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2012-02-29 16:44 | カテゴリ:poetrical punk 00B
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110327_184058.jpg


ずいぶん長い手紙を読んだ、少し迷ってぼくはそれを紙飛行機に、
ねえ、ほら、風に流されて、
どこまだって飛んでゆく、

それはまるで優しい歌だ、綴られた言葉のように、
過ぎた日々を笑えるように、また冷たい風が吹く、

光を胸に抱き続け、走り続けた夏の日々、
くだらねえ、それが口癖だったよな、
いまはまるで別の景色のなかで呼吸をしてる、

ずいぶん長い手紙を書いた、だけど切手は貼らないままで、
そいつをまた紙飛行機に、好きなように飛べばいいって、
あの約束の橋のうえから、

それはまるで優しい歌だ、綴られた言葉のように、
過ぎた日々を笑えるように、また冷たい風が吹く、
光を握り、走り続けたあの日々よ、
いまも思うよ、最高だった、
それはいまになって思うだけかな、

四季はただ僕らを押し流し、見たくないなかへ連れてゆく、
そんなことの繰り返しさ、

四季はまだ生きていて、
探すものを忘れたふりはできやしないや、
流れに沿えず刺さる傷は増えてくけれど、

流す血さえも笑い合えたあの日のことを、
いまは笑えないでいる、僕らはずっとこの世界に翻弄されて、

だけどほら見ろ、光は天から与えられるだけじゃない、
僕らはその光を自ら放つ力を手にしてる、

じゃあまたいつか、
あの約束の場所、その日を待つよ、
じゃあまたいつか、
あの約束の場所、その日を待つよ、



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2012-02-28 13:55 | カテゴリ:poetrical punk 00B
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110529_191824.jpg


懐かしくもあたたかい、土の匂いや草いきれ、
ずいぶん長く旅をした、見慣れぬ場所を訪れるたび、
故郷ばかりを絵にしてた、
夜に走る風がある、朝に光る月を見た、

シベリアの森のなか、子守歌をいくつ歌った?
世界中を旅しても、描く景色はいつだって、
雲の温もり、人の優しさ、
変わらないもの、変わりゆくもの、
沖に見た帆船や、遠く夢見て、
拾い集めた波打際の貝殻と、

絵描きのチェリー、いまはまた、
新しい旅にゆく、傷つきながら歩くと知って、
それでなおも歩みを止める気にならない、

絵描きのチェリー、見送る者に背を向けて、
手の平だけ上げ、微笑むみたいに微かに振った、
真新しいキャンバスと、使い慣れだけ詰めた鞄、

冷たい朝と柔らかい夜、そのどちらをも胸に、
まだ見ぬ世界を描いてみたい、振り向きざまにチェリーは笑った、
いつかまた、巡り合うもあるでしょう、


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2012-02-28 13:50 | カテゴリ:poetrical punk 00B
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110426_195156.jpg


水と水はふわり宙で弾け合わさる、含んだ光を分け合って、
微笑み合うよう慈しむよう、悲しみばかりが散らばる世界、
儚げなくも澄み冴える、荒む天にそぼ濡れようと、

たおやかにも陽炎や、
薄氷でさえ艶やかなる光をもって、
目覚めれときは猩々緋、

鈍色なる銀の月夜の静寂も、
風花に虚ろうこともなく、

彼女はその名をイバラ姫、
雅やかなる華であろうと、棘ある路に手を伸ばす、

緑の先には鮮やかなる赤、その黄金は波長にもなる、
風乗るハープとバイオリン、

春に曙、夏に向日葵、秋には月を、
寒々しきには満天夜空、
生まれし命がいずれも等しく、輝かしくもありますように、

例え征くのが交差すらない、
遥かな地表だったとしても、
その先々にはイバラが待って、
邪なる者が待つのかも、

例え進むが荒み野原だとしても、私たちはその足を、
止めたままにはいられない、
地平線には黄金が咲く、



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2012-02-28 01:58 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110423_103057.jpg


それは酷く風の強い日だった、悪魔がくしゃみをしてるだなんて、
人は口々、ただ理由が欲しいんだろう、

誰かのせいにしてりゃあさ、逃げ切れると思うんだろう、
好きにしてろよ、あんたが抱えるリアルはいつも、
迫る影と同じだからね、

それを突っ切るくらいの速度、
生憎、それを持つには俺はまだ早いらしくて、
ルールのなかに息を潜めて瞬間を待つ、

花が散った、それがどうした、
季節が巡るだけだろう、
草木は倒され、地を這うように葉は流れ、
埃まみれの息をする、

それが似合いだ、気分がいいね、
穢れた風と煙を吸う、
四方から吹く執拗な、そいつに抗う技もなく、

果てに選びし荒れ野に立って、
草いきれや土の匂い、
飛び込んでくる割れた警報、

内省を経て独りきり、靄にかすむ眼をこする、
またタバコに火を放つ、
長く伸ばした髪はたなびく、
もう切らないと決めたんだ、

誰のものでもない、君は君で僕は僕だ、
それだけだろう、
それだけなんだ、花火のように散りゆくのなら、
ぼやり眺める地に立つ者を、

巻き込むくらいに赤を散らせよ、
それくらいがいいだろう、


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2012-02-28 01:54 | カテゴリ:poetrical punk 00B
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110117_220514.jpg

