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2012-11-28 18:18 | カテゴリ:文芸パンク

華奢な体を寄せ合うふたり、
張りつく背中の孤独なんて忘れてた、
繋がる回路を手に入れた、

最果て、描くはラストシーン、
明日なんていらないってどこかで誰か、
口笛を吹きながら、

憧れはボニーとクライド、
未来なんてなくてもいいや、
いま、この瞬間だけが生きてる全て、

華奢な体に張りつかせる虚勢とクールな態度、
繋がる回路を手にしたら、
怖がるものなどそうはないんだ、

憧れるロードムービー、
君に届けばいいっていつも思う、

日々に疲れ焦燥ばかりが募るから、
ここにはないロマンを胸に、
リアルに埋まる日々は続くよ、
いま、明日はもういらないって叫ぶ、

ロードムービー、またがるリアルのロデオドライブ、
ロードムービー、またがるリアルのロデオドライブ、


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-28 17:22 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image


君は大丈夫

センターライン跨いだまんま、アウトバーンの気分で走る、
激突してくるのを待っている、
先端割れた赤いパイロン潰しにかかって、
避けてくクルマにクラクション、マシンガン鳴らして唾を吐く、

影を振り切り、爪先、アクセル踏み込んだまま、
アスファルトを削ってまたたく、
火花は落ちてきた流星に突っ込んでゆく、
ドロップを袋ごとまとめてかじった、
味なんてなんでもいい、
甘い石ころ噛み砕いて体に砂利道、
パイン・ソーダを流し込んだら水脈できた、

異常に発生したカラス、436対の、黒い羽根は羽ばたくたびに暗闇降らせて、
空を食い散らしに青のなかに突き刺さる、
傷だらけの天、噴き出した血は夕焼けになって、
世界にまた夜が来る、
雹みたいに地表めがけて止まない流星、
その群れ向けてエンジンをふかす、

憂鬱やら退屈やら、そんなの全部忘れさせてよ、
ぶつけるから、ぶつかるから、
悲しいやら不自由やら、全部焼き尽くしてよ、
弾け飛んでやるから、
弾け飛んでやるから、
君は大丈夫、これからきっと君は大丈夫、


━━━━━━━━━━━━━━━
LatestEntrys2011

夜に導く
冬の口笛
疾走

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〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-27 18:47 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-101024_205948.jpg

月が眠りはじめたら、路地の猫を思い出す、
またシケた日々が始まる、煙とともに吐き出す憂鬱、

トランクには悪だらけ、
中身なんて知りたくないし知らされない、
匿名希望の運び屋レニー、
ウェリントンで見通す未来、

紛いばかりが集う闇の街で抱いた天使は、
悪魔だったのかもしれないけれど、
体温だけはやたらリアルで、
正義なんて関係ないや、
喉を焼くテキーラで気分だけは悪くない、

独り言にはもう慣れた、
どうせたいしたことは言えないからさ、
鉄の塊、そいつに向けて愚痴ってるんだ、

祈るのなんてもうやめた、
神などいないと思いたいんだ、
救われないならそれがいい、

目的地はずっと遠くて、
まだまだたどり着きそうもない、
日々に言い訳繰り返し、
ため息、煙に混じらせる、

太陽にも月にも背いて、
太陽にも月にも背いて、

次の天使が待つ果てる街まで、
ぬくもり探して踏み込むアクセル、
もう少しの我慢だって言い聞かせてる、

バイバイ、流れてゆく景色、
全てを置き去りレニーは走る、


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-27 18:44 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-101117_203804.jpg

映りこんだその顔は、不愉快そうに睨んでる、
ひどく痩せて目だけがギョロつく、
どこかで見た記憶の男、

感情なくして醒めたふりする、
虚ろいながら緩めたシルクのネクタイ、
中指にはスカルのタトゥー、
隠すためのジルコニアンリング、

イカサマの手品師は、
光を放つすべてを嫌悪、
熱の源、太陽を消してしまうマジックを考える、

東の方角、神が起きたら そいつを引き抜いて、
もっと濃い夜だけを用意させてやるって決めた、

スパナを手にした手品師は、
自分を睨む男を砕いた、
塵に散らばる破片のひとつずつに分散した小さな顔に蔑まれ、
悲鳴をあげてそこに倒れた、

かけらを拾い集めた手品師は、
二度と自分が映りこんだりしないよう、
知る限りの様々で鏡を塗り潰し、
鉄の枠に封じ込める、

神の姿は変えられなかった、
けれど男のイカサマは、
星にある色すべてを映す、
ステンドグラスに変えていた、

もう自分を見なくていいとなでおろした胸、
最後の無色を突き立てて、
鮮烈なる赤にした、
よろめきながら欠けたピースをはめ込んで、

男は神が目指める前に眠った、
男は神が目指めるより早く消えてった、


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2012-11-27 18:40 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-101219_193348.jpg

右と左は似て非なるもの、猫より廻るオッドアイ、
自称は“キャンディ”、不快な月曜朝をスキップしてる、

“極まる不愉快、そんなものを溜め込むんなら、
さっさと次を探しなよ、
我慢するほど無駄な時間はないって気づいてんでしょ、あんたたち”

両切り葉巻を弄ぶ、香なんて珍しくもない、
生きたにおいも飽きてるくらい、そこらに漂う憂鬱さ、
生ゴミ漁る虫に似てるよ、あんたたち、

昨日の夜は星などなかった、
うろつく野良犬、その毛並みにも似た、
毛羽立つ黒が月も食わえた、
ブラックホールを眺めていたよ、

落下したシャンデリア、優しさは誰だって見つけてくれる、
そんな瞬間だけじゃない、確かなものは用意されない、

右を見てから左を睨む、オッドアイの自称は日毎に変わる、
“名乗ることもそうないし、
あんたら、そんな暮らしに憧れるだけ、
手にする勇気はないんでしょう?”


