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2012-09-30 17:01 | カテゴリ:未分類
〝JACKPOT DAYS〟-111004_154013.jpg

鉄の街は今日も泣いてた、淋しがり屋が集まるんだと、
片眼潰れた黒猫は言う、逃げゆく先など多くはないから、
荷台に積まれて運ばれる、子供達さえいるんだって、

埠頭に流れて重なった、不要たちが飛沫をあげて、
汚れた水に浮いている、ラベルの剥がれた瓶詰のなか、
羽根の爛れたカモメたち、農機具小屋が倒れた瓦礫、

震える霧の雨のなか、錆びたコンテナ、フィーゼはそこで凍えそうになりながら、
明日が晴れるのだけを待ってる、誰かが忍び込んでこないよう、
息を潜めて鳴るお腹に手をあてて、

体の水が逃げてゆくから、彼女は泣くのをやめてしまった、
娼館から逃げたばかりの、鉄の街に育った娘、
うつらうつらと埃まみれの髪をかきあげ、小さなころ観た映画のなかの、
風車の異国に焦がれてずっと、風が吹くのを待っている、




illustration and text by Billy.
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2012-09-30 17:00 | カテゴリ:未分類
〝JACKPOT DAYS〟-111003_165702.jpg

ほどけてしまったツインテール、流れる黒い髪は土の上、
シュシュの代わりに花が咲いてた、まだ誰もが種を知らない、
100年前に焼かれた森は、ネネの魔法で呼吸を還す、

スケッチブックにスペルを記す、細い体は上下して、
そのたび揺れる彼女の胸は、遠い記憶、あたたかいだけ、美しいだけ、
柔らかな夢ばかりが廻り続ける、
脆く華奢で儚さばかりで、目覚めるときは忘れてしまう、

季節の雨が空を濡らした、眠りの森はその手を広げて彼女を掬う、
目覚めないよう、その地の命が巡るよう、
冬支度のウサギたち、ネネの寝息に耳を澄ませて、

恋人に抱かれた夜の魔法だけ、
彼女はいつも聞こえてこない声だけ想う、
その手のなかに残された、冷たくなった指を絡めた、
魔法をかけた夜の夢を見るために、

夢のなかはあまりにキレイで、ネネはもう解けない魔法を見つけてしまった、
眠りの森は彼女が永久に眠るよう、しなやかな歌、歌ってる、




illustration and text by Billy.
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2012-09-30 16:58 | カテゴリ:未分類
〝JACKPOT DAYS〟-111001_163450.jpg

君に向かって風は吹くんだ、
さぁ帆をあげろ、未踏があるから旅になるんだ、
狼は煙草を吸った、気の向くまま着の身着のまま、
まだ見ぬ誰かに久しぶりだって手を振りに、

君の背中に風が吹くんだ、
さぁ手を挙げろ、今日また旅に立つんだ、
カメラはいらない、その瞼に景色を刻め、喉が裂けるくらい叫ぶ声、
いまはまだ見ぬ誰かに見つけた光を届けてしまえ、

ありふれた言葉がいい、たかがしれた胸にあるのは飾り立てるほどじゃない、
ただ一言さえを伝えられたら、それだけで、
どこまでだって歩けるような、そんな気がする、

幸せなんて人の数だけ、神様だってやはりはそうで、
だけどそれでかまわない、国境なんてあまりに小さい、
その上またぐ蟻を見てたら、

くすぶる何かがいつもある、もっと何処か遠くを見たいのは、
いまだ飼われていない証だ、犬が吠えてもラクダは進む、

むきになってふざけ続けよう、くだらないウソもいい、狡猾さも少しは欲しい、永遠なんてきっとない、この瞬間を笑い飛ばして、無様なまんま転がって、やつれ果てた時間を握れ、そしてそれを潰してしまえ、

鮮やかだった原色たちは、色褪せながら新たな色に乗り移る、

君に向かって風は吹くんだ、
さぁ帆をあげろ、未踏があるから旅になるんだ、
狼は煙草を吸った、気の向くまま着の身着のまま、
まだ見ぬ誰かに久しぶりだって手を振りに、


〝JACKPOT DAYS〟-image

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2012-09-30 13:02 | カテゴリ:日々のこと
“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.

this week named......〝nemeless bird

 残暑厳しい……いつまで続くんだいったい……な日本列島にお住まいの皆さん、こんにちは。今週は三連休ですね。連休なんて無関係な皆さん、お疲れさまでございます。

“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.

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〝悪魔〟デラロサ

〝逆賊バルハラ〟

〝最期に咲く花〟

〝OVERTURE〟


※金本知憲選手が引退を表明されました。


∞ジョニーは思い出なんていらないらしい。

━━━━━━━━━━━━━━━

どうせ暑いならハワイにでもなればいいのになあ……。

……と、ここまで書いたのが昨日のお昼、仕事場のパソコンで。
iPhoneとアメーバさんの相性は極めて悪いようですね……。僕はiPhoneに変えて以来、空き時間にWordアプリでテキストを書き、画像を添付してから下書き保存……と言う作り方をしているんですが、下書き保存に失敗されてしまいます。
「アプリに保存されました」と表示は出ますが、そちらに保存された記事は公開できず、「書いた本人のみがそれを見ることができる」という、どうしようもない状態になり……。

なにか良い方法があれば教えてください。
iPhone向けのアプリはあるんですが、文字数制限があるので使う気にならないのです。

よろしくお願いしマス!!

追記:
やはりwindowsからの作業環境は快適でした。
……欲しいなあ、壊れてないパソコン……。


performed by Billy.
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2012-09-30 10:36 | カテゴリ:未分類

矢継ぎ早に繰り出すナイフ、傷つけずにいられない、
誰をだ、誰もだ、自分自身も切り裂きたい、
身もだえ、狂う衝動、張り裂けそう、

その姿を見るも自分で、
繰り返すだけの日々の無為さえ足掻いても、
鏡に映る、変わらず不服そうに寄せた眉、

もしも生まれ変わるなら、深海たゆたうサメならいいね、
カリブ海で軽々しく狩りをする、

もしも生まれ変わるなら、本能だけに忠実なるカタチを持ったサメがいい、
深い青は宇宙に似てる、

矢継ぎ早に噛みつく顎で、傷つけるに躊躇すらなく、
何をだ、すべてだ、
目に映る、なにもかもを潰したい、
そんな気分だ、

〝JACKPOT DAYS〟-100923_185302.jpg


〝JACKPOT DAYS〟-image

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photo:01


photo:02



「……起きろ、こら」
 湖の底の石のように深い眠りが瞬時にして覚醒へと切り替わる、その声は心臓に突き刺さる鋭さを持っていた、天野くんは跳ね上がるように布団から飛び起きる。
「ま、まどかさん……なぜ、こんなところに……」
 改装さえなされていない農機具小屋、一階はバンドの練習スペースとして、二階の物置きに天野くんとジョニーが生活している。