太陽に背を向けた、横顔には光が宿る、
さあ、それならどこへ行こう、
孤立の地平が待つにせよ、抱えたバッグはひとつだけ、

チキンレースの少年たちは、流す血なんて気にもせず
砂を掃ってパンかじる、昨夜の深夜のスプラッターの真似してる、

好きだった港街、街灯には蝶が群れてた、
ふわり柔らか長いシャツ、原色ばかりが際立つ夜を、

旅人たち集う名無しの宿で、絵本に見た国、
語り明かした、それぞれはそれぞれに、
目的のなさを誤魔化す酒で、

太陽に背を向けた、痩せた背中に集まる熱が、
焦燥ばかりを募らせる、乾いた手の平、
何も持たずに、

月が惑いし朝に目覚めた、隣に眠る華奢な女に、
別れも告げず旅仕度、感傷なんて敵だと知った、

この陽と月に背いた日々に、
この陽と月を暴く旅路に、

恋人を自慢するカーリーヘアの女の子、
その夜を囃す少年たちと、
空を見上げる水夫たち、月は今日も赤く昇って、
港街には月明かりの花が咲く、


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2012-02-28 01:38 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--氷の花.jpg



出逢ったのは夜を待ってる街外れ、そこは棄てられた楽器ばかりが集まる音のない場所、
あたしはピアノを弾く真似をして、鳴らない鍵盤叩いてた、
だけど悲しく軋む声、ペダルももう失くなってんだ、

「なにをしてるの?」
「泣かないピアノをいじめているの」
「楽しいわけじゃなさそうだ、すごく淋しい顔をしてるよ」
「この子たちは棄てられてるの、だから楽しくなんてないのよ」

そんなふうにあたしは出逢った、
背中に黒い羽根のある、風変わりな少年に、
彼はふわり浮いていて、空が飛べると行っていた、
けれどどこに行けばいいのか分からなくって、
街の隅のこの場所で、壊れたギターを弾いていた、

「キミには帰る場所ってあるの?」
「あるけどあまり帰りたくない、だからいつもここにいるのよ」
「明日も逢える?」
「キミがここにいるんなら……」

あたしやキミに明日があるなら、また逢いたいって思ってた、
「じゃあまた明日ね」
あたしは言って、黄色い街灯ハジける嬌声、夜に騒ぐ人に紛れて、ときどき彼を振り返る、そんなふうに帰ったの、

JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--天使、悪魔.jpg



※追記/
昨日、こちらのページとあきらさん/潜在意識取扱説明書のページでご紹介させていただいた「イラスト/写真のダウンロードデータ販売、Tシャツ販売」は現在、詳細を検討中です。
なるべく早く詳細を発表いたしますので、少々、お待ちください。
Tシャツのデザインに関しましては、このページにてデザインのアンケートを取らせていただく予定です。
たくさんのご質問、ご意見をありがとうございます。
今後もよろしくお願いします。


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--海賊ビリー ロゴマーク.png
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JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--ジョニー スーパースター.jpg



 きょとん。
 ただただそうとしか表現しようのない様相にて青年は立ち尽くしていた、左肩から下げたストラップ、その重量感が彼をやや猫背気味に上体を前方へ傾かせている。
 気を張っていなければ、そのまま倒れこんでしまいそうにさえ見える。
 彼は塗装が剥げて黄ばんだ弦楽器を抱えている、それはギターだった。
 エレクトリック・ギターという楽器。
 だが、彼はそれを爪弾くでもなく、掻き鳴らすわけでもない。
 わけも分からず呆然とするだけである。

 後方からはそのリズムに正確さこそ欠けるものの、荒々しく叩き出されるドラムが彼の背中を機銃のように撃っていた。そして、斜め左からはルートを追いながらもノイズを混じらせるベースギターが唸りをあげて、彼に巻きつき、締め上げるかのようだった。

「状況が分からないんだけども……」
「や、ちょ……この騒々しさって……」
「パンクって……僕……こんなことをするために誘われたのかな……」
 金髪の彼は呟く。だが、その呟きはひたすら流れて、誰に聞かれるわけでもないお経のようであった。

 ジョニーは「スーパースター」という、あまりに魅惑的な言葉に誘われるがままパンクバンドに加入したわけだが、肝心のパンクロックをまるで分かっていなかった。
 ジョニーを勧誘したジャック(天野くん)に手渡されるがままギターを担ぎ、「とりあえずジャムってみるか」と言われたのでジャムとやらをしてみようと思ったのだが、彼はジャムを文字通りジャム、つまりトーストにジャムでも塗って一休みしようと言われたものと勘違いしていた、一休みどころの騒ぎではない、ジョニー以外の二名はまるで雑音の大合唱、完全なるお祭り騒ぎである。