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-26 22:16 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image



雪の降る12月の夜の月、
同じ色の両の眼をした、
唇にはダイヤモンドを、
冷たい舌には薄氷が、
青白い影、引きずって、

火薬を詰めたカバンを抱いて、
獣のコートをなびかせる、
不自然な優しさで、ひと夜ごとに愛を謳って、
オペラみたいに大袈裟に、夜と心を支配する、

抜け殻みたいにしてあげて、後は何も残さない、
誰彼なく贈るギフトは「永久なる眠り」、
毒を飲み込む、甘い夜をつくりだす、
最期に至福の一夜をあげる、
次に逢うのは月が悲鳴を上げ落ちる、
地上が絶えた終わりの地平、


━━━━━━━━━━━━━━━

“the beast”
午前2時のスケッチブック
月の丘の狼みたいに

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2012-11-26 17:59 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-101121_133207.jpg

眠れない夜を手繰れば、
胸にも吹く薄ら寒い喧騒を、
繰り返した日々ばかりを思い出す、

赤とオレンジ、その間くらいの色に咲く街、
北から鋭い風が鳴る、
原色溢れるポストカードをコート忍ばせ、

冬を呼ぶ口笛は、音階なんてなんていらないと、
冬が呼ぶ口笛は、いつかもらった手紙の花、

そぞろ歩く薄化粧、明ける空ゆく白い息、
踊り子たちは家路を急ぐ、
群れから離れたカラスが一羽、
赤みの残る街を横切る、
嘴には誰かが捨てたダイヤモンド、

冬を呼ぶ口笛は、音階なんてなんていらないと、
冬が呼ぶ口笛は、いつかもらった手紙の花、


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-26 17:55 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-101121_164730.jpg

時を進めに来たのは陽光嫌う片目の男、
胸で十字を切ってから、
眼帯外してキズの残る左をあらわに、

見開くそれは黒目がなくて、
何のひとつも見えないだろう、
だから光を嫌うんだろう、

“冷たくするも甘く過ごすも好きにすりゃいい、
せめてそれくらいの自由はやるよ”

モンテカルロにニューヨーク、
ケンブリッジにアフガニスタン、
すべての国は同様に、彼が夜を連れてくる、

長く伸ばして尖らせた、
小指の爪を振り回す、
虚空に鳴る風切りの音、

裂けた空は血を流して、
やがてその赤、黒く乾いて、
夜がまた来るだろう、
夜がまた来るだろう、

今日もまた夜はくる、
誰のもとにも夜がくる、


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-26 08:00 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image


サウンドトラック

君が鳴らす口笛は、尖る無毒な槍になる、
街の隅々、走り抜けては心臓だけを貫いてゆく、
虐殺があった街、
悲惨な歴史を忘れたふりをする、
トカゲの眼をした支配者の、彫刻だらけ、
君と僕を睨んでる、
眼球だけが自由に回転してうろつく君を捕らえてる。
風のない午後、なぜだか旗がなびいてる、
偽りの風にはためく赤黒白のトリコロール、欲望の影、

“彼はまだ生きている”

虐殺者を英雄に祭り上げる愚かしさがいつか世界を狂わせる、
君は街に漂う戦争と、独裁の臭いに富を貪る支配者層を悲しんでいる、
沈鬱な表情で、口笛を鋭い矢にして走らせる、

“自由と平和と愛し合う幸せを”

新しい旗を掲げる地下の人々、弾圧された移民の子供たち、
革命を誓い合う、十時架ナイフ、
君はハーモニカを鳴らしてる、
ありふれたブルーズ・コード、
音色に気づいた独立主義者は地上で旗を振り始める、
弦の足りないアコースティック・ギター、
ドラム缶を錆びたナイフの柄で叩く、
集まる手拍子、前列には歓声の少年少女、
指笛と笑み、

生まれたばかりのバンドは街角をステージに、
新しい音楽を奏でてる、
けたたましいリズムに乗って、
祈りを歌う痩せっぽちのビーチガール、
トランペット、ベロアスーツのチンピラはハットを投げて、アジテーターは夜を統べる銀髪だった、

“今夜世界に火を放て”

手を繋いで踊り狂う、ぶつけるボトル鳴る、
風葬の参列もしばらく死を忘れてる、
君はハーモニカを棺におさめ、言葉をナイフに空に突き刺してる、
音楽は鳴りやまず、歌声も終わらない、
音楽は鳴り響く、騒々しくも痛みん乗せて、
喧騒だらけに湧き足だって、口笛たちが槍になる、

