は絶えず儚く、足元は常に綻び、
次なる踏み場を爪先探す、開いた花の螺旋階段、
その花弁は半分が影、明日また在るとは限らずに、

酔いに任せて綴る駄文、営巣地に戻る鷲、
嘴にはしなびた花弁、堕天を蹴る爪、
切り裂く翼、埒のあかない日々の戯言、

掲げた旗のその白は、まだ見ぬ何か憧れ焦がれ、
札をただ切り続け、悦になるは此処に非ずと、

堕天に舞う、堕天に酔う、
今を過ごすに生きる意外の術はなく、
流れる煙が夜を這い出す、
生きゆく限りは這う者として、



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━━━━━━━━━━━━━━━

月曜日のバス停
火曜の移民局にて
水曜生まれの神様の子
木曜日の沈黙と空白
∞ジョニーがあらわる黄金曜日。

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〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-25 08:52 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image


「メランコリック・ノワール・ピエロ」


君は立ち尽くす、光宿る胸を掻きむしり、
遠ざかっゆくキャラバン見てる、
横たわる砂の川、ところどころ渦を巻く、
飲み込まれそうな希望に手を伸ばす、

昨日浴びた誰かのキズが、
泥になった血色の影が、
背後に迫っているって気づいてる、
君に迷う時間はない、

星を離れてく宇宙船、
赤から青のグラデーションで、
空を引き裂いてゆく、
大気の摩擦にパネル散らして、
地球の曲線眺めてるんだ、

鹿の角を重ね合わせた、
この星でいちばん高い塔を探してる、
トグロ巻くヘビ彫り込まれたピースメーカー、
あの娘に借りたままだから、

君は砂の川を渡るんだって、
それ以外に進むべきはないんだって分かってる、
その先に何が待っていたとしても、
怯みもせずに怯えるでもなく、

目を凝らしてはるか未来を睨んでる、
空の端、船の残したシッポに向けて弾き金を引く、
乾いた銃声、
流れる砂音に掻き消され、
甘い歌は忘れちまった、

バンダナ模様のテンガロン、
踵の減ったスウェードブーツ、
砂の渦に投げ込んで、
いらない過去は飲まれて消えた、

飛び越えるか泳ぐのか、
それは君が好きにすればいいだけで、
前に進みさえすれば、
立ち止まろうとさえしなければ、
前に進む意思さえある、
君はいつか自由を手にする力を持てる、


━━━━━━━━━━━━━━━
<fiction film makers?>
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シリウス
サウンドトラック
数百歳の風
俺たちは転がる意思だ
〝voice〟
月夜の蛮刀




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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-22 11:32 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?

「それゆけジョニー!」


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「いやーん、行くわよー!」
 別人格が憑依したかのように普段とは違う叫び声が放たれる。
 その意外過ぎる第一声に客席は静まり返る、だがジョニーは気にもせず、あるいは気づきもせずに開放弦をストロークした、限界にまで上げた音量は空間を裂くノイズとなり、そして演奏が始まる。

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「あのおバカ……誰がオカマしろって言ったのよ……。カマしてやれって言ったのよ私は……!」
 誤解と奇行。素直すぎるジョニーの行動原理はいつも周囲に圧巻の溜息と失笑をもたらす。

 開始直前のことであった、バンドと彼らのマネージャーであるまどかさんはひと塊りになっていた。
「いい? チャンスなのよ、一山いくらのインディーからメジャーに殴りこみをかけるチャンスなの」
 野望を剥き出しにした両の眼が怪しく光る。
「な、殴り込み……そんな物騒な……」
「言葉のアヤだジョニー、ほんとに殴り込むわけじゃない……」
 緊張からかヒラサワくんの額には汗が光る。すでに43歳、キャリアのある彼はこのバンドがゆく先を描いていた。
「思いきりカマしてやりなさい、ジョニー! 喜左エ門! モヒカンくん!」
……なぜ俺だけ名前じゃないんだろ……キャラが薄いのかな……天野くんがつぶやく。
「オカマする、かぁ……。よーし! オカマするぞ、みんな!」
「オカマじゃない、カマすんだジョニー!」

 冒頭こそオカマしてしまったジョニーだが、そのあとは灼熱のパフォーマンスを繰り広げる、モッシュ、ダイヴが客席に起きる。

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 血液が沸騰し細胞が炎上してゆくような圧倒的な興奮と高揚、そして解放があった。
 イナズマをマシンガンのように撃つ速射砲のようなコードストローク、大気が割れるような嗄れた叫び声。
 地を這い、とぐろを巻きながら獲物を捕食する大蛇を思わせるベース。
 一打ごとに破裂するダイナマイトのキックと跳ね上がるスネア。

