-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2013-09-09 10:31 | カテゴリ:poetrical punk 00B
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110518_140223.jpg

「見果てぬ果て」


誰に命じられたわけでもない、
自ら課したわけもない、
流れるように吹く風みたいに、
見果てぬ景色を探し歩いた、

いくつもの国、いくつもの街、
罵声と歓迎、どちらをも背に浴び続け、
歩みのぶんだけ振り向く景色は遠くに過ぎて、

終わりを待つ人がいて、
生まれたばかりの子は泣いた、
いつかの夢に現れた、悪魔の影を振りほどくよう、
砂に足をとられも走った、
いま、手にするものは何もない、
少しだけも軽やかに、向かい風を受けないように、

祈る人々だっていた、眠ったまま逝く者もいた、
あてのない浮浪の輩、群れなす肉食、
地をゆくすべてはやがては海に還りゆく、
果てしないのか、果てしかないか、
どちらに振り切るわけもなく、
未知だけが続いてる、

いつか逢うすべての人が、
痛みに震える夜を持つかもしれず、
火を燈した周囲に寄って、喉を焼くほど飲むかもしれず、
全ての定めを神に委ねて、
僕はまだ歩いてゆける、


流星ツアー/ephoenix

¥1,365
Amazon.co.jp

あの人への想いに綴るうた/ephoenix

¥1,470
Amazon.co.jp

ビリーバナー

Copyright (C) 2013 copyrights.billy tanaka All Rights Reserved.
スポンサーサイト
2013-08-17 15:15 | カテゴリ:poetrical punk 00B
人魚 イラスト アメブロ 画像

「人魚のルチア」


長く長く泳ぎ続けて、
海の上はどんなふうになったかなあ、
下半身が魚のルチア、いつの間にか大人になった、
生まれたときは小さな魚、

流れるように泳いで生きて、
ときには流されるようにさえ、明日になればまた少し、
ヒトの姿に近づいてるの、陸に上がって生きる日は、
もうすぐだって気づいてる、止め続けていられる呼吸、
日に日に短くなっているから、

ママに聞いたことを憶えてる、
陸の世界は月が照らす草原が、
金色のよう輝いて、朝には昇る陽、
そこに笑うヒトの子供と仔犬と仔猫、
それを見つめる慈しみ、確かにそれはあるもので、

私たちはそこに生きてゆくべきだから、
陰も日向も知らなきゃならない、
ヒトはまるで王のように振る舞うけれど、
無垢に生きる命たち、
彼らはヒトを王とは思っていない、

海面に顔を出す、港にいるヒト眺めるルチア、
寂しそうな口笛を吹く、
溜息混じりに水を見る、
生き苦しさを漂わせてる、

この世界は空気があるのに、それなのに息苦しそう、
憂鬱そうね、ほら空を見上げれば、
今日も光が降り注ぐのに、いま生きているその奇跡、
当たり前だと思ってないで、
私がいつか海の底の暗がりを、
恋した人に伝えるからね、それまでその地を踏みしめて、
運命だととあきらめないで、


人魚 姫 イラスト 画像


〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

ビリーバナー
2013-08-10 12:31 | カテゴリ:poetrical punk 00B
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110614_200117.jpg

「大嘘つきのロイ」


ペテン師の家系に生まれた、
祖父は国をまるごと売り飛ばし、
父の代では不毛の辺境、
一家は終わり近づく孤島に逃げた、

貧民たちが息を潜めて暮らす地は、
正しいことに価値はなかった、
神を語れば小銭が散った、
甘いだけの愛を歌えば、それがパンとミルクの糧に、
街には自称の詩人があふれ、その場限りを繕って、
一瞬だけの癒しを金に、

嘘つきロイは青年期を迎えると、二度と戻らないと誓った、
誰に誓うわけでもない、言い聞かせたのは自分自身、
信じる者などこの世にいない、島を離れて遥々と、
過密の都市にゆく、あらゆる嘘が息づく場所で、

嘘つきロイは干からびオレンジ吸いつく子供、
西の森ならいくらだって実がなってると、
救い求めてひざまずく者、彼女らには見下ろす下に神がいる、
頭垂れることはない、頭上にあるは虚空に過ぎぬと、