〝JACKPOT DAYS〟-image



━━━━━━━━━━━━━━━

“guitarman in a dawn -JACKPOT REMIX-
流転のハイドロ
“drop”

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〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-25 18:43 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-101123_194853.jpg

突き立つ石が重なり合う、
かの地の先に立っている、
月に向かって遠くに吠えるオオカミは、
風を切りつけ地上にまでも叫び声を響かせる、

群れから離れた、ずいぶん経った、
なおも這いながらも生きる僕らを歎く白髪、
ましてや生に意味を欲しがる俗物、

夜にまた月が咲くなら、
そのオオカミに吠え返せ、
カミナリくらい鳴らせるんなら、
あのアタマに撃ち放て、

果て野を結ぶ橋と橋、
街路樹はイバラのよう、
オオカミ目指したイヌは、
泣きながら落ちてったんだ、

夜にまた星が咲くなら、
あのオオカミみたいに気高くもあれ、
愚かしくもまた僕はゆく、

月が沈んで朝が来るなら、
あのオオカミみたいに生き残れ、
術は問わない、
届かなくともまた吠えろ、


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-25 18:40 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-101123_212213.jpg

午前2時のスケッチブック、
そこにいたのはヒトに似せたヒトでないもの、
僕らを模して作られたから、
同じように操る糸が描いてある、

いくら手繰れど先端には届かずに、
切り離せばだらり垂れるカラダを持った、
舞台の袖では誰かが笑う、
やはり彼らも操られてる、
そんなことを知りもせず、

自由なんて幻想曲、憧れのなかに鳴る、
憐れみなどを受けるにしても、
彼らもやはり似た者なんだ、

自由なんて狂想詩、
手にしたふりを装いながら、
この世界に生きるにはやはり孤独は変わらずに、

午前2時のスケッチブックは笑われるために生まれた、
僕らを模したヒトに似たモノが踊ってる、



〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-24 20:27 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-101216_230930.jpg

流れ着く先、それは晒され風に乗る、
答らしきは用意もなくて、ただそこにたどり着く、
あるいは今日も寒風か、

栄華はなくも生きる術を知らぬハイドロ、
明日も続く漂泊は、身を焦がす灰の泥、
見上げる青みに眉をしかめる、

どうにかなると強がるふりで、
背中にはただ虚しい飾り、不愉快さを押し殺す、
流れるフリンジ、嗚呼、今日も気分が悪い、

慣れたはずの孤独を握る、
そのあまりの冷ややかさに目を覚ます、
鮮やかなる水は青みがかって、
記憶を手繰りて夕陽を思う、

朝焼けには栄光もなく、変わらぬ日常さえも漂う、
その自身を使い回しの道具になぞらえ、
野生の風に委ねてる、

流れゆく先、それに晒され風に乗る、
答らしきは用意もなくて、ただただそこにたどり着く、
今日もやはり寒風だろう、

そしてまたさすらう日々を、愛せるようにと慈しむ、
明日はまた明日、
さすらう日々で、闇のなかに爪を立て、

〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-24 20:24 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-101213_202311.jpg

オオカミにもらったヒゲを弦の代わりに張ったジャズマスター、
切れてしまうと代わりがないのに、
ガラスのピック、引っ掻くようにリズムを鳴らす、

夜が明ける、心臓どろり吐き出して、
ギターケースに片付けた、夜になるまで眠らせてやる、
ギター弾きは朝には月のアジトに帰る、

ただの一つも言葉を知らない、
ただの一つも意味はいらない、
ただただ鳴らしていたいだけ、
ただただ鳴らしていたいから、

一段おきに足場の抜けた螺旋階段、
担いだギターケース、月の海に沈み眠った、
譜面の裏に書いたスケッチ、
次の夜にはその絵を鳴らす、

遠く吠えるをリズムにしてた、
オオカミはもう死んでしまって、
ギター弾きはもう友達がいない、
誰の傍にも寄り添えないから、
照らす三日月、見守られ、
ガラスピックでコードを鳴らす、


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-23 10:42 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-image

蒼白の風のなか

揺らめきながら徐々に影は薄くなる、
手繰りしはずの希望は白く、
蒼みを増して手の平から流れゆく、
砂のよう、そう、
砂のようにそれはいつでも、
儚い日々だ、吐き出そうとむせ返る、
唯の一度も汚されず、
咲く花どこにあるだろう?

孤独に生きては演じる孤高、
喉に宿る心臓までが蒼白く、

舌舐めずりしてる漆黒、光を飲み込みたいんだろう、
口笛ふいてやり過ごす、握りこむ蒼白の意思、
指先に尖らせる、脈動は波と打つ、

孤独に生きては演じる孤高、
喉に宿る心臓までが蒼白く、
蒼白の風が吹く、
正面から激しく強く、
蒼白の風のなか、
躯を貫くくらいの速度でもって、
速度を増しても鳴りやまぬ、
心臓だけが風を待つ、


━━━━━━━━━━━━━━━
恋人ピアノ

“alternative way”

“シエラレオネ”

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〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-22 19:51 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-120109_175639.jpg