 ライヴハウスが戦場と化す、だが、誰を憎みもせずキズつくものもいない。何か途方もないエネルギーが炸裂していた、その発端はやはりジョニーである。

「ジョニー聞け。インディーとメジャーの違いなんてお前には分からないだろう……ごく簡単に言えば二軍選手が一軍に這い上がるチャンスなんだ、いまの俺たちは……」
「いままで二軍だったの俺たち……」
「一軍にはすげーヤツ、すげーバンドがいくらでもいる、俺たちはそこにゆくんだ、分かるだろう……?」
「ヒラサワくん……」
「ワクワクするだろう。もっともっとワクワクするんだ!」
「……ワクワク……。よーし!」
 枷を食い千切ったオオカミのように、三匹はロックンロールを撃ち鳴らす。
 遥か向こう側に広がる景色、それを手に入れるために……。




set list
セットリスト
左利きのテディ
フリックスター
∞クラクション・アディクター
親愛なる機関銃
アグレシオン
灰とシエラレオネ


<ロックンロールはオカマとは無関係に突き進む……>

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前回までのおバカでおマヌケな三人衆



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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-20 17:42 | カテゴリ:おまとめビリー

「this week named......STAR TWIST」


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柔らかすぎる春の凪ぎ海、
穏やかさは嬉しいはずだ、
なのに何故だか晴れないまんま、
飲まれた瓶の行く先と、
中身の手紙は届くだろうか、
悲しくなるほど届けば良いと、
見えなくなった乱反射、
無事を知らせる手紙なら、
それが相手に届くなら、
今日一日はそれだけで、
雷雨でさえ笑ってられる、


━━━━━━━━━━━━━━━

戦場のボーイズ・ライフ
whatever
嗤う悪党

ルフトハンザの孤独

彷徨詩篇・青

トラヴェラーズ・ドキュメンタリ・フィルム

∞ジョニー・バンドのボーイズ・ライフ。
∞ジョニーたちが解き放たれる!

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……なんて思いつきを書いたところで。嗚呼、ほんとに苦手な土日のゆる記事(笑)。
 昨日はーっ!
 仲良しスタッフさんのいるカフェに行ってました。そのスタッフさんがお店を辞めるので、顔を出したのですが……。
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……持てなされるオラ(笑)。サービスしてくださったので……ホムペにリンクしにくいので、あえてリンクなしの方向で(笑)。
 ええ、何度かビリーブログで出てきたお店です。栄養摂らせていただきました。
 取材に行ってからというもの、スタッフさんと仲良くなり、好意に甘えてしまっております。
 こちらでは有名なお店なので(フリーペーパーなどで頻繁に掲載されてます)、わざわざ宣伝しなくてもいいかな……。
 ほんと、ごちそうさまでした。また行きます。

 さて今日は……予定もなく。ダラダラしているんでしょう。
……いつもそんなこと書いてるなぁ。「宮崎あおいさんと会食」とか「柴咲コウさんとお酒を」とか、一度くらい書いてみたいもんだわ、まったく。




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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-19 07:31 | カテゴリ:文芸パンク
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「トラヴェラーズ・ドキュメンタリ・フィルム」


撮影隊が追い回す、
地を這ってまで彼らを追う、
クルーは旅人、興味深げに舐めるよう、
ピントを合わせ続けてる、

肩で着るドクロ柄のアロハシャツ、
浮き出たあばらが寒々しい、
少女はトカゲ模様のビキニ、
伸ばしたままのくせ毛は風に絡まり砂まみれ、
眠るふりの老いた男はパジャマのままで、
目深に被った麦わら帽子、

月の落ちる砂漠を旅してる、
ラクダに乗るトラヴェラーズ、日常だとか非日常の区別はなくて、
終わる世界を探してる、

褪せたオレンジ、陽が昇るたびに、
撮影隊のテントに潜って眠る、
月を見つけてラクダ跨がる、

旅はいつだか仕事になった、
自由をひとつ奪われながら、クルーの言いなり、
同じ砂丘を行ったり来たり、
まるでフィクション、紛いのドキュメント・レコード・ムービー、

撮影隊が眠るころ、少女は疲れ泣き始め、
アロハの男は彼女を抱きしめる、老いた男は
“ふたりきりにしてやりな”
寝ずのクルーを追い払い、
麦わら帽を鼻まで被る、

世界は終わらず続いてくから、
彼らの旅は終わらない、
ドキュメントは終わらないから、
彼らの旅はクランクアップしないまま、

世界は終わらず続いてくから、
明日の朝が旅を待つから、
伸びる影を引きずりながら、
ロードムービー、日常を払い落としてロマンだけを追い詰める、

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線上のボーイズ・ライフ
whatever
嗤う悪党
百年孤独、アコーディオン
月と背骨と足元と
メリーゴーランドに委ねた声は