「ストップストップ!!」
 ジョニーの左、ベースが鳴り止み、ついいましがた自己紹介を受けたばかりの男がドラムを叩くジャックに声をかける。
「おいジャック、ジョニーくんはどうしたんだ? まるで音が出てないじゃんか……」
「うーん。やっぱりこうなるか……」
 ジャックは首を捻った、謙遜ではなく本当にパンクを知らないんだな、ジョニーは……。とは言え……まさか、まるきりの初心者をバンドの顔として勧誘したとも言い出せなかった。
 解散寸前のこのバンドを蘇らせるには、強力なインパクトを持つコイツの存在感だけが頼りでもあった。
「いや……ジョニーは……いざというときにしか弾かないんだ……」
「いざというとき……それじゃ練習になんないじゃんか……」
 ベーシストは合点がいかない様子でこの新ギタリスト兼ヴォーカリストを見つめている。
「ジョニー、魂だ!! 技術は気にしなくていい、お前の魂を喚き散らしてくれ!!」
「た、たましい……?」
「そうだ、お前のなかに棲む野生を解き放つんだ、それがパンクロックって音楽なんだ!!」
 苦し紛れに過ぎなかった、だが、なぜかそのジャックの叫びはジョニーの奥深くに眠ったままの衝動というべき原始のエネルギーを解放させることになった。

 衝動……原始……解放……まるでそれは引き金だった。
「うぉぉぉぉぉ!!」
 叫び声はもはや獣そのものだった、野太い咆哮はジャックのスタジオ兼住居の壁を揺らし、震えた天井からは埃が降り、そして床が割れた。どこかの部族の宴のように不気味に舞い踊るジョニーの踵が古い板材を踏み抜いたのだった。
 本能を解き放ったジョニーはモンスターと化してしまったのである。
「天野くん、こんな感じかーいっ?!」
 眼を血走らせ、睨む鬼の形相に変化したジョニーの進撃は続く、ギターを鉈のように振り回し、周囲のすべてに破壊をもたらした。
 ジョニーのギターがもたらすのは壊音のみである。

「お、おい、ジャック……」
 ベーシストは目を丸くしてジャックに問いかける。
「ああ……ああ!! パンクだ、ジョニー、それだ!!」
暴走を続けるジョニーは制御を失い、ひたすらに天野くん宅を破壊し続けた。
 ジョニーの雄叫びは天を突き上げるほどのエネルギーに満ち、新生ジョニー・バンドが誕生したかに思われた。

 そのときだった。轟音に飲まれ気づかずにいたが、納屋のシャッターが開き、そこにいたのは警官隊だった。
「静かにしろ、お前ら!!」
 点滅する紅白のランプに気づいたのは天野くんだった。
「あ、ケイサツ……」 
 
 三人は事情聴取を受けることになった。



check!!

失笑必至の前回まではこちら♪


(不敵に不定期に続く)



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2012-02-24 15:08 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--ガールフレンド.jpg


そこにいるのはピンク色のフラミンゴ、
片足立ちかと思ったら、右か左かどちらかちぎれて、
仕方がないから片足立ちしているだけだった、

湖はダークブルー、彼女はフラミンゴを助けようとしたけれど、
ピンクの羽根を散らかして、フラミンゴは飛んでった、
残る片足、湖に突き立てたまま、太陽へと飛んでった、

霧にむせるシケた街に帰りたくない、
彼女は泣いてカギのチャームのピンを外した、
なくさないようポーチにしまって、
裸足になって湖を歩いてた、

ここはきれいでサカナが泳ぐ、
生まれて初めて生きたサカナを見たらしい、
バッグのクッキーばらまきながら笑顔に戻る、

雲は途切れて、太陽は欠伸さえする、
弱々しくも確かな光を水にあててる、

“ログハウスがあるからさ、
ふたり勝手にそこに住もうか”

キラキラ笑う、散らばる光の乱反射、
それが頬を照らしてた、
凪の湖、止まる波紋に揺れる金色、

僕は彼女に名前をたずね、彼女はもうすぐ分かるからって、
悪戯そうに片目を閉じて、指のダイヤモンドを湖へ投げ、

少しずつ夜になって、
空と湖、同じインディゴ、褪せないブルー、
底で輝くダイヤモンド、落ちてきた星みたい、
灰色の山小屋で、風に揺れるベル2つ、
ざわめく木々と湖、波音、

暖炉に燈る赤い色、空のボトルに入れた湖、
濃い味のレモンティ、けらけら笑う、

明日が来るまでここにいようって、言い続けた、
僕は彼女を新しい名で呼び、
彼女は僕を日替わりの名前で呼ぶ、
裏切りも孤独もない、ここは最期の楽園だった、
傷だらけも痛みを忘る、そこが最期の楽園だった、
ここにはもう誰もいない、ただ二人がいるだけだった、




JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--海岸.jpg


<check it!!>
海洋のアルタイル
“motorcycle memories”
流転のハイドロ



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2012-02-24 15:00 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--妖精.jpg


くちびるを尖らせる、トランペットやサキソフォン、
自在に形を変えられる、

あらゆるメロディ鳴らしてきたけど、
リズがいま鳴らしたいのは高速回転、壊れた観覧車が軋む音、
音を楽しむには何よりリズムが大切だって気がついたから、

リズはあるだけ空気を吸い込んで、
風の口笛、好きに鳴らして、
部屋にぼんやりしてられなくて、また鳴らされない音を探して旅に立つ、

“生きて帰るよ、そのときはまた、
口笛聞かせてあげるから”