鳴り響くサイレンが、赤い鉄の風になって、
泥まみれの街、引き裂きながら嵐を伝えてる

季節を新しくするたびに、
星を洗うようなつむじ風にさらされるから、
彼ら暮らすはかりそめの街、
ヒトがいなくなった場所、

鱗が降って裸にされた魚たち、
蹴飛ばし海に帰す太い腕、
羽根が散って裸にされたオジロワシ、
くちばし握る細い腕、

鳴り響くサイレンの、赤い鉄の風待って、
港に住む亜種族は、
鳥の骨を手にしようと、風が洗う街を駆け出す、

切り落としたハーフデニム、
破れて片袖のないピンストライプ、
帰還船の褪せた旗、誰かのロザリオ、
痩せたバラの花びら一枚、
それから落ちた鳥の羽根、
わがままな女の子、生意気な男の子、
訳知り顔の大人たちと汗のニオイのベッドシーツ、
ありとあらゆる風が持ち去る、

夜の亜種族、どれひとつにさえ興味がなくて、
オジロワシの骨を掴みに、引きずる長い尾、
追いかける、
夜の亜種族、その骨にだけ生まれる宝石、
欲しがるふりして風のなかを駆け出した、


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-22 19:48 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-冬の夕暮れ.jpg

憶えてるか、憶えてるんだ、
燃え落つ夕陽の坂道を、
錆びた自転車きしませながら、
流れる汗をそのままに、
下らないこと、笑ってたよな、

思い出すか、思い出すよな、
パトライト無意味にに逃げた、
焦がれる人に想い馳せたり、
変わる街を眺めてみたり、指折りバカを数えたり、
僕ら変わらないって思ったよな、
どうも変われないって笑い明かした、

オレンジは今日も変わらず、
西の終わりへ燃え落ちてゆく、
青臭さを鼻白むには、
上手に大人になんかなれずに、
相変わらずの幼さ抱いた、

変わらないって思ったのは、
僕らきっと二人同じで、
だけど変わってゆくのを感じてるだろう、
生きているから、変わってくんだ、
そうじゃなきゃ、タフのひとつも身にできない、

憶えてるか、いまも鮮やか、
あの坂道の向こうには、 広がる景色を今もそう、
痩せた胸に抱いたまま、弱虫さえも住み着いた、
下らないって吐き捨てた、
そんなのだってぶら下げたまま、

オレンジは今日も変わらず燃え落ちてゆく、
僕らは大人を口にするほどクールになれず、
相変わらずのガキのまんまで、

オレンジは明日もやはり燃え落ちてくんだろう、
あの日見た海、オレンジ色が溶ける刻、
焼きついたままなんだ、

追憶のオレンジは、今もまだ胸にくすぶって、
灰になんてなりはしない、
追憶のオレンジを、少しだけ厚くなった胸に抱く、
あの坂道は続いてる、景色変われど続いてる、
そして僕らはまた進む、
心優しきすべてのろくでなし達へ、
心優しきすべてのろくでなし達へ、


〝JACKPOT DAYS〟-少年.jpg


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-22 07:50 | カテゴリ:文芸パンク
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スモーク

煙の色は紫がかった灰色だった、
塵を焼いては消えてゆく、
唇色のフィルターが、混ざる灰皿、木屑も焼いた、

立ち込める部屋の中、
燻る何かは憂鬱そうで、
どこかしら悲鳴まで聞こえてる、
また誰かが泣いてるんだろ、

麻薬をやり続けてる、終わる男は女を探す、
虚勢された雄イヌみたいだ、いっそ捨ててしまえば気楽だろうに、

火を点けたいね、もうこんな世界に飽きた、
ロマンは架空にしかないものらしい、
海賊たちももういない、

灰だらけの映画スター、
いまさら喫煙キラッてる、
そのしかめっツラにはいくらかかった?
カネを積まれりゃ生き方なんてないんだろう、

くわえタバコのロックスター、
イカシてるのはイカレたふりをしてるから、
その場限りの虚構もいいね、
タバコを吸い続けてる、終わる女が男を漁る、
眠るベッドが欲しいだけだろ、
いっそ捨ててしまえば気楽だろうに、

太陽で火を点けろ、もうこんな世界に飽きた、
太陽に火を点ける、フィクションには用がない、
ロマンは架空にしかないものらしい、
海賊たちももういない、

ほら耳を澄ませてみなよ、
今日もどこかでタバコに火が点く音が鳴る、
誕生祝いの灯火かもしれないし、
煙になった誰かへの、祈りか鎮魂かもしれない、
今日もどこかでタバコに火が点く音が鳴る、

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〝joe〟
咆哮は群青で
小さな背中

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〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-21 22:45 | カテゴリ:文芸パンク
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想うのは12月

淋しがり屋は小さな部屋を、もので埋め尽くしてる、
例えばひとつ、ありとあらゆる笑顔を載せた、
新聞紙の切り抜きだった、そこにだけは信じられる、無垢がいると思えたんだ、

壁には一面、古い古いサーカスの、
ピンナップを貼り巡らせて、
目を閉じ耳に手をあてて、
喧騒、嬌声、聞き覚えの声を合わせて、

サーカスを待つ高揚を、胸の奥に浮かばせる、
いまいる場所には届いてこない、
大好きだったフラメンコ、ファンファーレとパレードと、
わざとらしくおどける道化、モノクロームのスライド・ショー、