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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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2013-04-18 12:10 | カテゴリ:3minute rockin novel
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「嗤う悪党」


 逃げるが勝ちってやつなんだ、それが信条ということにしてる、なぜならヒトは自分からは逃げられやしないが、それ以外のすべてから逃げることができるからさ。

 いいかい、よく聞きな、脚ってのは追うためと逃げるためにあるもんなんだ。

 初めての仕事は生まれ故郷の鉱山だった、足枷で繋がれた奴隷たちが自分のものにもならないダイヤのために休みすらなく働かされていた、たぶん、労働の原点にあるのは奴隷制度ってことだろう。

 ガラスを代わりに置いてきてやった、背後からライフルと地を跳ねる弾が叫び声みたいに聞こえたよ、でも影を撃っても痛みなんてありゃしない、俺は風よりも速く走れるような気分だった、いや、あの瞬間、風そのものになれると知った、時間は跳躍できるんだ。

 宝石に美術品、歴史的埋蔵物……なんだって良かった、手にした瞬間、俺はまた疾風になる、懐に忍ばせたナイフを使えばカマイタチにだってなる。

 なにもかもを手に入れた、だけどたいしたものは何もなかった、ダイヤだろうが金塊だろうが、手にすると無駄に重いし、だいたい俺はそんなものに価値を認めない。単なる石ころと変わらない。

 だが、そんなものでも売り飛ばすとカネになる、盗品故買者と手を組んだ、そしてこの世界の何もかもを手に入れた。

 残念なのは何もかもを手にしたつもりで、欲しいものが最初からなかったことだった、きっと擦り切れちまったんだろう。

 走る理由を失くしてしまってからと言うもの、日毎、俺の影は濃くなってゆく。夜の暗がりでさえ消えることがない。
 悪党は夜に嗤う、それは影が消えてしまっている気分になるからなんだ。
 今夜もきっと、悪党はその影と一緒に制度となかのヒトってヤツを嗤ってる。

 野生に戻る瞬間にだけ、神の座をその目に捉えることができる。
 たぶん、それは影を欺いているからだろう。
「逃げろ、運命論者をあざ嗤え」。



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「latest stars」


アクアリウムの夢
ジャックナイフとストリッパー 〝side jackknife〟
ジャックナイフとストリッパー 〝side stripper〟
月夜のベルリン、鐘が鳴る
左利きのテディ


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流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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2013-04-17 12:14 | カテゴリ:文芸パンク
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「whatever」


凍野は荒れ果てて、太陽は昇らない、
感情はあちらこちらに跳びはねるから面倒くさい、
時々いらないってさえ思う、
オマエは邪魔なだけなんだって、

心はオレンジ、魂は赤黒、
違っててもかまわない、どうせ誰にも分かりはしない、
嗚呼、尖るナイフの三日月が、
今日もせせら笑ってるんだろう、

帰りたいって誰ともなく呟いた、
戻りたいの間違いだろう?
失くなりたいって空を仰いだ、
肉体なのか魂なのか、どちらでもいい、
どちら欠けても生きられない、

終わりは始まっている、
終わりが続いてる、
ただそれだけなんだ、
僕も君も誰もかも、

どうでもいいって教えてくれよ、
トンネルが見えてきた、
また暗がりに突き刺さるんだ、
ほら、また薄く白い三日月が、
オルゴールと嘲り嗤う、

たぶんそれだけ、
たぶんそれだけ、

道端の白い花、夜はどうしてるんだろう?
焦燥は心臓貫き、
えぐり込むから立ってられない、

奪い去って欲しいんだけど、
コイツはもういらないから、
太陽をオレンジに、
心臓は赤黒いんだ、違わないだろ、

行きたくないって自分が告白してる、
ろくでもないって分かってるんだ、
失くなりたいって空を仰いだ、
尖る先端、眉間にまで迫ってきそう、

どうでもいいってはっきり言えよ、
酩酊時間が見えてきた、
また暗がりに突き刺さるんだ、
ほら、また薄く白い三日月が、
雨音鳴らして嘲り嗤う、


━━━━━━━━━━━━━━━
ペシミスティック
サーカス
アンダルシアの甘い朝
モンスター
〝on in a million〟
無と限、孤と独
∞クラクション・アディクター


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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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2013-04-16 12:10 | カテゴリ:文芸パンク
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「線上のボーイズライフ」


