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2015-07-24 18:30 | カテゴリ:未分類


「うたかた」


うたかた、それはほんの一瞬だけの、
真夏に咲く炎の閃き、
恒久など要らぬとばかり、
弾け飛んでは宇宙に熱を放ってくれる、

うたかた、それが日々を慰む、
夜に戸惑う俗物たちの、
体に溜まりし毒を冷ませる、
うつらにそぞろ歩いては、夢に現に花を見る、

細い音色の鈴を手に、少女はずいぶん未来を描く、
まだ幼くも生きているから、笑顔ばかりは咲かせられない、
無邪気さだけじゃ乗り越えられない、
傷みに耐えうる底意地を持つ、
土にしがむ草木のような、空に眠る友を思った、

うたかた、閃く花は枯れ落つときを気にはしない、
永久に生きる術はない、
そしてまた、そうする理由も見当たらない、
いまがすべてと割れる熱源、

少女を見守る老婆は椅子で、過ぎた伸びやかりしを思い浮かべる、
若い葉ミドリのみずみずしさに、その手の甲を、
生きた証と静謐なる微笑みで、

うたかた、人はその手に握りこむ、
願いを委ね託すよう、瞬の大火に酔いしれる、
繰り返さぬがこの世のせめての救いであれと、

うたかた、誰もが生く濁流のなか、
醜さばかりを強いられて、か弱く咲きしに重ね合わせる、
足るを知るも知らぬも痴れたこと、

そして少女は老婆に話す、
〝この花の連なりを、
次に見上げるそのときは、少し近くなっているかな〟
そして老婆は少女に話す、
〝ほんの少しは近づくでしょう、
でも届かないから空は見上げることができるの〟

うたかたなる真夏の宴、うたかたなる天の饗宴、
うたかたなる花束の色、うたかたなる願いとともに、









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2015-01-21 18:30 | カテゴリ:未分類


【動画版】きみといっしょに









 アメブロに投稿した動画(15秒のスライドショー)のFC2版です。
 こちらでも問題なく視聴していただければ良いのですが。

 私たちは毎日が新しい記念日。
 健やかなる日も病める日も。
 面白おかしく、笑って生きていられればいいんですが、なかなかそうもいきません。今日、泣いてしまったのなら、明日は笑顔で過ごせますように。
 では、また。





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2014-09-10 21:59 | カテゴリ:未分類
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2014-01-17 12:00 | カテゴリ:未分類


「草原の人」


黄土には緑が生えて、点々ながら白い蕾も、
眼を閉じ開ける、暮れ明ける、
刻は常に生くと逝く、

彼の地は焼土に焦土にされた、裸にされた森は東に、
焼けた砂が風に捲かれて、羊たちはもういない、

いつかはまた緑が映える、それを祈るのは牧童、
けれどそのとき咲くはずの、花の色を知るほどに、
人は長く生きてはいない、幼いながら識る超然、

目の前には途上の草原、混じる白髪と蒼い軟毛、
途中で切れた首輪を抱いた、羊飼いは貫く指笛鳴らしてた、

其処にいない羊を想う、綴られた1000年の褪せた羊皮紙、
人の造る神は酷薄、理不尽極まる争い好む神話の世界、

その牧童のつく溜息の、わずか隣を貨物列車が逃げてゆく、
荷台の影に牛の細い尾が揺れた、さよなら君よ、さよなら君よ、

おやすみ朝に昇る太陽、
おやすみ午後を告げる鐘、
おやすみなさい、散り散りゆく魂、
汝が永久なる夢に安らげますよう、

鹿の角でつくられた、羊の頭骨模した飾りを、
その両の手のひらで、眠らせるよう抱き包む、
ともに眠りにつくように、慈悲を指に絡ませる、
彼は牧童、草原の人、


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2014-01-07 00:41 | カテゴリ:未分類

「背徳の都市に孤独」


煤けたシャツが垂れる荒れ地に、座り人は何を見ている?
虚空を睨むそのさきに、合わせる対象らしきはない、

闇の市場に集う群れ群れ、
ほうぼう身勝手、主張の声は荒ぐばかりで、
怒号と悲鳴が十字に交う、ひとりひとりが独りに過ぎた、

背徳の都市に孤独が、
群集に紛れこむほど、より深く刻まれる、
額に痣の初老は道の端に倒れてる、眠っているやら死んでいるのか、

背徳の都市に孤独が、
慣れたつもりで掻きむしる胸、荒れ果てる微望の先に、
這いつくばるは氷の背中、生死は誰が咎めるもなく、

誰もが終わりを望むであれば、それは瞬にかなうだろう、
寄る辺もなく夜を染め上げ、

色濃く残る、青と白の合間に眠る、
旅に立つなら何を手にする?
裸に立つでは、この地はあまりに苛烈に過ぎる、

背徳の都市に孤独たちは群れなして、
冷たい雨をただ浴びる、
背徳の都市に孤独たちが群れなして、
凍る視界をただ見てる、


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