「なんてとこに住んでんのよ、あんたたち……」
「住めば都って言うじゃないっすか……」
「ここはそもそも住居ではないでしょうよ……」
 呆れた表情を浮かべる、視界には年月の経過を感じさせるタマネギがぶら下がっていた、そしてスヤスヤと寝息を立てるジョニーは小さく丸まっていた。
「ジョニーはなかなか起きないんです……」
「知ってるわよ」
 申し訳なさそうに天野くんはアタマを下げる、そうは言いながらも爪先でジョニーに合図を送る。
 反応はない。

「……で、今日はなぜここに……?」
「とりあえずジョニーを座らせて。起きなくてもいいから」
 はぁ、と訳の分からぬまま、天野くんはジョニーの着ているパジャマの首を引っ張り上げ、そして壁にもたれかけさせた。
「天野くん、憶えておくのよ、ジョニーの起こし方。寒くなると冬眠するかもしれないからね」
 まどか嬢はおもむろにジョニーにまたがる、そして寝息を立てたままの彼の後頭部の髪を握った。
「な、なにを……?」
「いいから」
 その瞬間だった、コマかネジかのように、まどかさんは渾身の力でジョニーの首を左へ捻じった、音を立てて180度後方へ向いている、起きていれば間違いなく真後ろが見えるだろう、いや、常人なら首の骨が折れてしまうだろう。
「痛っ、いたたた……」
 痛みはあるものの、ジョ
ニーはやはり生きていた。
「ほらね」
 まどかさんはしてやったりの顔で言った。

<ロックンロールはつづいてゆく……今夕、もう一編……>
━━━━━━━━━━━━━━━
go,johnny,go‼
photo:03



前回まではこちら

photo:04



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2012-09-27 17:43 | カテゴリ:未分類



炎上するパイプラインを、見てる子供はなぜだかクスクス笑ってる、
〝暴力を、咎めるオトナたちだって、
旗持ち暴れて騒いでるよな〟、
届いてこない行進の、張り裂け声は悲しいくらい響かない、

それ見て嗤う者たちは、人でなしだと殴られた、
そのすべての光景は、悲しいくらいに滑稽だった、

繰り広げらる、見慣れたしまった現実は、
苛烈だらけで孤独ばかりが先走る、
悲しむだけで何も変わらず、立ち尽くす最終線、
嗚呼、そしてまぶたに描く果ての虹、

永遠の雨になる、もう二度とはやまないそれが、
卑劣なる手を使わせようと、間近で舌をちらつかす、
永遠の雨がふる、冷えてしまった太陽は、
溶け出しながら西の終わりへ逃げてゆく、

それ見て悲しむ者たちは、オプティミストと嗤われる、
映るすべての光景は、悲しいくらいに滑稽だった、

終わりの季節が始まって、そいつに背を向け見ないふりさえ、
タバコにつけるはずだった、火を探そうにも凍える体、
ナイフになって空を裂く、カラスがらどうにも目障りで、
きっと汚れた言葉しか、吐けなくなった岬にて、
無駄とうそぶく虚勢の背中、




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2012-09-26 10:39 | カテゴリ:未分類
photo:01




鳴り始めた風は泣いているみたい、
西から東、少し尖った乾いた風は、
海に舞う鳥みたいな声で泣いていた、
どこから吹き、どこへ流れる?
僕は行く先、眺めてた、

荒れた地がひろがって、そこに道らしい道はなく、
足跡もさえも見当たらない、口笛鳴らして軽みに至る、

風の声に耳を澄ませる、空が涙するなら両の手ひろげ、
喚き散らす稲妻が、夜の闇を切り裂くのなら、
そいつの叫びを浴びてみようと、

朝焼けに目を細め、幾億の星を数えた、
陽に灼かれて砂上を歩き、凍てつく地にも立ち止まれない、
人差し指が虚空をなぞる、まだ見ぬ虹を描いてる、

新しい世界で僕は、新しい名前を呼んだ、
新しい街を見つけた、そしてまた想いを抱いた、
新しく出会う人の鼓動を、痩せた体に刻み続ける、

光を追い、光を求め、
闇に触れることを恐れることもなく、
2本の足で歩き続ける、

孤独な心を持ちながら、
体温と同じくらい、優しい言葉を探してる、
抱いた想い、そんな全てを自分の言葉で紡いでいたい、
愛だとか自由だとか優しさだとか、
希望や願いは絶えることなく、
かたちにはならずとも、誰もが胸に宿らせる、
命が命を繋ぐ線、大事なものはきっとこの手に、

少し休んで、また立ち上がる、
目を閉じて、微かに感じる光に手をかざす、
ゆく先に、なにが待つか誰も知らない、
ここから先はまた未踏、それでもまたゆくんだろう、

photo:02



━━━━━━━━━━━━━━━

2009.09.25 初投稿記事「移民に歌を」
ハロー、ミスタータナトス
国境線を舞う鳥が

*今日から四年目突入ですっ‼
どうぞご贔屓に。

2012.09.26
田中ビリー

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2012-09-24 22:11 | カテゴリ:未分類
photo:01


〝砂の旅路に〟

走り続けた、ずっとそう思ってたんだ、
短くもない刻が過ぎ、手にしたのは金色に似た砂だった、
ゆく先々で人は倒れた、多くはそのまま起きてはこない、
誰彼なく襲う疲弊は、この世界のほとんど全てを覆い尽くした、

だから終わらない戦、 救いを探した、
希望があると言い聞かせ、 倒れるたびに砂を噛む、
血が臭う水平線、 だけどそれもやがては終わる、
誰もが終わりをひた待つように、

旅路はここで終わりを告げる、 新たに立つか、
そのまま倒れ眠りにつくか、 どちらでもいい、
好きにする以外に術はない、 手にしたものが欲しかった、
石と違えどそれが何?
生憎、見つけたものがただ、欲しがるものと違ってただけ、
囃され叩かれ耐えながら、どうにか四肢が動いただけだ、

どのようにも花は散る、君がそうであるように、
僕もやがては走りを終える、それだけのこと、
ただそれだけのことなんだ、
手にした砂を虚空に流す、風に吹かれて散りゆくだろう、
泣けもせず乾いた体、すぐに砂になるだろう、
そのまま足掻くこともなく、風に散らされ舞うだろう、