繋ぐ線と分け隔てる線、
交差する、それらは縦、横、
斜めに左右、
見ようにも見えはしない、
だけど、間違いなく線はある、

例えば何だ、君と僕を繋ぐにしても分けるにしても、
それは色のない線でしかない、
差異かもしれない、
個性とも言う、差別だと言うのかも、

線上のボーイズ・ライフ、
まるでサーカス、綱渡りのタイトロープ、
線上のボーイズ・ライフ、
それはクモの巣、僕らはそんな上に生かされて、

どこか遠く、孤独たちは人を殺し合っている、
どこか遠く、沈む船をニュースで見かけた、

僕らを繋ぐ、
その線だけでも強く太く編み上げられたら、
僕らを繋ぐ、
その線だけは縛るためのものではなくて、
僕らを繋ぐ、
その線くらいは例えばシルク、
それとも繭で、
僕らを繋ぐ、切れて見えなくならないように空を仰いだ、

繋ぐ線と分け隔てる線、交差する、
それらは縦、横、斜めに左右、
見えやしない、だけど、間違いなく線はある、

線上のボーイズ・ライフ、
戦場のボーイズ・ライフ、
船上のボーイズ・ライフ、

すべてが柔らかい絹の糸に結ばれて、それぞれのガールズ・ライフと結ばれて、

編み上げられた世界はきっと、
穏やかな春の国、
編み上げられた世界はきっと、
芽吹く花を祝う世界で、

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〝rusty blue〟
花を蹴り飛ばした
骨組みの花は青
kids
風のゆくさき
夜明け前は群青色に彷徨って
アブソリュート・フィクション
シューレス・ジョー


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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-14 12:37 | カテゴリ:おまとめビリー
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「ACE OF SPADE」


 そーゆーわけで4月14日、日曜日でごぜーます。

 さて、気楽な記事構成ながら、実はオラ様がアタマを痛める土日のビリーブログです。
 一昨日は……スポーツバーにてタイガースの試合を観戦。オサレなバーなんですが、シーズン中はタイガースの試合を放送しているのです。
 店内は撮影NGなので写真はありませんが。

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 こちらビリー屋はメッセンジャー投手のピッチングを観ながら、ビール、ハイボールをポテトやらサラダ……アボカドって山葵醤油で食べると赤身の刺身みたいになるって知ってる?……などを食い散らかし、後、帰宅。

 翌朝、つまり昨日の土曜。突然の地震(当たり前)、ビリビリ鳴るiPhoneの地震警報。
……iPhoneが遠い。どこに置いたか分からない。
……ビリー起きられず。なんせ午前5時半なのだ。
……でも揺れる揺れる。ビンボーなオラ、壊れて困るものなどない。強いて言えばテレビか。なくなるとタイガースのゲームが観られなくなる。
……怖い。でも……どこかで「俺はまだ起きられない、もう勝手に揺れてなさい」と寝ぼけたまんまのビリー屋。

 いま、これを書いているのは夕方。山へ帰るカラスたちがワラだろうか、口々に何かをくわえている。
 初めて見た……。巣が落ちてしまったんだろうか、あるいは……引っ越さなければならない理由でも……。
……。


なお、今回、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
━━━━━━━━━━━━━━━

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絵空事の場所
カジノの二階、赤と黒
戦場のボーイズ・ライフ
船上のボーイズ・ライフ
∞ジョニー・バンドのボーイズ・ライフ。
*無事でっせ。



<latest entrys>
フリックスター
靴磨きのアッシュ
カラスの白い羽根
音の記憶者

花かざりとまぼろしと

━━━━━━━━━━━━━━━

 そろそろ髪を切らないとなぁ……。実はまた伸び、後ろで括れるくらいのロン毛ビリー再び。
 メンドウなので放っておくと、すぐに伸びてしまうのである。
 現状、仕事の都合上、あまり長い髪や染めることもならず。金髪ショートか派手なパーマにしたいなぁ……。
 そんな特段変わりないビリー屋さんの日曜。さて、今日は何を食べて野球を観よう?
 今日のタイガースの先発は藤浪晋太郎投手。いったれ、晋太郎!



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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-13 12:21 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?

「それゆけジョニー!」


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 薄暗いライヴ・ハウスが男たちの戦場である。結成から一年を越え彼らを取り巻く状況は大きく変化を遂げつつある。
 今夜は大きな飛躍のチャンスかもしれない。
 彼らはドサ回りのツアーの最中だが、いつもとは違う、なぜならこの日、彼らバンドはインディーとメジャーの壁を超えることができるかもしれないイベントへの出演が決まっているのだった。
 開演を待つ会場はどこか緊張さえ漂う。メジャー移籍後、破竹の勢いでシーンを席巻するダーティ・スターズ・オーケストラがメイン・アクトなのである。

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「いい? 持ち時間は20分、ダーティ・スターズの前座みたいなものだけど、それでも普段とは違う連中が観に来てる」
 舞台袖から観客席を顎でしゃくる、通路側の両隅、そして二回席にはパンク・バンドのライヴには不釣り合いなスーツ姿がちらほらと確認できた。

