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2011-11-30 11:24 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111110_104308.jpg


鉄骨を擦り抜ける、冬の凍る風の音は、
孤独を極めて手を染めた、悪党鳴らす口笛に似て、
夜のたびに突き抜けて、金の月の真下へ届く、

夜が来るたび撃ち放つ、過ぎた言葉や忘れそびれた感傷や、
つなぎ止める未来やら、嗚呼、また明日が手招きしてる、
過去が影なら未来は闇か、その向こうの光源手繰る、
誰かが冬の口笛吹いた、鋭く乾く風に乗る、
黒く鬱蒼、ミドリの森を横切って、
耐え難きは連なる日々か、それはそれで相変わらずで、

永久凍土よりも寒い、垂れた氷柱は泥を飲む、
金の月を映し出そうも、透明さにはあまりに遠く、
どうでもいいって呟いて、好きにしやがれ、そんな荒ぶる言の葉で、
天を仰げば南のほうから湿った風が吹いてくる、

銀のグラスに注いだ水に、切れた唇覗き込む、
金の月も映ってたけど、雨が近づく気配に澱む、気まぐれなる冬の声、
突き抜く牙を口笛に、
突き抜く牙を口笛に、



photograph and text by Billy.
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2011-11-26 09:01 | カテゴリ:星屑のロビンソン
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2011-11-18 20:50 | カテゴリ:短編小説 「流星ツアー」
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110812_191021.jpg

60年ぶりに飛来する流星群・ナイトライン。
古来から願いを託された流れ星、それを前に人々は何を思い、そこへゆくのか。

8月2日から8月12日に渡り連載された「流星ツアー」、その全編をここに。

流星ツアー #1

流星ツアー #2

流星ツアー #3

流星ツアー #4

流星ツアー #5

流星ツアー #6

流星ツアー #7

流星ツアー #8

流星ツアー #9

流星ツアー #10

流星ツアー #11

流星ツアー #12

流星ツアー #13

流星ツアー #14

流星ツアー #15

流星ツアー #16 (最終話「星に願いを」)


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110812_184723.jpg

彼らは語り次ぐだろう、この夏のことを、そして託した願いのことを。
流星は遠ざかれども、人々は願わずにはいられない。

命は続いてゆく。


photograph,craftwork and story by Billy.
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2011-11-18 08:21 | カテゴリ:星屑のロビンソン
おはようございます。
本日はイラスト不足のため、「星屑のロビンソン」はおやすみです(笑)♪

で、れいれいちゃんから「イラストの制作過程を手取り足取り教えて♪」とリクエストがありましたので、オイラがどんなふうにロビンソンに使っているイラストを作っているかを簡単に説明させていただきつつ、おまとめをしちゃいましょう♪

まずは鉛筆で下書きを。わりにラフです。ただ、ロビンソンを含め、主要キャラ(アンドロイド)のデザインが決まるまではなかなか時間がかかりました。
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111110_101959.jpg

ペンでしっかりと。ここを怠るとMacで加工するときに後悔します。
ちなみにロビンソンは「てるてる坊主」をモデルしています。
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111110_102111.jpg

乾いたら消しゴムで下書きを消して……。着色は少しだけ。Macで着色もしますが、ポイントになる色は事前につけておきます。
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111110_102325.jpg

スキャナでMacに画像を読み込みまして……。
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111110_102534.jpg

photoshopで様々な加工を施してゆきます。合わせ技の乱用でフリーズすることも多く、こまめな保存がカギです(笑)。
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111110_103227.jpg

で、こんなふうにイメージした背景をつけ、ぼかしを入れたり、色調補正、光源効果をつけてみたり……。
ちなみにこの画像はサンプルで、本編に使うことはないと思います。
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111110_103505.jpg


で、まだ未使用のこんなブツも……。
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111110_103623.jpg
……さて、この画像はいつごろの登場になるんでしょうねー?
来週になると思います。

では、おまとめを!!