淋しがり屋はひとりきり、狭い部屋を持て余す、
古い古い誰も知らない、クリスマスの映画のビデオ、
雪のなかの飾りつけ、空をゆくトナカイの、
吐く息、蹄のリズムを想う、

翌日の明け方の、靴下を覗き込む、
無垢なる魂、その願い、
サーカステントのなかに見た、
廻るメリーゴーランド、ヒトはいつでもずっと子供を胸にする、

photo:02


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小説リンク
短篇小説「戦場のポストマン」
スタンド・バイ・ミー
楽園はイレギュラー

〝JACKPOT DAYS〟-image


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2012-11-21 19:20 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-110114_190921.jpg

愛の力を叫ぶ孤独な旅人は今日も歌う、
自由に駆けた日々の終わりを、
思い出すのはグランマの、
オニオンスープ、刻んだパセリ、

モノクロームの人形劇、
サカナたちが踊る深海、
チリソースのフライドチキン、

季節に舞う緑たちは粉雪の日もなぜか眩しく、
窓から眺める空は灰色、キッチンから私を呼ぶ声、

車輪の下やアコーディオン、捨てられた屋根に潜り込んでしのいだ寒さ、
懐かしい坂道の、故郷はもう記憶のなかで、

波の打つ際、流れる風は雨音混じり、
明日は今日より寒くなるかも、

愛の力を呟く、孤独な旅人は夜をたゆたう、
自由を描いた日々の終わりを、

愛の在りかを胸に抱く、
孤独な旅人は今日も呟く、
この世界に生まれたことの幸と不幸を、


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-21 19:17 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-110112_211959.jpg

この静寂に立ち尽くす、
ここは枯れ果てひび割れた地だ、
誰の声も聞こえてこない、
無言の伝言、そんなものはありはしない、

流れ転がる、それ以外に術はなかった、
見果てぬ先を見たいだけ、
速度をあげて、流れる景色は輪郭さえも失った、

孤立無援に咲く花を、我が身になぞらう愚かしさ、
蹴り裂きながら、行く未知を再び探そう、

論者たちはしたり顔、評者たちと小競り合う、
敗残兵は小躍りしながら正義を盾に加虐を尽くす、

孤立無援に咲く花を自身に当て込む浅ましさ、
子守歌は聞き飽きた、新たな荒野を探してみるか、

粗雑な色すら艶やかに、
剥き出す肌に刺さる風、
両の目を閉ざしてる、
焼けた埃が鼓膜で踊る、

呼吸を開け、この地に生きる旅人たちは、
精霊たちの声を聞く、上がらぬ声を聞く間はない、

孤立無援に咲き誇る、花を自身になぞらえる、
慰撫する手を星に数えて、
どうにか日々をやり過ごす、

孤に立つ大輪、焦土に群れる徒花くらいなら、
いっそ荒れ地に火を放て、

この静寂に立ち尽くし、
流転の羽根は舞う、孤立のなかに咲く花は、
種火とともに荒野を探す、


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-21 19:13 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-100909_195210.jpg

追い出されたパイプオルガン、
祝福なんて鳴らせなかった、
弾けないわけじゃなかったよ、
弾きたくなんてなかっただけで、

荘厳より下世話さばかり叩きつけてた、
苛立ちばかりをぶつけてた、
おかげで鍵盤欠けたピアノしかない、

優しさなんてウソくさくて笑ってやった、
それで分かる、それじゃピアノは鳴らせないんだ、
空気震わす響きにならない、

恋人に触れたとき、
あの指先なら鳴るメロディ、
いまならまだ思い出せるような気がする、

壊れたグランドピアノの下で泣いてた、
あの子供は胸のなかに生きたまま、
今は自分で歩いてゆける、

恋人に初めて触れた、
あの手の平も生きている、
そぼ降る雨の柔らかさ、
それを鳴らしてみようと目を閉じる、


〝JACKPOT DAYS〟-image
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2012-11-20 18:11 | カテゴリ:文芸パンク
〝JACKPOT DAYS〟-110615_161019.jpg

戦争が始まりそうだと深刻そうなニュースキャスター、
好きな映画のリピート放送中止して、
僕が眠ってるときも、
ずっとずっとやってたみたい、

遠いどこかで関係ないって、
日だまり日曜、ベッドシーツにくるまって、

黒い飛行機、ヘルメットの兵隊乗せて、
煙を吐いて次々東へ飛んでった、
リヒナのパパは兵隊さんで
「もうすぐ行かなきゃならないみたい」って、
小さな膝を抱いていた、

