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2012-09-19 07:40 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
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〝DIRTY COLORS〟


 過渡期さえ終わり、衰退/縮小期を迎えた極東の国家、ニホン。
 すでに栄華は過去になり、臨時政府と隣国の共同管理のもとに治安維持を進める戒厳令下の限界地点において、暗躍者たちは国家を地図上から削除するシナリオをひいていた。

 大量に流入した移民たちの二世、三世たちは自身のルーツ、故郷、誇りのために、闇に跋扈する猛者たちと戦うべく決起する……。

〝海を見ている〟
〝ギヴ・ザ・ガロン〟
〝密入国のジタン〟
〝荒野の墓標〟
人工島、そして〝主犯のガゼル〟
〝公安の狗〟 ディータ
〝ラドラムの家族〟

〝悪魔〟デラロサ
〝逆賊バルハラ〟
〝最期に咲く花〟
〝OVERTURE〟

「〝DIRTY COLORS〟破」へ続く

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the sunshine underground(総集編)

the sunshine underground/〝after life〟 総集編

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(注)
この物語はフィクションであり、個人名、団体など、
すべて架空です。

performed by Billy.
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2012-09-12 21:19 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
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THE DIRTY COLORS

 スラムと化した人工島の一画、街娼たちが明滅するネオン街に立ち並ぶ、その容姿は様々だ、金髪がいる、派手な下着をちらつかせる者もいる、過去は男だった者、現在も男だが女装している者、そんな混沌をライフルを構えた兵を乗せたモスグリーンのトラックが砂煙をあげてゆく。
 街角には闇タバコが売買されていた、密造酒を置く店もある、店とは名ばかりだ、実際はテントを張っただけか、良くてもコンテナを搭載したトラックである。検閲が行われるという情報があれば即座に立ち去るためだ。
 臨時政府は戒厳令を敷き、ヒトが集団になることを禁じた、各地で起きた暴動を抑止するためだった。

 乾いた銃声が数発、スラムを駆け抜けてゆく、悲鳴がそれに続く。
 街娼たち、それを眺めていた男たち、そして多種多様な店舗を掲げていた者たちは驚くでもなく、ため息さえ混じらせながら撤収作業を始める、彼ら彼女らにはとくに珍しくもない、ギャング同志の小競り合いか、もしくは憲兵たちによる違反者の『殺処分』か、そのあたりだろう。
 日常化するとヒトはヒトの殺害にさえ慣れてしまう。

 倒れているのは男だった、元の色が分からなくなるくらい汚れたシャツと穴だらけのデニム。数発の銃弾を受けたらしい、呼吸は荒く、痛みが唸り声をあげさせている。
 最期は近い。彼自身、それを承知しているようだが、だからと言って楽になるまではしばらくの時間が必要になる。
「……終わりがきたのよ」
 彼の傍らには女がいた、少女に見えるが、しかし、その姿はスラムに生きているようには見えない、少なくとも、彼は彼女を見たことがない。
 男は霞む視界で声の主を凝視する、ぼんやりとそのシルエットが深まりゆく闇に浮かんだ、“彼女”は白から黄色へと流れる柔らかい光のグラデーションを纏っているように見えた。
「すぐにラクになるわ……眼を閉じて眠って……」
 彼女はその細い手を男にかざす、乱れていた呼吸が止まる。
 少女はもうそこにはいなかった。

 死の直前に現れると言われる少女。単なる幻と嗤う者もいる、しかし、それは実在すると言う者もいる。
 彼女は「スラムの祈り子」と呼ばれている。

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〝DIRTY COLORS〟

the sunshine underground(総集編)
the sunshine underground/〝after life〟 総集編
this week named......〝DIRTY COLORS part-1〟


performed by Billy.
2012-09-11 22:57 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
photo:01




〝DIRTY COLORS〟

「死は誰にも等価だ、もちろんお前でさえもそれから逃れることはできない、いま、私がそれを証明してやる」
 土砂降る雨のアスファルトにふたりの男がいる、ひとりはすでに大の字に倒れ、もうひとりがそれを見下ろす、流れた赤が激しく撃つ水滴に爛れて歪む。呼吸が絶える直前か、彼は自らの終焉に抵抗すらない。

