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2009-12-31 22:28 | カテゴリ:未分類
時間を閉ざしたウェンディ、
窓の外に細い手伸ばして、音なく降る雪すくう。
小さな白い六花の一枚、その温もりで姿を変えた。
世界でいちばん、きれいな水。

生まれた国をはるか離れて、
だけど似た空、高く仰いで、深く吸う息、空気の違い。
大きく節出た強い手の温もりだけは覚えてる。
世界でいちばん、暖かい声。

つがいの雪鳥、仲良くなって、手の平の水を飲む。時間が少し生き返る。
バイバイ告げたら「また明日ね」って、煙突で歌ってる。
鳥になれたらって思うけど、ウェンディには羽根が生えない。

教えてもらった優しいメロディ、
知るだけ言葉で詞を乗せて、空に向かって口ずさむ。
久しぶりに出す声は、自分で妙に可笑しくて、
世界でいちばん、優しい歌を歌ってる。
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2009-12-30 22:24 | カテゴリ:未分類
走る風を見てた、
校舎の裏の小さな丘から駆けるように抜けてゆく風を見つめてた。

春、夏、秋、冬、
屋上の柵にもたれて、せっかちに翔けて去る風を見続けた。

彼らにさらわれた生まれたての若葉の不幸や、
老体を撫でられてるかのように横たわる大樹、
役割を終え、ただの一言すら愚痴らず、散らばる枯れ葉たち。

さらさら、
そよそよ、
かさかさ、
感情隠して、その身を風に委ねてる。

ささやかな反抗心で棄てられた答案用紙や、
無抵抗に転がる砂埃、
意味の有無を問わず、ただ無目的に非情な風を見続ける。

ひとつの季節は過ぎ、
星はまわり、私はまたひとつ大人になる。

好きと嫌いに関わらず。
それを繰り返し続け、新しい季節の訪れを待つ。
春はまだ遠く先だ、だが恐れることはない。

君には僕が、
僕には君が、
人には人が、
柔らかく繋がる。

君と年齢を重ねる奇跡をくれた、この世界にときには感謝する。

僕たちは儚く、瞬間にうつろう幻に過ぎない。
だが、交わした想いは決して幻になどなりはしない。
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2009-12-30 00:25 | カテゴリ:未分類
電気仕掛けの小鹿の娘、
1万ボルトで囁いて、恋人たちを感電させる。何人死んでも列なし群れる男たち、ひとりずつはきりがないから、まとめて落雷してあげる。

電気仕掛けの小鹿の娘、
星ない夜を仰いでは、退屈しのぎに稲妻落とす。悲鳴と炎上、どこか滑稽。鉄塔、細い足首ぶらつかせ、短くした髪撫でる。

いつもどこかに小さく開いた胸の穴がしくしく泣くから、
ときどき誰かに抱いて欲しくて、落ちてく星屑手を伸ばす。

電気仕掛けの小鹿の娘、
昼間の月を見上げては、静電気の口笛吹いて世界中の電波狂わす、

電気仕掛けの小鹿の娘、
今このときも見知らぬ男に言い寄られては、細い指先しならせて、くすくす笑いを漏らしてる。
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2009-12-29 22:28 | カテゴリ:未分類
狂ったまんま仰ぎ見る遠き頭上は憂鬱に青、深く吸って吐き出すはちぎれた雲に似た煙、インディゴに近づく藍の世界、踏みつけ壊せ、
クレイジーブルー。

狂ったまんま温室咲く花、突き破る窓、浴び撒き散らす熱の種、色彩失うモノトーン、この世界にツバを吐き出せ、
クレイジーブルー。

酩酊ガゼルは虚無を貫く、見えない壁に穴あける。麻酔の弾丸、大腿破裂してるのに、憂鬱、藍を憎んでた。

泣くパラノイア、意味なんか知りたくもない、その果て広がる先へゆく、不愉快だったら星の瞬間捕まえろ、
クレイジーブルー。

青さにかじりつけ、
蒼さを飼いならせ、
淡さが面倒な、
狂った青をなめつくせ、
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2009-12-29 09:30 | カテゴリ:未分類
赤みの強いエンジの重なるレンガ街、港の端には打ち上げられた魚が跳ねる。波堤に潰れた波は一瞬白くて、返す水面はぶたれた頬の痣の色。