「あのおじさんたちが……」
「レコード会社の……なんとなく偉い人……?」
 偉い人を見慣れないジョニーと天野くんはおもむろに顔を出す。
「俺たちも観に来てるのかな……緊張するなぁ……」
 ふぅ、と深呼吸をしてヒラサワくんは手ぐしでリーゼントを直した。
「ビビってんじゃないわよ、単なるオッサンだと思いなさいよ」
 挑発的で侮辱的な言い回しだ、だが、まどかさん自身もマネージャーとしてバンドを飛躍させるチャンスだと分かっていた、彼女の緊張はバンドに感染する。

「こ、こーゆーときは……ほら、手のひらに乗せた人を食べれば……」
「天野くん、それちょっと違う……。手のひらサイズの人を探すの大変じゃん……」
「あ、じゃあ、かぼちゃだと思えばいいんだ!」
 ヒラサワくんが提案する。しかし、目を擦れどまばたきを繰り返そうも、やはりかぼちゃには見えない。人はやはり人である。
「……きゅうりにする?」
「や、野菜の種類の問題じゃないんだジョニー……。君は緊張なんかしないかもしれないけど……」
「うーん……おしっこが出にくくなったりはしないよね、うん」
「それは頻尿だよ……俺たちは緊張してるの。頻尿はしてない……」
 緊張しているだけではない、間抜けな会話を続けるバンドに鋭い声が飛ぶ、当然、まどかさんだ。
「おバカ! どーでもいいこと話してないで楽屋に集まりなさい! 円陣組むわよ!」

……エンジン……猿人……?
 呟きながら、バンドはライヴへと挑む……。



<ロックンロールが再び始まる……>

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前回までのロックンロール?


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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-12 07:54 | カテゴリ:文芸パンク
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「船上のボーイズライフ」


もう陸に戻れない、沈みゆくまで航海続ける船のなか、
もう丘に戻らない、行くあてすらなく漂うだけの船のなか、

デッキブラシで甲板を磨いてる、南の太陽、
そこから落ちる熱の風と思い出すのは古い歌、
小さなころに聞き覚えのある、
そいつを口ずさんでみるだけで、

僕らはもう海にしか生きる場がない、
港に寄るも船から降りる自由はなくて、
積み荷のコンテナ、その中身はどうでもいいし、
気にしたところで知らされるわけでなく、

もう陸には戻らない、
沈みゆくまで航海続ける船のなか、
もう丘には戻れない、
行くあてすらなく漂うだけの船のなか、

少年たちはじゃれつきながら、忘れたふりを続けてる、
少年たちは樽に座って薬に溺れ、
羅針盤があるとも知らず、

船上のボーイズ・ライフ、
立ち上るコバルト・ブルー、
船上のボーイズ・ライフ、
横たわるエメラルド、

寄港の先に銃火がないなら、
背中を向けて走り出せるさ、
解放されてみたいんだろう、

寄港の先に自由があるなら、
鎖を引きずり走り出そうか、例え背中を撃ち抜かれ、
デッキに沈み込むとして、

それでいいさ、僕らは笑える、
それでいいさ、僕らは僕らを解き放つ、


━━━━━━━━━━━━━━━
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赤は燻る
楽園
荒野に隻眼
ヘビとターニャの森


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2013-04-11 10:34 | カテゴリ:文芸パンク
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「戦場のボーイズライフ」


引き金に指かけた、ターゲットの名前は知らない、
別の人種で肌の色も違うから、信じるカミサマだって別、
だから敵だと誰もが言う、

生まれ育った村を焼き払った兵たちだった、
同じ腕章、誇らしげに立ち振る舞う、
緩慢につまむ口髭、
木の陰から唾を飲んではその音が聞こえはしないか、
そう息さえ潜めてる、

大好きだった僕の村、
初めてキスした花の丘、寄港の船を眺めては、
時間の流れすらも優しく、

大好きだった僕の世界、
焦土になるなんて考えすらしなかった、
初夏に咲く湖さえもひび割れて、

戦場のボーイズ・ライフ、
正しさなんて知りもせず、
戦場のボーイズ・ライフ、
人殺しの道具を持って、
戦場のボーイズ・ライフ、
優しさだけじゃ生きられないと、
戦場のボーイズ・ライフ、
僕はいま、命を断つ岐路にいる、

目を閉じた、呼吸をやめた、
指先だけに意識を集め、
大好きな娘を連れ去った、
その仇を討つだけの、人ではない武器になる、

見渡す丘には倒れた木々が、そして海はエメラルド、
変わらないはずだった、僕はいま引き金を弾く、
これで終わりだ、
僕は叫んで敵陣、乗り込む、


━━━━━━━━━━━━━━━
〝JACKPOT DAYS〟-image



フリックスター
靴磨きのアッシュ
カラスの白い羽根
音の記憶者




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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-10 14:59 | カテゴリ:文芸パンク
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「カジノの二階、赤と黒」