━━━━━━━━━━━━━━━

photo:02



音速へヴン
ガラスのオーロラ
終末デニス

*今週いっぱいで丸三年だと勘違いしてました、今日で丸三年になりました。
明日から四年生ですっ‼ どーぞよろしく。

2012.09.25
田中ビリー




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2012-09-23 19:46 | カテゴリ:未分類



スラムと化した人工島の一画、街娼たちが明滅するネオン街に立ち並ぶ、その容姿は様々だ、金髪がいる、派手な下着をちらつかせる者もいる、過去は男だった者、現在も男だが女装している者、そんな混沌をライフルを構えた兵を乗せたモスグリーンのトラックが砂煙をあげてゆく。
 街角には闇タバコが売買されていた、密造酒を置く店もある、店とは名ばかりだ、実際はテントを張っただけか、良くてもコンテナを搭載したトラックである。検閲が行われるという情報があれば即座に立ち去るためだ。
 臨時政府は戒厳令を敷き、ヒトが集団になることを禁じた、各地で起きた暴動を抑止するためだった。

 乾いた銃声が数発、スラムを駆け抜けてゆく、悲鳴がそれに続く。
 街娼たち、それを眺めていた男たち、そして多種多様な店舗を掲げていた者たちは驚くでもなく、ため息さえ混じらせながら撤収作業を始める、彼ら彼女らにはとくに珍しくもない、ギャング同志の小競り合いか、もしくは憲兵たちによる違反者の『殺処分』か、そのあたりだろう。
 日常化するとヒトはヒトの殺害にさえ慣れてしまう。

 倒れているのは男だった、元の色が分からなくなるくらい汚れたシャツと穴だらけのデニム。数発の銃弾を受けたらしい、呼吸は荒く、痛みが唸り声をあげさせている。
 最期は近い。彼自身、それを承知しているようだが、だからと言って楽になるまではしばらくの時間が必要になる。
「……終わりがきたのよ」
 彼の傍らには女がいた、少女に見えるが、しかし、その姿はスラムに生きているようには見えない、少なくとも、彼は彼女を見たことがない。
 男は霞む視界で声の主を凝視する、ぼんやりとそのシルエットが深まりゆく闇に浮かんだ、“彼女”は白から黄色へと流れる柔らかい光のグラデーションを纏っているように見えた。
「すぐにラクになるわ……眼を閉じて眠って……」
 彼女はその細い手を男にかざす、乱れていた呼吸が止まる。
 少女はもうそこにはいなかった。

 死の直前に現れると言われる少女。単なる幻と嗤う者もいる、しかし、それは実在すると言う者もいる。
 彼女は「スラムの祈り子」と呼ばれている。


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2012-09-23 16:40 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110813_133946.jpg

鉄条網を前にして、最後の最期は乗り越えたい、
この向こうは別の世界だ、響き渡る無音が両耳貫く、
楽園なんて何処にもないって、

そんなことを笑顔で話す、いっそ早く来たらワクワク、
明日なんかどこにもないって、
さぁ、終わりの冬を始めよう、僕らはいない神に最期を託す、

クラクションが四方から降る、音より速く誰より速く、
端役たちを出し抜き走れ、ゼロの世界で世界はゼロだ、
叩く雨の音色はブルー、

明けない夜はないらしい、それでもまた夜はくる、
鎮静剤で黙らせた、朝焼け、喧騒、うごめくケモノ、

鉄条網の向こうには、たどり着く猛者の国、
砂の海を掻き分けて、飛び散る赤いサイレンに、恋人抱いて跳びまわれ、


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110920_163633.jpg


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--海賊ビリー 新ロゴマーク.png
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2012-09-23 16:36 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110928_191232.jpg


夜の空は深い深い海にも似てて、光る眼を持つ鳥たちは、
クロールするよう黒髪みたいな森へ帰ってゆくの、
朝がくるまで静かに眠る、小さな家で子鳥とともに、

巨人が弾いたチェロの下、その下には小さな街が、
妖精たちと暮らしているのはレディ・サブリナ、
真昼に浮かぶ白い月、その近くを堕ちてゆく、
鳥に似せた鉄の塊、火薬を撒いて逃げてゆく、
そうね、またどこかで人と人が争い合うの、

慌てなくてもやがて人は終わるのに、速度をもっと上げてたいのね、
退屈なんて想いを持ってしまったばかりに、
星はこのひとつだけ、魔法を忘れて慈しみも失くしてゆくの、

空が青くいてくれるのは、あとほんのわずかだけ、
星が静かにしてくれるのは、あと少しの間だけ、



JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--海賊ビリー 新ロゴマーク.png
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2012-09-23 16:34 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110927_182854.jpg

深海にて生まれた命、光をその手につかもうと、
あまりに無音に過ぎる暗がり、浮上するまで呼吸さえもままならない、

跳ねる飛沫に乗り移る、陽の原色のアーチは遠く、
脆く儚く、わずかなときを、それでもいい、
足枷外せば浮上を果たす、

じゃれ合うサカナが腰を振る、地上に生くヒトを笑った、
水のなかほど生きるにいい、優しい青みはないと分かって、

泥臭い唾を吐き、追われることも追うもない、
自責も孤立も仄暗い水の底なら、永久なる嘘を続けてられる、

サーチライトも地図もなく、描く先は月の夜、暗がる海面、
顔をあげたらどこかの灯台廻ってる、そのとき、ヒトは初めて地上を掴む、

浮上の先に見るのは世界、新たなる躯体を以て、
浮上の果てにあるのは夜空、ナイフのように尖る月、その端まで飛び上がる、




graphic and text by Billy.
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2012-09-23 16:33 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110927_123134.jpg

沈みかけた船の上、交錯する狂騒、生存、
近づく黒き波の水、暴きたてるが如くの様で、
飢えた大蛇は赤みの臓に飲み干さんとばかりに開く、

月の雫で凪ぎに飽きしの荒海は、深みに続く永遠の、
闇に誘う鼓動で動く、乱れ狂う者ほど早く、終の奈落へ導かれてく、
船の上は堕落なほどに掻き乱された、渦巻く背骨の色は黒、

虐者のデニスは散りゆく定めを知りながら、
取りも乱さず祈りさえも捧ぐ静寂、下弦の月のしたたかなる笑み、
気まぐれなる飢えと定めに、従属するつもりさえなく、
暴き立てたひとつの終わり、青白くも燃え立つ火を背に立て昇らせて、