船上、太陽浴びながら、男はジンをすすってる。焦げた針金みたいな体は滴る汗を拭わない。
沈みかけて揺れる漁船、エンジン売っちまったから抵抗なく揺れるだけ。

移民たちは夜を歌う、
棄てたものが大きすぎて、過去を忘れたがっている。
街角集って、夜を歌うは故郷の子守歌、今も血に流れてる嘆くは赤。

桟橋、タバコを吸いながら、少女は海の彼方に希望を呟く。もつれた髪を編み込みながら、パールのピアスをいじってる。
飢えて死んでもこいつだけは手放さないって、鳴る空腹には気づかないふり、当たらない石、舞う鳥狙う。

移民たちは明日を歌う、
棄てたはずは柔らか過ぎて、手にしたものは砂の果実に過ぎなくて。
街角集って、朝に歌うは故郷の子守歌、今も血に流れてる気持ちはパール。

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2009-12-28 20:40 | カテゴリ:未分類
花売りビアンカ、プラネタリウムの星を見る。
ピアノ奏でて、輝かせる新しい星。バニラアイス食べたいけれど、今日も少し足りないみたい。リアル星空見てみたいから、甘いものも我慢する。

海鳥は白く群れ、プラネタリウムの外を舞う。
リリィにもらったバッグを抱いて、遠い異国を夢に見る。いつかあの船、乗り込みたいから、見果てぬ景色を描いてる。

プラネタリウムに生まれて育ち、人工星空、売る花びら、明日には枯れると知っているけど、ビアンカ、花のために明かりを燈す。

ビアンカ、ドームに生きているけど外があるって最近知った。ここが世界の全てじゃないって教えてくれた男の子、もうプラネタリウムにはいない。

花売りビアンカ、プラネタリウムの星を見る。
ピアノ奏でて、咲く花の色は星。
旅に立つを待つバッグは中身がまだあんまりなくて、いつかこの人工星空、見慣れた色を積め込みたいって思ってる。
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2009-12-28 19:27 | カテゴリ:未分類
探さなきゃ、あの娘が待ってる。
砂でできたベッドルームでなくしたものを探してる。
それが何だか、きっと彼女にも分かってないけど、それでも、あの娘はなくしたはずを探してる。

冬空醒ました花火とか、雲のつくる白い坂道。ペリドットのミサンガ、ほどけ落ちた石一粒。マントみたいなカーディガン、埃を引きずってる。置き去りにした甘い温もり、からの香水。

探してる、あの娘が待ってる。
砂埃に咳き込みながら、淋しそうに笑ってる。
迎えに行かなきゃ、きっと宝石抱えてる。それでもあの娘は捨てられないって抱いている。

目鼻の剥げた古いピノキオ、オルゴールの子守歌、色褪せカーテンぶら下がる、世界に夜がくる。置き去りにした指輪、外れたルビー。

見つけるよ、あの娘がいる街、空の下、似た星の下、なくさないよう抱いてなよ。手にした儚さ気づいているけど、それでもあの娘はそこで待ってる。

探さなくちゃ、
行かなくちゃ、
見つけなくちゃ、
抱きしめなくちゃ。
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2009-12-28 15:32 | カテゴリ:未分類
空飛ぶバイクに二人乗り、しがみついてる彼女の温もり、それさえあればどこまででも飛ぶ、世界のすべてはだいたいそれで動いてる。

投げ込まれたシュプレヒコールを跳ね上げて、大輪、夜空に弾け飛ぶ。
こぼれ落ちるフィッシュ&チップス、バラ撒き喰うバケット・ナッツ、鉄の鳥カゴ、サーカスみたいにガラガラ廻って、引き裂き破いて本当の空へゆく。縛りつけるを突破して、残る野生へエンジン鳴らす。
彼女は星を数えてた。

空飛ぶバイク、野生でバイバイ、好きなところへ走ってゆけよ、草原生まれの鉄馬、“じゃあね”。
レザージャケット、ミンクオイルで生き返る、バイバイじゃあね、仲間が待ってるんだっけ?
放り投げたボトルシップは泳げる水色探してる。
野生の鉄馬、草原を走って行った、羽根はもういらないね、じゃあね、バイバイ元気でね。