終わりを待つ潰れたカジノの二階の住処、
口笛鳴らす、それはまるで真冬を告げるくらいに尖る、
砕いたダイヤの破片みたいな音色が通る、
サキソフォンに似せたライフル、
まだ血が滴るナイフ、
返り血の赤、泥まみれに咲く春の花、
赤と黒と黒と赤、色づかないものがない、

仇討ちなら済んだはず、まぶた描く最期の姿、
今日をどうにか生き延びた、鉄の味が広がる舌で、

軽口、悪態、聞き飽きた白い歌、
赤い泥に汚れた足を引きずって、
雨が近いか、朝か昼かもわからない、

なにもかもが夜みたいに見えるんだ、
見慣れた景色もいつもと変わる、
なぜこうも暗いんだろう、

汚した手なら汚れたものだけ、
明日があるならまたも汚れてゆくだろう、
流れ血の赤いザジ、手にしたヒトを忘れない、
なぜ彼女を殺さなければならないと、
透き通った滴を流す、

流れ血の赤いザジ、もうどこへも行きはしないと、
朝を告げるニワトリ風車、風見鶏、
鉄を舐めた日々を返って、

悔やむなんてくだらない、
考えるは時間の無駄だ、酩酊にも似た意識が告げる、
流れ血の赤いザジ、
失うばかりでサキソフォンを投げ捨てた、
もうここには帰らないと決めたのに、

なぜだろう、もう歩いている気がしない、
どうしてだろう、土埃の味が広がる、
終わりを待つ潰れたカジノの二階の住処、
ネズミがかじったチーズに黴が、
解体を待つカジノの二階の暗い朝の来ない部屋、
それでも陽が昇るらしい、


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オラーッ‼ 今日は勝ったぞタイガース!

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白鳥
ゼロ
青の跳躍、神を欺け



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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-07 21:03 | カテゴリ:日々のこと

「過ぎゆくサクラの季節に」


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昨日の雨と今日の風、
咲いたばかりの春の花、
宙にて千切られ舞い上がり、
季節にまた導かれしや、
水の溜りに浮かぶ小舟のようであれ、

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 辛すぎて完食できなかったラーメン……。「辛党」を公言しながらの失態……。辛さのランクを下げるべきだった……。

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 そんで絵を描いたり……。

 しかし、変わらず花粉の季節。
「ハナミズキ(鼻水期)」などと面白すぎるダジャレが毎年脳裏をかすめる。
……。
…………。

「今日は温泉へ行こう」と思っていたものの、またも脇腹から背中を傷めてしまったビリー屋は遠出するのが面倒で……早々に帰宅しますた。
 どうもクセになっているらしく、数年に一度くらいの割合でやってしまう……。
 こんなときこそ温泉だったのではあるまいか……もはやリハビリー。むしろ湯治に行きたいと休む(サボる)ことばかりを考える……。
 そんなこんなで、また明日。



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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-07 10:23 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?
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「それゆけジョニー!」



 四月某日、ツアーという名のドサ回り中のバンドは都内の某マンション前に集合していた。
「え、ここ……? このあたりライヴハウスなんてあるのかな……」
 ウグイスが跳ねるように歌い、近くにはサクラ咲く公園が見える。閑静な住宅地だった、瀟洒なマンションのエントランスにて男たちは首をひねる。
「こんな……こんなところでライヴやっていいのかな……」
「……や、ここはマンションだろ……。ライヴなんてしちゃダメだよ……」
「なぜここが集合場所……?」
 高級マンションにはあまりに不釣り合いなパンクスたちは周囲に「?」を点滅させていた。

「まどかさん……ひょっとして俺たちをここに住まわせてくれるんじゃ……?」
 ジョニーは見上げる。上階までが吹き抜ける螺旋の階段、奥にはエレベーターまで搭載してある。防音設備も整っているらしく静謐な古城を思わせた。
「……それはないだろ……こんな高そうなマンション……」
「……悲しいかな、俺ら、そんな売れてないしね……」
「うーんうーん……じゃあ、個人宅の演奏サービス……?」
 天野くんは精一杯に頭脳を回転させる。
「そんな……そんな上品な音楽やれないだろ、俺たちは……」
 そしてヒラサワくんが冷静に返す。
「ロック・スターって住むところも大事なんだね!」
 ジョニーは勘違いを続けている。