運命たるを受け入れずにきた虐賊たる誇りを続け、
胸に垂れる黄金だけを握り締む、

覚悟たるはこの日に非ず、飲み込まれし聖なる者に別れも告げず、
いまこの終の刻すら、高鳴る鼓動で下唇を舐めている、




illustration and text by Billy.
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2012-09-23 16:21 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110823_173930.jpg


きらきらひかる、宝石でもガラスでも、
夜に見ればそう差はないって、押し潰したダイヤモンド、
跳ね飛ばされたハリネズミ、人工繊維のシルクシャツ、
カラスは闇に牙を研ぐ、

コールタールを流し込む、コンビナートの上を旋回、
掻き回したら空が血を吐く、足音もなく鳴き声もなく、
ちらつく影はヒトにも見える、

安住を得た俗物たちは、金のにおいに鼻が利く、
飢えたふりが得意なだけの、旅を忘れて海を嫌った、
カラスたちがまた呼んでいて、せせら笑いは聞こえないふり、


きらきらひかる、宝石でもガラスでも、
闇に映せば違いはないって、捻り潰したダイヤは破片、
蹴り上げられた朝の始まり、泥だらけはもういない、
ガラスに夜がまた映る、

音の速さで走れるのなら、邪気も無邪気もないだろう、
瞬間だけに生きるなら、感情ひとつもいらないだろう、




JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110901_161655.jpg




photograph,text,illustration by Billy.
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2012-09-23 12:35 | カテゴリ:Simplog
投稿写真

ロックンロール・ジョニー。

本名……助 新(たすけ・あらた)
176センチ、55キロ。
インディー・パンクロックバンド「THE CIGARETTES」のヴォーカル/ギター。
天然を超えた「大自然」キャラ。


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$“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-石原さとみ イラスト 画像

$“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-パンク バンド ジョニー
 
 ブースの向こう、厚いガラスを隔てた向こうから射抜く視線で睨む女がいる、美しい娘だ、明るく染めた金に近い髪は長く、前髪は切り揃えている。
 彼女は細い腕の下で組み、真っ直ぐにこちらを見ている。鋭角的な肩から伸びる長い腕には無駄がない、そして華奢な脚は細身のデニムが痛々しいほどにフィットしていた、交差しているにも関わらず太腿には隙間がある。
 どこかやさぐれた雰囲気である、チュッパチャプスをくわえたままだ、ブーツの踵でふくらはぎを掻いている。首を回し骨を鳴らしている。その仕草は戦闘前の準備にさえ見える。

 男たちはガラス張りの内側、レコーディング室のなかにいた、実験動物さながら彼らは監視のなかにいる、それぞれが持つ楽器とプレイヤーたち、ガラスの向こうには美貌の辣腕マネージャー、まどか嬢がニラミを効かせている。

 ヒラサワくんは冷静に状況を見ていた、年齢と積んだキャリア相応の理性を保っているのだ、しかし、不慣れな若者二名……ジョニーと天野くん(ジャック)は初のレコーディングということもあってか、苦戦を強いられている。
 彼らはいま、初のオリジナルCD制作に向けて新たな地平を駆け出したばかりだ。駆け出した途端につまづき転んだ感もあるが、それでも前進は続けている。

「んー……。曲なんて作れるのかなぁ、俺たち」
「難しく考えなくていい、俺たちがやってきたことをカタチにしてやるんだ」
 そうは言ったが、ヒラサワくん自身にも『やってきたこと』はまだクリアに見えていない。脳裏をかすめるのはまどか嬢のキックとかかと落とし、ドロップキック……その苛烈極まる罰を喰らい続けるフロントマンのジョニーばかりだ。
……よく平気でいられるなぁ、それが素直な気持ちだった。
 そんな思いは露も知らず、ジョニーはいまだ名前さえ知らないコードを刻んでいる。

「ちょっとあんたたち、好きに弾いてるようにしか見えないけど、スコアとか書かないの?」
 マイクを通じて容赦ない叱責が投げ込まれる。もっともだ、スタジオに入ってからすでに二時間が経つ。
「降りてくるのを待ってるんだ、きっとあと少しだよ」
 ジョニーは言う。わがままが効くミュージシャンの言い訳のようだが、その真意は分からない。
「……降りてくる? そんなイタコみたいなこと言ってないでさっさと作りなさい」
「……イタコって……?」
「ジョニー、余計なこと言うな、まどかさんが怒る……」
 天野くんが耳打ちする。
「そうか‼」
 ジョニーは何かに気づいた、解き放たれた笑顔が眩しい。
「イタコ修行しよう‼ そうすれば降りてくるよ‼」
 言い終わるのを待たず怒号が放たれる、
「バカどもっ‼ いい加減にしろっ‼」
 その咆哮はスタジオ内を震撼させた、その日いちばんの轟音だった、まどか嬢の投げつけたチュッパチャプスは防音ガラスを貫通して、ジョニーの額で粉々になっていた。
「こいつ……不死身だな……」
 ヒラサワくんが呟いた。


<ロックンロールはつづいてゆく……>
━━━━━━━━━━━━━━━

$“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-イケメン ジョニー 画像
前回まではこちら

━━━━━━━━━━━━━━━

「小説〝DIRTY COLORS〟序」

the sunshine underground(総集編)

the sunshine underground/〝after life〟 総集編

performed by billy.

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2012-09-21 08:57 | カテゴリ:未分類

“Go,Johnny Go!!”

“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-ジョニー スーパースター.jpg



 無軌道なのか本能か、天才なのかバカなのか?!
 ひたすら我が道を生きる男、ジョニー(本名・助 新)のおマヌケ青春ストーリー!!

 彼はどこへ向かうのか。
そしてその果てに何をつかむのか。

※とりあえず、ここまでのおまとめです。


∞イケメン・ジョニーはスーパースター。
∞イケメン・ジョニーは働かない。
∞ジョニーもようやく何かに気づく。
∞イケメン・ジョニーはやっぱり、頑張るあなたを応援しない。
∞ジョニーは今日も相変わらずで。
∞イケメン・ジョニーは食べることに精一杯で。
∞イケメン・ジョニーに相談事は向いてない。
∞イケメン・ジョニーは秋晴れの天気が良い昼下がりに昼寝くらいしかすることがない。
∞イケメン・ジョニーも働かざるを得ないらしくて。
∞お久しぶりのイケメン・ジョニー。
∞イケメン・ジョニーはパンクロッカー?
∞イケメン・ジョニーがパンクに挑む。
∞イケメン・ジョニーがパンクに吠える!!
∞イケメン・ジョニーよ、どこにいる?!
∞イケメン・ジョニーも変化の季節?
∞イケメン・ジョニーがライヴに挑む?!
∞イケメン・ジョニーがパンクに吠える!!
∞イケメン・ジョニーがギターを鳴らす!!
∞ジョニーと春とイェー・イェー。
∞イケメン・ジョニーのバンドの名前は……THE CIGARETTES!!
∞イケメン・ジョニーも黄金週間むかえるようで。
∞イケメン・ジョニーのライヴが決まる!!
∞ジョニー・バンドは余計なことに全力疾走。
∞ジョニー・バンドがステージへ!!
∞イケメン・ジョニーがロックンロールで世界を変える!!
∞イケメン・ジョニーが攻撃される?!
∞ジョニー・バンドに新風が吹く!!
∞ジョニーと七夕、願い事は何にする?
∞ジョニー・バンドが契約へゆく!!
∞ジョニー・バンドが途方に暮れる。
∞ジョニー・バンドは旅の途中。
ジョニー一座は流星岬で。
∞ジョニーの夏は旅に迷って。
∞ジョニーと晩夏のブギーとウギー。
∞ジョニーは思い出なんていらないらしい。

