-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2015-02-16 18:30 | カテゴリ:文芸パンク・憧

「泡沫」


束の間満たす泡のような恋をして、単なる微熱を運命なんて大げさに、
錯覚なのにと冷たい胸が私に楔を打ちつける、
走り始めにつまづいたのならキズはきっと深くはない、
いつぞやそれは皺に紛れて在りかさえも忘れるでしょう、
眩く見えた背中の誰かは振り返れど探すものがそれぞれだから、
いつも視線は平行線をたどるだけ、雨上がりの傘みたい、

雪が解けるのを待って、風はほのかに甘みでふくらむ、
私はひとつ大人になって、照れた笑みで思い出す、
氷柱に初めて触れてしまった人差し指、溶かしてみようと両手に包む、
泡のように弾け合ってはそれこそ楽園みつけたように、温いお湯に抱き合い眠る、
擦り合わせて発熱させた、青にも白にも見えていた、
雪の季節のひとりぼっちの陽の下で、

束の間満たす泡のような恋をしていた、掛け違えたボタンのことを知っていて、
錯覚でもまぼろしだって、あの日、私はそれをひたすら欲しがった、
花は香ればやがては枯れる、忘れようとしてただけ、
悲劇ばかりと頬杖ついた視線の先には雨の日に咲く骨の花、
高さの違う赤と黄二輪、揺れて遠くへ消えてゆく、
きっといつぞや記憶は喜劇にすり替わる、それも私と知っている、

日々は泡沫、私たちもやがて幻、
今日も昨日とよく似た泡が、ひろげた手でぽつんと消える、
日々は泡沫、私たちもやがて幻、
今日も昨日とよく似た泡が、ひろげた手でぽつんと消える、






 【 厳 選 】 当サイト既出人気記事一覧 ☆【絵本】 きみといっしょに
★【動画】 きみといっしょに

☆【長編】【失笑青春バンド小説】 イケメン・ジョニーはスーパースター
★【短編ノワール】 国境線上の蟻
☆【童話】 砂時計のクロニクル

★【自薦詩集】 「草原の人」を含む21編
☆【自薦詩集】 「草原には君がいた」を含む36編
★【自薦詩集】 「聞こえてくるアコーディオン」を含む26編
☆【自薦詩集】 「救世の子供」を含む31編

★【掌短編集】 ショートショート・フィクション


☆【新設】 billipedia




Copyright (C) 2015 copyrights.billy tanaka All Rights Reserved.


応援クリック、ポチッとして、どうぞ。
にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
スポンサーサイト
2015-02-10 18:30 | カテゴリ:文芸パンク・憧

「月の砂漠に雪が降る」


名もなく儚く小さくも、健気に羽根を広げる花は、
雨を散らす風に吹かれて、一枚ずつを奪われた、
砂漠に月が目を醒ます、蒼く白い下弦のひかり、
乾いた雪が砂をさらって、淋しいのは誰もかもが同じらしくて、

名もなく儚く小さくも、声さえあげず消えゆく鳥は、
四季を過ぎゆく弱々しくも尖る樹々、
月の砂漠に雪が降る、音なく夜を告げる鐘、
悲しいのは誰も同じ、ありふれたとして変わらぬことで、

僕らは名もなく、儚く過ぎてゆくだけの、
行きたい場所さえ忘れる傷跡、
踏みつけた世界地図、そこに月の砂漠はない、
雪を降らせる夜の紫、うつろいながらひた歩く、

僕らは名もなく、儚く過ぎてゆくだけの、
帰る場所さえ忘れる軌跡、
何度も見た世界地図、そこに月の砂漠はない、
雪を降らせる夜の紫、うつろいながらひた歩く、




【暫定】イメージ動画





 【 厳選 】 当サイト既出人気記事一覧 ☆【絵本】 きみといっしょに
★【動画】 きみといっしょに

☆【長編】【失笑青春バンド小説】 イケメン・ジョニーはスーパースター
★【短編ノワール】 国境線上の蟻
☆【童話】 砂時計のクロニクル

★【自薦詩集】 「草原の人」を含む21編
☆【自薦詩集】 「草原には君がいた」を含む36編
★【自薦詩集】 「聞こえてくるアコーディオン」を含む26編
☆【自薦詩集】 「救世の子供」を含む31編

★【掌短編集】 ショートショート・フィクション




Copyright (C) 2015 copyrights.billy tanaka All Rights Reserved.