星屑のロビンソン <1>
星屑のロビンソン <2>
星屑のロビンソン <3>
星屑のロビンソン <4>
星屑のロビンソン <5>
星屑のロビンソン <6>
星屑のロビンソン <7>
星屑のロビンソン <8>
星屑のロビンソン <9>
星屑のロビンソン <10>
星屑のロビンソン <11>
星屑のロビンソン <12>
星屑のロビンソン <13>
星屑のロビンソン <14>
星屑のロビンソン <15>
星屑のロビンソン <16>
星屑のロビンソン <17>
星屑のロビンソン <18>

星屑のロビンソン <19>

……読め!!
……いやいや、読みました?
時間はありますので、未読の方はこの際にどーぞ♪

なかなか頑張ってるでしょ(笑)?
実際……いままでで一番、肩が凝ります(笑)。
ねぎらってね♪

土日は予定がガッチリなんで、更新はしますがロビンソン画像をつくる時間があるかどうか分かりません。

時間がかかっても、最後までやりますけどね。

では、また後ほど♪
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2011-11-12 23:47 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111108_164247.jpg


どれくらい歩いたろう、そんなのもう分からない、
気の向くまま風は吹きつけ、導き出せない問いばかりを握りしめ、
ただただ無目に歩いただけで、

屋根の焦げたピックアップは解体され続けてる、
声にならない悲鳴をあげる農夫たちの群像画、
美しき娘は子を抱いて、アルファベットをハミングしてる、
移動のさなかのムービー・スター、かじりかけのフライドチキン、ヌードの雑誌を車外に捨てた、

汽車に乗ってた、そこで眠った、ブランケットにくるまれて、
車窓からは夜に瞬く、星々は頭上に散って、タバコの先端、ぽつりと光、

包帯を赤くした、妊婦はまだ幼く見える、
頭が痛いとそこらあたりに喚き散らして、
地平線はまだ遠く、その先遥か、

2秒後は過ぎた時間、
またほら冬が来るんだってさ、誰かが冷たい口笛を、
バラの匂いのキャンドルで、眠りながら煙を吸って、束の間、永久に誘われた、

染まる血の赤、朝焼けは、まだ見ぬ季節を待ち焦がれ、
僕らは命をその身に委ね、足跡が消えたとしても、ぽつり歩いてくんだろう、

2秒だとして未知の未来へ、
2秒先のまだ見ぬ場所へ、
まだ光だって胸にある、
ずっと光は心臓に鳴る、
神などいないよ、この世界には、
運命もない、あるならひたすら抗えば、

2秒だとして世界が終わるその日まで、
2秒だとして未知が踊りしその地まで、
彷徨うブルーは胸に赤みを燈らせて、
彷徨うブルーは胸に赤みを燈らせて、

見上げる空の傷痕は、墜ちた飛行機走った跡で、
見上げる空の傷痕は、墜ちるセスナが走った跡だ、


photograph and text by Billy.


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2011-11-10 23:23 | カテゴリ:星屑のロビンソン
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111109_090057.jpg

少年はじっと見つめていました、大きな水槽のなかで眠り続ける少女の姿を。
彼女と話したことがあるのかないのか、それももう記憶にはありません。
少女は柔らかく微笑むようにその水のなかで眠ったままです。

JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111109_085901.jpg

「コールドスリープ……僕もそうだったんだ……」
ジタンは自分が眠っていたときの記憶がありません。
カプセルのなかは羊水と同じ成分の液体で満たされ、彼女は年齢を重ねることもなく、生きたまま冷凍保存されているのです。

この世界でたったふたりだけのヒト。
僕と、このニーナという女の子と。
ノアにはもっとたくさんのヒトが乗っていたはずだった、搭乗者名簿には僕と彼女以外にもたくさんの名前が載っていた、だけど、もういない。
きっと……宇宙船が不時着したときに失われてしまったんだろう……。

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あのロビンソンってアンドロイド……初めて見たときは“あいつ”にしか見えなかった。
だけど、彼が映し出したホログラムに映る“あいつ”はまったく違う顔になってた、ヒトでない彼らが成長なんてするんだろうか……。

テラ・フォーミング……その言葉の意味は分かりませんでしたが、ジタンはロビンソンやポセイドンが、ザジやココとは違う能力を持って産まれたものだということは分かりました。

海……?
いつか聞いたことがある。すべての生命は海から産まれたきたのだと。
この星は僕やニーナが生まれた地球という星。
それなら、海があったはず……。


そこまで考えて、それ以上考えるのはやめようと思いました。
考えても考えても、いつもどこかでその答を探していても、見つかったことはないのです。

「ねえ、ニーナ……」
ジタンはカプセルのなかの少女に尋ねました。
「僕らはなぜ生まれてきたんだろうね……僕はいま、とても淋しいんだ……」


illustration and story by Billy.