空飛ぶバイクで二人走った、隣に笑う彼女の温もり、それさえあればいつまででもゆく、世界のすべてはだいたいそれで動いてる。
彼女は星を数えてる。
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2009-12-27 21:53 | カテゴリ:未分類
ワニ化粧の長いリムジン、躊躇いすらなく小鹿をはねてった。
暴飲ガロンで飲んだから、消えてく命に気づかない。
傲慢さに無自覚だから、ガードレールを乗り越えて、暗黒広がる崖下虚無のゼロのなか、炎上しながら吸い込まれてた。

ディアブロ四肢に宿らせてロザリオをかじり斬る、ドリフトしながら峠を走る野犬の群れは56頭、火を吹きながら喉笛鳴らして心臓は燃え上がる。

差別主義を隠した紳士、弱きを資力で武装する。
走り屋ムダすら気づかない、愚かに無意識だから、ガードレールを乗り越えて、暗黒広がる崖下虚無のゼロのなか、炎上しながら吸い込まれてろ。

命はきれいばかりじゃなくて、汚れたものも咀嚼する。
毒も薬も食べ尽くせ、体なんか壊れればいい。

ディアブロ心に棲まわせてカミサマを嘲笑う。ドリフトしながら街を斬る、野犬の群れは56頭、解放しながら返り血浴びて、心臓は燃え上がる。
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2009-12-27 20:06 | カテゴリ:未分類
過ぎ去りしを葬ろう、
過ぎ去りしに手を振ろう。
それぞれの道をゆくんだ、またどこかですれ違うこともある、球体を滑るから弾き合ったりクロス描いたり。

過ぎ去る者に手を振ろう、過ぎ去るモノを葬ろう。
まだまだ行くよ、他にないだろう?
これから行くよ、待つ人だっているだろう。

時間が経てば足跡は浮かびあがる、時間が経てば軌跡も球に轍が浮かぶ。

見ろ、遠きにかすむあの葬列、
見ろ、無傷に息はできやしない、
今いる場所は終着地点なんかじゃない、立ち止まれはしない、

輝きは一瞬に過ぎず、それは捉えられないかもしれない、だけど見守る人だって必ずいる。

スピン弾けて好きなだけ光ればいい。
スピン弾けていくらでも潰しゃいい。
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2009-12-25 22:33 | カテゴリ:未分類
胸にナイフを押しあてて、なぐり書くは乱暴な言葉たち。
最後の風景思い浮かべる、呼吸が止まる直前を。それは遠い未来ではない、重ねた一瞬、その果てだ。
歌おう、今日も誰かの誕生日だ。

カナリアが泣いていた、きっと悲しいんだろ。それを見た黒猫が笑ってた、舌打ちながら笑ってた。

「泣いても悲しんでもしかたがないよ、分かってるんだろ、いつか死ぬこと忘れるな」

胸にナイフを押しあてて、紡ぎ出すは焦燥の言葉たち。
最初の風景、浮かび描いた、呼吸が始まるその時を。それは遠い過去じゃない、一瞬連なるその前だ。
歌おう、今日も誰かの命日だ。

黒猫は欠伸をしてた、強がってんだろ。それを見ていたカナリアは、声をあげて笑ってた。

「あきらめても無関心なふりしても意味ないよ、知ってんだろ、いつか死ぬことを忘れるな」

胸にナイフを押しあてて、吐き出す激しい言葉たち。
今、立ち、見渡し、深く吸い込む、そして吐き出す。
今は一瞬、その連続、まだまだずっと続けるんだ。
歌おう、今日は新しく始まる最初の瞬間だ。

胸にナイフを押しあてて、生きるための言葉を探す。
胸にナイフを押しあてて、生きるための言葉を探す。
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2009-12-25 18:29 | カテゴリ:未分類
    “彷徨デイズ”    ~無音のロックンロールを撃ち鳴らせ!!~-Image208.jpg


今、この瞬間、一刻だけでも、世界が笑顔と優しさに満ち溢れて、あたたかく柔らかい光に包まれてくれたらいいなぁ。

メリー・クリスマス!!
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2009-12-25 07:30 | カテゴリ:未分類
行き場なくした流浪の子供、縦一列、声なく歩く。イルミネーション煌めく街を不思議そうに眺めてる。カーニバルだと一人は言って、だけどその意味知らなくて、無目的に歩いてる。見えない星をあおいでる。