転がる石を鳴らしたり、
平和な街には機関銃を鳴らしたり、
戒厳令がしかれる国にはネズミのマーチ、
6連発のリボルバーは難しいね、

リズは世界の音楽飲み込んで、
あきれるくらい自由を鳴らす、部屋にぼんやりしてられなくて、
また鳴らされない音を探して旅に立つ、

“生きて帰るよ、そのときはまた、
口笛聞かせてあげるから”

世界中のベッドルームで、
そこから漏れる愛の歌に耳をそばだて、
ひとりの口笛、それだけは真似られないって頬を緩めて、
リズは恋人待つ部屋、
鳴らし合った旋律を、唇とがらせ吹いている、






☆自選集
レディ・サブリナ
青き跳躍、神を欺く



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2012-02-24 11:09 | カテゴリ:未分類
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2012-02-24 10:55 | カテゴリ:未分類
風が鳴り始めた。
西から東へ、少し尖った乾いた風。海に舞う鳥みたいな泣き声。
新しい風なんだろう。どこから吹き、どこへ流れるのか、僕は行く先を眺めてみた。
荒れた地がひろがる。そこなは道らしい道はなく足跡も見当たらない。

僕は思う。

風の声に耳を澄ませ、空が涙するときは両の手を広げ、稲妻が喚き散らす夜にはその叫びを浴びてみようと。

朝焼けに目を細め、幾億の星を数え、太陽に灼かれても砂上を歩き、凍てつく氷の国でも立ち止まることはなく。

新しい世界で新しい名前を呼び、
新しい街で新しい想いを抱き、
新しく出会う人々の鼓動を、この痩せた体に刻み続ける。

光を追い、光を求め、闇に触れることを恐れることもなく、この2本の足で歩き続ける。

孤独に負けない心を持ち、体温と同じくらい優しい言葉を探してみる。

抱いた想い、そんな全てを自分の言葉で紡いでいたい。
愛だとか自由だとか優しさだとか。
希望や願い。
かたちにはならなくとも誰もが胸に宿らせる、命への想い。

少し休んだら、また、立ち上がろう。
目を閉じて、微かに感じる光に手をかざして。
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2012-02-24 10:18 | カテゴリ:未分類
死ぬのはそう怖くはないし、酷い死に方するって気がする。
ろくでもなく生きてきたツケ、どうでもいいって強がりもする。

死ぬために生まれてきたんだ、
死ぬまでしか生きられないんだ、
濁流飲まれて、どうにか呼吸しているだけさ。

それでいいし、そんなもんだと分かっていれば、所詮、命は使い棄てられるだけの船、
何も残してなんかやれないよ。

我が儘聞いてもらえるんなら、即死で頼むよってカミサマに伝えたい。
我が儘聞いてもらえるんなら、風葬で頼むよって誰かに願いたい。

灰になるまで焼き尽くしてさ、僕を全部、風に流しちゃくれないかなぁ。

きれいさっぱり忘れちゃってよ、僕を全部、なかったことにして欲しい。

風に舞って、どこへでも行くからさ、
風になって、好きな場所へ流れるからさ、

それがいいや、そうしてくれたら、きっと僕は静かに眠るよ。
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2012-02-24 10:17 | カテゴリ:未分類
廃景、戦争好きの皆さんへ。
街は更地、荒れ地になって銃火器たちは引き揚げた。瓦礫に吹く風、雨になれば洗われるかな、
煙のニオイ、まだ、どこか燃えてるのかな。
くすぶった感情はまだ余熱を持ったままだよ。

ここは非武装地帯、中立の街だった、僕ら誰もピストルなんて持っていなかった。
せいぜい果物ナイフくらいだった。

スコールみたいなショットガン、
乱射、進撃、雨あられ、
死傷者、惨劇、神祈れ、
次は誰を悲しませるの?
ずっと遠い向こう空、泣いてる誰かを想像しよう。

瓦礫道をスキップしながらミイラの親子が歩いてた。
口笛が淋しそう、何を思ってるんだろう。

歌っていれば少し楽しい、
歌っていれば嘆いてられない、
皆殺しには失敗したね、
僕ら、まだ生きてるよ、廃景で歌ってる。
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2012-02-24 10:16 | カテゴリ:未分類
右と左で違う色、ブルーとグレーを交互に閉じるオッドアイ。
ボニーはなんだか、いつだって機嫌が悪い。
あたしの前世はネコだから、気まぐれくらいでちょうどいい。
夕凪ぐ海を見るのはキライ、淋しいなんか慣れたくない。

気まぐれボニー、プラスチックのジュエルで遊ぶ。なくしても投げつけても誰にも叱られない、だから彼女はキラキラだけした偽物が好き。

おもちゃのピストル、ロシア生まれのルーレット。くるくる廻して、こめかみにあてるスリル。

気まぐれボニー、薄汚れたウサギで遊ぶ。破けても噛みついても死んじゃわないから彼女は綿の詰まった動物が好き。

モナリザ・ラベルの赤ワイン、ラッパ吹くみたいに飲んでみた。どぶどぶ巡って、体中が熱くなる。

右と左で違う目の、光が苦手な気まぐれボニー。彼女の姿はネコだから、気まぐれくらいが可愛いらしい。
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2012-02-24 10:16 | カテゴリ:未分類
ガソリンは琥珀色、枯れた花に火を点けたら、狂って咲いてるみたいに鮮やかだった。