<つづく>



前回まではこちら♪
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2011-11-09 22:32 | カテゴリ:星屑のロビンソン
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111108_094051.jpg

「僕はあの塔に行かなければならないんだ」
ロビンソンは自分が生まれた理由をようやく知るような気がしました。
未知の星でヒトが危険に遭遇したとき、その危険を排除するために持つ攻撃の力。
だけど、ぼくらは生まれた星に帰ってきた。
そこにいたのは、ぼくらを敵と誤認する、同じアンドロイド。

JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111107_102834.jpg

「……ひとりで行くの?」
ココは心配そうにロビンソンに言います、ですが、ロビンソンはココとザジから離れてゆきました。
「大丈夫、彼らはぼくに攻撃できない。ぼくの力が欲しいんだ……それに……彼はぼくを待ってる」


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111108_102730.jpg

“高速走行モードに移行”
そう指令を出すとロビンソンは形態を変え、一気に加速してゆきました。瞬く間にその後姿はココたちから見えなくなり、ロビンソンは凍りついた地を溶かすくらいの熱源になって、ポセイドンが待つ塔に向かってゆきました。

JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111108_102939.jpg

かつて海だった場所。
いまは氷の荒れ地に見えますが、ロビンソンにはその厚い氷の下に生命が生まれてくる母なる海があることが分かりました。
「いつかまた……ここから命が生まれてくるんだ……ポセイドンを止めないと……」


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111108_104023.jpg

意識を集中すると塔の最上階に待つ、ポセイドンの姿が左眼に浮かび上がります。
ずいぶんと変容した彼の姿は、無人の星に君臨する王のようでもあります。
テラ・フォーミング(惑星改造)の間違った発動。
そのリミッターであったはずのロビンソン。
ポセイドンはロビンソンと分け合った能力の半分を使い、すでに大気があり、生命の絶滅を経て数百年後の地球を自ら生み出したアンドロイドによって、星の創造主になろうとしているのでした。

「すぐそこだ」
視界にはポセイドンの塔が映り、巨大なミラーの群れが空に向かっています。長い宇宙旅行を経ても変わらない姿。
ロビンソンは速度をゆるめず、飛んでゆくように塔を駆け登ってゆきました。

JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111107_110207.jpg



illustration and text by Billy.


<つづく>


前回まではこちら♪
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2011-11-09 10:09 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111103_154845.jpg


夜の沈黙、朝の喧騒、その逆もまた然り、
幾重にも積み重なりしは、たゆたうように揺れる中空、想起させじの我が生よ、

今日もどうやら駄文綴りし、そうまたも、代わり映えなく生く体、
意思を持てと言い聞かせた昨夜のことや、
空いたままの煙草の箱を、握り潰すはこの両手、

耐えゆく者として征くも、またも意識が疎ましき、
今朝は今朝とてやはり目覚めし、まばゆき陽がやりきれぬ、
美しき言の葉は、閉じた本のなかにだけ、

どこかに鳴る旋律は、誰が為に鳴らされるのか、
遠くに聴こえる太鼓の打律、いま打つ胸の音色にまだ似てる、


photograph and text by Billy.
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2011-11-09 07:55 | カテゴリ:星屑のロビンソン
今週は全国的に木枯らしの風も吹き、あちらこちらで風邪が流行り始めたらしい10月最後の土曜、みなさんお便器ーっ?

昨晩は「君に届け」を観てたんですが(僕は原作のファンなのです)、夏菜さんが出てらっしゃいましたねー。
まだ髪が長くて、いまと雰囲気違うすな。
桐谷美玲さんも出てたね……ふっふっふ♪
胸がキュンキュンする作品ですなー。



JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111018_090640.jpg
……つうわけで、今週はじめた、SF風味ブログ絵本「星屑のロビンソン」のおまとめを。

星屑のロビンソン <1>
星屑のロビンソン <2>
星屑のロビンソン <3>
星屑のロビンソン <4>
星屑のロビンソン <5>
星屑のロビンソン <6>
星屑のロビンソン <7>
星屑のロビンソン <8>
星屑のロビンソン <9>
星屑のロビンソン <10>
星屑のロビンソン <11>
星屑のロビンソン <12>
星屑のロビンソン <13>

停止状態から再起動を果たしたアンドロイド、GT400(仮名)と、彼が冒険を始めた氷の惑星。
そして、彼らが乗ってきたとされる不時着した宇宙船
敵対なのか、彼らを襲撃する「別のアンドロイド」。

さぁ、どうなるGT400?!