応援クリック、ポチッとして、どうぞ。
にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
2015-01-05 18:30 | カテゴリ:文芸パンク・憧

「草原の人」


黄土には緑が生えて、点々ながら白い蕾も、
眼を閉じ開ける、暮れ明ける、
刻は常に生くと逝く、

かの地は焼土に焦土にされた、裸にされた森は東に、
焼けた砂が風に捲かれて、羊たちはもういない、

いつかはまた緑が映える、それを祈るのは牧童、
けれどそのとき咲くはずの、花の色を知るほどに、
人は長く生きてはいない、幼いながら識る超然、

目の前には途上の草原、混じる白髪と蒼い軟毛、
途中で切れた首輪を抱いた、羊飼いは貫く指笛鳴らしてた、

其処にいない羊を想う、綴られたのは1000年の褪せた羊皮紙、
人の造る神は酷薄、理不尽極まる争い好む神話の世界、

その牧童のつく溜息の、わずか隣を貨物列車が逃げてゆく、
荷台の影に牛の細い尾が揺れた、
さよなら君よ、さよなら君よ、

おやすみ朝に昇る太陽、
おやすみ午後を告げる鐘、
おやすみなさい、散り散りゆく魂よ、
汝が永久なる夢に安らげますよう、

鹿の角でつくられた、羊の頭骨模した飾りを、
その両の手のひらで、眠らせるよう抱き包む、
ともに眠りにつくように、慈悲を指に絡ませる、
彼は牧童、草原の人、






Copyright (C) 2015 copyrights.billy tanaka All Rights Reserved.


〝Please give me an aid click〟
にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
2014-12-14 18:30 | カテゴリ:文芸パンク・憧


「月とあの陽が酷薄だろうと」


星がその夜の座に着こうと揺らぐ、
月が森の大樹に刺さるころ、夕刻前の宵闇は、
蒼は空から離れてゆこうと目を閉じる、
遠く天を眺めるリスは、明日には獣の胃に眠るだろう、
美談を語れど此の世が酷薄たるは変わらず、

景色は今日も、背後背後へ流るる霞む、
右手に月を、左に沈んだ陽の余熱、
車輪外れた馬車の荷台に昇るはずの弓張月待つ人と人、
森の行方を案じる蜥蜴は砂漠で渇いてしまっていると、
お腹の大きな娘がその子の父と手を繋ぐ、
ほんの少し前までは、ふたりは同じ管弦楽団だった、

今日も明日も連綿たる命が続く、
白み続ける天上は、冷笑さえも薄ら笑いにて孤を映す、
孤独なる森、孤独なる海、
孤独なる星、孤独なる酒、
孤独な果実、孤独な煙、
孤独な灰、孤独な魂、
今日も明日も私が其処に続く限りはやはり、
唯々、不器用だとしても、ありがとうを言葉にするほかないだろう、






Copyright (C) 2014 copyrights.billy tanaka All Rights Reserved.


〝Please give me an aid click〟
にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
2014-12-02 18:30 | カテゴリ:文芸パンク・憧


「夜を何度も塗り替えて」


孤独の夜を乗り越えた、かすかに灯る光に照らされ、
忘れたいものばかり、ランプみたいに明滅してた、

なにもかもを失くした気分だ、じゃあ、何を手にしたかと問われても、
何もないと答える以外にはない、ただ、目の前にある光だけが道標、
今日をまた生きるだけ、神はいらない、祈りもまたそう、

ただ感じる光だけはいまだある、
ただ感じる光だけが胸にある、
どうにか闇をやり過ごす、レモンドロップをグラスにふたつ、
射し込むネオンがステンドグラスをバスタブに、

君に会いに行かなくちゃ、君に会いに行かなくちゃ、
相変わらずの青臭さ、それからやはり弱さをぶらつかせ、
強がるばかりに生きてる気分、
在り方なんてどうでもいい、祈りはいらない、這うよう進む以外にない、







Copyright (C) 2014 copyrights.billy tanaka All Rights Reserved.


〝Please give me an aid click〟
にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。