しばらく何も食べてないから、甘い匂いに誘われる。いつかどこかで口にしたはず、焼ける香はストロベリー、街は人工電飾だらけ、夜のキレイを忘れてる。毛皮着飾る巻き髪は、聖者に目をしかめてた。

サンタクロースって人がいること、聞いたことない子供たち。
星に願いを託すこと、教える人もいなかった。

聖者たちは歩き続ける、ゆくあてもない路を、
聖者たちは歩き続ける、空腹なんて知らないふりで。

アスファルトを踏み鳴らす、雑踏に消されてる、吸っては白い息を吐く、氷柱混じりの雨が鳴る。

薄汚れたコートのポッケ、残っていたキャンディ舐める。
一粒だけしか残ってないから、口をすぼめて唾を飲む。

聖者たちは歩き続ける、ひと気なくなる冷たい夜を、
聖者たちは歩き続ける、互いの体を擦り寄せながら。
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2009-12-24 06:41 | カテゴリ:未分類
天使が住む都は鉄の柵で囲まれてる、柔らかいは一つもなくて、石の床とコンクリートの壁でできてる。
声が外に漏れないように、その息が外に聞こえないように。

天使たちは天に召される順番を待っている、あきらめるにはまだ早くて、眠りもせずに朝の光を待ちわびている。
まだ生きたいって、まだ死にたくなんかないって。

天使は空高くラッパを吹いてたりしない、
天使は背中に白い羽根をつけていたりしない、
天使は天から使いを受けて地上に生きる、
天国はヒトに使われたり処分されたりする。

せっかく生まれついたのに、
せっかく天から命を授かったのに。
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2009-12-23 22:01 | カテゴリ:未分類
リヤシートが僕らのヘヴン、時間なんて止まってるんだ、永遠なんてありゃしないのに、愚かに無邪気に互いを求めてる。
火花散らかすキスをして、ふたり体温溶かし合う。
ユリウス遠くにかすんで消えた。

今、この瞬間、僕らはすべてを手にしてる。そんな気分さ。

ウインドウは曇ってる。閉ざした秘密の部屋になったよ、この世界には誰もいないよ、そんな気がしてはしゃいでエメラルドを取り合って、甘い香のガールフレンド、君を連れ去りたくてリアルを手の中、潰したい。

ラバーソールを脱ぎ捨てて、ジュエリーあるだけ噛みつきたい。

ラバーソールを脱ぎ捨てて、裸の肌を暖め合って、くすねたロゼッタ飲み干そう。

リヤシートの中にある、星が弾けて火花を散らす、僕らのヘヴンで。
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2009-12-22 08:16 | カテゴリ:未分類
オリオン真下の螺旋階段、踊り場8階、震えながら飲むビール、吐く息白煙、肺が焦げるまで吸うタバコ。

薄い胸に冷たいマリアが触れている。冷たい銀が悪くなくって、彼女はガラスの靴を脱ぎ捨て裸足になって、長い髪を擦り寄せる。

どこか遠く、風が届けたクラクション、イヤミな改造車がバスストップに激突してた。たぶん、誰か死んでんだろ。

満天咲かせる赤い頬、爪先まで揺れている。ぬるい息を漏らしながら、ふたりは体温重ねてた。

雪が降るまでこうしていよう、そんな先なんかじゃないし、今日は世界中で雪が降ってる、
雪が降るまで抱き合ってよう、このままふたり抱き合ってれば、空がふたりを冷ましてくれる。

どこか遠く、風が届けたクラッカー、ドレスコードがパーティやってんだろ。退屈ジョークに笑ってんだろ。

雪が降るまでこうしていよう、そんな先なんかじゃないし、今日は世界中で雪が降ってる、
雪が降るまで抱き合ってよう、このままふたり抱き合ってれば、降る雪なんて冷たくもないさ。

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2009-12-21 22:07 | カテゴリ:未分類
魔法使い柄のタトゥー、利き腕左に入れたって、彼女は電話をとるなりそう言って、どんな柄かと聞いたんだ、そしたら想像してみなよって。