……や、いまから考えるんだけどね、それは。



JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111016_001411.jpg
「……俺のこと忘れてんだろ……」。
そのうち、ジョニーも登場しまっす!!


※現在。
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オイラは絵を描いております……。
……漫画家かっっ(笑)!!


Android携帯以外からの投稿
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2011-11-08 23:23 | カテゴリ:星屑のロビンソン
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111107_101749.jpg

「ぼくはわかったんだ、いや、憶い出した……」
ロビンソンはココとザジに静かに話しはじめました。

ぼくがなぜこの世界に産まれたのか、それから、なんのために造られたのか。
ノアがこの星……地球に漂着してしまったとき、ヒトが生命活動を維持できる星じゃなくなっていることはすぐに分かった、だけど、ここしかなかったんだ。
ノアの航行は限界で、適正した星を探すことはもうできなかった。
ココ、きみはずっと後悔してる、たったふたりしかいないヒト……ジタンとニーナをこの星に連れ戻してしまったことに。
だけど、ここを選ばなかったら、ぼくらアンドロイドもヒトも、宇宙空間で塵になってしまうところだった。
結局、ヒトは生まれた星にしか生きられないような気がするんだ。


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111107_105547.jpg

「これを見て」
ロビンソンの左の眼が輝き、ホログラムを映し出しました。
それはロビンソンを造ったヒト、そしてその彼女が話したこと、この宇宙船ノアに託された、最後の願い。
最期を迎えつつあった、人類と動物たち。
そのすべての記録。
たくさんの、笑顔。

「ココ、ザジ。ぼくはきみたちとは違う。他の惑星でヒトが未知の危険に遭ったとき、それを救うためにつくられたアンドロイドなんだ」
でもね。
ロビンソンは続けます。

それはテラ・フォーミングというプログラムがされているからなんだ。
テラ・フォーミングは惑星改造ってことなんだけど、それはぼくだけではできない。
ぼくが持っていた右眼と、ぼくの同じ機能を持つアンドロイドの能力によってしか出来ないことなんだ。

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彼がそうだ。
名前はポセイドン。だけど彼はノアの不時着で大きな故障をして、僕の右眼を奪って去った。
ザジ、ポセイドンは敵じゃない。
だけど、僕らを攻撃してくる。
彼は排除、排撃のプログラムをされてるんだ。
熱源をすべて敵として攻撃するのが彼の役割なんだ、だけど、この星が生命を維持できる星じゃないと識別してしまってから、すべての熱源……ジタンやニーナだけじゃない、ザジやココ、それに僕も敵だと思うようになってしまった。

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「見える?」
ホログラムにはパラボラアンテナやソーラーパネルが取り付けられた、巨大な塔を映し出しました。

ポセイドンはここにいる。数百年前、ノアが発射された宇宙基地。ぼくらが造られた研究所……。
かすかな太陽の光で、いまも動き続けてる。
そのエネルギーのおかげで、ただ一つ凍ることのない人類の最期の建築物に彼はいる。

僕はここに行かなくちゃならない。



illustration and story by Billy.



<つづく>



前回まではこちら♪
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2011-11-08 19:16 | カテゴリ:星屑のロビンソン
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ロビンソンは母を名乗る女の人の語る言葉をじっくりと聞き入っていました、そこには彼が失くした記憶、そして、託された想いが語られていたからです。
そして、その声……それはとても懐かしく、温かく彼に響き渡ります。


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“……そう、もう地球は長くないの……残念だけど仕方ないわ、私たちヒトはずっと地球にキズをつけ続けてきたから、その報いかもしれない……だけど、ヒトの想いは生き続ける、それをきみたち……ロビンソン、あなたに委ねておくの……”

彼女は話し続けました。
そして、ロビンソンはずっと昔……そう、もう、数百年は昔に初めて目を覚ましたときに見た景色を思い出していました。


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111106_100910.jpg

「地球……僕の生まれた星……そして、いま、凍りついてしまった、この氷原のようになってしまった、この星……」
だけど、ロビンソンは思います。
ここにはヒトの想いが、それから、ほんの少しだけでも、僕らが連れてきたヒトもいる。

そうです。
コールドスリープから目覚めた少年ジタンと、いまも眠り続けるニーナ。
そして、ふたりを守らなくちゃならない僕とココとザジ。


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やらなきゃいけないことがある。
僕は……ロビンソン。
新たな世界の開拓者なんだ。

行こう、そう思いました。もうエネルギーは完全に回復しています。
ぼくから右の眼を奪ったのは……もう一人のぼくなんだ……。
ロビンソンは自らポッドを離れ、宇宙船ノアの外へ出ることにしました。

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illustration and story by Billy.