∞ジョニーは何かを待っている。

次回は……未定。
そのうちやります♪




[番外編]
∞イケメン・ジョニー [番外編] 子供のころのジョニーくん。




“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-海賊ビリー ロゴマーク.png


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 無軌道なのか本能か、天才なのかバカなのか?!
 ひたすら我が道を生きる男、ジョニー(本名・助 新)のおマヌケ青春ストーリー!!

 彼はどこへ向かうのか。
そしてその果てに何をつかむのか。

※とりあえず、ここまでのおまとめです。


∞イケメン・ジョニーはスーパースター。
∞イケメン・ジョニーは働かない。
∞ジョニーもようやく何かに気づく。
∞イケメン・ジョニーはやっぱり、頑張るあなたを応援しない。
∞ジョニーは今日も相変わらずで。
∞イケメン・ジョニーは食べることに精一杯で。
∞イケメン・ジョニーに相談事は向いてない。
∞イケメン・ジョニーは秋晴れの天気が良い昼下がりに昼寝くらいしかすることがない。
∞イケメン・ジョニーも働かざるを得ないらしくて。
∞お久しぶりのイケメン・ジョニー。
∞イケメン・ジョニーはパンクロッカー?
∞イケメン・ジョニーがパンクに挑む。
∞イケメン・ジョニーがパンクに吠える!!
∞イケメン・ジョニーよ、どこにいる?!
∞イケメン・ジョニーも変化の季節?
∞イケメン・ジョニーがライヴに挑む?!
∞イケメン・ジョニーがパンクに吠える!!
∞イケメン・ジョニーがギターを鳴らす!!
∞ジョニーと春とイェー・イェー。
∞イケメン・ジョニーのバンドの名前は……THE CIGARETTES!!
∞イケメン・ジョニーも黄金週間むかえるようで。
∞イケメン・ジョニーのライヴが決まる!!
∞ジョニー・バンドは余計なことに全力疾走。
∞ジョニー・バンドがステージへ!!
∞イケメン・ジョニーがロックンロールで世界を変える!!
∞イケメン・ジョニーが攻撃される?!
∞ジョニー・バンドに新風が吹く!!
∞ジョニーと七夕、願い事は何にする?
∞ジョニー・バンドが契約へゆく!!
∞ジョニー・バンドが途方に暮れる。
∞ジョニー・バンドは旅の途中。
ジョニー一座は流星岬で。
∞ジョニーの夏は旅に迷って。
∞ジョニーと晩夏のブギーとウギー。
∞ジョニーは思い出なんていらないらしい。

∞ジョニーは何かを待っている。

次回は……未定。
そのうちやります♪




[番外編]
∞イケメン・ジョニー [番外編] 子供のころのジョニーくん。




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2012-09-20 07:34 | カテゴリ:未分類
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子供達は満月追って夜の向こう側に走ってく、月の地名はだいたい全部覚えてる、
月の土地を買い漁る、誰かのことは知りたくもないって話してる、
波の上でゆらゆら楕円を描く海、オイルが流れたみたいに黒く、
そのなか、月はちぎれてる、

もうすぐ世界は終わるのなんて、童話みたいな囁きで、
国籍知らない子供たちは笑ってる、
擦り傷だらけの膝でさえ、痛みが彼と世界の境界線、

たどり着いた港の近く、朽ちたスローボートは揺らいでた、
灯台にひかりはなくて、猫が夫婦で暮らしてる、
ずっと前からそうなんだって、

あの日、港についた夜、流れ星が見えたんだって、
淋しそうに目を伏せた、この国じゃ何も良いことなかったけれど、
潰れたワゴンが錆びつきながら波を割る、そんな景色を眺めてる、

流れついたボトルを見てる、原色だらけが月のひかりに照らされて、
波打際でオーロラみたい、地上に咲く銀河のカーテン、
ポケットのなかのクッキー、分けて食べよう、
バッグにオレンジ入ってる、

ねえ、もう夜が終わるみたい、
太陽は欠伸しながら、月は無口に沈みながら、
時間を新たに再生させる、

夜が終わる、夜は明ける、
今日をまた手に入れて、僕らは水平からの風のなか、
夜が終わる、朝が始まる、
まだ生きてるって、冷たい風にさらされた、
肌がまた告げている、

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「小説〝DIRTY COLORS〟序」

the sunshine underground(総集編)

the sunshine underground/〝after life〟 総集編

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performed by billy.
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2012-09-19 07:40 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
photo:01



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〝DIRTY COLORS〟


 過渡期さえ終わり、衰退/縮小期を迎えた極東の国家、ニホン。
 すでに栄華は過去になり、臨時政府と隣国の共同管理のもとに治安維持を進める戒厳令下の限界地点において、暗躍者たちは国家を地図上から削除するシナリオをひいていた。

 大量に流入した移民たちの二世、三世たちは自身のルーツ、故郷、誇りのために、闇に跋扈する猛者たちと戦うべく決起する……。

〝海を見ている〟
〝ギヴ・ザ・ガロン〟
〝密入国のジタン〟
〝荒野の墓標〟
人工島、そして〝主犯のガゼル〟
〝公安の狗〟 ディータ
〝ラドラムの家族〟

〝悪魔〟デラロサ
〝逆賊バルハラ〟
〝最期に咲く花〟
〝OVERTURE〟

「〝DIRTY COLORS〟破」へ続く

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the sunshine underground(総集編)

the sunshine underground/〝after life〟 総集編

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(注)
この物語はフィクションであり、個人名、団体など、
すべて架空です。

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2012-09-16 00:28 | カテゴリ:日々のこと
“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.

this week named......〝nemeless bird

 残暑厳しい……いつまで続くんだいったい……な日本列島にお住まいの皆さん、こんにちは。今週は三連休ですね。連休なんて無関係な皆さん、お疲れさまでございます。

“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.