奏でる雪はアルペジオ、、たどたどしいピアノを鳴らす雨に変わった。白いカラスの群れが星のない夜、泣く声ホームシックの孤独。
いつもみたいに舌を出して笑いなよ。唇歪めて笑いなよ。

君が待つ星に帰りたい、擦れ違いずいぶん時間が経って、例えあの歌声が聞きとれなくたって、古びも消え去りもしないよ、分かるんだ、君は今もその瞳を閉じて歌ってるって、
君の光に包まれてたい、限りのあるを生きてても、分かるんだ、僕はずっと君の名前ばかりを呼んでるよ、体の奥から言葉のつかない力が宿る。僕も同じ歌を口ずさむ日々だって。

空は暗く宇宙になって、咲いた花は目を閉じる、明日またねって小さな子が呟いた。

雪はちらつくアルペジオ、さらさらと降るピアノみたいな雨に変わった。白いカラスの群れが星のない夜、泣く声ホームシックの孤独。
いつもみたいに飛び立ちなよ、羽根で鍵盤鳴らしなよ、僕はゆくから次の海を渡りなよ。
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2012-02-24 10:16 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--ガール レゲエ.jpg


シベリア夜明けを南下して、灰色流れて辿り着いたオーロラは、
無層に重なる虹が連なる銀世界、あの向こうの輪郭滲んだ地平の先に、
終わりの岬が待っている、

鳴るレゲエは柔らかく、移る景色が震えて揺れる、
昨日なんて忘れたし、明日なんて知りたくもない、

理由も話さず逃げる無精髭はスモーキー、終わりを描いて憧れるはデリンジャー、二人の傍ら口ずさんでるレゲエの少女、

運命委ねて最後の土地へ向かってる、
怖れも怯えもそれを飲み込む小さな光は女の子が歌ってる、
錆びつき褪せたピックアップは潰れた果実の黒い赤、

舌打ちながらスモーキーはハンドル握る、サンポルナの焦げた匂い、
窓の外の灰青見てる、ウインドウの灰空見てる、言葉少なく無音の地平へ突き刺さってく、

歌うレゲエが優しくて、映る景色に背中を向けて、
あふれる想いを葬ってゆく、昨日なんて忘れたし、明日なんて知りたくもない、

唇しみるレモネード、薄氷割れた溜まり水、
白鳥たちは腹立たしげに、飛び立つふりをしてる、

いずれ着くその場所で、旅はピリオド待っている、
いずれ着くその果てで、ピリオド彼らを待っている、

シベリアン・ガールズ・レゲエ、
シベリアン・ガールズ・レゲエ、


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2012-02-24 10:15 | カテゴリ:未分類
マトリョーシカのなか、最後に残るを知りたくなくて、パンドラの箱を開く気分、だからハンナは開けないまま眠る。
ぬいぐるみのネコは黒い、名前がないから“ネコ”って呼んでる。
ネコは返事をしないから、ハンナは呼びかけるのをやめた。

幌のついた馬車に乗って、あいつを迎えに行きたいって、そんな夢ばかりを見てる。だからハンナは眠ってばかり。
「あしたはちゃんと誰かと話そう」気持ちをかためて、話せる相手を指折り数える。だけど、2本を折ったところで、あまりいないことに気づいて悲しくて。

優しさなんかどこにも売っていないから、
恋人なんかどこにも売っていないから。
ハンナは大きな靴下用意して、枕元に置いておく。
サンタが届けてくれますように、
あいつを届けてくれますように。

靴下から出てきたあいつは「メリークリスマス」って笑うかな。クラッカーを鳴らしてくれるかな。

星降る夜に、
ハンナは抱きしめる相手を見つける、
星降る夜に、
ハンナはそんな夢を見る。

ずっといい子にしてるから、これからいい子にしますから、
ハンナはそんな願いを満天、星にたくしてる。
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2012-02-24 10:15 | カテゴリ:未分類
“南へ逃げた恋人が、今も元気でいますように”
他な誰かに抱かれてながら、アンジー、今夜は偽名を捨てる。吐き捨てるほど思いつくのに、お気に入りの名前で生きる。
愛を売り終えた、ブラインドの外は朝、まるきり何も失くした気分。ベッドに知らないバカが眠ってる。

“男たちを皆殺しにして手配犯になってみたい、どうせコイツらアタマの中にはアレしかないし”

丸めたドレスに火を点けて、窓の向こうに放り出したい。裸のまんまシャツを着て、湿ったタバコをふかしてる。

ほんとの名前は捨てたアンジー、それは死んだ仔犬の名前、たぶん誰より大切な、彼女にだけなついた仔犬。

ほんとの名前は忘れたアンジー、昔のことは忘れたよ。南へ逃げた恋人が、いまでも泣いてますように。

男たちを皆殺しにするマシンガンを手にしたい。サイフの中身はまるごともらうね。汚いカネは汚いことに使ってあげる。

“どうせアイツら、カネさえあれば何でも買えると思ってる、かざす偽善に乱射して、腹を抱えて笑ってみたい”

真っ赤な舌をチラつかせ、返り血なめるふりをしたい。汚い血は臭いから、すぐに歯を磨かなきゃ。

“南へ逃げた恋人は、へらへら笑ってくれたらいいわ”