<つづく>


前回まではこちら♪
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2011-11-04 23:57 | カテゴリ:星屑のロビンソン
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111103_090934.jpg


「ザジ、ジタン……ねぇ、わたしたちが今いる、この氷の星がどこだか分かる?」
ココは話しはじめました。アンドロイドが2体と、ヒトが一人。
ヒトであるジタンはマイナス100度の世界では呼吸もままなりません。
船内から引かれたチューブに繋がれています。
「この星……?」
「ここは……僕らが宇宙船で運ばれた、ヒトが住める新しい星じゃないの……?」

ココは自分だけが知ることを話しはじめました。

ずっと昔……ヒトは地球は地球で生まれて進化し、文明を築いたの。
だけど、地球には最期が近づいていた、だからジタン、あなたの祖先はわたしたちを乗せて、この宇宙船「ノア」で移住する他の惑星を探す旅に立たせたのよ。

水や大気、ガス……生命の痕跡が発見された全ての星を巡る、それは長い長い旅だったの。

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火星にあると言われた湖のグセフ・クレーターや、表面が氷でおおわれ内部に海があると言われた木星の衛星エウロパ、同じ木星の衛星ガニメデやカリスト、大気を持つとされた土星の月タイタン……。

その他にもたくさんの星に調査用アンドロイド……そうザジ、あなたのような調査型アンドロイドをパラシュートで降下させて、データだけをノアに転送させて。
ヒトが再生できる星でないと分析されたら、アンドロイドはその場に置き去って……。
そんなふうにずっと旅を続けてきたの。


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「そして、最期にたどり着いたのがこの星……」
ココはそこまで話し、遥か遠くに過ぎた日々を思い出していました。
彼女は宇宙船ノアの操縦士であり、また、長い航行を指揮するナビゲーターでもありました。

「置き去り……僕みたいなイヌ型アンドロイドが……」
ザジは自分と同じアンドロイドたちが、いま、それぞれの星で何をしているのか、そんな想像できないことを思いました。

「ココ……じゃあ、この星は……」
ジタンはようやく理解できました。寒くとも呼吸ができ、立ち上がり歩くことのできるこの星のことを。
「ここは……地球よ。長い長い……数百年に及ぶ宇宙の旅の果てに、ヒトが生きられるのは地球だけだったの」

わたしたちは帰ってきてしまった。
適正する星を見つけることが叶わず、最後には宇宙船のエネルギーも尽き、アンドロイドもヒトもノアに乗ったほとんどを失って……。

「遥か過去のヒトの祖先、わたしたちを造ったヒトたち……彼らが生きたはずの星、地球。太陽系に命が生きられる星は地球しかなかったの。だからノアは旅の最終地点として、ここに帰還するしかなかった……」

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「この氷の星が……僕やニーナの祖先が生きた地球……」




illustration and story by Billy.

前回まではこちら♪

<つづく>
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2011-11-03 07:42 | カテゴリ:星屑のロビンソン
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「治りそう?」
ザジは問いかけました。隣にはもうひとりのアンドロイド、ココがいます。
ココはイヌ型のザジとは違い、GT400と同じヒト型のアンドロイドです。
彼女は頭部に耳のようなかたちのセンサーを2つ、姿勢を制御するためにつけられた尾を持っていて、その姿はどこかウサギのようにも見えます。

「大丈夫。ほとんど故障していないもの。充電さえすれば、また起動できるわ」
「じゃあ、右の眼は?」
ザジはGT400が「故障したみたい」だと言っていた右の眼のことをたずねました。
「右の眼は……故障じゃないみたい。レンズをこじ開けて中をムリに取り外したみたい……」
「……え?」
「彼は記憶をなくしてるのよね? プログラムされた何か……それとも別に何かの機能を持ってたのかもしれない。ザジ、彼はわたしやあなたとは役割が違うアンドロイドだってことは間違いないわ」
「役割?」
「機能とか、そもそものプログラム、造られた……意味のようなもの……」
「ひょっとして……GT400は『あいつら』と……」
「……たぶん。でも、機能がそうだったとしても、プログラムがどうなのかは再起動してみないと分からない……」