肌が弱くっていつもぶつぶつ言っていたのに、血を流してまで魔法をかけたかった僕の恋人、その魔法使いが憎らしいや。

思い出したいから移り変わった景色を見てきたよ、湖には氷が張ってアヒルたちはいなかった、変わってくものばかりで取り残された気分になって、山小屋からは煙が滑ってた。

新しいカミサマをつくり始めた人間は孤独者からありったけを奪うつもりで、神はいつからか商売道具になって歪んだ救いが溢れてる。

魔法使い柄のタトゥー、棲み始めた彼女に逢いたくて、その左を触ってみたくて、湖の氷を手にして少しずつ行くよ。

鏡の湖、きっと水になってるけれど、その澄み渡る透明で魔法使いを撫でにゆくから、もう少しだけ魔法は待っててよ。

奇跡は待っててよ、
光を置いててよ。
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2009-12-20 21:34 | カテゴリ:未分類
ブラックスピネル、ドクロ探して、あの娘は西へ東へ宝飾店を旅してる。
左目下の泣きぼくろ、唇グロスでギラギラしてる。
葬り去られた世代の最後の子供、恋人がいる大人になった。

ブラックスピネル、ロザリオ見つけてステンドグラスにかざしてる、陽のあたる場所で着けてみたい。置いてるだけのレミントン、ケルアックと同じやつ。
奪い去られた世代の最後の子供、僕はいまだに大人になりきれない。

ブラックスピネル、マリア手にして、祈りを神に捧げてる。今より不幸にならないように。夜を通して飲んだ朝、路上詩人の真似をした。
失うすらない時代を生きる、僕とあの娘は神様ってのを信じられない。

ブラックスピネル、3つ並べてどれが好きだか二人並んで囁き合う。
別にどれも好きじゃないって、あの娘が言って、どれにも祈りは捧げてやらないって決めた僕らは、ブラックスピネル、探してるのが楽しかったんだって笑い合う。
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2009-12-19 19:11 | カテゴリ:未分類
無自覚を意識して、無意識を自覚する。
取り囲むは意識、濁る意識、過剰な自意識。
無自覚は群れ、漂う自我、垂れ流す自我。

潰される。
潰されそう。
潰してやる。

酩酊、酷い酩酊、頭蓋が割れる。

垂れ落ちる液状、腐るアルコール、ちぎれてる。
呪われてなお生きる。
誰が呪う?
ゼロだ、虚無だ、内側なる空白地点、仮にそれをゼロと呼ぶ。

ゼロが我を包囲する、内から我を包み込む、感覚を遮蔽する。

見えず、聞こえず、触れられず。神経を切断する、お前は無駄だと嘲笑う。

理解する、認識する、意識する、自覚する。

俺はゼロだ、ゼロが俺だ。
悪になり、敵になり、屍になり、散り果てる。
ゼロがゼロを求めるから、いずれ虚空漂うゼロになる。
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2009-12-19 17:07 | カテゴリ:未分類
シャム猫むせび泣きながら、青白く歩いてた。リアルな冬が目覚めてる、重ねた数じゃ表せない、真新しい季節に連れてゆかれて、生きるものたち暖かいを探してる。

真冬を統べる女王が欠伸まじりに指を鳴らせば、村がひとつ凍りつく。

まどろみながら巣に篭る、リスの森を浮かべてみよう。
歯形のついたドングリや、はしゃいで寝ない子供たち。枯れ葉重ねたブランケットや母リス、リボンの子守歌。
半分くらい眠っているから、鳴る雪泣く風聞こえていない。

春色シュシュで髪をまとめたカシカは女王に会いにゆく。
冬を少し弱めてよって、雪原、足跡つけてゆく。
パンとチーズとシャンパンを贈ればお願いできるかもって、小さな体でそりを引き、氷の城を探してる。

旅人小屋を見つけたら、しばらくそこで休んでいよう。
ランプを燈せば、柔らかな陽が丸くふくらむ。

冬の終わりをじっと待ってはいられないけど、慌てなくても冬は逃げない。

冬があるから、
春の温もり感じられるし、
冬があるから、
人の体温だって好きになれる。
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2009-12-16 22:59 | カテゴリ:未分類
ボイドタイムのモータープール、月の光を独り占め。アスファルトは穴だらけ、戦車が過ぎた跡みたい。

行き場のない少年少女、生き場がないから大人になれない。
捨てられた少年少女、彼らもまた棄ててきた。

ハイドアウト! 赤いランプが右へ左へ、
ハイドアウト! 散り散り放つを避けながら。
口の中のキャンディみたいにころころ転がる。
ぱりぱり鳴る雑木の中で、くるくる跳ねたりライトにその手をかざしたり。