今日の仕事は終えたアンジー、少しだけ世界が澄んでる気分で、屋上、奪った紙切れを風に踊らせてあげる。
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2012-02-24 10:14 | カテゴリ:未分類
真昼にも月は見えるって知っているか、夜に太陽がなくなるわけじゃないって分かっているか。
月にはそこに住む人がいて、僕らそれを知らないだけで、彼らは気まぐれ地球に向けて、ジュエル降らせてくれるって信じられるか。

シルクロードのジプシーはずっと前から知っていて、それぞれ誕生石をぶら下げてんだ。

遊牧民は夜を越える方法知っているけど、僕らはまだよく分かっていない。酒を飲んだり、無駄口叩いてごまかしている。

逆光散るフォトグラフ、サボテンは笑ってる。柔らかいトゲで彼女を包んでる。
“愛があるんだ”

ネコにもイヌにもウサギにも、花にだって心を持ってる。それくらい分かっていたよな、ずっと昔は知っていたよな。

荒野は静かに待っているから、真ん中まで行ってみようか。
何かあるかもしれないし、何もないってことはないんだ。

僕らの望みが変わってなければ、
踏み込む勇気さえあれば、アスファルトを蹴るだけじゃ、君のブーツは泣いてしまう。
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2012-02-24 10:14 | カテゴリ:未分類
名前をいくつか持ってる女の子、昼間はだいたいアンジーを名乗ってる。
彼女の名前は記号みたいなもので、いくらだって使い捨てがきく。
夜毎に拾ってきた言葉をもじって、暗示もかけて、どこかの誰かになりきれる。
ときには名前をつけてもらったり。

仕事は週に3日か4日、ボスが鳩を飛ばして教えてくれる。
時間と場所だけを書いた愛想のない案内状、彼女を欲しがる相手もだいたい仮の名で、合図にギターケースを持っててもらうことにしてる。
アンジー、別の誰かになりきって、脱がされるためだけのドレス、ピンクリボンのコサージュつける。贈り物だと分かっているから。

白夜の季節、始まらない夜に着飾るアンジー、おまじないして魔法をかけた。天に向かう鉄骨の群れ、アスファルトのつくる森、ろくに見たことなかったけれど、見たくもないって中指立てた。

コサージュ探す男を見つけて、ブラインドで光を閉め出し夜を始める。

今夜はジリー、アパート近くの花屋の娘、昨日はロージー、歌に出てきた女の子、ケリーはどこかの王妃から。

ほんとの名前は忘れたアンジー、明日の名前は決めている。コールガールばかりを殺した悪魔の犠牲になった名前を順番にもらってく。

お気に入りの名前はアンジー、夜は眠らせる。おやすみアンジー、いい子のあなたはここにいるの、誰にも触れられないように。
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2012-02-24 10:12 | カテゴリ:未分類
見渡す限りはヤケノハラ、瞼焼き付く初めの景色、
咲く花すらいなかった、泣きながら飛んでたカラスは墜ちた、
くちばし、枯木に突き刺さる、

生きてた者は形を保ったままで砂になってた、
もう果ててしまったんだろう、
渦巻く埃、砂の人を崩して消えた、

見上げても空はない、
見下ろしても緑はない、

争いは双方を粉にして爆ぜ、
権力たちは群れて尻尾を巻いてった、
生き残りに残されるはヤケノハラ、
飢え子が虚空を眺めてる、

知る限り、高く澄むのが空だった、
あの悲しいまでの蒼はない、
カラス刺さった枯木にはシマリスたちがいたはずなのに、

嘆く種がまた増えた、駄洒落を掬う誰かもいない、
いっとシリウス、どこにある?

見上げても星がない、
見上げても暗い空、

痩せぎすのネコを抱き、再びの流浪が始まる、
何を探すかなんてまるで分からず、

蒼い空だか打ちつける波だとか、
たぶん、そんなとこだろう、
またゆくよ、生き残ったオオカミみたいな気分、
焼けた荒野をまたゆくんだ、


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2012-02-24 10:01 | カテゴリ:未分類
隣の席にリュックを置いて、誰にも座らせてあげない。
空席だらけのスクールバス、別に守ってなくても大丈夫そうだけど、だけど、ここに座る子は決まってるから。
今日のあたしはお気に入り、タータンチェックの赤いマフラー、必死にねだって買ってもらったベージュのオーバー、たぶん、お姉ちゃんよりきれいだって思ってる。
がたがたがたがた、舗装はがれた砂埃をバスがゆく。
ひざの上に抱くポット、アップルティが温かい。
頬を赤らめ、白い息しながら乗ってくるあの子に最初に飲ませてあげよう。

あの子はいつものダッフルコート、お兄ちゃんのお下がりで毛玉つけた野暮ったい茶色。今日も寝癖がついてる頭、恥ずかしそうに「おはよう」って言うでしょう。あたしはリュックをどかして、黙って守っていた席を空ける。

雪景色、レンガの港湾倉庫、古ぼけたコンテナの群れを抜けたら、あの子が住んでる街になる。
もうすぐフウサされてなくなるんだってママは言ってた。
じゃあ、あの子はどこへ行くの?
パパは新しい仕事を探してるから、きっとまた同じ学校、このバスで通えるよ。困ったような、淋しいような、初めて浮かべた顔で言ってた。