きっと涙しているからさ、
「すぐに終わるよ平気だよ」って、
僕は彼女の頬に触った、
温かいしずく一滴、手のなかに溶けてった、

平和を歌うロック・シンガー死んだ日に、
殺し合いは始まった、
憧れに任せて吸った、タバコはただ苦いだけ、
咳き込んで空仰ぐ、

夕陽になって、それはなんだか悲しい色に滲んでて、
向こう岸から届いた風が、僕と彼女をすり抜けてった、

飛行機雲はネコ爪みたいに赤雲裂いて、
誰ひとり死なない戦争だったらって僕は祈った、

朝になって、
昼は過ぎて、
夜を越えて、
次の朝が訪れて、

森は焼かれて、
街は瓦礫に潰されて、
砂漠がまた増えて、
人がたくさん死んでいた、

敵や味方や、神様の違いとか、
僕にはそんなの分からなくって、
知りたいとも思わなくって、
叫ぶママを背に受けて、リヒナの待つはず、小高い丘に走っていった、

ポケットに入れたままのキャラメルを、
何も言えずに差し出して、
彼女は甘いと言って笑って、それからずっと黙ってた、
樹の下の葉の隙間から漏れた陽に、
僕らは塞ぎ、
雨が降ればいいなって、

穴の開いたお尻のポケット、
争いがそのくらいなら、
握り潰してしまえたかもしれないって、

彼女のパパは誰かを死なせて、
彼女のパパは誰かが死なせた、
誰かが誰かを死なせたり、誰かが誰かを殺したり、
そんなのばっかりリヒナは話して、僕はそっと耳を塞いで、
丸いおでこにキスをして、夜が来るまで抱きしめていた、

またいつか彼女が笑えますようにって、
またいつか彼女が笑えますようにって、
ただそれだけを、薄い月に祈ってた、

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2012-11-20 17:37 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?
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「よう、バカバンドッ?」
 タクシーを降りるなり彼女はそう言った、ひと月以上ぶりの再会だが変わらずの辛辣なる挨拶であった。
 まどか嬢。彼女はジョニー率いるパンク・バンド、ザ・シガレッツのマネージャーであり、新興インディー・レーベル「ジョーカー・レコード」の社長秘書でもある。そして、進行形か過去形か、ジョニーの恋人でもあるらしい。
 美貌の辣腕マネージャーを自称する彼女だが、まだ実績らしい実績はない。戦歴としては酔ってライブ会場で暴れ、有望バンドとの契約を台無しにしたことくらいである。

「うわ、超イナカじゃん」
 颯爽と降り立ち即座に言い放つ。
 確かに田舎だった、見渡す周囲は田畑のみ、夏に育った稲穂たちが緑色に風に輝く、そしてイベント会場にもヒトらしいヒトはいない。村の納涼花火大会のゲストとして無名のパンク
・バンドをブッキングするという無謀さ。まどか嬢の手腕によるものだったが、当の本人には幾多のイベントのひとつに過ぎず、会場の規模や催しの内容まではチェックしきれていなかった。

「ね、ジョニーは? あんたたち、もうリハは済んだの?」
 横暴な王女さながら、腕を組んだまどか嬢はお迎えのふたりに言う。その姿はまるで主君とそれに仕える従者のようである。
「あ、ま、まどかさん……今日も美しくござりまして……」
 天野くんは妙な敬語でまどか嬢に挨拶した、彼はまどか嬢が苦手なあまり、太鼓持ちとして接することにしたお調子者である。
「おべんちゃらはいいから。ジョニーはなぜいないの?」
 そういえばジョニーの姿がない、村に着いてからと言うもの、どこかに消えてしまったきりだった。
「ジョニーは……ほら、あの森に……」
 ヒラサワくんは重々しく口を開く、彼が指す方向には鬱蒼と茂る森が見えた。
「は? ……なんで?」
「いや……まだカブトムシがいるかもって……」
「……ガキかよ。ったくもう……だいたい、あんたたちも止めなさいっての」
「止めても……きかないし……」
「ライブまでには帰ってきますよ……お腹も減るだろうし」
「ますますガキじゃん。つか、動物じゃん。あんたら、ちゃんと躾けなさいよ」
 むちゃくちゃ言うなぁ、天野くんは思う。
 カブトムシ……花火大会の余興……演台は盆踊りの提灯がついたまま……どんなパンクなんだ……ヒラサワくんは思う。

「おーい!」
 遠くから聞き慣れた声が銃弾のように飛んでくる、Tシャツにハーフパンツ、金髪の青年が駆けてくる、彼の背後には村に住む子供たちがついてくる。
 皆、笑顔だった。それを見た誰もが少年期のノスタルジーに浸れそうなほどに美しい光景だった。

 まどか嬢らのもとに走り寄ってきたジョニーは開口一番、こう言った。
「採れたよ、カブトムシ?」
「……そうか」
「良かったな、ジョニー……」
 その瞬間だった、ミニスカートを気にもせず、細く長い脚を振り上げた、ヒールを履いた踵がジョニーの後頭部に炸裂する。
 かかと落とし。まどか嬢の必殺技がクリーンヒットし、ジョニーは3カウントを取られあとも地に伏し痙攣していた。
 ノックアウトである。


<ロックンロールはつづく>

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前回までも失笑ロックンロール

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the sunshine underground/〝after life〟

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#3
#4

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performed by billy.