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「よっ、バカどもっ!」
 襟ぐりの大きく空いたカットソーに鍵編みの長いカーディガン、カットオフしたデニムから長く白い脚が伸びている。
 彼らのマネージャー、まどかさんの登場である。
「まどかさん……ここ……マンションだよ……」
「いいの、今日はここでいいの。それよりあんたたち、これに着替えて」
 紺のブルゾンに同色のワークパンツ。まどかさんが抱えていた荷物の中身はそれだった。
「今日のライヴは引っ越し! あんたらアタマはイマイチだけど……いやイマニかイマサンかな、なんでもいいけどさ、体力はあるでしょ。日程に空きが出来たときは日銭を稼ぐ! 今日のTHE CIGARETTESは引っ越し屋さん、名づけて『パンク運送』よ!」
「それはつまり……日雇い派遣とか……そーゆーこと……?」
「察しがいいわね、ヒラサワくん。その通りよ。売れないなら稼ぎなさい!」
 もはや何も言うまい。無言で作業にとりかかるモヒカンとリーゼントがいた。

「よーし!」
 突然、ジョニーが気合の一声をあげた。
「みんな、頑張ろう! 納屋からこんなすごいお城に引っ越しだよ! やっぱりロックンロール・スターなんだね、俺たち!!」
 ジョニーは勘違いを続けていた、訂正しようにも、尋常ならざる速度で階段を駆け上がってゆく。
「やる気みたいだからほっておきなさい。終わってから話せばいいわよ」
 
 腕組みをしてさらりと言い放つ。当然ながら、まどかさんは引っ越し作業に加わらなかった。
 おそらくは現場責任者なのだろう。



<様々な経験を経て、ロックンロールは続いてゆく……>

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空前絶後におバカなパンクスたちの物語



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流星ツアー(表題作を含む短編小説集)



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2013-04-04 23:12 | カテゴリ:文芸パンク
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「溺れるサカナ」


このままずっと流されてゆくような、
そんな気がする、
生温い右カーブ、低い濃度の液体になって、
泡立ちながら道なり高速流されてゆく、

ハンドルから離した両手、柔らかな彼女の頬を包んでる、
助手席、眠るガールフレンド、
アメジストを縫い込んだ、ずるり長いカーディガン、
毛布がわりに眠ってる、

僕たちは溺れる魚、意思で生きられない弱さ、
リヤシートに伸びる影、垂れるプラスチックのピアス、
ずるずる流れるいい気分、

水族館の魚とサメに飲まれる魚だったらどっちがいい?
擦れて背鰭はなくなった、

息苦しくって、眠っていても泳いでなきゃならないなんて、
ついてないって思ったり、

墜落してゆく魚みたい、深海じゃ息苦しい、
渦に飲まれてしまうなら、いっそ水の圧で潰してください、

なんとか生きてるって、そんな感じで、
誰もに優しくする余裕なんて持ってなくって、
それでも誰かと繋がってたい、

流されながらも意思はある、
引きずる意識がまだあって、
掻き混ぜたスープみたいだ、
ろくな具がないって知ってる、

楽しくないけど、魚のアタマはこんなもの、
悲しくないなら、
魚になってもいいやって、いつもどこかで思ってる、

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来ないバスとガールフレンド
名もなく彷徨う
夜明けは近く



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2013-04-04 20:46 | カテゴリ:文芸パンク
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「永遠のビーチにて」



失われた者たちが、失われたものを探してる、
漂着したビーチグラスは宝石にしか見えなかった、
色も音も騒々しい、四角い鉄の森、
コンクリートも鬱々黒く、
毒ガスを吸いつづけ、倒れこみそう、

毛羽立ったフランネル、
チェックのシャツを縫い合わせたブランケット、
ふたりで潜り込む、ビーチはまだ寒いからって、
夜はまだ寒いからって、

永遠に消えてなくならない、
たぶん、誰もが探してる、
永遠に輝きを失わない、
それはまだ見つからないまま、

無言と静寂、波すら立たない無人のビーチ、
ふたりは恋人、旅の果てだと決めた場所、
インディゴブルー、揺れないブイは褪せた赤、
ふたりは恋人、そうなるような気がしてる、

先走るブーゲンビリア、気が向くまま咲かせてた、
霧舞う宙にブーゲンビリア、足跡から花は咲く、

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波打際のガーリー・レゲエ
狂いっぱなしのオーケストラ
少年



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2013-04-04 09:29 | カテゴリ:文芸パンク
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「昼と夜の間に」



半分にした果実、回転忘れた時計みたいに見えたんだ、
朝ではなく夜の続きが、夜はなくて朝の続きの、
時間がまた動いてる、
一秒刻みで朝になり、
一秒刻みでまた昼が、
そして一秒刻みで暮れてゆく、
果実のならない樹にも水をやるよう、
そんな人といつまでも、
そんな人に今からでも、
君が壊れてしまわないよう、
僕が倒れてしまわないよう、
甘く囁く邪悪なものに、君が騙されないように、
隙を見ては朽ちたがる、
僕が君といられますよう、
風が流れて水が吹くよう、
風が流れて水が吹くよう、