嘘つきロイは街灯下、群集たちを集めては、
この世界の美しさと生きることの素晴らしさ、
溢れんばかりに満たされる愛、そのありかを欠伸殺して語り続けた、

世界に加虐も被虐もありはしない、老いも若きも無関係、
美醜も人を隔てない、すべての命にありとあらゆる救済が、
同等たる魂が、ただそれが真理だとさえ言い放つ、
誰を傷つけるわけもなく、ただ小さな光を燈す嘘、

やがてロイは扇動者の札さえ貼られ、逆賊だとされ手配書が、
真偽のどちらも吸い殻程度さ、そう嘘ぶきながら、赤い舌出し、
タバコをくわえ、今日もまた陽に背を向ける、


JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110518_141840.jpg




〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

ビリーバナー
2013-06-24 08:42 | カテゴリ:poetrical punk 00B
“JACKPOT DAYS” all performed by Billy.-110623_172129.jpg

「野生の花々」


荷をトランクに詰め込んで、
青空の下、錆びたオレンジ、
土にまみれたタイヤはヒビ割れ、
埃が下がるミラーに映る、
いまはもう過去、過ぎた日々に口笛を吹く、
もう誰もいなくなった、
枯れ地に潤いだけを求めた、

雨季は何度も通り過ぎ、
続く灼熱、過酷な熱に背を撃たれ、
痩衰えた芽を抜いた、
かつてこの地に咲き誇りし赤い花、
ここに生きるがいる限り、続く命に限りはないんだ、
話す相手がいなくても、
手に地を握り、寝そべっては行く雲を見た、

“この地に花が咲くことはない、
土はもう死んでいるんだ”

嘆きと怒り、残されたいくつの言葉もいまなら笑える、
俯き加減に唇を噛む、笑えるような気がしただけだった、
青年はいま、この不毛の地を後にする、
苦渋の決意をかためたばかり、

いつかまた来る、強くしなやかなる手をもって、
歓喜の種を携えて、途切れた時間を繋ぎにくるから、
大地を抱きしめるくらいの慈愛、
僕にはそれが足りなかった、

18回目の夏が来て、
坂の向こうには海が、軋みながら走らせる、
ひび割れたサイドミラー、そこにゆらめく白い花、
別れを知って笑ってた、気づくことなく旅人はゆく、
気づかぬまま青年はゆく、

死にゆく大地はどこにもない、
やがては命が芽吹き出す、
ほら今日もまた、誰かが新たに生まれては、
連綿たる命が続く、



〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

ビリーバナー
2013-06-20 18:46 | カテゴリ:poetrical punk 00B
JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110617_113318.jpg

〝green〟


再び色を取り戻す、一度は落ちた歩道橋、
君が摘んだ生まれたばかりの緑、
走り抜けた日々、ふと振り返る、
曲線上を何度転んだ?

ほどけた靴紐、あげた手首はアロハのシュシュが、
息を弾ませ飛び上がる、
泥まみれのスニーカー、橋の下のバス停で、クラクションは騒々しいだけ、
いまになればこそばゆい、流行りの歌が空回る、
ありったけの熱だけが、
転がりながらも傷も恐れず、

雷が近づいた、
あの日は振り始めた雨を、避ける傘が花をつくった、
そこらじゅうには虹を待ってる人だかり、
空を切り裂く金色の線、心臓にまで響いてた、
地表にそいつが降り注いでも、当たるはずがないと知ってた、

終わらないもの、
そんなのどこにもないって分かる、
ときにこの空、仰いでみても、
なにが変わるはずもなく、ずるずる重ねるだけじゃなく、
明日を笑うくらいで、

あの日の手の温もりは、もう残っていないけど、
過ぎたことだと割り切れず、
いつもどこかで思い出す、
もう誰のものでもないのなら、
ハンモックでも吊してさ、しばらく休んでゆけばいい、
動物たちもやってくるから、


〝JACKPOT DAYS〟-image

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう……
流星ツアー(表題作を含む短編小説集)

〝JACKPOT DAYS〟-image

あの人への想いに綴るうた

ビリーバナー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。