月明かりのモータープール、暗がるブルーで息をする。アスファルトの穴から穴へと踵を鳴らす。

行き場いらない少年少女、生き場がないから子供のまんま。棄ててきた少年少女、モータープールを独占してる。

ハイドアウト! 騒々しくて楽しげで、
ハイドアウト! くすねたコーラを回し飲み、
ハイドアウト! 生まれたばかりみたいな笑顔、
ハイドアウト! ボイドタイムに空虚を騙す。

生き場のない少年少女、
生き場のなさから孤独を知って、隠れられない自分に気づく。
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2009-12-15 23:40 | カテゴリ:未分類
光なくした灯台下の防波堤、杖をついたかつての船主が眺めてた。
何を見てるか誰も知らない、だけど半世紀も見続けてる。
美しく書き換えられた記憶と共に、波打つ光を眺めてる。

散らばる波に乱反射、砕けて光る太陽は沈む時間を気にしてた。好きに落ちなよ、誰ともなく呟いては世界に夜がやって来る。
書き消すことのできない夜を、今日の夜も憶い出す。

嵐の海に沈んだ船を、引き揚げてくれるまでは見守っている。
そのなかには彼の想いが眠っているから、見つめる目が開いていても、時間はずっと眠らせている。

夏の日、太陽に挑まれて、
雨の日、体を凍らせて、
カミソリ風に傷つけられて、
それでも船が浮かび上がるを待っている。

魂を掬い上げてくれ、誰でもいい、彼の魂を掬い上げてやれ。
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2009-12-12 23:27 | カテゴリ:未分類
雨は横殴り、手繰り寄せる希望、空は澱む白、赤く群れるテールランプ、行き先のない車列、手を振るワイパー、
航海を見届けに、
航海を見届けに、
旅に出る船、イカシたヤツらを見つけに行くんだ。

“OK,Let's Stand Up!!”乾いた唇嘗めながらBlankeyを歌ってる、気がふれてんのさ、いつだって僕の脈動8の字巡る。

“OK,Let's Stand Up!!”しつこい雨を浴びながらTheBirthdayを叫んでる、壊してんのさ、明日があるならやっぱり、ビートが鳴るはずさ。

雨は土砂降り、にじみゆく赤、虹は七色、弾け飛ぶ羅針盤、列ぶは人々、手を振る無法者、
航海を見届けに、
航海を見届けに、
旅に出る船、イカシたヤツらを探しに行くんだ。

ファンファーレが鳴ってるよ、君のためにも鳴っている。
ファンファーレが鳴ってるよ、きっと僕にも鳴っている。
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2009-12-12 17:55 | カテゴリ:未分類
あの娘の声を初めて聴いたんだ、甘くて柔らかい、なんだかくすぐったい声だった。
魔法のかかったソーダ水でも飲んでるのかな、泡が弾けて耳のあたりがこそばゆいや。

あの娘の声をはじめまして聴いたとき、許されたような気がしたんだ。
受話器の向こう、きっと笑顔でいてくれて、僕はほどけて、ぽろり崩れ落ちそうだ。

何も感じず、ただ、信じてるって言いたいな。
何も思わず、生きてたいってそれだけなんだ。

面倒事をバラ撒いちまう、生まれつきのクセみたい、自分がややこしくってさぁ、人を遠ざけようって、ときに思うよ。

淋しいって分かっているから、そればっかり憶えているから、僕はやっぱり人が好きだよ、光があるって気づいてる。

あの娘の甘い声、今も胸に響いているよ、嬉しすぎて、なんだかそわそわしたままで。

あの娘の甘い声、妖精の歌に似てる、また聴きたいって、いつになるかは分からないけど……。

ずっとずっと聴きたくなるから、
このままずっと聴いてたいから。
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2009-12-12 10:24 | カテゴリ:未分類
感覚を研ぎ澄ます、
見えないを瞼に描く。
感覚を研ぎ澄ます、
聞こえないに耳を傾ける。
感覚を研ぎ澄ます、匂わないの行方を探る。
感覚を研ぎ澄ます、
触れないを指先で得る。

体のなかに溜めこんで、そんなの全部嘲って、もがきながら吐き散らす。
そんな日々を生きている、そんなふうにあがいてる。

祝祭にも憎悪にも、
愛情にも争乱にも、
額の奥に尖って光る、アンテナ流れを掴んでる。

「かかってこい」を喚いてる、
「分かっているよ」を垂れ流す、
「どうでもいい」を撒き散らす、
「消えてしまえ」がトグロ巻く。

再生意味するドクロの指輪、慈愛育むペンダントのマリア、霧裂く爪先ロッキンブーツ、悪魔の宿る食わえたタバコ。

掬い上げる、救えない、救われたい、掬い上げない。
祈りを捧ぐ、いったい誰にだ?
願いを捧ぐ、いったい何にだ?