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2013-04-03 07:59 | カテゴリ:文芸パンク
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「聖人コリンチャンスの憂鬱」



コリンチャンスは人影で、薄ら笑いを浮かべてる、
煙を吸ってはその日に吐いた、
甘い毒のひとつひとつを思い出す、

そして稚拙極まる言動を、
真に受けて涙さえ、
浮かべる者を笑ってる、
「嗚呼、君たちは気楽でいいな」
痩せた頬を引き攣らせ、長い睫毛がつくる影、
灰の息と白い月、それから孤独と悲しみよ、

一秒刻みで終わらせる、浅い希望をひとつひとつ削って灰に、
それもひとつの希望の在り方、
咲かぬを恐れる弱き花なら、
いっそ踏みつけ終わらせる、
それも次代に繋ぐ想い、どうしてなんだ、

誰も彼もが同じ命と、勘違いを続けてる?
その幼稚さこそが人が人を壊す過ち、
壊れないため、許すためには、
差があることを当然と、自身を振り向くことでだけ、

誰かを愛せるはずなのに、当たり前を認めずに、
自らを酔うため生きる浅ましさ、
悲しみを知れ、それ以上に恥を知れ、
届かない言葉なら、吐かないほうがいいはずなんだ、

甘い戯れ言ばかりがそこいらあたりを漂って、
大義でさえも売名行為に過ぎぬ紛いが多すぎる、
コリンチャンスはひとつひとつを握り潰して、
訴求に対して踏みにじる、
実をつけぬ、渇いた樹などに水はいらぬと、

コリンチャンスは血を流してまで事実を口に、
不要を不要と差異にする、
その行為のどこに不義があるのかと、
コリンチャンスは自らを、
聖人だと位置づける、



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<remmings>
週末の映画中毒者
閃光
絵舞師シャンディ


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2013-04-02 02:03 | カテゴリ:文芸パンク
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空の色は風になる
ピックアップ、荷台に揺られ、
どこにゆくのかなんて聞き忘れてる、
巡る季節を感じる今朝は、

聞き慣れない街、雪が舞う最初の日、
手をかざしては瞬く間に水になる、
空の色が風に乗る、空は今日も水を迎える、

羽根をつけた三角帽子、原色だらけのサーカステント、
白に埋もれて、僕の荷台はまるで羽毛が、
シグナルカラーのパラシュート、銃を手にした兵たちは、
風に飲まれて海へと落ちる、

遠くに来たね、誰ともなく呟いた、
サボテンにまで手を振って、そしてまた風を待つ、

どこまでも連れてって、道は知らないままでもいい、
悪路を走り続けるワゴンに揺られ、
酩酊ながらの振動が、なぜだか妙に気分がいい、
どこまでも連れてって、
未知はそこかしこで舌を出しては僕を誘う、

見慣れないまま風は過去を連れ去って、
明日は明日で考えないふり決め込んで、
キズにはとうに慣れたふり、赤い痛みを伴って、
めぐりめぐる季節はいつも、どうにもやりきれない気分にさせる、


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あの人への想いに綴るうた

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2013-04-01 21:14 | カテゴリ:文芸パンク
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「雲の果てまで」



眠っていても夢を見ない少年ルーカー、
目覚める瞬間、まぶたに映る世界の姿を絵にしてる、

生き別れたウサギの毛の筆、
握りしめてイメージだけは逃がしたくない、
消えゆきつつある輪郭を、壁一面に描き出す、
夢を見ないと決めた凍土の朝の、
春に解けたパズルの氷河の最期のピース、

架空の海は青より緑に近くって、
名前は知らない光る石によく似てる、
クローゼットにしまわれた、彼には触れない光、

眠ることをやめたルーカー、
消えゆく光を探してる、
細めた目に揺れる陽光、伸びた髪が風にさらされ、
開け放した窓のそば、においのない陶器のサボテン、

架空の世界は雲の果てまで続いてる、羽根なんて生えてない、ここから一歩も動けない、
それでも見果てぬ風景、描いてた、

架空の空は立ち上がる、
雲が塔のようにいくつかと、
虹のカーテン、静かに見下ろす太陽と、

眠らないから、世界のリアルなんてない、
見たい景色だけを描き続ける、
指先だけで世界に触れる、
幸か不幸か誰も知らない、

雲の果てまで景色は続く、
その先、いつか見えるかもって、
光をなくした目を閉じる、

雲の果てまでたどり着けるか、
誰もいない部屋のルーカー、
いつか出逢う友の後ろ姿も書き加える、



〈追記〉
そろそろ早朝出勤がきついんですけど……。

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あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
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