ウソばっかり。あたしはそんなの信じない。ホントのことを話してよ。叩いたりしないから。

バスがゆっくり街へと入って行く。曇った窓を袖で拭いて、あの子の姿を探してる。目が合わないように真っ直ぐ前を見たままで。

色のない街に赤、青、黄色、原色だらけ傘が花みたいに咲いている。
見つけた白い花、なんだか頼りないシルエット、いつもと同じようにあいつがバスを待っている。
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2012-02-24 09:59 | カテゴリ:未分類
朝が焼けるまで愛し合って深く眠る。キャンピング・バンのなかの小さな楽園。
赤いサテン敷き詰めたベッドがわりのリヤシート、裸のまんま、世の中なんてどうでもいいって、二人は本気で思ってる。

詩人は美しく甘い言葉を綴り、恋人は静かに優しく詠みあげる。

何が大切で、何がそうじゃないかって、恋人たちにはよく分かる。

バンの天井、ポスターだらけ、シドとナンシー見つめ合ってる。
窓の外は見渡す限りの若い草原、風に吹かれて気分良さそう。
目障りな国境線と、ライフル下げた兵隊、いかめしそうに二人を見てる。

愛ってやつを見せつけてやれ。

二人に向けられたのは黒光りする無礼な敵意、クラッカー派手に鳴らして、恋人たちはエンジン吹かす。

“バイバイ、またね、あんたらライフルなんて棄てちまいなよ、それからまた会おう”

果てまで続く国境の、有刺鉄線、張られたフェンスを沿うように、二人の楽園、草原走る。

ラヴソングが流れてる。
ラヴソングを歌ってる。

まぶしいばかりの太陽の国境線を行ったり来たり、鳥が好きに舞っている。彼らには空がある。

夜がまた来るからさ、それまでのんびり走っていよう。
楽園は続くんだ。
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2012-02-24 09:59 | カテゴリ:未分類
人は闇を恐れてた、枯れ木に火を燈したり、やがては夜を昼に変えてしまうまで恐れていたんだ。

だからって、闇は消えてもなくなってもいない。
そこかしこに確かにあって、相変わらず僕らの近く息を潜めてる。

光をつくり、暗闇を克服したつもりだったのに、より濃くより深くなったみたいだ。どうやら、あぶり出しちまったみたい。

どんな器用に生きたって血を流さずに幸せを掴んだりはできない。
雨が降らない限りは陽光を眩しくは感じない。

誰かが妬む何かがあったとしても、僕らは妬む人たちを笑うこともない。妬む側になるときだってあるだろうしね。

光を見に行ってきた、燃え尽きる太陽が水平に落ちてく瞬間の、海面に光線が弾ける瞬間だ。
ランボーの詩を思い出したけど、永遠なんかはやはりなくて、光は音をたてずに縮んでいった。

それだけだった。
それだけなんだ。

闇は今日も世界を包み、僕らは眠りつくまで夜を追い返す。
明日がまた来る。

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2012-02-24 09:58 | カテゴリ:未分類
意識ってのがいつもよりクリアじゃなくて、昨晩飲んだアルコールを指折り数えてる。

酔い潰れた燕尾服がいびきかいてる臭いトイレ、割れた鏡で自分を睨む。

口角攣らせて忍び笑いもらしてる。
全身、尖ったものだらけ。虐殺でもされたのか。

アイスピックはペテン師に、
ジャックナイフは手配師に、
ドライバーは映画スターに、
万年筆は小説家に、
ジャベリンは憲兵に、

体中に突き立てられてる。別に痛くなんかない。骨やら肉やら神経だとか、まるごと鉛に変えてるからね。

“ねえ、トカゲ追い回してるネコ見なかった?”

黒かろうが、白かろうが、黄色かろうが、流れてるのは赤なんだよな。
なのに、何も流れやしない。
鉄の心臓、動いているから。

“このへん、タクシー通っていない?”

貫かれたこの体、やたら歩きにくいや。
抜くのは面倒だ、だいたい時間があまりない。

教会に行かなくちゃ、あの娘が待ってるんだ。
急いで着替えなきゃ、花束はどこで買おう。

あの娘のところに行かなくちゃ、たぶん、ずっと待たせてる。
急いで行かなきゃ、また愚痴られちまう。
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2012-02-24 09:57 | カテゴリ:未分類
12月の北の果て、海のそばにあるバスストップ。
凍りついた湖を滑りながら二人はそこにくる。手をつないで、焦るわけでもなく。
バスは来ない。だけど、ずっと、待っている。

雲の切れ間から顔をのぞかせた太陽が、昨日の夜から降り続く氷にひかりを宿らせる。
淡い青、淡いピンク、それから銀色。バスストップはひかりのなかで二人を待っている。

消えてゆく街で二人は生まれた。根が干からびた樹が最期につけた実のように生まれた。
二人はまだ無力な少年で少女でしかないけれど、胸いっぱいの希望を抱えてる。

風雨を避けるために重い石を重ねて造られたバスストップ。淋しい灰色、堅牢な火薬庫にも見える。そこに降る七色、氷。

二人は今日もバスを待っている。明日はきっと来るんだと信じられる。発着時間が過ぎても、かまわないって笑ってる。
ハイエナが二人を狙っていても、死なないって決めたから、少年は少女の手を握ってる。

