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2016-10-02 18:30 | カテゴリ:instagram × 文芸パンク

「渦と渦」


雨傘みたいな帽子を被った若い男がアイメイクを鏡で入念、
細い首を捻り切られた羽虫がなぜだか腹を表に見せた、
その様子を間近に眺める子供が笑えば虫歯だらけの乱杭歯、
暗殺者はタップ踏むようおどけて夕暮れ駆けてゆく、地表をかすめて滑る渡り鳥を真似てるつもりでまるで似てない、

おなかが空いたら冷凍庫に解体した牛が一頭入ってるって、
そいつはお前と同じくらい、赤黒いからスープに溶かせばお前の腹と同じだろう、
蛇がとぐろを巻いている、乳母車を押し老婆は市場へ卵を買いに、
君は子供のふりしてシャボン玉を窓から浮かす、弾け飛ぶのを待っている、

真上には森へと帰る鳥たちが群れ、金色夕陽に鐘が鳴る、
誰も彼もの頭を転がり背筋へと、それから脚をつたって爪先までも包まれる、
借り物の空は澄みに渡りし青を終え、闇を始める冷たい色を浮かべてた、
僕は渦のひとつに過ぎず、シャボンに飽きて口笛吹いてる彼女の横顔じっと見ていた、
浮かんだ三日月、くちづけしているシルエット、
ただ僕は、呼吸も忘れてその姿に見惚れてた、





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2016-09-24 18:30 | カテゴリ:instagram × 文芸パンク

「空洞」


地下道を、か細い声が突き抜けてゆく、
小口径から放たれたような、手負いで足掻く犬のような、
其れは悲鳴、絶望しか含まれない、掠れて割れた滲む血の声、

君にも僕にも届いているが、応えることはできず俯く、
爪先には虫が這っているのが見えた、誤魔化そうとそいつを踵が捻り殺す、
希望はあるか、望む場所は見えているのか、
ありふれたる疑問のようで、存外、答えに窮するはずだ、
私たちは輪郭のはっきりしない、曖昧なる願いばかり幾つも抱いて生きてしまう、

外は雨、真夜中には遠い時間だったのに、
雲は黒ずむ、流れて数日、溜まったままの血のように、
空洞を持っている、腹には空の洞を飼う、
其処にはなにが絶命し、何がいまだ呼吸を続ける?
底には何が溜まり続けて悲鳴に至るまで生きる?
君は其れに答えられる、僕は目前、其れを見る、

空洞で吠え、耐え、超えられず、
空洞に生き、絶え、膝を抱く、
その道は灯かりなく、出口は見えず、
その空には青も白も水もなく、
唯々いる、唯々ある、私たちという木偶が、





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2016-09-05 18:30 | カテゴリ:instagram × 文芸パンク

「雨は君を横から殴る」


雨が君を横から殴る、
夏の夕刻、隠れた街路樹、天は雷伴って、
其の様、まるで機関銃、撃たれた猫が萎びたように痩せ細り、
俯き二歩先くらいしか見えぬ、視線の先に逃げ場を探す、
雨はときに喚き散らして戸惑わせる、

夜明けに抱いた希望は午前の終わりにゃ向かい風に煽られて、
黄昏れ刻には琥珀で喉を焼きつつ紛いの夢を誰かに語る、
其れからいつものようにまた、錆びた鉄のにおいが残る、檸檬を齧り吸い出して、
雨の隙間を縫うよう駆けた、青いころを思い出す、

雨は僕を上から殴る、
途方に暮れて不誠実なる夢に逃げる、誰かを叩き落そうと、
その物悲しくも滑稽な、姿が君には僕に見え、君には僕がよぎるらしい、
数秒先しか思い描けぬ、不自由なる未知を持つ、
暗がりながらも盲目的に光には手を、
雨は今日も天地を繋ぐ鎖として、僕を君を這わせるように拘束する、






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2016-08-28 18:30 | カテゴリ:instagram × 文芸パンク

「ロディ」


燃え上がるパイプラインが夜になれば何故かきれいで、
見惚れているのは不思議じゃなかった、

だって僕らは美しいもの、奇妙なものや、見慣れないもの探しているから、
燃え上がってゆく様子はどこか、物悲しくて滑稽で、
だからたぶん似てるんだ、

サーカスみたいと笑顔のロディ、もつれた髪に埃がついて、
頬にそばかす、夜の空のどこか遠くを眺める気分、

触れられずにいる隣までは手のひらひとつぶんくらい、
「サーカスなんて見たことないのにどうしてそう思うんだろうね」って、

ときどき泣いて、それから笑う、
怒り疲れて気づけば眠ってしまってる、
そんなふうに僕らは日々を重ね合わせて生きてゆく、

例えば願い事が見つかったとする、
言葉を探して小声でそれを、秘密を打ち明けるように、
微か耳たぶ揺らすくらいで教えてくれた、
きっとそれこそ唯一つ、たった一つの確かな何か、

知るもの増えると知らないものもまた増えて、
手にした器は溢れ出しそう、
その水が、空の青より透き通っていればいいのに、
ときどき僕はそんなことをぽつり思って地に溢す、

ときどき泣いて、それから笑う、
怒り疲れて気づけば眠ってしまってる、
そんなふうに僕らは日々を重ね合わせて生きてゆく、

明日、今日より優しくなれたら宝物のことを話そう、
今日の僕が昨日より、強くなれているのなら、
彼女の隣でまた話そう、いつかサーカス観に遠く、
遠く遠くへ手を伸ばそうと、

ロディが昨日、そうしたみたいに、
ロディがいつも空を見上げて細い背、伸ばしているように、











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2016-05-15 18:30 | カテゴリ:instagram × 文芸パンク

「獣」


匙一杯の毒を飲み、綿毛が如く心体軽く、
夜の暗がり、それぞれ胸の、獣を持ち寄り叫び散らした後の朝、
雨を待つかの鉛を溶かした曇りの午前が始まっていた、

春の雨は音なく地を濃く染めながら、
近づく雨季告げ、街路を跳ねる華奢な手首は一様に、
鮮やかなる原色の花を揺らしてた、

不良少年、飽きた賛美歌、オルゴールとロードムービー、
へその横には金の蛇の絵、指で撫でて頰と同じ淡紅へ、
夜がもっと欲しくなるのはいつものことで、
合わさる声は子守唄より優しいけれど、終わりを知るからどうにも儚く、

噛み締めた、唇からはぽつり垂れた血がひとつ、
森の近くで迷彩服が人殺しの練習してるんだって、彼女は風に響いてる、
拍節器のように規則正しい銃声に、合わせてくちづけ欲しがったりする、
甘い液体、滲んでしまったシーツは間違いだらけの世界地図、

ありとあらゆる事象に笑みを、
平和なんてまぼろしだから想いを馳せてられるんだろう?
だって僕らは争うことが大好きな、一頭ずつの獣でしかない、

春夏秋冬、雨の朝も肌灼く陽射しの薄着のときも、
落ち葉を数えた、飽きた本を再び読む夜、脱ぐを躊躇う白い息吐く季節でさえも、

いつも僕らは争うことが大好きな、一匹ずつの獣でしかない、
そんなもんだろう、足掻いたところでそれ以外じゃないんだろう、





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