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〝悪魔〟デラロサ

〝逆賊バルハラ〟

〝最期に咲く花〟

〝OVERTURE〟


※金本知憲選手が引退を表明されました。


∞ジョニーは思い出なんていらないらしい。

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どうせ暑いならハワイにでもなればいいのになあ……。

……と、ここまで書いたのが昨日のお昼、仕事場のパソコンで。
iPhoneとアメーバさんの相性は極めて悪いようですね……。僕はiPhoneに変えて以来、空き時間にWordアプリでテキストを書き、画像を添付してから下書き保存……と言う作り方をしているんですが、下書き保存に失敗されてしまいます。
「アプリに保存されました」と表示は出ますが、そちらに保存された記事は公開できず、「書いた本人のみがそれを見ることができる」という、どうしようもない状態になり……。

なにか良い方法があれば教えてください。
iPhone向けのアプリはあるんですが、文字数制限があるので使う気にならないのです。

よろしくお願いしマス!!

追記:
やはりwindowsからの作業環境は快適でした。
……欲しいなあ、壊れてないパソコン……。


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photo:03



photo:01



 
 なかなかやるじゃんか、こいつら……。立ったまま壁にもたれて腕を組み、ピンヒールの踵でリズムを刻みながら、まどか嬢はモニターを観ていた。カーテンを閉めて暗くした会議室、各地のライヴを編集したビデオが映し出されている。
『2012 ザ・しがれっつ 夏ノじん』と、なぜかひらがなとカタカナで交互に書かれたラベル。読み書きを覚えたばかりの子供か、あるいは日本語教室に通い始めた外国人のようである。
 どしゃめしゃな演奏だった、ジョニーは頻繁に歌詞を忘れてその度に理解不能な叫び声をあげ、彼が弾くギターは不協和音の嵐である。
 ドラムは安定感がなく音圧だけに特化しているのか、しかし、大地に巨大な杭を撃ちつけるかのような迫力がある。
 そのふたり……ギター兼ボーカルのジョニー、ドラムスの天野くん(ジャック)……の自由にして乱雑な演奏を繋ぐのがヒラサワくんのベースだ、瞬発力と速度で跳ね回るジョニーと鬼の形相でセットを叩き潰さんとばかり撃ちまくる天野くん(ジャック)、ふたりの間を流麗にして的確なベースラインが距離を縮め、ときには先頭を切る、そして抜群のテクニックがふたりを支え続ける。
 いいバンドになる、なにより華がある、ステージに映える、そしてどんなバンドにもいない圧倒的な存在感を持つジョニーがいる。
 よし、CDを作らせてみよう、まどか嬢は決断した。

「オッケー、カーテン開けて」
「ひゃいっ」
 すっかりまどか嬢のしもべが板についてきた天野くんは裏返った声で返事する、会議室にはメンバーも揃っていた、真剣な眼でビデオを観ていたヒラサワくんも何か手応えをつかんだように満足げにうなずく。
「やるね、ヒラサワくん。さすがは歴戦のツワモノだね」
 20歳下のまどか嬢にそう言われてもヒラサワくんは気にしない、親指を立てて無言で返す。バンドとマネージャーがいいチームになりつつある、彼はそう感じる。
「ジョニー。あんた、シロウトだったくせによくここまで成長したよ、そこだけは誉めてあげるわ」
 ジョニーはソファの上にいた、背もたれに足をかけて逆さになり、床にアタマをつけている。手にはスナック菓子、天地が逆転していることもあるだろう、ボロボロと周囲にこぼしている。だが、変わらぬ奇行にツッコむ者はいない。
「んー、毎日やってたからねー。ゴハンも毎日食べたしね。俺、コンビニのオニギリは全種類憶えたよ、聞く?」
 相変わらずののんびりした口調でジョニーは答えた。こいつらタフだわ、まどか嬢は思う。
「よし、CDつくるかっ‼」
「し、しーでぃー……」
 まどか嬢の提案に浮き足立つ天野くんとヒラサワくんだった、そのために夏の間をドサ周りに費やしたのだ、そして、彼らはついにオリジナル・アルバムの制作にまでたどり着いたのだ。
「CD……やっと……」
「俺たちの音源が……」
 お人好しのパンクスふたりは涙まで浮かべていた、天野くんにいたっては周囲をはばからず、涙声で喜びを表している。
「あんたはどうよ、ジョニー? 反応がないけどさ?」
「んー、や、つくるって言っても……俺、もう忘れちゃったんだよね。ツアー終わりだって言われたから。歌詞からコードからなにから全部忘れた。また憶えないとね……大変だね」
「……全部……?」
「や、ジョニー、アタマで憶えてなくても体が記憶してる、大丈夫だよ……」
 一抹の不安に駆られながらヒラサワくんが口にする、まどか嬢は怪訝な眼で天野くんは不思議そうに、それぞれがジョニーを見つめる。
「そうかなぁ……。さっき観てたビデオ、最後になるまで俺たちのライブだって気づかなかったんだよね……。たぶん、憶えることが多過ぎたからパンクしちゃったんだろうねー。ほら、俺、過ぎたことは忘れるようにしてるしね」
 本当のようである。
「……」
「……」
「この……おバカっ‼」
 まどか嬢の大技、ドロップキックがジョニーに突き刺さった、狙いを定めて中空を舞った攻撃はまたもジョニーの頭部を直撃していた。
「思い出せ、この大馬鹿者っ‼」
 両方のヒールが折れていた、それを脱いでジョニーのアタマに投げつけて、まどか嬢は部屋から去った。



<ロックンロールは続いてく……>


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go,johnny,go‼

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イケメン・ジョニーはスーパースター⁈ (おまとめ篇。)
 

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2012-09-14 09:20 | カテゴリ:未分類


小説〝DIRTY COLORS〟序

 過渡期さえ終わり、衰退/縮小期を迎えた極東の国家、ニホン。
 すでに栄華は過去になり、臨時政府と隣国の共同管理のもとに表向きは治安が保たれる戒厳令下の限界地点において、暗躍者たちは国家を地図上から削除するシナリオを描いていた。
 大量に流入した移民たちの二世、三世たちは自らのルーツ、故郷、誇りのために闇夜に跋扈する猛者たちと戦うべく決起する……。