ポットに入ったジャガ芋のポタージュは少女の手作りで、少年は父親のウオッカをこっそり持ってきてる。

新聞紙に火を点けて、バスストップに暖かいひかりが踊る。吹き込んだ氷、ひかりのなかで弾けて消えた。
あきらめたハイエナは暗い森に帰ってく。

日が暮れて、バスストップに夜が来た。
また明日、そう言って二人は街へ引き返す。

明日、街を出てゆこう。
スーツケースは忘れないで、片道切符はコートのポケットに入れたまま。

バスストップは時間を止めたまま、二人がくる明日になるまで、眠りにつく。
明日、また会おう。
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2012-02-24 09:56 | カテゴリ:未分類
フライパンで焼いたトーストにヨーグルトを塗って食べる。赤い皮張りソファがお気に入りで、彼女は起きてる時間ほとんどを寝そべって過ごしてる。

日に54本、タバコを吹かす。

どこかの誰かが置き去りにしたヒョウ柄のトランクがいまのところ、一番の宝物。

空だから何か入れるものを考える。考えてるうちにウトウトして、いつまでも空っぽのまま。

ベランダのイチゴは枯れてしまったけれど、ずっと水はあげている。
生き返るなら、抱えきれないくらい実をつければいいなって思う。

ノートに描いた落書きはマティスの真似で、バカラのグラスは名前も知らない男にぶつけた。

つまらないことはしないと決めたから彼女は働かない。ときどき、酔っ払いのサイフをくすねたり適当なお金をくれる男の人と寝たりする。

ずっとこんな感じなのかなぁ、なんて思うときは
トランクを開けてみて中身がないのを確かめる。
このなかでダイヤモンドを育ててみたい。

マルボロに火を点けた。

古い名前を捨てて、アネモネにしよう。あたしはアネモネ。
黄色い肌のあたしはアネモネ、退屈や憂鬱と仲がいい。

明日、あの空っぽトランク担いでヒッチハイクの旅に行こうかな。
ロンドン、アテネ、パリにフィレンツェ、別にどこだっていいんだし。
無人島も悪くない。

トランクには何も入れないままでいいよ。
欲しいものは全部あげるから、あたしを生まれ変わらせてよ。

まどろみながら、どうしてだろう、涙がこぼれてる。

まどろみながら、どうしてだろう、誰もいない冷たい部屋で寝てるふりをする。
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2012-02-24 09:53 | カテゴリ:未分類
この星にはない重金属が立ち塞がってる、
蹴飛ばしたら足が砕けちまうだろう、
でもさ、この扉の向こう側へ行ってみたいって、
最近そればかり考えてるんだ、

いつもね、こいつは僕を見張ってる、そんな気がする、
扉なんだか壁なんだか、大き過ぎて分かんないけど、
地中深く地球の核にまで突き刺ささってるしい、
大気圏にまで届くくらい高いんだって分かってるんだ、

ねえいつか、この扉をこじ開けられたら、
その向こうに何が見えるか、どんな風景が広がってるか、
見てみたいって、いつもいつも思ってる、

だから、マスタード効かせたチキンサンドや、
ボウルたっぷりブライトン・ラヴ・サラダを用意していて、
ビア・グラスは凍らせて、

扉が開くまで、そばの草原で見ててよ、
アイスクリームあるだけ全部食べちゃって、
もがく僕を眺めて笑っていてよ、
もがく僕を眺めて淋しそうにはしないでよ、

もがいてる僕を眺めてずっと、
ずっと笑っていてよ、
ずっとずっとね、



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2012-02-24 09:48 | カテゴリ:未分類
誰にもその名を知られることがなく、誰も僕を呼ぶことがない。
ゆく先々で僕は匿名で、立ち止まる場所すら持たない。

自由で、孤独だ。

僕は呼びかける相手すらいなくて、その場所にとどまる理由すらない。
誰ひとり、僕を知らないところで呼吸し、彷徨い続けてる。

孤独は、自由だ。

傷は血を流し続け、塞がるよりも早く新しい傷が生まれる。
自由を愛したはずで、手にしたものは孤独に打ち震える弱い一人の心だったんだ。

それだけなんだ。
追い払う術もなく、僕は闇に取り込まれてる。

逃げよう、ここから。走ろう、追いすがる影さえ振り切る速さで。

恋人が待ってる。
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2012-02-23 16:45 | カテゴリ:未分類
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鉄条網を前にして、最後の最期は乗り越えたい、
この向こうは別の世界だ、響き渡る無音が両耳貫く、
楽園なんて何処にもないって、

そんなことを笑顔で話す、いっそ早く来たらワクワク、
明日なんかどこにもないって、
さぁ、終わりの冬を始めよう、僕らはいない神に最期を託す、

クラクションが四方から降る、音より速く誰より速く、
端役たちを出し抜き走れ、ゼロの世界で世界はゼロだ、
叩く雨の音色はブルー、

明けない夜はないらしい、それでもまた夜はくる、
鎮静剤で黙らせた、朝焼け、喧騒、うごめくケモノ、

鉄条網の向こうには、たどり着く猛者の国、
砂の海を掻き分けて、飛び散る赤いサイレンに、恋人抱いて跳びまわれ、


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