 
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2012-11-20 16:59 | カテゴリ:文芸パンク
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風が鳴り始めてる、
西から東、北から南、
少し尖って乾いた風は、海に舞う羽根の泣き声、
新しい風なんだろう、どこから吹いて、
どこへ向けて流れてくのか、
僕はその先、いまだずっと追いかける、

「何を見てきたんだろう、何を手にしたんだろう、
優しさだけじゃないだろう、まだ見ぬ先を見るんだろう?」

荒れた地がひろがって、そこには道らしい道はない、
誰かの足跡らしきも見当たらない、

「傷つき続ける地に立って、白い呼吸を虚空に浮かべ、
振り返ると足跡が、ぽつんぽつんと点在してる」

いまだずっと僕は思う、
風の声に耳を澄ませた、
空が涙してるとき、両の手を広げて仰ぐ、
稲妻が喚く夜にはその叫びを浴びてみようか、

朝焼けに目を細め、幾億の星を数えた、
太陽に灼かれても砂上を歩き、
氷の地でさえ立ち止まることはない、

新しい世界では、新しい名前を呼んで、
新しい街に着くなら新しい想いを抱いて、
新しく出会う人の鼓動を、この痩せた体に刻み続ける、

光を追い、光を求め、
闇に触れることを恐れることもない、
ただただ、この2本の足で歩いてくだけ、

孤独に負けない心を持つんだ、
そして体の温もりくらいの優しい言葉を探してみれば、

抱いた想い、そんな全てを自分の言葉で紡いでみたい、
愛だとか自由だとか優しさだとか、
願いや希望や輪郭たぐる光をままに、
かたちにはならなくも、誰もが胸に宿らせる、
命と命が鳴り合う想い、

少し休んだら、再び両の足でゆく、
立ち上がろう、ここは終着なんかじゃない、
目を閉じる、微かに感じる光に手をかざしてる、

「そうまた進む、いつか終わる日があるとして、
いまはまだその光を追う、彷徨い続ける旅路の果てに、
巡り会うのは誰だろう」

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2012-11-20 16:55 | カテゴリ:文芸パンク
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背中をたたく嘆きの風はどこを彷徨う弱虫か、
水晶はまだ見つからず、途方にさえも暮れてみる、
凪ぎ海、東へ泡立つ青を眺めた、

旅路の果てに眺める先は、
またも終わらぬ新たな風を、
水平から髪をなびかせ、

〝少し疲れた?〟

波は声でつぶやいた、華奢な光と優しさを抱き、
手を降りながら際立つ白を降らせてる、

〝強がるなんてやめにしたんだ、少し疲れた、
でもまだ見果てぬ海が待つのなら、
羽根を休めた鳥がまた、陽を求めてゆくように、
僕もやはりそうするんだ〟

嵐が待つならそれもいい、修羅が待つもスリルにできる、
まだ果ては遠くとも、凪ぎ青なんて不毛に過ぎず、

東の方角、神を起こしに、新たな海がそこに待つなら、
その波に抱かれてみるよ、
それしかないや、そうするよ、

この航海がまた、孤独を際立たせるにせよ、
穏やかなる日々に生きるは早いらしい、
それしかないや、そうするよ、
何を見渡す、すべてが青の世界はそこに、
赤は赤とて淫らなる日々、返り血すらも愛おしい、

生々しくいまこの瞬間を生きてやる、
生々しくもこの瞬間だけを生きてやる、


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2012-11-18 19:17 | カテゴリ:文芸パンク
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夜は弾けたソーダ水、
闇に浮かぶ泡のなかを静かに吹く風、
明ける朝の黄金を待つ、

海賊たちが愛した海は、
その深海に錆びる宝を誰が探すわけでなく、
今日も狂想曲が鳴る、

ささくれ立つは無益さすらも漂う日々か、
この世界のどこにも夜明けの光は瞬かず、

見果てぬ世界に憧れた、
例えば僕の命が黄昏れつつも暮れようが、

見果てぬ光に焦がれなお、
不毛の血を流されようが、

また夜は明けて、目覚めた光に導かれ、
命はまた動き出す、
深呼吸して、その手を羽根に見立てよう、

夜が明けた光の海は、
まるで永遠すらも感じさせるよ、
どこ吹く風に口笛すらも乗せてみようか、

例えば僕を導く光、
それが微か儚いものだとしても、
まだそれでもないよりはいい、

海賊たちが愛した海は、
その深海に錆びる宝を誰が探すわけでなく、
今日も狂想曲が鳴る、



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2012-11-18 19:14 | カテゴリ:文芸パンク
渇く風鳴る、
水は湖へと流れ、眠りの森と眠らぬ街と、
響く喚声、果てる海は荒れた波、

さざめく、縦と横と左と右と、
踏み込むアクセル、地鳴るエンジン、
ざわつく街路樹、溜め息混じる帰り道、
路傍の花は立ち上がる、
サイレンそれからクラクション、

真冬真夜中、銀行強盗、
眠る海底、褪せぬ財宝、
サルベージと武装海賊、
ピストルとマシンガン、
シャンパンまで弾けてる、

世界中の音をまるごと集めた、
物好きは狂っちまって、

世界中の音をまるごと集めて、
重なり合わせて鳴らしてみたい、

狂うくらい気持ち良く、
そのままこの世界は音楽好きの思いのままに、
世界中の音を集めて、
まるごと一気に鳴らしてみたい、

狂うくらい気分がいい、
狂うくらいその音の圧に撃たれてみたい、


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2012-11-18 19:10 | カテゴリ:文芸パンク
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帰路を急ぐ、赤いランプが滲んで駆ける、
暗がる先に吸い込まれ、
癒えぬままの疲れが鳴らすクラクション、