〝海を見ている〟
〝ギヴ・ザ・ガロン〟
〝密入国のジタン〟
〝荒野の墓標〟
人工島、そして〝主犯のガゼル〟
〝公安の狗〟 ディータ
〝ラドラムの家族〟

〝悪魔〟デラロサ
〝逆賊バルハラ〟
〝最期に咲く花〟
〝OVERTURE〟

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the sunshine underground(総集編)

the sunshine underground/〝after life〟 総集編



(注)なお、作中にあらわされる人物、団体など、各固有名詞はすべて架空のものであり、実在するそれらとは一切関係ありません。

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2012-09-13 19:28 | カテゴリ:未分類


〝DIRTY COLORS〟

 美しい国だと言われていた、他国に比べて特別に美しいのかと言えばそうでもなかっただろう、美しい部分があり、それによって醜さを忘れることができた、それだけのことだ、何もかもが美しいなどと言うことはあり得ない。
 誰もが平和で穏やかに暮らすことができ、結果、幻想を共有できたに過ぎないだろう。
 正義があり、それは悪を駆逐するものであり、人々は誰かによって救われるべきである、もちろんそれも幻だ、もはや子供でさえそれが稚拙な論理であると鼻白むだろう。

 他人種を排除することで得られた一体感も過去に過ぎた、敗戦はあれど占領体験がなかったこの国の人々は言語が違えば、ただそれだけで畏怖の対象にした、場合によっては差別の対象でもあった。
 しかし内実はどうだったのか。
 同胞、同族と言う言葉の裏にあるのは相互が相互を監視する社会だった、争いを生む争論は常に結論を見送り、答のない問に意味を見出そうともした。

 いま、この国は過去のありとあらゆる問題が熱病となり、膿を出してゆく過程に耐えることなく崩壊し、衰退を続けている。
 過渡期すらも終わった、再生するよりも早く新たな傷が疼き始める。もはや修復さえ不可能だろう、すべての終焉のあとに、新たな芽吹きを待つしかないのかもしれない。
 僕たちが生きるのはそんな国なんだ。

 領土問題に端を発した紛争はニホンを寸断する結果となった、経済、政治、治安、制度……なにもかもがその価値を失くしたあと、戦後から駐留していた米軍、そして領海問題から侵攻にいたった両国の間に暫定的な和平条約が締結された、共同管理と言う名のもとに独立国でなくなったこの国は大量の移民の流入があり、数多くの騒乱があり、荒廃の末に多数のギャングたちが権利と支配権を賭けて戦った、それはいまも続いている。
 彼らには彼らの意思があり、それは旧日本政府が母体となった臨時政府(新ニホン政府)にとっても、共同管理を遂行する米中にも不愉快な存在だった、彼らの一部には「日本奪還」を謳い掲げる者もいた、それが現実になると「管理者」たちは正義を冠して賊を敵視できなくなるからだ、すでに地下資源と新エネルギーの技術提供の売買は秘密裏に遂行され、国は地図上から消えるシナリオが描かれているからだった、そのシナリオは三国間で交わされた協定でもある。

 ひとりは言う。
「国のことは分からない、だが、ここに生まれ生きるニンゲンのひとりなんだ」と。

 もうひとりが言う。
「特別な地である必要はない、経済的二流であったとしても、人々には必要なはずだ」と。

 そして、かつてひとりの男は言った。
「争うことは愚かしくも、私たちにはまだ誇りがある、それはここに生きるすべての者に引き継がれてゆく……愚者が必要であるなら私たちがいる」と。

 揺らぐ命運は誰のもとにひざまずくのか。そもそも国や土地は誰のものでもないはずだ、誰の支配も受けない、僕たちは戦う。
 なにを得、なにを得られずにしても。生きることは戦うことでもある。
 男たちは戦乱の待つトーキョーへと向かう。



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〝DIRTY COLORS〟

the sunshine underground(総集編)
the sunshine underground/〝after life〟 総集編
this week named......〝DIRTY COLORS part-1〟


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2012-09-12 21:19 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
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THE DIRTY COLORS

 スラムと化した人工島の一画、街娼たちが明滅するネオン街に立ち並ぶ、その容姿は様々だ、金髪がいる、派手な下着をちらつかせる者もいる、過去は男だった者、現在も男だが女装している者、そんな混沌をライフルを構えた兵を乗せたモスグリーンのトラックが砂煙をあげてゆく。
 街角には闇タバコが売買されていた、密造酒を置く店もある、店とは名ばかりだ、実際はテントを張っただけか、良くてもコンテナを搭載したトラックである。検閲が行われるという情報があれば即座に立ち去るためだ。
 臨時政府は戒厳令を敷き、ヒトが集団になることを禁じた、各地で起きた暴動を抑止するためだった。

 乾いた銃声が数発、スラムを駆け抜けてゆく、悲鳴がそれに続く。
 街娼たち、それを眺めていた男たち、そして多種多様な店舗を掲げていた者たちは驚くでもなく、ため息さえ混じらせながら撤収作業を始める、彼ら彼女らにはとくに珍しくもない、ギャング同志の小競り合いか、もしくは憲兵たちによる違反者の『殺処分』か、そのあたりだろう。
 日常化するとヒトはヒトの殺害にさえ慣れてしまう。

 倒れているのは男だった、元の色が分からなくなるくらい汚れたシャツと穴だらけのデニム。数発の銃弾を受けたらしい、呼吸は荒く、痛みが唸り声をあげさせている。
 最期は近い。彼自身、それを承知しているようだが、だからと言って楽になるまではしばらくの時間が必要になる。
「……終わりがきたのよ」
 彼の傍らには女がいた、少女に見えるが、しかし、その姿はスラムに生きているようには見えない、少なくとも、彼は彼女を見たことがない。
 男は霞む視界で声の主を凝視する、ぼんやりとそのシルエットが深まりゆく闇に浮かんだ、“彼女”は白から黄色へと流れる柔らかい光のグラデーションを纏っているように見えた。
「すぐにラクになるわ……眼を閉じて眠って……」
 彼女はその細い手を男にかざす、乱れていた呼吸が止まる。
 少女はもうそこにはいなかった。

 死の直前に現れると言われる少女。単なる幻と嗤う者もいる、しかし、それは実在すると言う者もいる。
 彼女は「スラムの祈り子」と呼ばれている。

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〝DIRTY COLORS〟

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the sunshine underground/〝after life〟 総集編
this week named......〝DIRTY COLORS part-1〟


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2012-09-11 22:57 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
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〝DIRTY COLORS〟

「死は誰にも等価だ、もちろんお前でさえもそれから逃れることはできない、いま、私がそれを証明してやる」
 土砂降る雨のアスファルトにふたりの男がいる、ひとりはすでに大の字に倒れ、もうひとりがそれを見下ろす、流れた赤が激しく撃つ水滴に爛れて歪む。呼吸が絶える直前か、彼は自らの終焉に抵抗すらない。