俺の好きな全部にだ、
君の好きな全部にだ、

ろくでもないヤツだ、言われなくても分かってるんだ。まるで無駄な人間だ、そんなの余計なお世話だね。

脆さも弱さもあざとさも、怠惰も狡さもひ弱さも、
引き連れてくよ、俺はここで生きるんだ。
引き連れてくよ、俺は次を歩いてるんだ。
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2009-12-11 23:44 | カテゴリ:未分類
激しい真昼の雨は鈍色粒で、高速道路ミドリの分離帯、躍る極彩色のクジャクを見たい。冷たい氷が舞っていた。

淋しいんだろ、誰も見ちゃいないのに、ちぎれるくらい羽根を広げてる。狂ってるって苦笑う奴がいるんだ。

つくりものなんかじゃなくて、愚痴りもしない、クジャクの羽根が一枚欲しい、赤いオレンジ、黒い赤、強い羽根をバラ撒いてくれないか。

破けちまってなくなった、地図の半分探してんのさ、見渡す限りのシャンデリア畑、ステッキついたハトが笑ってる。

崩れちまってなくなった、僕の半分探してんのさ、見渡す果てはダイヤのダスト、風船飛ばして彼女がサイン送ってる。

激しい真昼の雨が銀色粒に、東に向かうブラックメタル、躍る極彩色のクジャクを見てる。

冷たい氷は溶かされていた。
柔らか彼女の体温は、極彩色のクジャクに見えた。
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2009-12-11 18:44 | カテゴリ:未分類
砂塵起こしてダイヤモンドを駆けてゆく、尖る足爪、スタジアムを削ってる、
名前はレッド、背中に53を持つ男。
音速を持つ盗賊星。

走れ、走れ、走れ、
奪え、奪え、奪え。

レッド走れば風が鳴る、荒野狭しとカッ飛んでゆく、疾走してる53、閃光瞬き、たぎる赤。
セカイ切り裂き、照れ臭そうに笑ってた。

“誰かあいつを止めてくれ”
そんな悲鳴は聞こえちゃいない、風があいつを呼んでいる。
まるで音速、まるで流星、レッドが嵐を巻き起こす。

ギヤをトップに入れたまま、走り続けてきた男。
数多勲章手に入れて、そのぶんキズだらけの男。
義賊としてのプライド胸に、走り続けてきた男。
引き際すらも突然にキズを認めて去る男。

あいつは幻なんかじゃなくて、
あいつはミラクルなんかじゃなくて。
散らぬ前にピストル置いた、落ちてく前に荒野を去った。

砂塵起こしてダイヤモンドを削ってく、レッドの勇姿を刻んでる。
53は速度の証、
53の赤い星。

さらばだ、赤いイナズマよ、再び走るレッドの姿を待っている。
さらばだ、赤いイナズマよ、新たな荒野に踏み込んで、嵐を呼ぶ53を待っている。



※阪神タイガース・赤星憲広選手、僕はあなたを愛しています。
あなたは僕らの誇りです。
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2009-12-10 17:30 | カテゴリ:未分類
退屈しのぎに絵を描いてみようと思ったニコ、画家の血を引いているのにデッサンさえままならなくて、庭の焚火にスケッチブックを突っ込んだ。

ピアノを弾いてみようと思ったニコ、調律狂っているのに鍵盤叩いて、膝上ネコは逃げてった。開いた楽譜も読めやしない。

クッキー焼こうとしたけれど、オーブンなんてウチにはないし、手荒れもヤだから放り出す。飾ったネイルも邪魔になる。

育てた花は色づく前に枯らしたし、働かないからお金だって貯まらない。手入れのいるような庭もない。

カメラを手にしてみたけれど、撮るべきものが分からない。ピントだってずれていた。
詩を書こうとしたけれど、ニコは言葉をひとつも知らない、学校なんて行ったこともない。