あいつら、じゃないのよ、ザジ。
その言葉をココは口にしないままでした。
あいつら、じゃないの。あいつ、なのよ……。
なぜ再起動してしまったの、ロビンソン……。

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“ハロー、ハロー、聞こえる? ……聞こえる、じゃ違うのかな……見えてる? 私のことは覚えてるかなぁ?”

センサーを通じて、音声と画像がGT400の頭のなかに流れてきました。

“これを見てるのなら、きみは無事に未来を切り拓こうとしてるわけよね? 久しぶりね、ロビンソン。いま、どこにいるのかな? 私はいま、きみたちを乗せた宇宙船を見送ったばかりよ。大気圏を越えて軌道に乗った方舟をモニタリングしてる。
きみたちはどんな星にたどり着いたのかな、なんて考えながら……”

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“ロビンソン、私は君のお母さんなんだよ。私が設計して、プログラムしたの。だからきみには私の意思が宿ってる。ロビンソンって名付けたのも私。君が見てる私はずっと昔の私、きっともう生きていないわ。ううん、私だけじゃない、私たちの住む星……太陽系第三惑星、地球はもうきっと無人の星になってるでしょう。私たちヒトの推測が正しければ、地球は数十年のうちに命が生きられない氷の星になってるはずなの。
私たちヒトは……人類を存続させるために、冷凍睡眠させたヒトのサンプル、それから、遺伝情報をアンプルした細胞を塩基配列に沿ってカプセルに閉じ込め、宇宙船に乗せたのよ。そして、それを守り、新たなる星で再生させるの。
私たちはその行程すべてを君たちアンドロイドに託したの。
移住ができる星を探して、そこでヒトが生まれ変わるように……”

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illustration and story by Billy.


前回まではこちら♪


<つづく>
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2011-11-02 00:09 | カテゴリ:星屑のロビンソン
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エネルギーを使い果たし、GT400はその全活動を停止してしまいました。
幸い、追っ手の姿はなく、ザジはGT400をボードに乗せ、宇宙船へ連れて帰ることにしました。
「いったい、なんなんだったんだろう……まるで……まるで……」。
メモリーにはハチ型アンドロイドを一撃で破壊したGT400の姿が焼き付いていました。
「あれじゃあ、まるで……」。

「ザジ!!」
船がすぐそこに見えたときのことです、宇宙服を着た少年が船外で待っていて、ザジは思わず彼に飛びつきました。

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「ザジ!! 無事だったんだね!!」
「ジタン……」
少年の名前はジタンと言います。
「ジタン、寒いんだ、早く船に戻らなきゃ……」
「少しくらい平気だよ、ここは呼吸ができるし、慣れなきゃいけなくなるかもしれない、だろ?」
「だけど……ヒトが活動できるような場所じゃない、さあ、船へ帰ろう」

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「……ねえ、ザジ」
ジタンはザジが引いてきたアンドロイド、GT400の姿に気づきました。
「そのアンドロイドは……あいつに似てる……」
ジタンはみるみる顔色を曇らせ、恐怖と憎しみを入り混じらせています。
「……うん、でもこいつは……あいつとは違う……僕を守ってくれたんだ、敵じゃない」。




illustration and story by Billy.



前回まではこちら



<つづく>
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2011-11-01 22:03 | カテゴリ:未分類
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--111031_120937.jpg

ハロウィン・タウンはカーニバルが待っていて、
誰もが夜を待ちわびて、キャンドル燈る夜更け過ぎ、
愚痴を忘れてハミングしてる、

ドレミの代わりに「オバケがでるぞ」、
腹を空かせた子供達さえ、好きなように装って、
女優気取りの帽子をさらう、

チキンにナイフを入れるゲイ、
とろけるチーズをなめるイヌ、
怪人たちを真似たギャングはカボチャの馬車で、
恋人を迎えに向かう、

ハロウィン・タウンは大騒ぎが始まる前の静寂で、
子供達がパレードしてる、
誰が何を言うでもなくて、精一杯はしゃいでみせる、


illustration and text by Billy.
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