 最大勢力を誇った一家の首領、バクスターはその最期を配下の裏切りによって迎えることになった。
「……ラドラムではなく……お前に殺られるとは……」
 掠れた声が血とともに吐き出された、同時にその生涯を振り返る、そうか、私はこれを繰り返してきたのか、と。
「最期に言いたいことがあるなら聞いておこう」
 ピストルを構えたまま男は笑う、爬虫類の眼と昆虫のような肢体を持つ男だ、権力にかまけ緩んだバクスターとは違う、彼は私の手にしたすべてを奪うのだろう……軍とのパイプ、武力、そしてバクスター一家の構成員と獲得してきた領土……。
「ラドラムと……やり合うのか……」
「敵対する勢力は消す、いままでのお前と同じように」
「連中は……私のようにはいかんだろう……」
「老いぼれていることは同じさ」
「……お前だけは殺しておくんだったな……」
「退屈な遺言だ」
 躊躇もなく弾丸は放たれた、バクスターの額で黒みがかった鮮血が弾け飛ぶ。
 彼は一矢報いることもなく絶命した、そして彼が築いた闇の勢力はかつての配下にして裏切り者がすべてを手にする。
 トーキョーの暗黒街に新勢力が誕生した、その名はバルハラ・ファミリー。
 彼の出自は後に語られることになる。

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the sunshine underground(総集編)
the sunshine underground/〝after life〟 総集編
this week named......〝DIRTY COLORS part-1〟

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performed by billy.

2012-09-10 19:31 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
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〝DIRTY COLORS〟

 
 彼はその名をデラロサという。
 あるファミリーの幹部である。出自は判然としない、南米に生まれたという話があり、ヨーロッパ系の移民だという説があり、そして日本人であるとも言われる。
 つまりはどこにも属せず、属する場所もない人間なわけだが、そんなことは所詮、制度のなかの話である。
 制度はヒトを家畜化するために生まれたものでもある、ヒトに枷をつけるためのものだ、彼はそのなかに生きていない人間だ、生きてはゆけない育ちだった。

 デラロサは「悪魔の子」と言われた、初めてヒトを殺害に及んだのはまだ6歳のころだった、麻薬に溺れ母に暴力を振るい続けた父親を許せなかった、幼いデラロサは父親がピストルを隠し持っていることを知っていた、彼が泥酔するのを待ち、黒く光る鈍色の引鉄を引いた、こめかみを撃ち抜き、その反動でデラロサは後方へ転倒した、生活の場を探し歩き、解かれていないままの荷物のなかで彼は自らの行為を反芻した。
 手には感触が生々しく残っていた、手首が痺れ、あたりは血のニオイが漂っていた。
 後悔はなかった、むしろそれは快感だった、屈服させて虚無の扉を開くということ。デラロサは目覚めてしまったのだ。

 やがて成人したデラロサは世界各地を転々としながら、傭兵となり紛争に出兵しては快感に溺れた。あの復讐の感覚だけが彼を動かし続ける、闇のパイプを手にした彼は極東のある国へ向かうこのなる。
 ハルバラという男がその地において暗躍していると聞いていた、そいつは国外追放ののち、極東の島国にて勢力を増すギャングだと言う、麻薬と拳銃が自分を呼んでいるような気がした、完全な悪魔に生まれ変わる、その機会だと確信したのだ。

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the sunshine underground(総集編)
the sunshine underground/〝after life〟 総集編
this week named......〝DIRTY COLORS part-1〟


performed by Billy.
2012-09-09 10:10 | カテゴリ:小説〝DIRTY COLORS〟 序
photo:01



this week named......〝DIRTY COLORS part-1



 残暑が厳しく、変わらずビールの旨い毎日ですが、
皆さんお元気でしょうか。僕は相変わらずです、元気モリモリでハッスルハッスルと言うわけでもなく、あちぃあぢぃとブツクサ呟きながら、どーにかこーにか生きております。


海を見ている
ギヴ・ザ・ガロン
密入国のジタン
荒野の墓標
人工島、そして〝主犯のガゼル〟
〝公安の狗〟 ディータ
〝ラドラムの家族〟


時代は変わる
時代は変わる 2
時代は変わる 3

the sunshine underground(総集編)



……なわけで、今週は見事に新しく始めた「 〝DIRTY COLORS〟」のパート1にあたるエピソードばかりだったわけですが、かなり長丁場になりそうなので、ブレイクを置きながらにします。
 ジョニーをお待ちの方々が一億人弱もいらっしゃるわけで、もはやビリーよりジョニーがパワーブロガーなんです。

 ちなみに昨日の記事のこのリンク部分…………
⇒時代は変わる
⇒時代は変わる 2
⇒時代は変わる 3

……は昨日の記事に登場した「ラドラム氏」の過去になり、この〝DIRTY COLORS〟は〝the sunshine underground〟やthe sunshine underground/〝after life〟 の続編になっています。

 〝the sunshine underground〟を掲載していたころとは毒者さんもかなり変わってきましたし、時間も経っているので、焦らずじっくりと取り組むような気がします。

 たぶんね(笑)。


performed by billy.



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