あたしにはすることも、
出来ることも何もないってしょげたニコ、
屋根に上って月を見た。
星の光を数えてた。

胸からドレミが溢れ出て、思いつくまま歌にした。恥ずかしいより気持ちの良さで、ニコは夜空を奏でてる。

あたしにだって、
魔法のかかるときがあるって分かったニコ、朝が来るまで新しい歌、歌ってた。
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2009-12-09 17:58 | カテゴリ:未分類
戦争が始まりそうだと深刻そうなニュースキャスター、好きな映画のリピート放送中止して、僕が眠ってる間もずっとずっとやってたみたい。
遠いどこかで関係ないって、日だまり日曜、ベッドに閉じこもる。

黒い飛行機、ヘルメットの兵隊乗せて、煙を吐いて次々東へ飛んでった。
リヒナのパパは兵隊さんで「もうすぐ行かなきゃならないみたい」って、小さな膝を抱いていた。
きっと涙しているからさ、「すぐに終わるよ平気だよ」って、僕はリヒナの頬に触った。
温かいしずく、手の平で溶けてった。

ジョン・レノンが死んだ日に戦争は始まった。
憧れに任せて吸った、タバコはただ苦いだけ、咳き込んで空仰ぐ。

夕陽になって、それはなんだか悲しい色に滲んでて、向こう岸から届いた風が僕と彼女をすり抜けてった。
飛行機雲はネコ爪みたいに赤雲裂いて、誰ひとり死なない戦争だったらって僕は祈った。

朝になって、
昼は過ぎて、
夜を越えて、
次の朝が訪れて、

森は焼かれて、
街は瓦礫に潰されて、
砂漠がまた増えて、
人がたくさん死んでいた。

敵とか味方とか、神様の違いとか、僕にはそんなの分からなくって、知りたいとも思わなくって、叫ぶママを背に受けて、リヒナの待つ小高い丘に走っていった。

ポケットに入れたままのキャラメルを何も言えずに差し出して、彼女は甘いと言って笑って、それからずっと黙ってた。

樹の下の葉の隙間から漏れた陽に、僕らは塞ぎ、どうせなら雨が降ればいいのにって呟いた。
穴の開いたお尻のポケット、争いがそのくらいなら、僕はそれを握り潰せたのに。

彼女のパパは誰かを死なせて、彼女のパパは誰かが死なせた。
誰かが誰かを死なせたり、誰かが誰かを殺したり、そんなのばっかりリヒナは話して、僕はそっと耳を塞いで、丸いおでこにキスをして、夜が来るまで抱きしめていた。

またいつか彼女が笑えますようにって、
またいつか彼女が笑えますようにって。

ただそれだけを薄い月に祈ってた。
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2009-12-08 21:49 | カテゴリ:未分類
純粋なんて意味も分からない、死にたがってる優しき不良、行き先あの世にしてくれなんて頼んでる。

タクシーは白く塗った霊柩車、“結構かかるよ”ってドライバーはキャンディ舐めてた。

この先、象の墓場があるからって途切れたはずのハイウェイ西へ。
赤いノーヘル抜いていったよ、タンクに殴り書いた“HateThisWorld”、そんなの誰も同じ気分さ。

いつもいつでも悲しからさ、“消えちゃいたい”が胸にピストル突き立てる。自由ってなんだか分からないや。
いつもいつでも淋しいからさ、“なくなりたい”って気分が知らない未知を探してる。

処分される獣たち、檻のついたトラック後部で泣いてたよ。生きたいって叫んでるんだ。
たぶん、何も知らないまんまでハイウェイ走らされてんだよな。

ドライバーはデ・ニーロ気取り、行きつく先は皆同じさって返り血みたいなワイン舐めてる。
チャンスを探していたんだろ、不良たちも血を舐める。

冬の夕焼け、不思議にきれいで刻んでようって僕らは思う。
冬の暗がり、遠くのネオンはささくれだって見たくもないや。

純粋なんて要らなかったかもな、
純粋なんて悲しいだけかもなって。

不良を乗せたタクシーが、途切れてるはずハイウェイを、
最高速度で突っ込んでゆく、
最高速度で突っ込んでゆく。
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