 最大勢力を誇った一家の首領、バクスターはその最期を配下の裏切りによって迎えることになった。
「……ラドラムではなく……お前に殺られるとは……」
 掠れた声が血とともに吐き出された、同時にその生涯を振り返る、そうか、私はこれを繰り返してきたのか、と。
「最期に言いたいことがあるなら聞いておこう」
 ピストルを構えたまま男は笑う、爬虫類の眼と昆虫のような肢体を持つ男だ、権力にかまけ緩んだバクスターとは違う、彼は私の手にしたすべてを奪うのだろう……軍とのパイプ、武力、そしてバクスター一家の構成員と獲得してきた領土……。
「ラドラムと……やり合うのか……」
「敵対する勢力は消す、いままでのお前と同じように」
「連中は……私のようにはいかんだろう……」
「老いぼれていることは同じさ」
「……お前だけは殺しておくんだったな……」
「退屈な遺言だ」
 躊躇もなく弾丸は放たれた、バクスターの額で黒みがかった鮮血が弾け飛ぶ。
 彼は一矢報いることもなく絶命した、そして彼が築いた闇の勢力はかつての配下にして裏切り者がすべてを手にする。
 トーキョーの暗黒街に新勢力が誕生した、その名はバルハラ・ファミリー。
 彼の出自は後に語られることになる。

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the sunshine underground/〝after life〟 総集編
this week named......〝DIRTY COLORS part-1〟

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2012-09-10 19:31 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
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〝DIRTY COLORS〟

 
 彼はその名をデラロサという。
 あるファミリーの幹部である。出自は判然としない、南米に生まれたという話があり、ヨーロッパ系の移民だという説があり、そして日本人であるとも言われる。
 つまりはどこにも属せず、属する場所もない人間なわけだが、そんなことは所詮、制度のなかの話である。
 制度はヒトを家畜化するために生まれたものでもある、ヒトに枷をつけるためのものだ、彼はそのなかに生きていない人間だ、生きてはゆけない育ちだった。

 デラロサは「悪魔の子」と言われた、初めてヒトを殺害に及んだのはまだ6歳のころだった、麻薬に溺れ母に暴力を振るい続けた父親を許せなかった、幼いデラロサは父親がピストルを隠し持っていることを知っていた、彼が泥酔するのを待ち、黒く光る鈍色の引鉄を引いた、こめかみを撃ち抜き、その反動でデラロサは後方へ転倒した、生活の場を探し歩き、解かれていないままの荷物のなかで彼は自らの行為を反芻した。
 手には感触が生々しく残っていた、手首が痺れ、あたりは血のニオイが漂っていた。
 後悔はなかった、むしろそれは快感だった、屈服させて虚無の扉を開くということ。デラロサは目覚めてしまったのだ。

 やがて成人したデラロサは世界各地を転々としながら、傭兵となり紛争に出兵しては快感に溺れた。あの復讐の感覚だけが彼を動かし続ける、闇のパイプを手にした彼は極東のある国へ向かうこのなる。
 ハルバラという男がその地において暗躍していると聞いていた、そいつは国外追放ののち、極東の島国にて勢力を増すギャングだと言う、麻薬と拳銃が自分を呼んでいるような気がした、完全な悪魔に生まれ変わる、その機会だと確信したのだ。

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the sunshine underground(総集編)
the sunshine underground/〝after life〟 総集編
this week named......〝DIRTY COLORS part-1〟


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2012-09-10 18:43 | カテゴリ:未分類




 光なくした灯台下の防波堤、杖をついたかつての船主が眺めてた。
 何を見てるか誰も知らない、そして彼も語ろうとはしない。
 半世紀近くも見続けている、視力の衰えは隠せない、老境にて彼は若かりしを慈しむかのように、おそらくはまぶたに映る記憶とともに生きているのだろう、そう、風化させじと美しく書き換えられた記憶と共に。
 波打つ光を眺めてる。突き刺さる光の矢に撃ち抜かれ、思わず痩せた手をかざす、海は光を弾き返している、だが、オイルや泥に汚れて波は鈍く寄せては返す、死にかけの象が背中で呼吸をしているようにも見える。

 散らばる波に乱反射、砕けて光る太陽は沈む時間を気にしてた。好きに落ちなよ、誰ともなく呟いては世界に夜がやって来る。
書き消すことのできない夜を、今日の夜も憶い出す。

 戦の海に沈んだ船を、引き揚げてくれるまでは見守っている。
 そのなかには彼の想いが眠っているから、見つめる目が開いていても、時間はずっと眠らせている。
 夏の日、太陽に挑まれて、雨の日、体を凍らせて、カミソリ風に傷つけられて、それでも船が浮かび上がるを待っている。

 魂を掬い上げてくれ、誰でもいい、彼の魂を掬い上げてくれ。
 今日も彼は言葉にはせずにそう呟く。
 そして灯火を捧げるように、火のついた一本を汚濁の海にぽつんと落とす。


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2012-09-09 10:10 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
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this week named......〝DIRTY COLORS part-1



 残暑が厳しく、変わらずビールの旨い毎日ですが、
皆さんお元気でしょうか。僕は相変わらずです、元気モリモリでハッスルハッスルと言うわけでもなく、あちぃあぢぃとブツクサ呟きながら、どーにかこーにか生きております。


海を見ている
ギヴ・ザ・ガロン
密入国のジタン
荒野の墓標
人工島、そして〝主犯のガゼル〟
〝公安の狗〟 ディータ
〝ラドラムの家族〟


時代は変わる
時代は変わる 2
時代は変わる 3

the sunshine underground(総集編)



……なわけで、今週は見事に新しく始めた「 〝DIRTY COLORS〟」のパート1にあたるエピソードばかりだったわけですが、かなり長丁場になりそうなので、ブレイクを置きながらにします。
 ジョニーをお待ちの方々が一億人弱もいらっしゃるわけで、もはやビリーよりジョニーがパワーブロガーなんです。

 ちなみに昨日の記事のこのリンク部分…………
⇒時代は変わる
⇒時代は変わる 2
⇒時代は変わる 3

……は昨日の記事に登場した「ラドラム氏」の過去になり、この〝DIRTY COLORS〟は〝the sunshine underground〟やthe sunshine underground/〝after life〟 の続編になっています。

 〝the sunshine underground〟を掲載していたころとは毒者さんもかなり変わってきましたし、時間も経っているので、焦らずじっくりと取り組むような気がします。

 たぶんね(笑)。


performed by billy.



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