誰彼なくは優しくもなく、
それは僕も同じくで、
明日には少し何かが変わる、

時間を海とするならば、
泳ぎ切れない孤独に彷徨う、
きっと明日も同じ想いを抱え、
いつかの花を探すだろう、

見ろよ、月は今日も愚かな僕らを笑ってる、
君をだ、僕もだ、
何もかもが不愉快で、
何もかもが陰鬱だ、

時間を海とするならば、
泳ぎ切れない孤独に彷徨う、
きっと明日も同じ想いを抱え、
いつかの花を探すだろう、


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2012-11-16 23:00 | カテゴリ:イケメン・ジョニーはスーパースター?
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「かんぱーい!」
 ジョッキがぶつけ合わされる、琥珀が溢れて泡が弾ける。
 初冬の金曜、その夜。
 男たちはささやかなる宴席をもうけていた、レコ発ライヴ『THE CIGARETTES見参? DUSTSTAR GEAR PUNK NIGHT?』の成功を祝う打ち上げである。

「ぶっはー!!」
 大ジョッキのビールをひと息で飲み干すジョニー、それは「飲む」と云うより「吸い込む」と形容すべきであった。左手のフォークは唐揚げやらソーセージやらを突き刺している。

 最高のライヴ・パフォーマンスだった、ヒラサワくんは思う。粗雑ではある、達者な演奏とはとても言えない。しかし技術を超えたエネルギー、それは他のバンドには持ちうることもない。
 これからまた旅が始まる。俺たちは……俺たちはもっともっと大きくなる。
 ルースターズ、ブランキー・ジェット・シティ、ミッシェル・ガン・エレファント……時代すら超越し続ける日本が生んだホンモノのロックンロール・バンド……彼らを継ぐほどのバンドさえ決して不可能ではないはずだ……。
 酔うと冷静さを失くして思考が飛躍するヒラサワくんだった。
「ジョニー、天野くん……俺、君たちに出会えて良かったよ……」
「ヒラサワくん……良いライヴだったよね」
 天野くんは居酒屋スタッフの女の子を片目にしながら同意する。
……いつか……俺たちがスーパースターになったら……あんな可愛い恋人だってできるかもしれない。
「ライヴのあとのビールってサイコーにうまいよねぇ……」
 いつの間にかピッチャーをオーダーしたらしい、ジョニーはそれをひと息で飲み干す。常人にはない肺活量が垣間見られる。
「ジョニー、お前はほんとにすげぇよ……とんでもないヤツだよ」
「飛んでもない……? うん、まだ空は飛べないや」
 ジョニーは照れて笑う。
「お前って……いつも見事に金髪だけど、いつ染めてんの……?」
「あー、これね、完全に金色になっちゃったみたい……人って、なりたいものになれるんだねぇ」
「……そーゆーもんかなぁ……」
 このバンドの浮沈は彼の細い双肩にかかっている、ヒラサワくんも天野くんもそのことをよく分かっている。

 俺たちがジョニーを見つけたんじゃない。ジョニーが俺たちを引き寄せたんだ。
 ダイヤはダイヤでしか磨くことができない。俺たちは……ダイヤになれるのか、なあ、ジョニー……教えてくれよ……。

 無防備そのもの、生まれたばかりの野生動物のように純粋な青年はそれぞれの思いに気づきもせず、そしてお金の算段もできないまま、異常な種類と量のオーダーを続けている。
「ビールおかわりっ!!」
 三者三様の思いを連れて、宴席は更けてゆく。

<オチらしいオチもないまま、ロックンロールはつづいてゆく……>

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前回までのジョニーさんと愉快な仲間たち。

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世界の終わりが笑ってやがる

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THE CIGARETTES
ORIGINAL iPhone case......
by gato


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2012-11-16 17:37 | カテゴリ:poetrical punk 00B
“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-101221_221525.jpg



ベルは今日も響き渡った、
溶ける氷が崩れる音色にも似てる、
朝を告げるための鐘でも、
聴きようはいくらでも、

今朝、ひとりの男は旅立った、
祝福のない旅に過ぎずも、
彼はいかようにも意味を持たせず、

“別にたいして意味らしきはなかったね”

薄い壁には走り書きのメッセージ、悪くはなかった、
擦り減らすだけの日々にさえ、
温もりくらいは感じとれたよ、

思わば彼の利き手には、飛び散る火の粉に炙られた、
感覚さえない菱形ならぶ、朝を告げるに飽きたんだ、

誰が笑おうベルひとつ、
いかようにも鳴らせたはずだ、
目を閉じ溶けゆく氷、
それだけに意識を尖らせ、

“今日まで生きた、朝になればベルを鳴らした、
眠る羊たちを目覚めさせ、街に新たな光昇らす、それだけさ、
それだけの生涯だった”

“ありきたりでも優しさは、君の命のそばにある、
見つけようと躍起になるな、目を閉じ呼吸を整えて、
どこかに鳴るベルを探そう”

ただひとつそれだけで、
五線譜にさえ乗らない旋律、
体中に届くはずだと、最期にベルを一度振る、
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